1981 昭和56年

 ●アーケードゲームを家庭で遊ぼう


VCS用ミサイルコマンド
(ATARI)


前年大ヒットしたアーケードゲームが早くもVCSに移植されました。核戦争を題材にした都市防衛シューティング。画像は日本で発売された「ミサイル総司令部」です。




パックマンフィーバー日本版
(CBSソニー)


海外でブームを巻き起こしたパックマンはレコード化。さらにその人気からなんと日本にも逆上陸。B面はなぜかドンキーコングの唄です。
この年のアーケードゲームは豊作でした。まずはアステロイド(&デラックス)。宇宙船を操作し隕石を避けつつ破壊していくシューティングゲームで、単純な中に戦略性がありました。このゲームはアタリ社でも最高となる7万台の製造を記録したそうです。
その他にヒットしたのが、身体の長いむかでを撃つセンチピードと、3D空間から向かってくる敵を打ち倒すテンペスト。いすれのシューティングゲームも大人気でしたが、それ以上に人気を博したのが、ドットイートアクションことパックマンです(日本では’80年)。パックマンの人気はまさにブームと言えるもので、各種グッズからレコード、テレビアニメ化など、他のメディアにも人気は飛び火したほどです。
これらアーケードの人気ゲームを、すぐ自社のハードに移植できるのがアタリVCSの人気の秘密でした。さっそくその年にアステロイドやセンチピードのVCS版が発売され、ハードの販売台数をますます延ばしていきました(パックマンは翌年、テンペストは未発売)。

優れたゲームは街のアーケードゲームで生まれ、家庭用に移植され2度目のヒットをとばす・・・というのが当時の流れでした。ですから、その家庭用ゲームを移植する権利を獲得するのに、各ゲームメーカーはやっきになりました。まるで人気タレントの引き抜き合戦ですね。



MEMO アーケードゲームとは日本で言えばゲーセンゲームのこと。アメリカでは、昔から(日本のゲーセンと違い)飲食店やらショッピングセンターなどといった複合店でゲームプレイすることが一般的だったので、ゲームセンターの・・・というくくりはしないようですね。お金を入れてプレイすることから、COIN―OP GAMEという呼ばれ方も一般的です。


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