今から30年前、国府津にはまだ扇型庫があって、その中には1台のD52が置いてありました。D5272。もうすでにターンテーブルはなく、線路もつながっていませんでしたが、機関区の人たちによって美しく磨かれたその姿は、今にも走りそうで、何か残念な気持ちでいっぱいになりました。そのころ私はまだ小学生でしたが、なぜかこのD52という機関車がとても好きになりました。
 その後、模型製作等のために集めた資料の集大成という意味で、この本を作りました。 多くの方々のご協力により、模型製作に、機関車研究にふさわしい内容に仕上がりました。

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