2001年のクラシック音楽鑑賞日記

12月28日 その2
お出掛け前にオルガンなんかかけてみたり。人のいるときにでかい音でかけるのはちょっと気がひけるので。やっぱり少し大人しい音になったなぁ。う〜む。前の方がちょっと粗い反面、猛々しさがあって凄みを感じさせたりしたが、今の音はとにかく整理整頓。もう少し様子見か。

12月28日
FricsayのTchaikovsky: Sym. No.6は昔、モノラルのとステレオのとを部室で先輩に聴かされたっけ。モノラルの方は無駄のない、引き締まった、それでいて弾力に富んだ推進力が良かったような。ステレオは全てがとにかく「濃く」なってた。テンポ、音量ともに目一杯幅を持たせて、表現力の限りを盛り込んだ、聴いていてちょっと疲れる、100%真剣みたいなそんな厳しすぎる演奏だったなぁ。それはさておき。Szell/Concertgebouw OのBeethoven: Sym. No.5を聴いてみた。何となくSzellを聴くべきな気がして(笑)。66年か…。個人的に50年代までのConcertgebouwの評価は高いけど、その後、このオケは指揮者に恵まれていないので…。友人によると、Mengelbergの指揮に完璧についていくのが凄いらしい…うーむ。で、Beinum、Haitink、Chaillyと。あれ、Jochumが絡んでいた時期もあったような。まあ、いいや。とにかく、50年代まではどんな指揮にもついていけるミラクル・オーケストラだったのが、その後どんな道を歩んだかはともかく、この演奏は60年代なわけで。第1楽章はさくさく進んでもたれず良いのでは。終楽章は途中で粘り腰だったりして「お?」な部分もあったけれど、まあ、これはこれで。第2楽章のヴァイオリンなんかは「随分絞られたんだろうなぁ」とか思ってしまう部分もあったり、Cleveland Oと違い、オケがいかにも頑張っている感じが真っ直ぐに伝わってきて、私には「普通に」良い演奏だと思える。気迫が空回ったりする危険性が無い反面、空前絶後のすげぇ演奏ともいかないような、そんな感じに。さて、年末年始に録りたい番組目白押し…実家から家のビデオ・デッキを操作するのは無理ですよ?ってことで、Kleiberの92年New Year、Solti/VPOの「魔笛」、馬鹿ピアノ番組(←こら)あたりから一つ選ばないといけないのだが、う〜ん。分業か?

12月26日 その2
ちっとも進まない横山幸雄のBeethoven全集。"Waldstein"を聴いてみた。第1楽章はぱきぱき弾けててよろしい。終楽章は終盤まで丁寧な反面、焦らされているような感じも受ける。最後はなかなか勢いがあるし、そこまでの「ため」が効いているので一段と盛り上がるように感じていいんじゃなかろうか。総じて感想が淡白なのは生で一度聴いちゃってるからということで。実際に聴いたものは一段とテンポと強弱の幅が大きくなっていたと思う。

12月26日
ぼちぼち出掛けようかしらんとか思ってたらお荷物が。頼んでた電源ケーブル。仕事が遅いと大評判の某R企画にしては驚異的な早さ。在庫があったのだろうけど。ものはWireWorldのElectra Reference III+ Power Cord。壁コンセントとタップの間に。余ったChikumaのケーブルはRE-9にまわす。繋いで一日目で感想も何もという気もするが、少し大人しくなった。もっと派手派手な方向になるかと思ってたのだけど。元のChikumaのケーブルがドスの利いた音を出してたせいか?奥行き、左右はもう目一杯。この部屋でこれ以上は無理でしょう。とりあえず、行き着くところまで行ったと言うか、この部屋で出来そうなことは全部やったかな?スピーカーの下のボードあたりに手をつけると大変そうだし。今年度はオーディオ関係はこれで打ち止めかな。

12月23日
自分に誕生日プレゼント。電源ケーブル注文。…だあぁ〜。これだからちっともお金が貯まらないのら。Kapustinの自作自演を聴いてみたり、Mravinskyの「眠りの森の美女」(眠れなさそうな演奏)を聴いてみたりしたが、とりあえず先日買ったばかりのSzellのCDじゃない盤についてなぞ。"Meistersinger"の後に"Jupiter"がやって来るセンスにびっくりだが、一応(全く信頼できたものじゃないが)同じ日付になっているので、Szellがこういうプログラム(の一部)で振ったということか?"Meister〜"の方はノイズまみれでえらいことになっていたりと音質が全然違うのでますます怪しい限りだが。で、"Jupiter"だが、まずは音質からいってみようか。…最悪。細かい音がすぱっと無くなってます。例えば残響。まるで東京文化会館みたい(笑)。極端な(下手な、とも言う)ノイズ・カットをしたか、アナログでコピーを複数回したか、まあそんなところか。ダイナミック・レンジもむやみに狭い。鼻血ものの音質でお届けだな。そんな中で聴こえてくる演奏なんだが、一言で「変」。素人がF1のマシンに乗ったような演奏とでも言えばいいのか。小回りは利きすぎるほど利き、加速はぶっちぎり。でも、走っているのは公道…あかんってば。その傾向がことさらに顕著なのがやはり終楽章。オケが指揮者を先回りしすぎているような感じすらするくらいの殆んど過敏と言っていいくらいの反応の良さ、次々と浮き上がっては消える各楽器。情報過剰の世界だな(この音質なのに)。狂気の世界に片足ともう片方の足の半分を突っ込んでしまったような演奏で、ちょっとどころでなくヘヴィ。…Mozartなのに。

12月22日
最近、うちの掲示板の常連さんにもADSLで繋ぎっ放しな方が増えて来てたりしますが、流行に乗り遅れないよう私も繋ぎっ放しで対抗…ただし、オーディオの。というわけで、3日前くらいからCDプレーヤーもパワー・アンプもスイッチ入れっ放しでお届け(プリアンプはデフォルトで入れっ放し)。ウォーム・アップにかかる時間が大幅短縮で最近帰りの遅い身としては嬉しい限りだが、とりあえずでんこちゃんにしばかれそう。でも、もう後には戻れないような気がするのは気のせい?

12月20日
歯医者の後に秋葉原。…標語みたい。石丸でさくっと4枚お買い上げ。CDじゃないのを。SzellのR. Strauss、Wagner、Mozartが入っているの(2枚組)と、Solti/Concertgebouw OとKissinのBeethoven: P. Con. No.5 & Brahms: Sym. No.1…これまた2枚組。Szellはライヴの"Jupiter"が前から欲しかったので。Soltiの方は…勢いか?その後、やめときゃいいのにオーディオ屋さんも覗きに行ってみたり。AVALONのOpusを聴いてみたかったので。「DECCAのオケものが聴きたい」と言ったら(いくらなんでもCD-Rをかけてもらうのは…しかも未開封だし)、DutoitのCarmina Buranaを聴かせてくれた…これ、オケもの?「音が薄いにゃ〜」とか言っていたら、「SoltiのMahler 3番を聴かせてあげよう」と言って持ってきてくれた。…そんなよく分かってるCDがあるとは思わなかった。繋がってるGoldmundのSRシリーズのアンプの特徴なのか、音がはっきりしゃっきりで面白かった。しかし、このスピーカーの下向サブウーファーは結構大変そう。Eclipseあたりも聴いてみたいなぁ、とか言ってたら、「結構神経質な方でしょう?」と言われた。…そう?この辺に興味を持つのは神経質な人が多いのだそうな。「ミリ単位でスピーカーの位置を合わせたりしてない?」…してます、はい。楽しくおしゃべりして帰ってきた。「Eclipseも安くするよ〜」…えっと、お金がたまったら(苦笑)。

12月19日 その2
どうも私にはPiazzollaはLiebertangoよりFear Tango (Track2)の方が向いてるみたい。…私らしいって言えばらしいか。

12月19日
先日、Maの"Classic Yo-Yo"というCDをもらったと書いたら、「Libertangoを聴きたまえ」というメールが来た。何でも涙が出る程よいらしい。そら大変。聴いてみて、「ああ、これどこかで聴いた」くらいには知ってる曲であることが判明。ひょっとして有名?これもtrack 2に入っているのも、結構どすの効いた音がするのは意外。もう少しなよってしてるのかと思った。しかし、朝から聴くのには少しヘヴィだ…。その後、Mahlerの8番なんて聴いていれば世話はないが。今の装置で出来るところまでやった結果がこれか…ははは、限界が見えてきますな。さて、どうしたもんですかね。左右、奥行き共にこれ以上出すのは今の部屋では無理だろうなぁ。関係ないが、PerahiaのSchumannのジャケットはPerahiaが忍法を出しそうで何か面白い。

12月16日 その2
研究室でMIDIを聴ききながら思ったこと。テンポ設定等を曲ごとにやらないといけないプレーヤーの貧弱ぶりもだが、どれもこれも最低一つはテンポをあげないと聴いていられないMIDI側に問題は無いのか?もっとガツンと作ろうぜ。…ダウンロードして聴いているだけの分際のくせに。でも、私としましてはどうせMIDIでやるなら人の出来ないことをして欲しいわけですよ。だからといってWilliam Tellのテンポ設定が3つも上がったりしているのはどうなのか?きっと作っている人は「ゲイジュツ」として頑張ってるのだろうなぁとか思いっ切り他人事気分な今日この頃。そら、テンポ設定2目盛アップ〜!!…こんな聴き方は間違ってますか?

12月16日
Hamelinの来日公演、関東分は全て押さえた。やれやれ。

12月15日 その2
騒がしい音楽とやらは必要なくなったらしい。ま、いいけど。それはともかく、今日もお届け物。ものはこれ。また吸音材。50cm x 50cmのものが2枚。一枚はスピーカーの間にあるテレビの前に立てるとして、もう一枚はどうしようかと考えた末、紐をかけてリスニング・ポジションの後ろにあるカーテンのレールから吊すことに。レース・カーテンと遮光カーテンの間に入れれば見栄えも悪くないし。そのくらいでもはやどうにかなる状況じゃないという説もあるけど…。この後ろに吊したのが結構効いてる気がする。…オーディオでテレビの音声を出して思ったんだけどね。例によって徹夜明けの寝惚け耳で聴いたので全くもって怪しい限りなんだが、総じて細かい音が聞き取りやすくなったように思う。ヴァイオリンの弓の動きが見えるようなそんな感じ…をKoganのRussian Discで感じ取ってるのもどうなのか。とりあえず、この部屋だけは変です。

12月15日
明日、サークルのクリスマス・パーティーとやらで3分間くらいの騒がしい音楽を持って来いとか言ってるぞ。…3分ってのが難しいな。3分というタイミングからProkofievのSon. No.7を思い浮かべてしまうのは間違ってますか?Sousa=Horowitzくらいしか思い当たらないなぁ。何かいいのないですかね?オケものだと「火の鳥」の魔王の踊り?う〜ん。

12月14日
研究室と演奏会を天秤にかけたら演奏会が勝っちゃったのはどうなのかとか思ったり思わなかったり。というわけで、都響の演奏会。指揮は…忘れた。ルーマニアの人だったと思う。お爺さんだった。一曲目がProkofiev: Sym. No.1。微妙に切れ味鈍くて何だかなぁとか。思いっ切りやる気無く聞き流してたり。次は同じくProkofievのP. Con. No.3。ソロは横山幸雄。はい、これを聴きに来たんです。第1楽章のピアノの出だしはまずまず。第1楽章は全般的に可もなく不可もなく。第2楽章も途中まで無難にこなしている感じだったけど、中盤からスイッチが入ったように猛然と弾き倒し。多いな、このパターン。終楽章は…微妙。凄いところは凄いんだが、長〜く続くところがどうしても間が持たない。別にえっちらおっちら弾いているわけじゃないんだけど、力で押し切ってしまっていい気がするなぁ。結構パワフルに弾いてたけど、如何せん、最前列だとピアノの下で聴いているような形で大変よろしくない音響にがっくし。前のTchaikovskyのときもそうだったな。というわけで、協奏曲のときは前から2、3列目くらいまで下がらないと駄目ということを学んだだけで今日はよしとしますか。あ、後半もあったんだった。ScirabinのSym. No.4。…この曲、よく分かっていないし、好きじゃないし、聴きたいとも思わなかったんだけど、前半だけで帰るのもどうかと思って聴いてみた。ここぞとばかりに金管がうるさくて寝るに寝られず拷問のようだった。ああ、思い出した。Concertoで木管が終わってたな。特にフルートあたり。木管大活躍の曲でそらないよってくらい。ピアノばっかり聴いてても耳につくくらい駄目駄目。そうそう、指揮者はComissionaとかいう人だったらしいよ。…知らない。

12月13日 その2
Rosenblattの自作自演集を聴いてみたり。いきなり過ぎるPaganini Var.はやっぱりちょっとついていけないところがあったり無かったり。個人的に気に入ったのはAlice in Wonderlandか。何でもあり的世界が楽しい。Paganini Var.もCarmen Fantasyも、元の曲からRosenblattの個性が聴こえてくるというより、Rosenblattの中から原曲が聴こえてくる感じが強い。しんみり聴くなら「鉄腕アトム」Fantasyで。

12月13日
…吸音材をさらに注文。泥沼一直線だな。止まりません。見てくれは完全に無視する方向で突っ走ってます。ちなみに、今回は少し安いもので。

12月12日 その2
徹夜して帰ってきて、吸音材のパターンを変えたりしているのはひょっとして馬鹿ですか?というわけで、交互配置から縦一直線にしてみた。…見た目はすっきりしたけど、音はどちらがいいのやら。

12月12日
ふとMullovaのThrough the Looking GlassのCDを見たら、SPECIAL PRICEで1980円の下に2枚買えば1000円引とか書いてあった。…しまった、もう一枚買っておくべきだった。…って、何を?でも、何となく損した気分なのは否めない。

12月11日
今週は試験とか書いてなかったっけ?まあ、見るくらいどうってことないほど余裕ってことかな?…返事書かなきゃな。などとログを見て私信を書いたりしてみたり。昨日到着した吸音材だけど、なかなか格闘のしがいがありますです。CD聴きながらでこぼこウレタンついたてを動かしているのは結構みっともないかも。それはさておき、とっとと聴けと大評判のHamelinのKaleidoscopeをさっさと適当に聴く。全部を一度に聴くのも勿体無い気がして、適当なオーダーで。聴いたのは自作のCampanella、Lourie、Vallierあたり。Lourieは低音がずうっと鳴り続けるんだが、これがかなり低い周波数まで入ってそう。…ちょっと気持ち悪くなったよ。胃の辺りに圧迫感を覚えた。Campanellaは普通によく鳴ってると思われる。Blanchetは未チェックだな。明日の宿題。

