市販のキットを作ってみよう!

神尾 観鈴(コトブキヤ製 1/8scale レジンキャストキット)

ココはガレージキットを作ったことがないって人にも楽しめる、
と言うか、作ってみてみたいなー!と思わせることを目的とした
いわば初心者向けのコーナーです。
アマチュア製のイベント物はとりあえずちょっと置いといて(^^;)
最近のメーカー製ガレージキットは、とっても作りやすいのです。
コレを読んで、「その気」になっちゃいましたら、ちょっとだけ手を動かしてみましょっ!



Step・1・・4・5

Step 1

・まずは作りたい物を選びましょー!

 一昔前ならいざ知らず、今の世の中、かなりの数のキャラクターが市販されてますねー。とりあえず模型屋さんへ行くなり、イベントへ行くなりして、ひとつ好きなキットを買ってきてみましょう。今回はこの「コトブキヤ製の観鈴ちん!(^^;」AIRってゲームのキャラクターですね。えーと、なんでコレを選んだかと言えば、コトブキヤのキットって、すごく作りやすいですし、割と入手もしやすいかなーっと。

くーる:ご主人、あまりギャルゲーやらないくせに、このゲームはやってましたね〜。

・・・泣けます…(T.T)
それはさておきこのキット、目立つ気泡(レジンキャストキットはシリコンで作った型に樹脂を流して作ります。気泡はその時に出来てしまう空気の穴のこと)も無く、パーツ数もそこそこ、パーツの合いもよく、おまけに完成見本の写真まで付いてくるという、もう、いたれりつくせりなキット。コトブキヤのキットはどれも有名な原型氏さんを使ってますし、人気の高いキャラクターの製品も多いですので、初めての人にはおすすめですねー。


・洗いましょー!

 一般的にレジンキャストキットの場合、シリコン型から流した樹脂を外しやすくするため、離型剤と呼ばれる物を型に塗っています。当然キットにもそれが付着しています。コレをちゃんと洗い落としておかないと、折角塗った塗料が剥がれてしまったり、場合によっては塗料が乗らない!なーんて事もあります。
 よく模型雑誌などには「クレンザーと中性洗剤を混ぜた物を歯ブラシでごーしごーし磨く」等と書いてありますが…最近ではメーカーから各種離型剤落とし用の製品が出ています。生きているウチに楽はするものです!(^^;) ただし、落としづらい離型剤もありますので、その時はこの方法で!
 各製品についてはそれぞれ説明書をよく読んで頂くとして、私がよく使っているのはこの「ブレーキクリーナー」。DIYなお店等に置いてあります。内容量も多く、とってもお得。使い方は、キットに直接吹き付けてしばらく置いて水で洗い流してやればOK!水洗いの時に軽く歯ブラシでこすってやると、なおいいかも。

くーる:…って、ご主人、この入れ物はもしかして鍋・・・。

・・・それしか目についた物、無かったモンでっ!!(T.T)

・そろえましょー!

 さて、パーツを洗いましたら塗装前の下地を作る訳ですが、そのための道具をそろえてみましょう。道具は色々とあれば確かに便利、なのですが、一気に揃えてもほとんど使わない物とかも出てきます。自分が必要と思った物をその都度揃えていくようにするといいかと思います。

●ニッパー:大きめのバリ(樹脂を流すときに出来た、余分な部分)を取るときに使います。模型用の物でも十分使えますが、真鍮線を切る時にも使うとしたら、金属用の物を揃えた方がいいかも。細かい作業をしますので、ちょっと小さめの物で。
●アートナイフ:細かい作業をするのに便利です。刃は「ちょっと切れなくなって来たかな?」と思ったら、すぐに代えるようにしましょう。作業の効率もあがりますし、何より余計な力が掛かると、思わぬケガをしてしまったりしますので!
●ピンバイス:模型用の精密ドリル、パーツの接着には間に真鍮線等の補強を入れますが、それを刺すための穴を開ける道具。ドリル径は物にもよりますが、1〜2mm位の太さの物が使いやすいです。ちなみに私は1.2mmの真鍮線をよく使います。
●真鍮線:パーツの接着の時に間に刺す、補強材として使います。コレを入れると入れないとでは、実は結構大違いでして、ガレージキットの接着は、主に瞬間接着剤を使うことになると思うのですが、コレはプラモデル用の接着剤と違ってパーツを溶かしての接着では無く、パーツを固定するだけなのです。そのためちょっとした事故で、折角作ったキットが壊れた!なんて事もあり得る訳です。面倒くさいかもしれませんが、出来るだけ補強は入れていきましょう!
●ヤスリ:棒ヤスリです。右の方は「目立てヤスリ」。平たいところを削るときや、埋まってしまったモールドを掘り起こすときに便利。左は「半丸棒ヤスリ」。かなり目は粗い物です。曲線の多い部分をやする時に便利。ちなみにコレ、自分は「スクラッチ用」に買った物で、模型屋さんよりDIYショップなどの方が入手しやすいかもしれません。主に棒ヤスリは荒削り用です。
●瞬間接着剤・瞬間接着パテ:私は接着には瞬間接着剤を使っています。コレは「ウェーブ製ハイスピードタイプ」。硬化が速いので、つなぎ目消しにも便利ですし、流し込みタイプですので、補強を入れて固定したパーツの隙間から流し込んで接着できます。もちろん普通の瞬間接着剤でもOK!瞬着パテは、大きな段差やパーツのつなぎ目を消すときに使います。硬化が速く、レジンへの食いつきもよく削りやすいですし、色も白で塗装も楽になります。
●耐水ペーパー:要するに紙ヤスリですねー。コレはタミヤ製「フィニッシングペーパー」。3種類の目の細かさの違うペーパーがセットになってますので、使い勝手がいいです。「荒目セット」「細目セット」辺りを用意しておけばいいでしょー。
●歯ブラシ:パーツに残った削りカスを取り除く時に使います。

はい、くーる君、何か質問は?

くーる:相変わらず、きったねー机ですねー!

・・・いや、だって…(T.T)



Step・1・・4・5

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