この夜があけるまで物語を    

       「マハバーラのねずみ」の物語を   

               
 

 熱気の去った時代の後 

 新都心の片隅の浄水場跡から 

  消失したくにが

  過去の亡霊たちが

    あらわれる

       
               

    1970の年代の後半の首都で

     三人の若者たちがその謎に絡め取られ

      多くの者たちがその秘密を探し求める

        悲劇と喜劇の間に展開される物語

         その幕間に起こる出来事・・・・

     
               
   

 
   ねずみ、ひつじ

    伯爵、少尉、法律屋

     それを取り巻く人々

        そして、何より

       「だいこく」
         
          「王」

    

   
               





「だいこく」
 人の話し声でざわめくなか、男は男性としては甲高い叫び声をあげた。
「大黒って、あの七福神の大黒さんのことかい。」
「たぶんその大黒のことだろう。」
「たぶんて、少尉、おまえ、新聞記者のくせにいいかげんなこと言うなよ。」

  

 

 
   




  この物語はネットワークのどこかにあらわれます。 
  物語の入り口はここ、場所はその時によって変わる。
  その謎のヒントもまたネットワークのどこかに
  
今はとりあえず、予告のみ。
 
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