12月10日 その3
家に帰ったらご不在連絡票が。というわけで、吸音ついたて到着。高さ120cmがそのままとは思わなかった(組み立てだと思った)。吸音のウレタンは横向きで統一してあったのを縦横交互の配置にしてみた。…何となく。とりあえず、スピーカーの横の一時反射点にあたると思われる辺りに置いてみた。以下、徹夜明けの呆け耳ゆえ内容に全く自信無し。Solti/LSOのBartokあたりのオケものは左右の広がりが大きくなったような気がするけど、それよりも高音が詰まり気味に感じる方が確かなような…。ピアノは高音の詰まりも特に感じず(上がたいして出ない楽器だからか)、妙に立体感のある音像が嘘っぽさ全開でいいんだかどうなんだか。とどめにMahlerの8番。これは分かりやすい。合唱の各パートの分離、独唱の浮き上がり、オケとのバランス…どれもこれまで聴いたことのない変化で「ほお」とか思ったり。音が整理され過ぎて、余裕がないというか窮屈な印象もあって、その辺をどうしたものか。とりあえず、生活空間的には最悪です、この部屋だけは。

12月10日 その2
さくさくっとお買い物〜。そら池袋まで行って何も買わずに帰ってはこれまいよ。まずはWAVEでDECCA Legends叩き売りが不憫で、ついE. Kleiber/Concergebouw OのBeethoven: Sym. Nos.3 & 5をお買い上げ…どっちも持っている音源じゃないか。リマスターに期待。DGのOriginalsも叩き売られていたので、FricsayのBartokを回収。勢いで先日演奏会を寝飛ばしてしまった(だああぁぁぁぁ!)MullovaのThrough the Looking Glassもお買い上げ。国内盤のタイトルが「不思議の国のアリス」なのに、アリスなんてどこにも出てこない変わったCD。返す刀でHMVを襲撃。HamelinのKaleidoscopeは安くなっていたので当然買うとして、あとはSzymanowskiを2点。Martin JonesのComplete Piano Music4枚組とMartin RoscoeのNAXOS盤。両方ともMartinなのはたまたまに違いない。3月に向けて予習しておかないとな。計9枚。

12月10日
朝まで電話して、その勢いでCDを聴いてから出動。生活が終わってます。その件はあれで別に問題ないと思われまするとか誰に向けたか分かりにくい私信を書いてみたりしつつ。JandoのLiszt: P. Con. No.2を聴いてみたりしたが…パス。私にはこの曲はよう分かりません。じゃあこっちなら分かるのか?と問われると返答に窮してしまいそうだが、横山幸雄のBeethoven: P. Son. No.31。第1楽章はともかく、第2楽章は割とゆっくり。この不用意に安易な方法に出ようとしない慎重さが彼らしいと言えば言えなくもないような。終楽章のFugueも極力自らを抑えたような、ただ曲だけに語らせようかというようなそんな感じ。世間ではこの曲はこのように受容されているのかな?崇高な精神性みたいなもので静かに迫るのもそれはそれでいいし、最後は辻褄の合った形で終わっていると思うけど、Beethovenの基本は上へ上への頑張りズムだと勝手に思っている私にはこのFugueもそんなにお行儀良くしていなくてもいいんじゃないかと思えるのだなぁ。ちなみに、ここはしばらく更新不定期です。ここへ直接飛んでこられた方はこちらから他の日記へ回られてみて下され。

12月7日
Dohnanyi/COのMozart: Sym. Nos.39 & 40を聴く。39番から。案外ゆったりとしたテンポ設定。もっときびきびしてるかと思った。アンサンブルは相変わらずとびっきり。40番もまあ優雅ですこと。以外と低弦のパンチが効いてるあたりが味噌だったりするんだが。このコンビは蒸留水のような音がすると常々思っていたが、このCDを聴いてちょっと思うところがあったり。たまたまSeverance HallとMasonic Auditoriumと別々のホールでの録音だったから気付いたんだけど。このくらい弦楽器が揃ってくると、言葉にするのは私の能力では難しいのだが、何と言うか音に「角ができる」ように感じるのだ。何と言えばいいのかなぁ、こう純粋であるがゆえに他のものを受け付けがたいような、そんな感じ。白い服は汚れが目立つからちょっと着るのに躊躇するような感じ…は違うか?まあ、ともかく。そこへ他の楽器が重なるところがポイントなのだな。角のあるもの同士がぶつかると反発力が起こりそうなところを、うまく合わせている、そこがDohnanyiの凄いところだなぁと思ったりしたわけで。言うなれば、ピュアなものとピュアなものとピュアなものを足してもやっぱりピュアなものが出てきた、みたいな…。そこが、Severanceだと私には分からないんですな。仮に雑味のようなものが出ても残響でうまくごまかされるのだろうけど、逆にうまく刷り合わされている部分も見えてこない。Masonicだと全部ばれる…そんな感じ。だからと言ってMasonicの方がいいホールとかそういうわけではなく。たまたまふとそんなことが見付かったのが面白かった、ただそれだけ。

12月5日
今朝の「めざましテレビ」で「アトランティス」の吹き替えシーンを流しているのを見て、「あ、Neumannのマイク〜」とか言ってるのはどうなんだろう?ちなみにそのとき映ってたのは木村佳乃、マイクは現在のラインアップのものだとU-89か?ちなみに、取り扱い代理店はElectori…うちのプリと一緒か。旧B & K (現DPA)がHeavy Moon、Schoepsは今井商事。ついでだが、昔(4、5年前?)StereosoundでDACが紹介されていたdpaとマイクのDPAは違うみたい。dpaはdigital precision audio、DPAはDanish Pro Audio。…CDを聴く時間が取れなくってこんなネタでお茶を濁してみた。

12月4日
dCSから974が出たらしい。…買えないけど。D/Aコンバータがないと話にならないし。

12月3日 その2
14日に横山幸雄が「ワインカフェ」企画第3弾をやるらしいというので、問い合わせたところ、その日は都響との演奏会とかぶるので中止になったとか。…「ダブル・ヘッダーかよ」と思った私が抜けてたな。一日に2回も演奏会をやるピアニストがどこにいるよ?

12月3日
最近、お出掛け前に音楽を聴いていく生活なのはどうなんだろうと思ったり。とにもかくにも横山幸雄のHammerklavier。第1楽章の跳ねるようなリズムはやり過ぎに感じなくもないけど、第2楽章との繋がりを考えるとこれはこれでよいのかも。で、終楽章だが(あれ?)、スタジオ録音と印象は大きく変わるものではない。基本的に弾きっ放し。色彩感のあるタッチとかとはどちらかというと無縁の人なので、本人がどこまで意図しているかどうかはともかく、結果としてどの声部も均等に扱われているように聴こえる。ただただ、あるがままに。なので、岡田博美の演奏なんかに比べると情報量が増えたように感じるし、悪い言い方をすれば未整理に聴こえなくもない。引き合いに出した岡田博美だって多彩な音色という感じではなく、単色のグラデーションのような色彩感だと思う。故に、各声部が自然に溶け合うように聴こえる…のだと思う。録音も一役買っているのは間違いないが。横山の目の前いっぱいに広がるピアノを聴いた後では岡田のは随分遠くに感じないではいられまい。別にどちらがいいとか悪いとかで落ちをつけるつもりはないし、その日の気分で変わるような気もする。ただ、どちらの演奏ももう少し熱さがあってもいいのにな、とPolliniのライヴを聴いて思ったりもした。

12月2日
PASSがX2.5をいつの間にか出してますな。個人的にはゲインが2dB下がってX1と同じになっている辺りが気になったり、ヴォリュームの操作性はどうなのだろうとか思ったり、でもお値段も10万アップでそんなに悔しくもなかったりと複雑。ちなみに、(いつになるやら分かったものじゃないが)次に買うプリアンプの条件はヴォリュームが連続可変ではないことという妙な条件がついてしまっているのは今使っているX2の影響。確実に同じヴォリューム位置で聴ける安心感は音量設定の自由度より遥かに上なのだ、私にとっては。さて、それを満たすプリアンプは、というと…PASSならどれでも、Levinsonも方式は違うけど、Ayreもアッテネータ式だな、Jeff Rowlandはどうだったかな?LUXMANもC10IIはアッテネータだったなぁ。案外選択肢が広くてちっとも絞り込めません。X2だと同価格帯であまりないので、今となってはやっぱり正解だったなぁと自己満足。順当に行くと次はX1かはたまたX0か。筐体が増える方向なのはどんなものだろう(笑)?行くところへ行くと、トランスポートで2筐体、DA関係(DD含む)で4筐体くらい?、プリで3筐体、パワーが左右合わせて4筐体(バイワイヤ対応スピーカならさらに倍?)…どこへ置くのだ(笑)。

12月1日
HoughのSaint-Saensを聴いてみる。1番と2番でちょっと録音のアプローチが異なるのは気のせい?とりあえずは2番から。出だしの「どおぉ〜ん!」にいきなりびっくりした。Faulknerさん、どんな録り方してますの?オケは腐ってもCBSOというところか、まあ及第点。第1楽章は総じて丁寧な進め方だが、私はもっとあっさりさくさく進んでしまっても構わないなぁ。第2楽章は一番ピアノ音と曲が合っているんじゃないかな?高音がころころきらきらしてて良い感じ。第3楽章は途中で変な溜めを作らなければ世界最速録音になっていたのに…5分59秒でフィニッシュ。聴いたことのある中ではこの曲で最も技巧の水準が高いように思える。3、4、5番辺りも良い感じ。3番だけエンジニアがFaulknerじゃないんだが、ここまであからさまに違うと笑ってしまう。良くも悪くも普通のhyperion録音。ちょっと遠目で、オケとソロがつかず離れず。Faulknerのピアノを普通のソロのときのように録っているのは個人的に面白いと思うが、低音はちょっと不自然かも。
もう一つ。横山幸雄のBeethoven、持って帰ってみたものの驚異的な存在感を我が家のラックで放っております。12枚が1枚ずつのケースってのは何だかなぁ。とりあえず、28番だけ聴いてみた。…もう一歩。もう一歩踏み出しというか、踏み外しというか羽目を外すというか、そういったものが欲しい。極めてまっとう且つ妥当なテンポ設定だし、終楽章のフーガもあれもこれも聴こえるのはスタジオのHammerklavierを思わせるし、でももう一つ。もっとぎりぎりいっぱいで弾くくらいでもいいのに。それでいて、「え、そこを?」というところをさらりと流されてしまったりするから、ますます欲求不満な演奏になる。むう。やっぱりHammerklavierとDiaberi以外は駄目なの?

11月29日
はっはっは。世の中勢いだよ。というわけで、発注〜。ここのGUW-1075MLというタワーを2本。どこへ置くのさ?いよいよ我が家は異様な空間へと変貌を遂げそうです。…生活空間としてはもはや最低との噂も。人が来たらひかれるんだろうな、きっと。我が道を行くと言うより、我が道しか行けないんじゃないのかとかいう考えが頭をちらつくのはきっと風邪のせいです。届いたらしばらく並べ替えたりして遊べそう…遊んでいる場合か?

11月28日 その2
いつからCDは立方体になったのだ?はあ…。というわけで、買ってきてしまいましたよ。横山幸雄のBeethoven全集12枚組。生協の2割引がなきゃとても買いたくない代物。2割引でも決断に時間を要したが。しかし、今や関東で行われる彼の演奏会は残らず行ったりしているというのに、買わないわけにはいくまいよ。例えいいのはWaldsteinとHammerklavierだけだと言われようとも。例えBeethovenのSonataで普段聴くのはほんの数曲しかなかったとしても。とりあえず、棚を大いに占拠しそうだ。

11月28日
もう一つ期待外れだったDas Mikrofonだが、Vol.IIはかなり来てる。今度のは正真正銘のマイク比較企画。同じ演奏者による同じ曲を色々なマイクで録り比べる無茶な企画。Jazzなのがちょっと趣味と違って困るところだが、まあ、マイク比べだし。マイクの指向性ごとに3曲が用意されていたりして大変。無指向では私はSchoepsのが良いように思った。CardioidではCMXY4はさすがに左右の広がりに限界があるなぁと思ったり。総じてリボン・マイクはふっとい音がして困ったなぁとか。Sennheiserのマイクも案外良かった。とりあえず、徹夜明けにこんなものを聴いたりしているのはどうなのか?

11月27日
ScherbakovのShostakovich: Preludes & Fuguesを聴いた。5番と24番がお気に入りなのは相変わらず。自作自演の印象が強すぎるせいか、自作自演のノイズが体に染み付いているせいか、徹夜中でへとへとのせいか、少し音と音の間に隙間のようなものを感じた。神聖っぽくしたら「ぽく」の方が耳についてしまったような感じ?もう一つ楽しめなかったけど、そもそも楽しめる曲集だっけ?という基本的な疑問が湧かないでもない。

11月26日
Egon PetriのBeethovenを聴いてみた。Sonata Nos.26, 30, 31 & 32という微妙に一曲余計な組み合わせ。何だかな。速いかと思えばそうでもなかったり、何だかむらの多い感じが何とも。31番が目玉と言うか、これがなければ買っていなかったのだが、終楽章のフーガ、もう一押し、二押し…。ちなみにBeethovenのSonataを好きな順に並べると、28と31、その後は29か21か…といった感じ。変?
某掲示板で自分のところの掲示板の宣伝を垂れ流されている方がいるけど、あれはどんなもんかなぁ。遠慮がないと言うか、何と言うか…。そろそろどこかから文句が出るんじゃないのか?某chでは既に話題になってたりするのかな?何だかなぁ。

11月25日
横山幸雄のChopin: Etudesを聴いてみた。Sonataに比べると表現らしきものが聴けるが、基本的にはそのまんま。弾きっ放しとでも言おうか…。らしくていいとも言えるが…。DSDリマスタリングとのことだが、そもそもがデジタル録音なので、効果はどうなのか?単純に、録音レベルが上がっているので一瞬良いように聴こえるけど。ピアノの定位がちょっとおかしいので(高音の2〜2.5オクターヴくらいが右から左、後は前から後ろに広がっているように聴こえる)、「これだから国内盤は…」とかついぐちりたくなったり。事のついでにSolti/LSOのGlinka: "Ruslan & Lyudmila" Ov.とMussorgsky: "Khovanschchina" Prelude、Night on the Bare MountainのDECCA Legends盤を聴いてみた。馬鹿みたいに録音が良くって笑ってしまう。エンジニアはParry。オケの格付けの都合で(?)「3大Ruslan」から漏れてしまっているが、録音と演奏のバランスから言えば1、2を争っていてもおかしくない。"Khovanschchina"はちょくちょく聴いているはずの曲なのだが、まったく印象になく、聴く度に「ああ、こんな曲か」と思ったりしているのもどんなものかと思わないでもないが、この演奏はヴァイオリンがきゅるきゅる言うのが妙に強調されていて何だか楽しい。第2から第1へと引き継がれているのかな?古典配置のMravinskyで聴けば楽しく聴ける…はずだが、記憶にないのはどうしたことか。「禿げ山」はリズムの決まり具合が最高。これはいい…と、ここで試しの比較にBPO盤を持ってきてみたり。"Ruslan & Lyudmila"はこちらの方が遅いのだな。ふむ。金管のでしゃばり具合とたっぷりしたホールの残響は好き嫌いが分かれそう。弦はいい勝負かと思いきや、低弦はいかにもBPOでさすがだな。"Khovanschchina"は私はLSOに一票。弦のきゅるきゅるがいまいちだったので。で、「禿げ山」だが、これはBPOの底力全開で大変。金管のパワーはちょっとLSOでは比べるのが気の毒になるほど。低弦も加わって力で押して押して押しまくる、ただただそれだけなんだが、いやいやどうしてご立派なもの。バランス感覚としてはLSOだって悪いことはないんだが、ここまで強引に押しやられるとそんなことも言えなくなりそう。こっち(BPO盤)はリマスターしないのかにゃ?

