FNTとは
Functional NeuroTrainingの頭文字です。これは宮崎ほくと先生が主催するオンラインスクールでの呼称ですがその元になっている**Functional
Neuroscience(機能神経学)**とは、「神経系の働き(function)」に着目し、構造的な異常がなくても神経ネットワークの機能低下や左右差が症状の原因になっている可能性を評価し、それを改善するための介入を行う考え方です。
当院では長年のリウマチ専門医、線維筋痛症診療を通じて培ってきた経験にFNTで学んだ最新の知見を加味して保険診療の枠内で疼痛緩和、可動域改善のお手伝いが出来ればと考えています。
初診の方は来院日とおおよその時間のみお電話でご予約をお願いしています。保険情報に加えて、お薬手帳、最近の検査結果など治療の履歴がわかるものをご持参いただけると助かります。
機能神経学とは
従来の神経内科では
脳梗塞
パーキンソン病
多発性硬化症
のような**器質的病変(構造異常)**を診断します。
一方、Functional Neuroscienceでは
MRIでは異常がない
神経は切れていない
しかし神経回路の活動性が低下している
という状態を評価対象とします。
つまり「壊れている」ではなく「十分働いていない」という考え方です。
評価する内容
例えば
眼球運動
前庭機能
小脳機能
固有感覚
バランス
歩行
姿勢制御
自律神経機能
これらを総合して「どの神経ネットワークの活動が低下しているか」を推測します。
疼痛との関係
腰痛患者では
感覚野
運動野
小脳
島皮質
などの活動変化が報告されています。
そのため
筋肉だけではなく
脳への入力を変えることで痛みを軽減する
というアプローチを行います。
疼痛外来への応用
整形外科的・神経学的診察で器質的疾患や危険な病態を除外する。
眼球運動、バランス、片脚立位、頭部運動などから機能的な偏りを評価する。
痛みの変化をリアルタイムで確認しながら、視覚・前庭・固有感覚への刺激を少量ずつ試す。
効果が確認できた刺激を、自宅で継続できるホームエクササイズとして処方する。
このように、評価と介入を短時間で繰り返しながら「症状が変化する刺激」を見つけていく点が、機能神経学を疼痛外来で活用する大きな特徴と言えるでしょう。