2010年6月
倉吉市立成徳小学校でのワークショップ

「うみのいきもの」

さて、今年も恒例の倉吉幼稚園でのワークショップなのですが、
ANAさんのダイヤ改正があったため、到着当日午後からの幼稚園の授業には間に合わず、
それならば!ということで急遽、隣接する成徳小学校で、
3年生25名を対象にミニワークショップをすることになったのでした。

この成徳小学校は、8年前初めて倉吉にやって来た時にもドロウイングのワークショップをやらせていただき、
その後も、全校生徒でのドローイングワークショップや、記念カルタのデザインや、
僕の描いたオフィシャルサンタカードの原画ももらってもらったり、とにかく何かとお付き合いのある小学校なのです。

ちなみに当時の成徳小学校の校長先生が今の倉吉幼稚園の園長先生なのです。

ついでに今回ワークショップをする3年生の1/3程は倉吉幼稚園でのワークショップを体験しています。
さらに3年生のマユカちゃんとサイトー君は、8年前に来た時に赤ちゃんの彼らをダッコまでしちゃっています。

が、しかし、与えられた時間は一時限。つまり45分間1本勝負なのです。
そこで、倉吉幼稚園からファシリテーションに慣れているH先生&Y先生に手伝ってもらって、
ワークショップ開始です。(3年生の中にはH先生のお子さんもいたりします)

んなわけで、できました。25名ですから、やっぱりサッパリした感じ。
当日、病欠が1名おりましたので、翌日、ちょっとした講評をした時に、彼女にも作ってもらって作品の中に入れ込みました。
ちなみに海草とサンゴは、僕がデモンストレーションで作ったものです。

1800mmX900mm Mixed media

翌日撮影を忘れていた事に気がついて撮影しに行ったら、こんな教室らしい風景の中に展示されておりました。
ウン、なかなかいい感じだぞ。



倉吉幼稚園でのワークショップ
「うみのいきもの」


と、まあ初日は成徳小でのワークショップをこなし、夜は、そのお礼という事で
校長先生にご馳走していただき(ちなみに今回の小学校はボランティアですから。ハハハ)
翌朝、園長先生にお迎えに来ていただき、小学校で軽く講評後、
本ちゃんの幼稚園でのワークショップ開始です。
今回のテーマは「うみのいきもの」です。

今回は、制作前に僕が制作した絵本をパワポにして持ち込んでみました。
子どもたちはとても真剣に見てくれます。こちらも気合いが入ります。




良い笑顔だねえ。ウレシイねえ。



小さな子たちのクラスの場合、お母様方も積極的に参加してくれます。
これもウレシイ事です。



そういう訳で紙を選んでもらった訳です。



いちばん分かり易いのは、やってみせる事です。
一応ワールドカップ開催中という事もありジャパンブルーで行ってみました。



それでは制作開始!!!!



カーリーヘアの彼女は、メインアシスタントのカオルちゃんです。
左後ろに見えているのはH先生。もうすでにベテランファシリテーターです。


「なんか、こんなのできちゃったのよ」
「フ〜〜〜ン」
「なんてオサカナかしら??」
「・・・・・」
「ねぇったら・・・」
「んじゃ、オレ、何か作るわ」



・・・・って、闘わせるのかよ?


最近のワークショップ時には、ファシリテーションはスタッフに任せて、
僕は最終チェックを主にやらせていただいています。
そうする事によって、全ての参加者とコミュニケーションできるし、
全ての作品と出会う事が出来るからです。

まっ、ただ、スタッフが慣れている事が最低条件なのです。
倉吉幼稚園の場合、もうほとんどのスタッフが
ベテランファシリテーターと言って良いレヴェルなので
とても安心して進められます。

おっと、タイガースTですね。ウムウム正しい!



作品がドンドン出来てきます。
子どもたちは興奮したりして走り回ります。泳がせてみたり、比べてみたり、

ギャラリーやコンサート会場で子どもが騒ぐと眉をしかめる人たちがいます。
でもね、本当に楽しいアートに出会った時、子どもたちは走り回るものなんですよ。
踊り出しちゃったりするものなのです。それだけ感受性がピュアなのですよ。



中には、予想以上のものが出来てしまって、フリーズしたりもします。ハハハ


多分、二作品目以降のモノだと思うのですが、
たとえ、なかなか最終地点に達せず、ちぎってちぎって小さくなってしまっても
ちゃんとイノチのある作品に仕上げて行く。僕らには、その蓄積は豊富に持っているのです。



さて、これは1日目の夕方ですが、子どもたちが帰った後、
その日に出来上がった作品を教材にして、職員の皆様を相手に研修をするのです。
何だかエラソーですが、やっぱり、これやるのとやらないのでは、ファシリテーションに違いが出て来るのです。


翌日、年長さんクラスへのワークショップを経て、レイアウトをします。
今回は出来上がった作品は全て入れ込む。ということを念頭にしましたが、
いやはや、点数の多い事、多い事。初年度も多くて、翌年からは制作は何点でもいいけれど、
貼り込むのは一人一点。となっていたのですが、いや、みんな入れたいじゃない。

レイアウト作業は、木村専任でやります。
実はこの作業が一番疲れます。作品数が多ければ、当然重なります。
でも後から見た時に、自分の作品がどこにあるのか?認識できるように、工夫しながらレイアウトして行く訳です。

レイアウト終了後、ヘタレの木村は、リーダーをカオルちゃんに譲ります。
そして彼女の指導のもと、スタッフ全員で貼り込み作業をしてもらいます。

真ん中で田植えしているみたいな彼女がカオルちゃんです。
いや、決して田植えしている訳じゃないんですけれどね。







という訳で貼り込みも無事終了です。では作品をお見せしましょう。

3600mmX1450mm Mixed media

もう「うみのいきもの」なんだか、何なんだか?
ここまで重なると訳分からなくなっちゃうんですが、
でもやっぱり、パワフルなのです。

ちなみにここだけの話、
イカはイカゾーン。サメはサメゾーンみたいに基本的には「近い所」にまとめてレイアウトしています。
それはなぜかと言うと、自分の作品を見つけやすくするためです。
翌日からお母さんと一緒に下駄箱上の作品を見て、指を指しながら
「アレ!ボクが作ったんだよ!」
そんな光景が浮かびます。




さらに、これも恒例行事なのですが、来年から入園予定の親子の集まりでミニワークショップも開催しました。
子どもだけでは成立しませんので親子で一作品が基本です。


1800mmX900mm Mixed media


そういう訳で、最後はお手伝いいただいた教員スタッフの皆様と記念撮影です。
色々ありがとうございました。お疲れ様でした。



次のワークショップへ

ワークショップコンセプトページへ



ワークショップメニューページに戻る。