11月23日
今日はMullovaのリサイタル〜…のはずだったのだが、寝飛ばした。…痛い。いや、腹が痛かったのは確かだが、色々痛すぎて大変。どうして西と東でこんなに違うかね?…地理的問題ではないだろ。時差もないのに(←関係ないし)。行きたかったなぁ。くぅ。

11月22日
Das Mikrofonを聴いてみた。予想していたのとはちょっと違って、基本的にはTACETの過去のリリースからの寄せ集めで、使われたマイクとその説明が記されているといった内容。1927年のコンデンサ・マイクからダミー・ヘッド、バウンダリ・マイクまであって、色々思いが飛んで面白かった。ダミー・ヘッドのものは一度ヘッドフォンで聴いてみないとな。…うちのメイン装置、ヘッドフォンが繋げないけど。関係ないけど、DECCAは複数のトラック間でバランスを変えるようなことはしていないとJames Lock先生が仰ってます。よって、下のMahler 1番に関する記述は私の空耳ということに。むう。

11月21日
"Eroica"は今持っているのと音質がどれだけ違うのか興味がわきつつも先に買うものがあるせいで今月は大ピンチな今日この頃。でも、Mozartの40、41番はちょっと気になったり。特に41番の方か…。…ま、分かる方には分かる話はともかく。MravinskyのTchaikovsky: Sym. No.5をやっと聴いた。1983年のデジタル(!)録音。そういえば80年代のは6番もデジタルだったな…。6番と違って、ピークで音が潰れたりとかいうことはないので、まだ聴きやすいが、80年代とはなかなか思えぬ音で。弦のアンサンブルは案外崩れていなくて悪くないのだが、管楽器、特に金管が厳しい。この辺りまでのメンバーの入れ替えの有無とかよく知らないが、ちょっと衰え気味でないのか?終楽章コーダはやや甘目。全体的にソフトな部分が増えているように感じた。音の左右の広がりがもう一息なのはマイクのセッティングのせいであるように思える。

11月20日
週末、廃盤セールで買ったCDが届いていたのだった。TACETのGoldberg弦楽三重奏版はさておき、MoiseivichのMussorgsky他もとりあえず置いておいて、注目はDas Mikrofon。Vol.Iにはドイツ語しか書いていないので、本来少しは読めなくてはいけないにも関わらず、問答無用で英語で書いてあるVol.II。30、40年代のリボン・マイクに始まり、最も古いコンデンサー・マイク、そして最新のマイクでJAZZが聴けるのだそうな。…分かるのかな、私に?Bruel & Kjaer、Clara、Coles、Elektro-Voice、MBHO、Microteh Gefell、Neumann、RCA、Schoeps、Sennheiser、Sonyとメーカー名が挙げられているが、半分しか分からないぞ。しかし、実は一番面白そうなのがNatural Sound Sampler。1はDrums & Percussion、2はStringsでそれぞれの分野の様々な楽器の様々な奏法で出された音を収録してあるそうな。1で599種類、2で399種類の音が入っているとか。結構カロリー満点だな。

11月18日
Ferencsik/Hungary POのBeethoven。ようやくこれで最後。…長かったな。これって去年の廃盤セールで買ったものだから、何だかんだで全曲聴き通すのに1年かかってるのかと思うと一大プロジェクトが完了した気分に…なったりはしないわな。録音も演奏もむやみにソフトでちょっとな、な第1楽章で始まって、第2楽章はリズムがまあ気持ちいいわなぁと適当にながして、第3楽章は忘れて(をい)、第4楽章は何だか妙だと思ったはずだけど、どこがどう妙だったのか忘れ、しかもそれを確認するために聴きたいほどいい演奏ではなかったことだけは確かなので、知らんふりをすることに。まあ、結局辛うじて当たりと言えたのは4、5番だけだったのではないかしらん?

11月17日
嵐のような一日。昼過ぎから埼玉へ遠征。目的は横山幸雄の演奏会。全部Brahmsで、Sonata No.1、Scherzo、Intermezzo Op.117、Paganini Variationsという曲目。Sonataは跳躍をちょっと外したりで本調子じゃない感じ。この曲を他で弾いているという話も聞かないし、まだレパートリーとして定着していないのか。最後は強引に力で持って行ったけど、やっぱり無理があるかな? Scherzoは前に聴いたのがKawaiのピアノだったせいもあってか今日の方がよろしいように思う。後半はIntermezzoはいいとして、Paganini Var.が肝。なかなかよく弾けているんだが…どうもこの曲が私は好きでないらしい。そもそも、テーマになっているCaprice No.24がそれほど好きではないので…。頑張ってたし、盛り上がってたのでまあいいとしておきましょ。アンコールに4曲ほど盛り上がらないものばかりやって終わり。で、ここから民族大移動。一目散に駅へ駆け込み、電車を待つ。…来ない。その辺の話は「事故紹介」で。さて、どうにかこうにかやって来た電車に乗って、一路四ツ谷へ。今度は岡田博美の演奏会。…何故に一日に2回も演奏会を入れる?病気だな。電車が遅れてくれたお陰で一曲目のSchumann: Toccataには間に合わず、ホールの外で流れているのを半分ぐらい聴いたが、案外遅くて「あれ?」と思った。後でK氏によると「何とか及第点」の演奏とのこと。とにかく、Toccataが終わったところで会場に突入。アフガニスタンで戦っているという噂の特殊部隊も真っ青の勢いで席へ。異常なまでのがら空きぶりに驚いたりしたが、思い切って席を移動。…移動した先は悪い人達のたまり場になってた(笑)。最近、よく見られる光景だな。で、Schumann: Sonata No.1…正直なところ、第3楽章の途中までぐったりしてて聴くどころじゃなかった。耳もぼわぼわしてたし。まともに聴けたのは終楽章だけだが、いやいやどうしてよく弾けていた。もっとさらさらかと思ったが程よくメリハリが効いてたし、意外なほど音圧も感じられた。やっぱり先日のKatsarisはかなり控え目な音量だったのだなと再確認。休憩時に「悪い人ばっかり集めたみたい」という私の発言に「みたいはいらないでしょう」という突っ込みが入ってたりしてたところへ大阪の悪い人が登場。このホールには悪い人しか居てないのか?後半はChopin: 24 Preludes。せめてEtudeで…と思うんだがどうだろう?ここぞ、で外したりといまいちなのはSchumannしか練習していなかったのじゃないのかとか思ったり。アンコールはSchumann: Nachtstuecke No.3。何度もステージに呼び戻されたが、結局これだけ。演奏も態度も表情も全部素っ気ない人だ。とりあえず、こんな忙しいのはもうごめんだ。Double Headerなんて二度とやりたくない。23日と24日のストア・イベント、誰か行ってくれ〜。24日は雨なら行けるな…。

11月16日
エンジニアの話。話によると、ちょっと前までアメリカではプロデューサーが圧倒的な立場にあって、エンジニアの存在感は今ほどなかったそうな。逆に東ヨーロッパではエンジニアがやりたい放題、ヨーロッパは対等の関係なのだとか。当時、エンジニアの名前が残っていないのもそう不思議なことじゃないらしい。RCAとかはむしろ例外なのかな?逆に、エンジニアにいち早く光が当たって、活躍し始めたところから音が良くなっていった…のかどうかは知りませんなぁ(笑)。

11月15日
私信だけ。多分、一緒ですよ。同じプロデューサの下で同じ演奏家を録るんですから、エンジニアは固定の方がやりやすいでしょうから。Dvorakのエンジニア、unknownでしたか。むむむ。何はともあれ、情報多謝です。

11月14日 その4
さすがに4時半に起きると夕方には眠気がやって来て大変。でも、Katsarisの演奏会。前半がBach関係で、Bach: Prelude No.1、French Suite No.2、Adagio from P. Con. No.3、Bach=Feinberg: 1st Mov. from Concerto BWV 593、Schop=Bach: 「我が心は明るく」(原題が分からない)、Bach=Kempff=Bauer: "Jesu, Joy of Man's Desiring"、Bach=Feninger: Siciliano from Flute Sonata No.2、Bach=Katsaris: Air、Bach=Siloti: Prelude BWV 855A、Bach=Katsaris: Toccata & Fugue BWV 565。後半はSchubert: Klavierstuecke No.2、Schubert: Liszt: La Serenade、Der Muller und Der Bach、Ave Maria、Liszt: Benediction de Dieu dans la solitude、Wagner=Liszt: Isolde's Liebestod from Tristan und Isolde。…書くだけで疲れる。聴くのも大変だったが。前半後半共にほぼ1時間というたっぷりプログラム。とりあえず席に着いて、向こう三席知った顔なのに爆笑。悪い方から三人並べたような感じか(笑)。前半は何と言ってもToccata & Fugueに尽きる。本人が「難しい」と言うくらいだから大変。それはそれは忙しく動いておりました。案外音圧は控え目なのは、音量を上げている暇がなかったというところかも。しかし、編曲としての出来は大したものだと思う。オルガン=教会という図式が頭のどこかにあるせいかも知れないが、とにかくその圧倒的なまでの大きさ(音量もサイズも)故にオルガンという楽器には畏怖にも似た威圧感を受けるが、それをピアノで表現しきったと言ってもいいのではないだろうか。キーは低音のどろどろ感だろうけど。ピアニスティックな見せ場以上に、オルガンの大きさをミニチュアではなく表現したところにちょっと感動。しかし、よく弾くおじさまだ。後半は曲目が私向きではあらず…。Tristan und Isoldeの後半なんかは凄かったけど。アンコールはChopin: Sonata No.3の終楽章、Bortkiewicz: Klavierstuecke、Galasco(スペル違うかも): Adios。Chopinは妙な音が一杯聴けて面白かったが、時折危なっかしく思えたのは演出?残りは営業活動ということで(笑)。Adiosで終わるあたりがお洒落でいい。あまり期待していなかったし、プログラムも全部好きというどころか好きなものの方が少ないといった具合だったが、思いの外楽しめて満足。演奏会後は並んで座っていた3人+もう一人で鶏の軟骨をつつき回したりしながら楽しくおしゃべり。次は土曜日ですか?…私はちょっと大変だけど。

11月14日 その3
録音ではProducerよりもEngineerの寄与が大きい場合が多ございますです。まあ、ProducerとEngineerがペアで仕事しているばやいも多いんですが…。さて、いかがでしょう?そんなわけで、SzellのEMIの方のDvorakのエンジニアが誰だか気になりますです。国内盤には書いていない…。輸入盤にはさすがに書いて…ありますよね?

11月14日 その2
下で触れたStuartのピアノ、8オクターヴの音域を持っているらしい。高音側で5つ、低音側で4つ鍵盤が多いのだと。やるなぁ。

11月14日
Brucknerの8番、Nowak第1稿が1972年、Nowak第2稿が1955年。Szell/Concergebouw O.はNowak版を使わなかったのではなく、使えなかったのが正解ですな。Haas版では駄目だったのかとか議論の余地はあるけど…そこまでこの曲に思い入れはないので、後は他の方におまかせ。さて、適当な前振りでお届けしながら、朝っぱらからCDを聴いてみたり。何せ起きたのが朝の4時半だからな。例え朝の8時から勉強会があるとは言え、時間的余裕のあることと言ったら。で、Schumann: ToccataをFreddy君とBereちゃんで。Freddy Kempfはそれはもう平べったい演奏で大変。案外悪くはないと思うんだが、どうしてライヴのようにはいかないようで。ぺたぺたな音はYAMAHAのピアノのせいもあるのかもしれないが。最後はそれなりに盛り上がって、まあ楽しいことは楽しいけど、トータルではやっぱり盛り上がらない。むう。どうでもいいけど、ライナーにヘア・メークと衣装提供が書いてあるのには笑ってしまった。一方のBerezovskyだが、テンポがあちこちで落ちるのは狙ってるんすか?それともただひよってるだけ?「それは無いだろ」な個所続出。近年めっきり弾けなくなったと大評判のBereちゃんだが、これはちょっと期待外れどころか、大外れ。駄目じゃん。

11月13日 その3
Music & ArtsからGilelsのIslameyが出るみたい。ちょっと聴いてみたいな。

11月13日 その2
Stanhopeのページを見付けた。「たまにピアノも弾く」元フレンチ・ホルン奏者で後にバス・トロンボーンに転向、指揮も作曲もこなすマルチ・タレントな人のようだ。"Babe"のサントラは彼が振っているらしい。とりあえず、余興であんな曲を弾かれてはピアノ一筋の人達は立つ瀬がないのではないか?Tall PoppiesのCD、高くてかなわんと思っていたが、そもそも$25で売られているらしい。納得はするが、高いものはやっぱり高い。

