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1979年から81年というのは、家庭用テレビゲームが低成長の頃でした。78年までのブームが終わり、ほとんどの人が家庭用ゲームからそっぽを向いていた時代で、CMどころか、はっきりいって存続すらも危うい状況でした。 そんな暗闇の中、快調にリリースを続けていたのはエポック社でした。78年から81年にかけ、テレビ野球ゲーム、テレビブロック、システム10m-II、カセットTVゲーム、テレビベーダー、カセットビジョンとたて続けに発売し、すべて(カセットTVゲーム除く)にCMも制作されています。 78年ブレーン4月号に、当時の広報宣伝部長による広告戦略が掲載されており、TV-CMについての方針にもふれられています。ご紹介いたしましょう。
そこで右のCM。子供を中心としたファミリーでのプレイはわかるのですが、女性陣の存在が際立つ演出。これ、多分に女の子向けにも発進される意味合いが強いのでしょうね。そういえば、カセットビジョンのイメージキャラに起用されたタレントは、男女へだてなく人気のあったアイドル(?)、イモ欽トリオでしたっけ。また、後継機には、女の子専用版スーパーカセットビジョン・レディースセットまで発売されています。 後にファミコンでも女の子をターゲットにしたソフトなどが出ましたが、この期に、本格的に女性層も取り込もうとしていたメーカーというのは、世界中を見回してもおそらくエポック社ただひとつだけでしょう。 MEMO:えと、「記憶によると、テレビベーダーのCMはドラえもん(関西30分版)に、カセットビジョンのCMはゲームセンターあらしでオンエアされていたかも」という・・・。なんですか、この記憶というのは? 寺町電人の人力コンピュータ。ま、ともかく、映像資料が圧倒的に足りないわけー。もちっとなんとかならないかしら? |
テレビベーダー(1980) テレビベーダーのゲーム紹介がメインで、時々図のように、家族がお茶の間で楽しそうにテレビベーダーをプレイする図がインサートされたものでした。 実機のゲームサウンドに、大きな特徴である、ミスすると画面が真っ赤になり笑うインベーダーのシーンや、面クリア後のジグザグUFOのシーンがしっかりと紹介されていました。 ナレーションで唯一記憶にあるのはエンド直前に叫ばれる「エポックのテレビベーダー!」。他は未確認。 当時の雑誌広告に用いられたイメージフォト。オデッセィの記憶が確かなら、確かこのメンバー&この演出でTV−CMも放送されました。女の子が主役になっているのに注目です。なお、中央下がカセットビジョン。 |
テレビベーダーの画像:エポック社広告/少年サンデー1980年12月21日号/小学館 カセットビジョンの画像:エポック社広告/少年サンデー1982年8月25日号/小学館 ※アニメーションは、雑誌広告を構成したものです。また、実際の動きとは異なります。 |