11月13日
先日の朝日新聞にRattleのインタビューが載っていた。その中で、Beethovenについて「Haydnにステロイドを注入したような印象がある」という記述に大笑い。微妙に意味不明だし。また、VPOについては「大きな独特楽器、Mahlerの時代の楽器と言っていいかも。」とのこと(その後、フォローもしているが)。言葉を選んでいる感じがして楽しい。良くも悪くもこのオケと付き合うのは大変なようだ。

11月12日
朝の4時に帰ってきてからオーディオいじってるお馬鹿は誰ですか?昨日、HANDSで買ってきたタイロッドでCDプレーヤーとプリアンプの電源ケーブルをタップに縛り付けてみた。ここに時々いらして下さっている某N氏の言うところの「SMオーディオ」(笑)。何分にも我が家はラックの後ろにタップをおいてあるせいで、縛り付けるだけで一苦労。手先の器用さはある方だと思うが、空間的制限が多すぎ。その上、二本ともA/C Master Couplerでプラグが熱収縮チューブでカバーされていて、なで肩になっているので、ただ縛っただけだと外れてしまう。そんなことはお見通しの私、小さいタイロッドも買い込んで、二本を束ねてずれないように固定。これで安心。…音は聴かないで寝ちゃった。事のついでにタップの電源ケーブルの引き回しも再検討。うまいことループしないで引き回せた。A/C Master Couplerのせいで以前とタップの位置が変わったのが大きいんだが…。

11月11日
気が付けば一週間でコンサート3回と極めて盛況な感じでお届け。昨夜、実験装置を爆破解体したことなんて忘れて、いざ渋谷へ。にゃんで公会堂なんですか?…渋谷区主催だからか。とにかく、「都民名曲オータムコンサート」とかいう名目の演奏会へ行ってきた。指揮の小松長生が実は大学の先輩だったことはどうでもよくって、目的は横山幸雄のTchaikovsky: P. Con. No.1。一曲目は…の前に。本日の公演は全席自由なので、先日のリサイタルの反省から6時に公会堂へ行った…のだが、既に数十人(100人を越えていたかも)が並んでいてびっくりどっきりメカはっしーんなくらい驚いた。皆さん、お暇でらっしゃいますのね。幸い、目指していた席には難無く座れたのでよかったが。しかし、だ。お隣に座ってきたのがちょっとお太り気味の…要するにおデブな、しかも貧乏揺すりのおまけ付きという存在するだけで迷惑な方でちょっといやんな感じ(その上、公会堂は席が狭い)。このときばかりは「デブに人権がないことにしておいてもいいんじゃないのか」とか物騒な考えが頭にちらついたりはしてませんよ、決して。そんなこんなで一曲目がTchaikovsky: 1812 Ov.…プログラムの順番と違うやん。いいけどさ。というより、実際に行われた順が本来正しいと思われる。プログラム上ではP. Con.、1812、「火の鳥」の順で、「1812年の前に休憩か?」とか訝しく思っていたので。思いの外金管が外さないので一安心。でも、合唱とか大砲とかのオプションは無し。合唱はともかく、大砲は入れようよ。当然、実弾発射。ある程度の確率で客席の一部に穴が…嫌だな。後半、りんごんりんごん言わせる鐘は全部一人で叩くものだとは思わなかった。…ちょっと無理があったぞ。すっかり前置きが長くなったけど、いよいよ本番のP. Con.。ふぉっふぉっふぉっふぇ〜ん(バルタン星人ではない)をとちられたらどうしようとか心配したけど、まずは順調な滑り出し。…ピアノ、音が変ですぜ。座っている席の関係かも知れないけど、やたらと低音がこもる。ちょうどラジオの放送を聴いているような感じ。こら家でまっとうな録音のCDかけた方がいい音するで、おい。ちなみに、極端なまでに残響が少なく、細部に渡るディテールを寸分漏らさず聞き取ることを可能にする素晴らしい公会堂の音響が一役買っている可能性も大いにあり。さて、演奏だが、まあ、オケもあるのでなかなか彼一人のペースというわけにもいかないらしいところが随所に見られたが、ここぞというところでは馬力を発揮。特に終楽章のオクターヴ叩き上がり以降の切れっぷりはなかなかお見事。後半はStravinskyの「火の鳥」だったが、何故か組曲の方。…後半の方が短いじゃん(時間にして前半の半分しかない)。アンコールに「胡桃割り人形」を入れてバランスを取った…つもりなんだろうか。え、「火の鳥」?…どうしろと?別に一生懸命誉めなきゃいけないような演奏じゃなかったし、かといって血も涙もなく貶し倒すようなイベントでもないしな。良くも悪くも無理のない演奏だったような気がする。Szellみたいなことは誰も期待してないし。帰りにCD屋へ…は寄らなかったぞ(誉めて)。今月はもう買うものが決まっているのだ。そう、あれを買わなくては…。

11月9日 その3
Ferencsik/Hungary POのBeethoven…そろそろ聴き終わりそうだ。5番を聴いてみる。これが案外よろしい。第1楽章は結構勢いがあり、溜めるところは溜め、と分かりやすい。アンサンブルも他の曲と比べるといいのではないかな。ヴァイオリンの切れ込みがずばっときていい感じ。第3楽章が案外柔らかでもう一つだが、終楽章で爆笑。なるほどね。ハンガリー系の指揮者には出るところは徹底的に出すという楽器バランスが多く見られると思うが、その中でも際立っているのがSzellあたりではないかな。で、Ferencsikはどうか?…この人は「出しっ放し」なのだ。言い方を変えれば、全部出す。要するに、皆に目一杯吹かせている感じ。だから、色んな所から色んな楽器がひょいひょい出てきて面白い。知り合いが入っているアマオケを聴いているような気分で聴くと丁度いいと思う。思いの外面白かったので、見ようと思っていた「王様のお夜食」@水野裕子が出ているはビデオで録ることにして、そのまま4番も聴いてみた。これはさらに輪をかけて変。曲が曲なだけに、アンサンブルの乱れがかなり目立ってしまうのは仕方がないとして、頑固なまでのリズムの刻みがおかしい。無駄に肩に力が入っている感じで、「えいっ!やあっ!とおっ!!」という掛け声が聴こえてきそう。聴かせ所になっているのは実は第2楽章だと思うが、終楽章の妙に演歌調な盛り上げ方とかそっちに気がいってしまうのはどうしたことか。9曲も振れば1、2曲は当たりがあるものだな。人にはとても薦めないけど(笑)。

11月9日 その2
ケーブル特注。CANAREにしてはやけに高いと思ったら、audio-technicaだった。そら純正の方がいいような気はするが…。5pin XLR → 3pin XLR x2のケーブルって普通に売っていないの?…「作ればいいだろ」ってどこかから声がする。デジタル用とかACコードなら作ってみてもいいかなと思うが、左右のあるものはねぇ。きっちり全く同じものが作れると思えるほど自分の腕前に自信は持てないなり。

11月9日
今年からネット上で行われることになった廃盤セール、皆様もう欲しいものはお買い物籠に放り込まれましたか?某所でさる方に「もう始まってるよ」と言われて動き出しているようでは遅いですか?お陰で目をつけていたFricsayなんかとうの昔にSold Outになってるし。というわけで、私が購入したのはMoiseivichで一枚と、TACETのDas Mikrofon I & II、Goldbergの弦楽三重奏版、ナチュラル・サウンド・サンプラーが2枚の計6枚。…まともな音楽は1/3。いいのかな?

11月7日 その3
「この人が録音した演奏ってないかなぁ?」と家のCDのエンジニア名をチェックしていたら、E. Kleiber/Concertgebouw Oの"Eroica"がWilkinsonの録音でちょっと驚いたり(探していたのは違うエンジニアの録音)。「案外趣味が徹底しているじゃんか、自分。」とか思ったり。女性の趣味も音楽の趣味も人に言わせると「分かりやすい」らしいが、録音も例外ではないようだ。むう。

11月7日 その2
ご飯を作る間に〜とかけたMichelangeliのライヴ(50年代のだったかな?)が案外まっとうな音で鳴る。そこでちょっと考え込んでしまった。最近、何度かB&Wを使っている友人の家で聴いた経験から、うちの装置はソースに対してかなり寛容と思われる。「次はThielだ!」と最近騒いできたが、良い演奏を良い録音で聴く分には問題がなさそうだが、良い録音ではない場合はどうなのだ?という疑問がわいてきた。今更。悪い録音もそれなりに鳴ってくれないと困るよな、この家は。というわけで、ちょっと考え直すと言うか、色々聴いてから結論を出さないと後悔…はしなくても苦労する羽目になりそうだなと思ったりした次第。

11月7日
最近の実験によると、20kHz以上は殆んどの楽器(声含む)には入っていないらしい。ピアノに至っては10kHzで精一杯なのだと。20kHz以上があからさまにあるのはヴァイオリンと琵琶くらいだそうな。さて、スーパー・ツィーターやらハーモネーターやらは何をしてくれているのかなぁ?スーパー・ツィーターは可聴帯域内での漏れ成分の影響とその指向性の改善等々があるとして、ハーモネーターは…。ノイズばらまき装置ではないのか?

11月6日
そろそろ自転車に乗るときは手袋が必須ですな。私はMTB用の物を愛用。ロード用のって高いくせに指先に穴が開いていたりで使いにくい。…私信かな?それはさておき。青砥まで行ってきた。浅草のもっと向こう。案外遠い感じはしなかったけど。東京音大の方が4人でKapustinを弾きまくる、ザ・ピアノVol.5という企画。一人20分を目安に、一人目がSuite in Old StyleとVariations、二人目が8 Concert Etudes、三人目が24 Preludesから抜粋、最後がSonata No.2という曲目でお届け。大丈夫かしらん?とか余計なお世話な心配をしてたりしたが、よく弾き込まれているようで、とにかく楽しく聴けた。Sonataはやっぱり難しいんだなぁ。よくあそこまで弾いたもんだ。帰ってきてからSolti/LSOのMahler 1とOistrakh & Szell/COのBrahmsを最初から聴いてみたり。前者は「若いねぇ、おっさん」と突っ込みたくなる個所満載。弱音の繊細さなんかもきちんと聴いてあげなきゃ駄目だぞ。異常なまでに楽器の存在感を誇示する録音はやっぱり好き嫌いがあるだろうな。Brahmsの方は結構気に入った。この人の協奏曲はオケの重要度が高いので、オケがしっかりしてないと駄目だったのだなとか今頃思っているのはどうなのか。Oistrakhがでしゃばり過ぎないのがさらによろしいように思う。さて、下のStanhopeが弾いているStuartのピアノのページを見付けた。ここ。2.9mあるのだそうな。The University of Newcastleのページ内にあるのがよく分からないが。

11月5日 その2
StarkerのSaint-Saens@Mercuryはええ録音やなぁなどと今更ながら改めて感心しているのもいかがなもんでしょう?最近、低音楽器の「重さ」がごりっと出るようになって気分がよろしい。で、Solti/LSOのMahler: Sym. No.1を聴いてみたり。最近流行りの終楽章だけ聴き。結構フェーダーを使ってるように聴こえる。エンジニアはJames Lockで、そんなに悪い印象のない人だが、これはもう一つだなぁ。楽器の気配のしないところから音がぽーんと飛んでる来るのは何か変。演奏は演奏で序盤は1st Vnが主張しすぎてて大変。要所要所で力みが感じられ、流れが寸断される。ちょっと強引すぎるかなぁ。金管も健闘してはいるんだろうけど、超一流ではないなぁ。色々苦しい演奏だ。録音が気になったので、同じ指揮者&オケによるBartokの「オケコン」を聴いてみたら(こちらはエンジニアがお気に入りのWilkinson)、左右の広がりといい、楽器の浮き出方といい、やっぱり凄いなぁと。Mahlerだって落ち着いて聴けば奥行き感はかなりのものだし、悪いどころか一般的にはいい方に分類していいはずの録音。MecuryのStarkerを聴いた後だったのが悪かったか。

11月5日
こっそり演奏会。…ここに書いている時点でこっそりも何もって感じだが。その前に私信でごまかしてみようか。AUDIOPHILEレーベルは少々怪しい系でデータ表記とか疑ってかかるのが吉です。AUDIOPHILEという名とSBM使用の割に音質は高音きんきらきんでトーン・コントロールで高音を絞り気味にした方がよいやもしれません。…参考にもなってないなぁ。というわけで、横山幸雄の演奏会@文化会館小ホール。自由席なので、開場(開演じゃないぞ)の15分前に行ったのに、既に数十人単位の行列が。しかも、女性率がべらぼうに高い。平均年齢もちょっと高めなのは言わない約束。ちょっとひき気味に。ともかく、何とかかんとか目的の席を無事確保。"I LOVE Yokoyama"なおばさまがたから思わず「あんた、何しに来たの?」と聞いてみたくなるような人まで客層は幅広いが、とにかく、女性が多い。人気者だな。さて、演奏だが、まずMozart: Sonata No.8をさくっと弾いて、"Waldstein"。前半はちょっと安全運転な感じもしないでもなかったが、終楽章は終盤に向けて歯止めが効かなくなる感じがなかなかよろしかった。休憩後、BrahmsのScherzo。なかなかの弾けっぷりで、正直なところ「今日はこれで満足して帰れるな」と思ったり。最後のChopinにあんまり期待していなかったので…。ところがどっこい、Chopinは気合いの入れ具合が違うじゃないか。腐ってもメイン・プロ。第1楽章をばりばりこなして、第2楽章をじゃりじゃり弾いて、第3楽章で一息ついての終楽章。もう弾く弾く。鬼神のごとく弾きまくる。ともすれば勢いあまりそうになるところも強引に捩じ伏せる。おう、あのCDのふぬけ演奏はどこへ行った?という猛烈さ。こらぁすげぇ。やるときはやるねぇ。アンコールは静かなの2曲の後、ChopinのOp.10-12…三曲もやるのは珍しいのでは?気合い入りまくっててよろしゅうございました。例によって演奏会後にサイン会があったので、「Chaconne以外のBusoniの作品は弾かないのか?」と訊いたら、「Chaconneしか弾いていない」とのこと。「532と552もよろしく」と言ってきたけど、さて…。ところで、私のそばに(遅れてやってきた)女性が拍手の際は勿論、演奏中もそれはそれは憑かれたように横山幸雄を見つめていた。「うっとり」ってのはこういうのを指すのか、と23年間で初めてこの言葉の示す意味を悟った気がした。「うっとり」も通り越して、霊魂が口から飛び出して横山幸雄に飛び掛かりそうなくらいでちょっと怖かったけど。

11月4日 その2
部屋に戻ってきて、さくっとOistrakh & SzellのBrahmsを聴いてみたり。しかも終楽章だけ。全部聴くと食傷気味になるので、この曲は。うーん、甘々な音色で大変。これが曲と妙なマッチングを見せて、案外聴かせる。普段から「嫌い、嫌い」と言っている曲の割には違和感無く聴けてしまった。最初から聴いたらどうなるかしらんけど。時間潰しにBorodinのSQ No.2なんかを聴いて、「あら、これってこんなに立体感のある録音だったかしらん?」と驚いて見せたり。…しばらく聴いていないせいって言われたら反論しにくいけど。で、StanhopeのPassacagliaを聴いてみて、納得。そうか、こうなるのか。予言…この先、一度はケーブル類を全てSynergistic Researchで揃えることになるでしょう。その前に大きな買い物が待ってるけど…。

11月4日
実家に帰ったら「ぶらぼーみゅーじっく」なるものが転がってたよ。しばらく小突き回してたりしたが、意を決してやってみることに。どっちかというと妹に「やりやがれ」って言われてしょうがなくなんだけど。序盤は「ああ、昔聴いたっけ」な曲が中心で、いきなり飽きてみたり。拍ごとにボタンを押して、押す強さで音量が決まる。たまに方向キーで指示を出したりという操作。一度拍がずれると、次の拍で合わせ直さなくてはいけないのがやっかいで(つまり、ある拍で早すぎたら、次の拍は遅めに出さないといけない=あくまでコンピュータ上での動きに合わせる)、一度ずれるとずーっとずれっぱなしになる場面が頻出。しかも、決まって早い。「こんなテンポじゃやってられねぇな」とは私の心の声。William Tellで全てを無視していいように振ってみたら大ブーイングを喰らった。融通の効かないことよ。個人的にはまだ「ぱらっぱらっぱー」の方がやりやすかった。むう。

11月1日 その2
買うペースに聴くペースが追い付いていないのもどうなのか、ということで、RattleのBeethovenをせっせと聴いてみたり。いやあ、よく頑張ってるじゃないですか。あの○鹿オケをよくぞここまで細かくコントロールしたものだ。細かな音量変化から楽器バランス、リズム、テンポ変化に至るまでおおよそここまでVPOを振り回した指揮者はいなかったのではないか。少なくともこの20年くらいでは。どこを切り取っても新鮮さに溢れ、工夫の発見に事欠かない。これで、相手がBPOだったらどんなに凄いだろうと期待させる。早くBPOとも全集作ろうね。

11月1日
というわけで、黒猫さんが電源ケーブルを持ってやってきました。Synergistic ResearchのAC Master Coupler…CDプレーヤーに刺さってるのと同じもの。相変わらず硬い。どうにかこうにかプリアンプの電源が入ったかと思ったら、ランプは消えたまま。あれ?と思って調べたら引き回している間にアンプ側のプラグが抜けたらしい。をいをい。やっとこさ接続完了したものの、CDプレーヤーの電源ケーブルと微妙に絡んだりして感じがよろしくない。そこで、CDプレーヤーの方も引き回しを再検討。何が楽しくてケーブル一本を繋ぐのに40分もかけているのだ、私は?とにもかくにも、どうにか繋いだ。やれやれ。早速音を出したら、残留ノイズが増えてる…おい。この子(プリアンプ)はどうも電源を入れてすぐは機嫌が悪いっぽい。しばらく鳴らしていたら元に戻った。繋いですぐに評価も何もなかろうって感じだが、とりあえず、音がぎゅっと引き締まってよろしいように思う。プリアンプ君は電源入れっ放し(スイッチすらない)なので、放っておけばBurn-inが終了するのかな?明日から実家へ帰るので、とりあえず放置プレイ。

10月31日
「陰陽師」を観て、「何を食べて帰ろうかなぁ」と駅へ向かって歩いていたら、高島屋が目に入る。高島屋→HMV→CD購入の三段論法により、そのまま真っ直ぐそちらの方向へ。我ながらびっくりするほどの単細胞ぶり。しかも、実際にCDを買ったのはタワレコだったりするし。というわけで、HoughのSaint-Saens、Perahia、Berezovsky、KempfのSchumannをお買い上げ。計5枚。HoughのSaint-SaensはHMVの方が安かったし、WAVEはもっと安かったはずだけど…うろうろするのは面倒なので。PerahiaはSonata No.1のお勉強に。いくつか挙げてもらった中で、これに落ち着いた…はず。BerezovskyとKempfはちょっと余計な買い物だったかもしれない。どちらも、Toccataが気になって買っただけというのがまた無駄っぽさに拍車をかける。帰ったら黒い猫さんから「荷物届けに来てやったのに居やがらなかったな、ゴルァ」というお手紙が。やっと、ケーブル到着の模様。支払いは誰がするのかな?

10月30日
とりあえず、「....」から真似てみましょうか?…現在の環境でこれを出すのは若干面倒なのでやめときますが。さてさて。スピーカー・ケーブルのお掃除をしてたらたっぷり1時間半掛かったよ。Yラグになってから剥き直さなくて済むので、それでも楽になったのだろうけど。銀製Yラグは結構酸化が激しい。端子が触れていない部分はかなり変色していた。綺麗にしてもまた酸化するんだろうけど…。Yラグのお掃除をして、ケーブルの引き回しを少し見直したりしてみた。高音がしゃきっとした気がするけど、気のせいかもしれない。…音質どうこう言える体調じゃないしな。それはさておき、ElgarのVn. Con.、ようやく全部聴いてみた。皿を洗ったり、洗濯物を干したりしながら。で、結論。第1楽章の出だしのオケが一番格好いい。どうせならこの旋律で演歌調にぐいぐい押していってくれてもよかったのに、と思うくらい。第3楽章でふら〜っと顔出しても素っ気なかったりして。しかし、この曲はひょいっと聴くにはちょいと長いですな。かといって、どれか一つの楽章だけ聴いてどうこうという感じでもないし。

10月29日
そっくり?そうなのかな?本人がいまいち「そうなのかしら」な状況なのはどうなのかしら?なんて私信を返してみたりしてみました。お返し(?)にこちらが文体をぱくってみようかな?…なあんて。ElgarのViolin Concertoはどなたかお好きだったはず。第1楽章だけ聴いてみたが、案外(←失礼?)良かった。この作曲家の曲はどうにも肌(耳?)に馴染まないものが多いので、正直なところ全く期待していなかったんだけれど。演奏はAccardoとHickox/LSO…Hickoxっていかにもイギリスにありそうな名前だよなぁ。これは1年くらい前の廃盤セールのときに買ったんだっけ。じっくり熟成されて…いるかどうかは不明。さて、下で「変、変」と騒いだ横山のChopinだが、新たな発見(と言うほどでもない)が。彼のLisztを聴いた後にかけると驚くほど違和感が減る。彼の表現に耳が慣れたのかしらん?いずれにせよ、作業しながらなので適当な感想でしかないんだけど。とりあえず、最近の大ヒットはKogan, Kondrashin/Moscow RSOのWaxman: Carmen Fantasy。最高に楽しくって、毎晩これ聴いて大喜びしているとそのうち馬鹿になりそうだ。…もうなってるとか言わないように。

10月28日
某放送局で一番評判がいいのがdB Technologiesのコンバータらしい。気になっても当分買えないけど…。

10月27日 その2
Fricsay/BPOのBeethoven: Sym. Nos.5 & 7。ともに60年代に入ってからの録音、即ち、病気後の演奏。言い方を変えれば死ぬ直前。「第9」の強烈な印象が残っていたので、ちょっと期待。まずは5番から。案外遅い始まり。病後は大分演奏の性質が変わっているのを知ってはいたが、たった3年でこれだけ変わるのだなぁと思ったり。それでも、アクセントの強さもあってか、体感的にはそれほど遅くもない感じ。第3楽章のベースの一体感を伴った弾力のある響きがなんとも。終楽章で何度も沈み込んでは浮き上がるような音量コントロールがなされ、つい、彼の人生と重ね合わせてみたくなってしまいそうになる。7番の第1楽章では楽器バランスに工夫が見られ、ふいに木管が浮き出してきたりするのに驚いたり。第2楽章は本当に遅くて、死神の足取りみたい。終楽章は…あれ、覚えていないや。この曲で第1楽章の印象がこれだけ強いのも珍しいな。全体的にやはり遅めで、でもそれが漫然とした遅さではなく、確信を持ったテンポ設定であるように感じられるのがこの演奏のすごいところなんではないかなぁ。その点、Klempererとか色々言う人もいるが、私には「とりあえず遅い」という風にしか聴こえないことが多いんだよなぁ。あかんのかな?

10月27日
横山幸雄のChopin: Sonatasを聴いてみた。私にしては珍しく、買即聴(←てきとーな造語)。2番を聴いて、ちょっとやられた。私自身、この曲はもとよりこの作曲家に関して全く愛着がないんだが、そんな私でも驚いてしまうほどにこの演奏は非人道的と言っていいほどの、殆んどこの曲嫌いなんじゃないか?と問い質したくなるような無慈悲さでちょっと打ちひしがれそう。ぱきぱき弾いてるけど、本当にそれ「だけ」。あまりの徹底ぶりに唖然呆然。3番の方は幾分表現にこなれたようなところが見受けられるが、それがかえって不自然に感じられたり…。えっとこの人、何のコンクールで入賞したんだっけ(笑)?3番はもっとずいずい弾いてくれれば面白いのにと思うが、いずれにしても普通にこの2曲が好きな人、ことに女流の演奏が好きな人にはちょっと堪え難いものがあるのではないかと予測される。もっとぱりぱり弾いてくれても私はいいけど。ほほほ。

10月25日 その3
MullovaのMendelssohn: Vn. Con.。何で二曲なのだ(←解説読めよ)?とりあえず、普通に知ってる方で。うーん、控え目なヴァイオリン。上品で、冷静で…ちょっと楽しくはないかも(笑)。もう少しかなぁ?

10月25日 その2
昨日のVPOリハの感想の補足。合唱のせいですっかりオケのことを書くの忘れてた。Rattleが気を配っているところは結構いい感じ。Rattleもアンサンブルを結構気にしていたご様子。ところが、彼がふっと他の方を見ると途端に手抜き。おいおい。あっと言う間にだれるヴァイオリンとかどうなのさ?Rattleはかなり腰が低く、オケの無駄に高いプライドを損ねないようにしているように見えた。オケの自発性を尊重していた部分も随所に見られたし。…彼はこんなどうしようもないオケにいつまでも関わっていていいのか?とっととBPOに専念した方がいいんじゃないのか?Rattleの鋭角な振りに例によってちょっと遅れて丸めて音を出すオケを見ていて、「これで反応のいいオケだったら相当面白いんじゃないの?」と思わずにいられなかった。去年に比べれば確かにオケの状態はいいし、士気も高い。でも、それが世間一般的に信じられているほど超一流の高みにあるかというと、やっぱり違うんじゃないの?と思う。「伝統」という言葉で讃えられ、縛られるどころかすがり付いているこのオケがかつてはあったと言われている栄光を取り戻すには、根本的なところから叩き壊して再構築する他ないだろう。Rattleにはそれが出きるかも知れない。でも、彼にそんなことをさせるのはやっぱり勿体無い。少なくとも同時代を生きる人にとっては。指揮者がこのオケを振るのはある種のステータスみたいなものだろうけど、振ってて本当に楽しいのか本音を聞いてみたいところだ。以前、Soltiがインタヴューで「世界三大オケ」という発言に対して「Clevelandも入れて4大にするべきだ」と言っていた。他でもないCleveland Oを、だ。天国の彼に聞いてみたいね。「本当はVPOとCleveland Oを入れ替えて三大って言いたかったんじゃないの?」って。おっと、気が付いたら全然関係ない話になってしまった。今日はこの辺で。

10月25日
生協で注文したCDを引き取ってくる。岡田博美のBrahmsとAlbeniz、横山幸雄のChopin: Sonatas。返す刀でチケット代金を振り込みに。Kさん、遅くなってすいません。

10月24日 その2
Freddy君を聴いてきた。Wilhelmの親戚の(お母様は日本人らしい)。前半がBach: Partita No.4、Schubert: Piano Sonata No.20、後半がChopinのBalladeを笑顔の素敵なはらたいらさんに全部。…眠さ大爆発だったりしてよく聴いてなかったかも。BachはYAMAHAのピアノがもっさりとした音でう〜んな感じ。逆にSchubertの方が音は合ってた…気がする。後半は…え〜と、Chopinだよねぇ?Lisztの演奏会ですって言われたら何の疑いも持たなかったりしたかも知れない(特に1番とか)。どうなんですかね、こういう路線で行っちゃうのは?ただのアイドル・ピアニストで終わってしまいそうな臭いがそこいら中で匂ってて私はちょっと勿体無いなぁと思った。そりゃあ、上を見れば神をも越えようかというピアニストもいるけど、彼だって結構弾けるんだし…。去年の超絶技巧とProkofievの演奏会、あのときは確かに大爆発しそうな気配が漂ってたんだけどなぁ。おっかしいなぁ。…あ、アンコールはLisztの「検定」…違う、「献呈」(←フランス語ではどう書くのだ?)とChopinのFantaisie-Impromptu。あれ、二曲だけ?関西では三曲弾いたっていう事前情報をこっちは入手してんだぞ、ゴルァ(笑)!梅田ではSchumannがあったらしい。Toccataじゃなかったらしいけど。

10月24日
壁紙は好評なんでしょうか?重いのかな?それはさておき。朝っぱらからサントリー・ホールへ行ってきた。ただで聴けるRattle/VPOのリハを見に。とりあえず、どういうプログラムなのか知らないで行って、合唱用の台が用意されているのを見て初めて「あ、第9か」と思ったりしているのはいかがなのでしょう。で、最初の曲はBeethovenの8番だったり。やる気のほどは去年と比べ物にならない。去年のあのざまは何だったのだ?Rattleは頑張ってオケを引っ張ってた。指示はリズムや間の取り方に関するものが殆んどで、伝統と慣習という名の惰性と妥協を振り払うのに懸命な様子が見て取れる。最後はホルンがへたれだからか、チェロとともに居残り練習。以上が前半。後半はお待たせ(?)の第9。前半は殆んど全部通して弾いたが、こちらはそんなことをしていたら時間がいくらあっても足りないということか、要所要所をチェックする形。第4楽章で合唱があまりに下手くそでびっくり。何すか、この平べったいのは?とか寝不足な勢いで頭の中でけなし倒したりしてたら、やっぱり居残り(笑)。Rattleにドイツ語の発音指摘されていていいのか?オケに発音のお手本を示されたりしてるし。ドイツ語出来る人なんて殆んどいないんじゃなかろうか(英語だって怪しい)。挙げ句の果てに「歌うとはどういうことか」というところからRattleに説教される始末。どっからこんなどうしようもないのを連れてきたのかと思って後で確認したら、東京オペラシンガーズだった。名前からしていけてないし。Rattleは一生懸命どうにかしてうまいこと歌わせようとそれはそれはあの手この手を尽くしていて、私は見ていて悲しかった。こんなの才能の浪費でしかないよ。どういう事情か知らないけど、もっとまともな合唱を連れてくるべきだ。彼はこんなことに時間を割いている場合じゃないはず。TOS (勝手に略してみた)の連中にしてみれば貴重すぎる体験だろうけど、どこまで生かされるのか…猫に小判とか言いたくなってしまうのはこの際寝不足のせいにしておこう。大体だ、彼らの行動一つ取っても場違いとしか言いようがない浮きっぷり。Rattleが気の利いたことを言って笑わせたりしているんだが、その様子がどう見ても観光地で我が物顔で練り歩くおばさんツアーご一行様みたいだった。嘘でも天下のVPOと一緒にやってるんだよ?前半が終わった時点では「これなら行ってもそれなりに満足して帰ってこられそうだったな」と思ったが、この馬鹿合唱で全部ぶち壊し。「何が楽しくてこんなに金を払うのだ」とか言いながら帰ってきてしまいそうだ。先ほどのドイツ語の発音の件にしたって、歌を歌うのにその言葉も知らなくっていいのか?足し算を知らない数学者とか、ワインを知らないソムリエとかみたいだ。言葉を音楽に乗せてはじめて歌でしょうが。誰だよ、こんなの連れてきたのは?口が悪い?…寝不足で歯止めが利きません。

10月23日 その2
ちなみに、画像の大きさが各ホールでばらばらなのは、私の好みとかではなく、単純に元画像の大きさによるものです。

10月23日
10000アクセス記念企画。表紙からホール壁紙を持ってっちゃってください。全部分かるかな?画像はjpeg形式なので、ダウンロードしてbmpに変換するもよし、ブラウザの「壁紙に設定」を使うもよし。え?普段はこんな壁紙使っていないだろうって?…そういうところは突っ込まないように。今週のみの期間限定公開とさせて頂きます。欲しい方(←いるのか?)はお早めに〜。

10月21日
KoganのVieuxtempsを早速聴いてみたりぃ〜。このシリーズ、時々録音がいつのものなのか分かりにくくて、今回もオビに47〜67年と非常に大雑把な表記しかなくてちょっと困ったちゃんだったのだ。幸い(?)、Bergのみが67年であとは全部40年代か50年代。60年代でもこの人は多分大丈夫なんだけど。相変わらずの音の立ち上がりの良い、きりっと引き締まった音にめろめろ。最後の方はもうちょっとできるんじゃないの?という思いがないでもない。Tziganeもなかなかよろしいなぁとか思ったりして、さて、Carmen Fantasy。出だしのシンバルで、「あ、こりゃあ第6巻(57年ライヴ)より録音がいいなぁ」とか喜んでみたりしてるのはどうかしら。指揮がKondrashinということで、伴奏もまずまずお上手。ソロが圧倒的な存在感を誇っているので、実は後ろで何やってるかなんてどうでもいいんだけど(笑)。56年のスタジオ録音のようで、十分聴ける音質でお届けされながら、さあ、終盤をばりばり弾いてもらいましょうか。これが、もう、凄いの何のってお隣の奥さん(←うちのお隣はおじさんしかいません)!イケイケばりばりな感じこそライヴに一歩譲るものの、変幻自在な音色、矢継ぎ早に繰り出される技巧の数々…全てが鮮やかで、何よりも楽しい(これはリズムその他の影響も大きい)。あんまり楽しいので5回もかけてるお馬鹿は誰だ?こんな演奏、目の前でやられたら鼻血出して帰ってきそうだ(笑)。

10月20日 その2
あれ、入れません。…何か準備中?それはさておき。EMIのGrandmaster、明日からの9日間は3枚買うと1枚プレゼントしてくれるらしい。…そんなゴミリマスター、4枚もいらんだろ。EMIのゴミ捨て企画、参加されたい方はこちらから行けるはず。私ゃよう行かんがね。

10月20日
暴走特急止まりません。昨日のリベンジに燃える私は一路渋谷へ。まずはHMVを一舐め。MullovaのMendelssohn、ありやがりませんね。長居は無用、Tower Recordsへ驀進。Mullova発見。Mendelssohnが二曲なのは何でだったっけか。とりあえず、目的のブツが手に入ったので気にしない。勢い余ってKogan大全集の27番もお買い上げ。Berg、ProkofievのConcertoの一枚目はとりあえず、さほど興味がなくって、二枚目のVieuxtempsの5番が気になる気になる。っていうか、この曲はいつから"Le Gretory"というどういう意味だかよく分からないお題がくっつくようになったんですか?TziganeとCarmen Fantasy (Waxman)はバックがKondrashinでよさげ。HoughのSaint-Saensも買ったろと思ってたら随分とお高い値札がついていて、げんなり。しょうがないので、HMVで回収することに。ところが、どういうわけかHMVには入っていないようで、をいをいをいと思っていたところにles introuvables de Cziffraなんていう箱が転がっているのを発見。しかも10% offって書いてある。うっかり買ってしまう。おいおい。おまけでPetriのBeethovenも。本日のお買い上げ、計12枚。…ちょっとペース上がりすぎかも。

10月19日 その4
池袋へ行って真っ直ぐ帰ってくるようなしつけは受けていないので、当然CD屋で寄り道。HMVでは「何か下手なのがかかってるな」と思ったらSvetlanov/N響だった。でも、これ、録音はかなり優秀のはず。…まず買わないけど。WAVEへ行ったらHoughのSaint-Saensがかかってた。しかも、運良く2番の中盤から。どれどれ、終楽章はどうなってるのかなぁ?速いっすよ。結構いいタイムなんじゃないだろうか。途中で「はあ?」な部分があったので、それがタイムにどう響いているか…。あのテンポ設定はどうなんでしょね。今のところ私にはちょっとなぁな感じで残ってます。相変わらずのクリスタル・クリアーなタッチだけど、高音がきんきんし過ぎるように思えたのは店のYAMAHAのスピーカのせい?しかし、MullovaのMendelssohnがどっちの店にもないのはどういうことだ。いや、国内盤はあったけど…。今出てる廉価盤は組み合せだって違うしぃ。肝心のものがないし、欲しいと思ったHoughは別にどこででも手に入りそうだったしで今日は何も買わずに撤収。

10月19日 その3
明日、どうしよう?雨降らないかな?え、何があるのかって?読売日響の演奏会。…はあ?って思った方、このページをよく見てますね(笑)。いや、明日はですねぇ、あれをやるんです、あれ。Schedrin編のCarmen…はあんまり興味がなくって、聴きたいのはLyapunov編のIslamey。Salonenがロシア・アンコール曲集みたいなので振ってるけど、LyapunovってのはどうやらBalakirevの弟子らしく、お師匠さんに対する比類無き尊敬の眼差しと曲に対する愛情、名曲に仕立て上げようという情熱が渾然一体となって鳴り響く超バカ曲(←こら)。こんなもの、生で聴ける機会なんて滅多にないでしょう。でも、明日はテニスが…(←テニスよりは重要じゃないらしい)。ラケット担いで聴きに行くってのもいかがなもんか。

10月19日 その2
最近、録音についてばっかり書いてるので、「音しか聴いてやがらねぇな、こいつ」と思われてるかも知れないけど、別に構わなかったりするのもどんなものか。録音が悪くても聴こうってものも沢山あるんだけど。40年代くらいのものまでなら結構聴くし、KoganのShostakovich@Russian Discみたいにへんてこりんな定位をしても聴いてしまうしなぁ。録音と内容を天秤にかけて、内容が勝てば聴く…だから、どんなに録音が良いと言われても、AshkenazyのEXTON盤とか炎のコ○ケンとかは聴こうという気にもならないわけで。…オーディオ好きとしてはどうなんでしょね、こういう態度は。

10月19日
下で「遅れました」が「送れました」になってて、それを二日も放置してたかと思うとみっともないやら、恥ずかしいやら。見てくださっていて誤字脱字を見付けられたら遠慮無くメールなり掲示板なりで指摘してやってくだされ。さて、と。先日、音が嫌だ嫌だと書きまくったHorowitzの紙ジャケ二枚組、何かと比べてやろうとダブっている曲目を探したらScriabinの5番だけGreat Pianistsとかぶってた。…それだけ?ScriabinとかChopinとか、案外穴が多い我が家のCD棚…。紙ジャケ@全部フランス語の方をどうけなしてくれようかという先入観すら抱いてしまいそうな勢いで聴き比べてみた結果…こっち(フランス語の方)の方がいいっすよ。あれ?若干録音レベルも高いんだが、音の分離がよろしく、それでいて雰囲気感や質感も犠牲になっていない。対して、Great Pianistsの方は総じて音が団子。ごちゃごちゃして聴いていられねぇとさえ思った。むう?76年だしなぁ…。

10月18日
MullovaのBachなんか聴いてみたり。今度、生で聴けるんだなぁとか思いながら。曲との距離の取り方がよろしいですな。ちょっと冷めたような、醒めたようなそんな音とともに。生で聴けるのはPatita No.3、Sonata No.1、Partita No.2。ピアノ演奏会漬けがたたってか、最近一番楽しみな演奏会になってるなぁ。

10月17日 その2
S先生、宿題の提出が遅れました。まだ間に合いますか?…ってことで、Szell/COのDovark: Sym. No.8@EMI with ART。出だしであっと言う間に判明。これはチェロが真ん中やや右っすよ。非常に分かりやすい録音で助かった。リマスター前のものより音は鮮明になってるなじゃないかな?…リマスター前のは人の家で聴いたので記憶があやふやだけど。これ、そんなに悪い録音じゃないんじゃない?とこれを聴く限りでは思える。空間情報はSONYと比較にならないくらい豊かで、弦楽器の配置もよく分かる。若干、弦の音が曇りがちだけど。木管なんかは息遣いまで生々しく分かっていいんじゃないでしょか?第4楽章冒頭の金管だってこっちにぱーんと飛んでくるし。普段聴いている録音より音像がやや前に出るが、これはマイクが近いのかな?総じて私は嫌いじゃないです、この録音。演奏は…これ以上何をお望みですか?っていうくらい出来上がってる。行き着くところまで行って行き過ぎそうになってる危うさすら感じる。ここまで統一感があると、弦楽器なんかがときとして無表情に感じられないでもない。統一感を犠牲にして表情豊かにしてるよりよっぽどいいけど。合奏の究極の姿の一つだろうね。炎の何ちゃらとか評論するだけで我慢できずにはちゃめちゃ演奏を繰り広げたりしている人々が一部で人気らしいけど、私は目指すべき方向はこっち(このCD)なんじゃないの?って思うなぁ、やっぱり。ところで、SchubertはARTにならないのかにゃ?

10月17日
朝からばんばん聴くべくCDプレーヤーとアンプの電源を入れっ放しにして眠る馬鹿はどうなんでしょう?な勢いでお届けしております。10時間も寝ると耳の状態もさぞ良さそうな気分。Scherbakovの予習のために買ったのに気が付いたら聴かないままコンサートへ行ってしまったHorowitzのPictures at an Exhibition。聴き出して草々に「軽いなぁ」と一言。リマスタリングの関係だろうねぇ。音がことごとく軽い。彼の持ち味である、響きの深みがばっさり斬られている感じだなぁ。他の盤ではどうなってるのかしらん?その代わりになってるかどうか知らないが、びっくりするほどノイズが無い。楽音の歪みで録音年代を思い起こさせられるけど。さて、先ほど「響きの深み」なんて分かったような分からないような表現を使ったが、要するに状況としては音の立ち上がり、立ち下がりが不自然に急峻ってことですな。特に立ち上がりはかなり違和感がある。前に出た盤を持っている人がいたら聴き比べてみてくだされ。え、演奏?…誰かが最初と最後の二曲で十分って言ってたなぁ、ということを思い出しました。

10月16日
ゼミ発表直前に演奏会チケットを申し込んでみたり。病気だな。主催者の方が実はさる場所で何度か意見を交わしたことのある方であることが判明。世間は広いのか狭いのか。使われている機器も知識も私なんか足元にも及ばない…。というわけで、3月はつくば遠征決定。卒業旅行…になるんだろうか(笑)?

10月15日
三日連続…こんな生活、早く終わらせたい。

10月14日
二日連続でオーディオに触らないなんてことがあっていいのか?禁断症状が出そう。現在、研究室ではラジカセでサザンが熱唱してます。しかも受信状態劣悪。ゼミの発表が終わったら死ぬほど聴いてやる。…宿題もあるし。

10月13日 その2
DECCAのページで検索したら、Solti/CSOのBrucknerはあの紙箱入り全集しか引っ掛からない。輸入盤のバラ売りってないんすか?0番と6番以外全部持ってるんですけど。ダブるのもだが、何よりもあの紙箱と紙ケースが気に入らない。省スペースがどうとか言われても今更SoltiのBrucknerだけ小さくなってもなんぼのもんじゃいな感じだし。紙ケースは簡単にディスクに傷が付くし。いや〜ん。確かに、8番とか7番とかは国内盤なんだけどねぇ。4番とかもだったか?…買い直すほどどれお好きな曲じゃない。はあ。

10月13日
チェック済でしたか。関西公演、あって何よりです。ちなみに私はその日はMullovaの日です(ヴァイオリニストという以上の繋がりはないですな)。以上私信。先日、注文した電源ケーブルは来週到着とのこと。火曜日には発送できそうということなので、水曜日着?ゼミの発表直後でいい感じ。

10月12日 その2
「趣味のページ」に洋書屋さんのリンクを足しました。向こうからリンクのお願いが来たので。最初は乗り気じゃなかったんだが、注目洋書一覧の一番上にThe Cleveland Orchestra Storyが載ってて、あっさり陥落。一応、リンクの依頼の前にうちのページを多少なりとも見ていって下さったようだというのもまぁ点数が高いですな。とりあえず、自分で使おうかなと思ったってのがやっぱり大きいか。

10月12日
Nigel Kennedyが来るらしいですな。関西方面の公演もあるんでしょうか?昔(「四季」のジャケット写真しか覚えていない)に比べると随分と恰幅よくなられているようで…。

10月11日 その2
Brucknerの5番の終楽章なんかを気まぐれに聴いてみたり。勿論(?)、Solti/CSOの。前から気に入らない録音だなぁと思っていたが、ふと見るとEngineerはWilkinson (とLock)じゃん。あれぇ?国内盤だから?輸入盤で買い直すのか?…演奏は好きだが、曲は、う〜ん。無駄な買い物が増えてばかりの今日この頃。

10月11日
注文していたCDを生協に取りに行ってきた。SzellのARTものでDvorak: Sym. No.8とBrahms: Vn. Con. with OistrakhとRosenblatt自作自演集。Szellはさる方から宿題が出ていたような…。Rosenblattは題名だけで楽しそうな曲ばかり。さて、取りに行ったその足でそのまままた注文を出しているのはどうだろう?岡田博美のIberiaとBrahms、横山幸雄のChopinといったところ…日本人だけというのも珍しい?

10月10日
アンプは一日中つけっ放し、鳴らしっ放しにしておくと音がいい感じになってくるのに、人間の体は起きっ放しではどんどんさっぱりになるのはどうしたものだろう(笑)?

10月9日
支払いに追われる毎日でお届け。最近、毎週のようにチケット代金を振り込みに行ってる気がする。ということは、毎週のようにチケットを買っているということで、つまり、毎週のようにチケットがやって来るということで、即ち、毎週のようにコンサートへ行っているということで…いいのか?

10月8日 その2
「ケーブルでもラジオの周波数は入っているはず」というので、同軸ケーブルをテレビのアンテナのプラグに差して、チューナーと繋いでみた。うちはケーブルTVが入っているので、多分、アンテナが立っていないはず。どきどきしながらチューナーのスイッチ・オン。DATウォークマンも電源を入れて、DATに繋いだヘッドフォンでモニター(何と回りくどい)。…音、出ないっすよ。ダイヤルをくるくるって回したら、いきなり音が出てびっくり。出るじゃん。NHK-FMは何故か81.9。ちゃんと受信できているのでいいけど。でも、本日のBerezovskyは何故かT字アンテナで録ってたり(テレビでK-1を見てたから)。しかも、途中から(忘れてたから)。

10月8日
Tilson Thomas/SFSのMahler 7番。今頃って感じもするけど。案外録音いいじゃん。もうちょっと音が飛んできて欲しい嫌いはあるものの、前後左右の音の展開は悪くない。ちょっとマイクが遠いのかもしれないと思う節もある。やっぱり、もう少しクリアさが欲しいかなぁ?え、演奏?何かくどかったような気がするけど、…前に聴いているし。金管はもうちょっと頑張ってもいいような…。録音のせいもありそうだけど(若干、くぐもって聴こえる)。

10月7日 その2
というわけで(事故紹介参照)、最重要事項を無事にクリア。チケット、自由席でしたぜ。…何時から並ぶんだろう?文化会館の小ホールなんてどうなってるのか知らないし。

10月7日
部屋で掃除機をかけながら、こんなことを考えてた。「あなたの大事な作曲家は誰ですか?」…何でこんな疑問を思いついたのかもよく分からない。で、アンプの上の埃を払ってあげたりしながら出した結論が、Lisztかな、と。理由は「まっとう路線を走っている(走らざるを得ない)ピアニストが大っぴらに大暴れできる作曲家」だから。先日の横山の演奏会から影響が抜けきってないからとか言うわけではなく。ゲテモノ系の曲を弾くにしても、「Lisztの曲だから」という大義名分の存在は大きかろう。というわけで、横山幸雄には是非次回の演奏会のアンコールにParaphraseを入れてもらいたい次第。さて、こんなページを見てくださってるあなたの大事な作曲家は誰ですか?

10月6日
最近、色んなもののコンセントが我が家では引っこ抜かれてます。電子レンジや炊飯器は序の口。ついにはテレビや電話、電話の子機の充電器、チューナー等々、その瞬間には使われないと判断されたありとあらゆる電気機器のコンセントが引っこ抜かれる次第。別に気が触れたわけでもなく(←「前からだろ」とか言わないで)、我が家の電気環境を少しでもよろしくして差し上げようと言う限りなく無駄に近く(ブラインドで当てられる自信なんて無いもん)、それでいて労力は意外とかかる作業。その作業を少しでも緩和すべく、先日、それらの機器用にスイッチ付きタップを買ってきてみたりした。これでスイッチでオン・オフ自在〜と喜んでたら、スイッチを切った電話(親機)の受話器が何故かうなってる…何で?コンセントを引っこ抜くと、止まる。電話線を引っこ抜いても止まる。でも、タップのスイッチを切っただけの状態だとうなる。…どうしてだ?ご存知の方、こっそり教えてください。大っぴらに、大胆に教えてくださっても当方、構いませぬ。

10月4日
二週間でコンサート4回とちょっと飛ばし気味でお届けしてます。どうにか夕方頃になって起き出してきて、のそのそとサントリーホールへ。小ホールではChiuのリサイタル。でも、行き先は大ホール。Belohlavek/日フィルの演奏会。勿論、Belohlavekごときが目的ではない。照準はしっかり真ん中のBartok: P. Con. No.2に定まってたり。ピアノは岡田博美。とりあえず、一曲目はJanacek: "Prihody lisky Bystrousky" Suite…これで何の曲か何も見ずに分かる方、ちょっと尊敬します。「利口な女狐の物語」とプログラムに書いてあった。「早く岡田博美が出てこないかなぁ」とか考えてて殆んど聴いていなかったなんてことは決してありません、ええ、決して。案外長くて閉口してたりしないわけでもなかったんだが、とにかく何とか終わって、いよいよ岡田博美登場。相変わらずのっぺらぼうな表情でいい感じ。お辞儀の仕方が意外と丁寧だったりして、ますますよく分からない。それはさておき。演奏だが…まあ、協奏曲だからねぇ。彼一人が突っ走るわけにもいかないでしょう。音圧も控え目で、すっかり脇役。対照的なのがBelohlavek。オケをフル・パワーで解放してしまってて、ピアノがちっとも聴こえやしない。ああ、どっかで聴いたBusoniを思い出してしまう。金管とか外しっ放しで吹きまくってたり、結構無茶苦茶。というか、上手い下手以前にうるさいってば。今日はオケを聴きに来たのじゃないのら。唯一まともにピアノが聴けたのがCadenzaだけってはどうか。後半は帰ってしまおうかと思ったんだが、一応聴いてみたり。小ホールの方々と演奏会後に合流したかったからというだけの理由で。Dvorak: Sym. No.6…誰か好きな人がいたっけな。適当に聞き流し。第2楽章で後ろの方に座ってたくたばりぞこないのお婆さんが入れ歯が合わないのか、歯にものが挟まったのか、ただの癖なのか、やたらと口をくちゃくちゃと鳴らしててすっごい気分が悪かったり。演奏は、どう考えてもこっちの方が練習量が多いだろうと思ったりでかえってげんなりしたり。ChiuはプログラムがBeethoven=Lisztの5番になったりしたらしい。…そっちの方がよかったかな?

10月3日
真っ昼間からコンサート。いい身分だねぇ。というわけで、横山幸雄が飲んだくれてLisztを弾き倒すというので、昼間からサントリーホールへ行ってきた。小ホールは初めて。席の都合もあって、かなり音(特に低音側)の輪郭がぼやけて、ちょっと難儀ではあった。さて、注目の曲目はため息、La Campanella、Mazeppa、Mephisto Waltz No.1、Sonata。うーん、いい感じ。ため息を綺麗に弾き切ってからが注目。La〜(どういう略し方だ?)は音の粒の揃い具合がえも言われず、でも、やっぱり高音よりで私にはもう一つ好きになれない曲だったり。というわけで、Mazeppaで勝負。中盤までなかなかの勢いで熱く弾いていたが、途中で何かのスイッチが入ったかのようにヒート・アップ。えらいスピードで猛然と弾く弾く。やるねぇ。そのままMephisto Waltzも大興奮。これは凄いや。もう弾きまくり。ワインが回ってきたのか?Sonataも盛り上がるところは結構な大音量でお届け。こんなにダイナミック・レンジの広い人だったっけ?ピアノが猛獣と化して咆哮をあげてた。アンコールの森のささやきはちょっと弾き急いでいるような感じを受けないでもなかったかな。その後、ワインについてお喋りして(一応、ワインを彼が飲んだのはここからということになっているらしい)、サイン会。サインをもらったときに「Paraphraseを弾く予定はないんですか?」と訊いたら、「予定はないけど、多分弾く」とのこと。是非弾いてくれい。次のBrahmsの後でも当方、一向に構いませぬ。昼間っから目一杯楽しんでしまった。

10月2日 その2
Audio Expoのページに情報がないので、ついにお亡くなりになりやがったかと思っていた廃盤セールだが、どうもあるらしい。しかもネット上で。…どうやるのだ?

10月2日
Solti/CSOのBeethoven: Sym. No.6。最近思うのだが、上手いオケがこの曲を演奏するとちょっと寒色系になる気がする。ヴァイオリンがびしっと決まると、ただのどかなだけではない、自然界の一部である田園なのだなぁとか思ってしまったり。低弦はさしあたって逞しい大地か?第4楽章はもっと暴れるかと思ったけど、案外控え目。勿論、金管はしっかり自己主張してるが。全体的に印象が薄いのは、曲に愛着が無く、何となく聴いてたせいに違いない。

10月1日 その3
絶好調です。調子に乗って電源ケーブル注文。Synergistic ResearchのAC Master Coupler。在庫があるかもということで、案外早く着くかも?ちょっと割引きしてもらったのは内緒。結局、液晶テレビは先送り。実際に見た限りではサイズ以外の利点が見当たらず、そこに10万以上つぎ込むのはちょっと…。それだけあれば色々買えてしまうからねぇ。で、電源ケーブルになったわけだ。CDプレーヤーとパワーアンプは変更済なので、当然、残るはプリアンプ。あと、替えるとしたらコンセント・ボックス用か。RE-9用?う〜ん。

10月1日 その2
あっはっは。やっちまいましたよ。同じCDを二枚買ってしまうとかいうへまは今までしてなかったのに、まさかこんなことをやってしまうとは!チケットの整理をしていたら、11月17日が二枚…あれ?一枚は横山幸雄@さいたま4時、もう一枚は岡田博美@紀尾井7時。おおおおぉぉぉっ!?どういうことですか、これは?さいたまで4時に始まって、終わるのは…早くても6時前。そこから紀尾井へとんぼ返りして…間に合わないって。しかも、岡田博美は前半がSchumann: Toccata, Sonataで後半がChopin: Prelude全部。どう考えても前半が聴けなければ意味がない。ひ〜ん。この日は高須博の演奏会もあるとかないとか。体が三つあっても足りないなりよ。しかも、三つあってもどれ一つとして実験をするわけじゃないのはどういうことだ(笑)?とりあえず、私が横山担当、友人が岡田担当でけりがつきそう。やれやれ。

10月1日
オーディオ・ショウ感想追加。Accuphaseはプリアンプ・プリメインアンプには全てDACをつけられるようになるっぽい。いまいち意図が分からないんだけど…。

9月30日
風邪を押して東京インターナショナル・オーディオ・ショウへ行ってきた。初めに断っておくと、各ブースの音は基本的にどうこう言えない(笑)。ソースはばらばらだし、聴取位置も適当、しかも風邪ひき。評価も何もって感じだな。というわけで、見て楽しむ方向で。まず、Full Epilogueを間近でまじまじと見てきた。でかいあるねぇ。私の背より高いっすよ。各ユニット間にアクリルのブロックが挟んであったのは転倒防止のため?それとも標準装備?B&WのSignature 800も見てきた。あのデザインは格好いいのだろうか?と思ったり。あのまだら模様(←失礼?)は私はちょっと…。面白いのを出すという事前情報を入手の上で出掛けていったTEACのブースはDDコンバータ内蔵トランスポートとDACがあった。フル・デジタルの部分とアナログが関わる部分を分離するという意図かな?トランスポートのトレイが開かなくて担当者が困っていたのはご愛敬?HarmanのブースではS9800が鳴ってた。専用パワーアンプ@Mark Levinson製はネットワークをバイパスすることで他のスピーカにも使えるのだそうな。AXISSのブースではLAT1が鳴ってた。FM Acousticsの特徴を説明したりしてから、ピアノ(ジャズ)を聴かせてたが、演奏者側から見たような録り方で、超巨大ピアノが展開されていてちょっとどうかと思ったり。ThielのCS6が置いてあったので、撫でてきた(笑)。これ、そろそろモデル・チェンジしないのかな?評論家の公演も少し聞いてきた。三浦考仁@Martin Loganのデモと朝沼予知宏(漢字違うかも)@Savoyのデモ。Savoyは満員御礼で辛うじて姿が見えた。Accuphaseのブースだったか、あんまりにも下手で曲がChopinのSonataであることが分かるまで時間が掛かってしまったりして、誰かと思ったらAshkenazyのSACDだったり、ARでIslameyが鳴っていて、「おお、これはPletnev!」と当ててみたりしたけど、何でこんなものが?と思っていたらお客さんの持参ディスクだったりして、まあ、なかなか楽しかった(←こんなまとめでいいんすか?)。

9月29日
Myung Whun Chung/Orchestra dell'Accademia di Santa Ceciliaの演奏を映像付きで。いつだったか公共放送が流したもの。これが見たかったというわけではなく、ラベルをまだ貼っていないテープを適当に選んで再生したらこれだったというだけ。前半のRossini: "William Tell" Ov.やBrahms: Vn. Con. (ソロはKyung Wha)は置いておいて、Beethoven: Sym. No.7だけ(こら)。第一楽章が一番出来が良かったように思う。オケの状態も前に聴いたときよりはだいぶ上がって来たように思うし、これがBPOやCOではないということを覚悟の上で聴いていれば、まあ我慢できる。金管の安定感がないとか色々言えるだろうけど…。この指揮者は盛り上げたり扇ったりというのが上手く、見せ場を作りつつ、そこまでの盛り上げに余念がないので、単なる熱血馬鹿とも違うのかな?と思ったり。第二楽章は、私はもう少しきびきびしていてもいいと思うんだが、おどろおどろしい感じで、こういうのが好きな人にはたまらないのかも。第三楽章でむやみにスケールを肥大化させる方向へ持って行くのはちょっといただけない。終楽章との繋がりを考えると、こういう方向になったのも分からないでもないんだが。で、その終楽章だが、かなり起伏の激しい演奏で、テンポは予想より遅め。快速感よりも「ここ!」というところの決めを意識した感じか。さすがにオケの荒さが目立つが、そんなところで文句を言っても始まらないか。トータルでは思ったより悪くないという印象。機嫌が悪くなければ聴きに行っても楽しめたかも。でも、積極的に行くことはないんだろうなぁ。

9月28日
先日、御茶ノ水のAudio UnionでMark LevinsonのNo.33Lを初めて見た。でけぇ〜。でか過ぎる。高さが1m弱(後で調べたら78cm)、重さが一つ130kg以上(モノラル・アンプなのでステレオでは二つ必要)!現物はまだ繋がれてもいなかったが、そんなものがあるだけで何か凄いもしくはひどいことが起こりそうな雰囲気があった。あんなもの、是非一度部屋に入れてみたい。…床が抜けます。友人曰く、「それだったらフライパンでも音が出るに違いない(笑)」。

9月27日 その4
Scherbakovの演奏会二日目。本日はBach=Busoni: "Ich rufe zu Dir, Herr Jesus Christ", Chaconne、Beethoven: Sonata No.23、Ravel: Gaspard de la Nuit、Liszt: Consolation No.3、Balakirev: Islameyという曲目。本日も自転車をカザルス・ホールのそばに乗り付けていったりしたのはどんなものか(笑)。Chaconneは緩急、強弱の幅が大きくてなかなか大変。速いところはついていけないくらい速いが、出だしはじっくり、ゆったり。最後、低音で鍵盤が足りなくなって戻ってくるところで、そこまでをこっそり弾いて、やむなくオクターヴ上がってしまうことによるあの妙な脱落感を上手くやり過ごしているのは好きかも。全体的にはちょっと落ち着かないと言うか、もう一つはまり切った感じとは違うかなぁ。「熱情」は…駄目だなぁ、この曲。最近、全く聴いていられなくて…聴いてて胸焼けにも似た感じがしてしまう。演奏自体は…ロシア人がやると大体こんな感じにはなるわなぁ。これもだし、この前のChaconneもだが、基本的には「情」の人なんだと思う…だからちょっと合わないのか?後半は何と言っても(勝手に)Islamey。この二日間で一番聴きたかったので。異常な間があったりして何だかなぁだったり、ちょっと指の回りが危ないスピードで突っ込んじゃったりとどきどきはらはら。例の個所は…やっぱ難しいんすかね。難儀そうに弾いてた。あそこを決めてくれると格好いいんだけどなぁ。とは言え、生で聴ける演奏としては十分楽しめたので、文句が多い割には結構満足。あ、アンコールはSchubertのImpromptuとDie ForelleのHeller編、Weberの「無窮動」再びという具合に決めてきました。あ、サインももらっちゃった。

9月27日 その3
テレビがとにかく邪魔なので、液晶テレビに買い換えてやろうかと思ったが、まだ高いねぇ。20型で15万をやっと切るくらい。くう。せめて5桁になればなぁ。ひよって15型?サイズを下げるのもなぁ。今が21型だし…。

9月27日 その2
チケットまとめ買い計4公演分。Mullovaなんか聴きに行ってみるのもいいでしょ。ピアノは一部重箱の隅的企画も込み。

9月27日
究極かも知れないスピーカー・セッティングをここに開陳(既出だったからすいません)。まず、「義経」に代表されるバネ系インシュレータで3点なり4点なりに設置します。そして、それらのインシュレータの沈み込んだ高さより長く、バネが戻った状態よりは短い、J1のようなスパイク系インシュレータを中心に置く。これで、簡易型(?)Epilogueセッティングの出来上がり〜。バネ系インシュレータはEpilogueの枠がわりで、スパイクによるメカニカル・グラウンディング…できてるんかなぁ?さて、誰がやる?へ、私?それは勘弁してくだせえ。

9月26日 その2
SoltiのBeethoven全集(古い方)を聴き出す。一枚目は5番と2番という組み合わせ。2番は別のリマスターで持っているんだが、このリマスターが曲者で、私はちょっとなぁという印象があった。こちらはごく普通の輸入盤のリマスターで、極めて自然な広がりを見せて、「やっぱりこういう風になるんじゃないか」という結果に。変な残響を増やして「生っぽくしてみました」とか言われても困るのら。で、5番。これは録音がいいねぇ。エンジニアはWilkinsonか(一緒に記載されているLockだったりしても知らない)?このマジカル・サウンド・ステージ(意味不明)はWilkinsonだと思うけどなぁ。第1楽章のざくざくリズムと強烈すぎるアクセントは好き嫌いを通り越してやり過ぎと思えないでもない。私は好きだけど(笑)。ティンパニがどこどこどこどこ〜と言ったり、金管がぴょーんと飛び出してくるあたりは彼らしいって言えば彼らしいか。第2楽章はぶにぶに低弦が楽しい。第3楽章はもっとやってくれてもいいかな?終楽章は彼のCSOとの新しい方でもそうだが、もうちょっと勢いがあってもいいのになぁ。ちょっと最後が物足りないかな?個人的には録音で大満足しちゃったけど。

9月26日
Scherbakovの演奏会一日目。前半がRachmaninov=KocsisのVocalise、Etudes tableaux、Scriabin: Preludes、Shostakovich: Piano Sonata No.1、後半がTchaikovsky=Pletnev: The Nutcracker、Mussorgsky=Horowitz: Pictures at an Exhibition。ピアノがいいねぇ。この音は好きですよ。ちょっと硬質だけど、刺々しいヒステリックな感じや嫌味な感じがなくて、くっきりクリアーに響く。前半はRachmaninovも良かったけど、Shostakovichかな。ともすれば聴きにくくなりそうな曲だけど、しっかり「聴かせて」くれたし、あの協奏曲をああいう弾き方で弾く人の曲なんだなぁということが無理なく伝わってきた。後半は悪くはないんだけど、個人的に曲目が…そういう好みを遥かに超越してる演奏かと言われると、う〜ん。アンコールはChopinのNocturneとWeberの「無窮動」。明日もあるので、このくらいで終わって、明日をばちっと決めて欲しいところ。

9月25日 その2
というわけで、一応エンディングまで見たのでFF8のサントラを聴いてみたり。9のときも思ったけど、こんな音はテレビじゃ出せないっすよ。9では殆んど印象に残った曲が無かったりしたんだが、8はあったり。Premonitionだったかな?イデア戦でかかる曲。最後の方で時間が圧縮されていく間にじゃんじゃん魔女がやって来て次々やっつける(強くはない)という状況に最高に合っていた。過去と未来がくっついてしまうカオス的状況の中で次々と降ってくる魔女(弱いけど気持ち悪い)…こんなシーンなんですけどね。さて、明日から演奏会二連発。

9月25日
楽しい月末、何を買いましょう?電源ケーブル?スパイク受け?CD-Rデッキ?DATデッキ?…殆んど考えること無く色んなものが思い浮かんでしまうのはどういうことか?お金がいくらあっても足りないなり。
あ、ペンギンさんが増えてるぅ〜と思ったらディスコグラフィー発進ですか。プレッシャーをかけるつもりではないですが、頑張ってくださいませ意外に私には言いようがないですな。さて、Schubertは発売日に間に合うのか?…多分、一週間遅れくらいで到着するのではないかと。

9月21日 その2
生協へCDを注文しに行ったら、「N響伝説のライヴ」を注文した人がいて、しかも後輩だったりして、ちょっと恥ずかしかったりして(笑)。

9月21日
朝からCD聴いてみたり。KatchenのIslamey。この人は少なくとも私向きじゃないなぁ。純粋に音の分離が悪い。音が細かい数珠繋ぎになっているようなところがことごとく癒着してくっついちゃっているような感じを受ける。途中でぐちゃぐちゃになりそうになるのはご愛敬?最後はそれなりに勢いもあったけど、あんまりどうこう言いたくなる演奏ではないなぁ。
昼間であるのをいいことに、Solti/CSOのMahler 6番をちょいと大きめの音量でかけてみたり(我が家のアッテネータ2ステップ分=4dB相当?)。何度聴いたか分からないくらい聴いてるはずだけど、やっぱり凄い演奏だと思うよ、本当に。これに比べると5番はちょっとぬるいかな?と思うし、これ以降の録音にもここまでの気迫を感じ取れるものは無いかもしれない。金管やら低弦やらの音の立ち上がりはこれに優るものはないと言い切ってしまって差し支えないんじゃないかと思う。Mahlerの泥沼に足を突っ込んでそれを引き摺り通してしまうような演奏は私には駄目だ。超一流が本気で勝負してくるようなぎりぎりの攻防がないと。ついでに、Mahlerの曲の中では6番がやっぱり一番好きだな。極限まで肥大化した音楽を無理矢理型に押し込んだ、一種の窮屈感を伴った緊迫感が大好き。それをもたもた弾かれてはやっぱり困るわけで。

9月20日
オケの配置と言えば、遥か彼方昔にLeningrad PO (通常古典配置)がエンジニアの意向で通常配置にさせられたTchaikovskyの録音なんてのもあったなぁ。実は国営放送にごねられた…って落ちは勘弁して欲しいかも。そんなに融通の効く指揮者じゃない?Mravinskyだって十分に融通が効かなさそうではあるので…。

9月18日 その2
ああああああぁぁぁぁ!嘘かもしれない。Kodaly、耳から血を流しそうになりながら聴いて聴いて聴きまくり。これはチェロが右端じゃあないのかぁ?三日と持たないのはどうなのか。実はSoltiの演奏が家にあったりするのに気が付いて、こいつでヴィオラとチェロの出が分かりやすいところを探し出して、Szellを聴く…朝までこんなことやってるのはいかがなものでしょう。何でこんなに弦がぼけて録音されてるのだ(管楽器はくっきり…マイクが近すぎか角度の問題か)。むぅ。体調がもうちょっと良ければ…という問題でもない気もする。これはちょっと分からないなり。今のところチェロ右端に6割ってところ。気まぐれにMahlerの6番を取り出して、出だしを聴いてみればこいつは間違えようがないくらいチェロが真ん中やや右側から聴こえてくる。「このくらい分かりやすければなぁ」とか思って聴いていて、あれ?これはEssentialのものなんだが、左右の音の広がりが著しく狭い代わりに、音像の展開は(音が曇っているとは言え)大変自然。対してDSDのシリーズはまんべんなく極度に左右を強調した仕上がり。こういう傾向は別にSONYに限ったことではなく、世間的に主流の視聴スタイルに合わせたミキシングが行われたと見るのが正解でしょうな。概して国内盤はミニコンポ程度でもステレオ感が得られるように左右を強調させてることが多く、打ち込み系や室内楽程度ならまだしも、オケでこれをやられるとつらい。ステレオ初期のものは録音段階でそういうセッティングになっていたりもしたようで、それは仕方がないが、ちゃんと録ったものをそういう風に歪めてしまうのはどうかな、と思う。下で「国内盤に抵抗がある」と書くのはそういう目にあってるからなわけで…。え〜と、何が書きたかったんだっけな?ああ、友人S氏より「69年のHaydnはヴィオラが右端だねぇ」と電話がかかってきたのだった。Kije中尉はどっちだぁ?…体力が回復してから。

9月18日
SzellのEMI録音のDvorakはARTリマスターが出るそうなので、こいつを待ってるところだったりするんですが、国内盤はちょっと抵抗があったり…特にEMIは録音面で色々ひどい目に遭ってるので(笑)。ARTは割と信頼してるので、微妙なバランスが何とも。9月27日発売?注文出しておきますか。…今、EMIのページへ行ってみたら、ジャケット写真はチェロが右端になっていますなぁ。これはいつの写真だろう?指揮台の辺りの花輪はSuigta様が載せておられる一枚目の写真と同じのようなので…。やっぱり聴いてみて判断するしかないようで。EMIの方が配置は分かりやすい可能性が高いかもしれません。良くも悪くもワン・ポイントでピンぼけな感じの録音が多いので。音の輪郭ははっきりしてるけど、左右を極端に強調したSONYのミキシングの方がかえって難しい。来日公演は分かりやすいけど、あれは録ったのが公共放送だし。というわけで、しばしお待ちを…。

9月17日
学会の後に研究所を見学しに行ったら、何故かRE-9を発見。しかも、パルス・レーザー関係の装置(検出系?)に繋がってた。やるな、Acoustic Revive。しかし、こういうところって普通はちゃんとしたアースが来てるんじゃないのか?…とか思ってたら、別の部屋でP.A.D.のMizunoseiのデジタル・ケーブル(BNC)を発見。オーディオ好きな方がいらっしゃるんですか?だとしても、研究室で使わないよな、普通。測定結果にP.A.D.トーンが乗ったりして(笑)。

9月16日 その3
たまには文中リンクの仕返し(?)を。Sugita様、10000ヒットおめでとうございますです。何のお祝いもできませんが、せめてご報告まで。Kodalyもヴィオラが一番右の配置でした…多分。ちょい聴きなのでちょっと自信がないんですが…。とすると、チェロ右端は東京公演での特別措置?まあ、不思議でもないか…。文化会館の人知を越えた残響時間の短さ。ヴィオラが右端の場合、楽器は客席と逆を向いてるわけで、必然的に間接音主体で聴くことになるので、響きの悪いホールだと聴こえなくなるかも…といったところからの配慮、というところかなぁ?当たってたら誰か座布団下さい。
各声部が渾然一体となった透明感の高さでお届けされるA. JansonsのMozart: Requiemだが、今聴くとそれなりに分離して聴こえる。で、ふとこんなことを思ってしまった。このオーディオという趣味は絡み合った紐をほどいていくような作業みたいだな。興味のない人にしてみれば、ちょっとくらい絡んでたって紐として機能するってところだろうし、機器の違いはほどいた後の結び方?じゃあ、ラジカセで聴く音は度の合わない眼鏡で紐をほどこうとしている状態?…言葉遊びでした。しかし、改めて聴くと限られた条件下で懸命に空間感を出している感じで、こちらも頑張って再生してあげたくなる。一般的には決して優秀な録音とは言い切れないので、間違って買って文句を言われても困ります(笑)。

9月16日 その2
演奏会でちょっといい気分になって羽目を外してしまいました。計11枚。別にイベントでもないのに一日でしかも一店舗で二桁行ってしまったのは久し振りかもしれない。内訳は、Final Fantasy VIIIとIXのサントラ(各三枚組)…Xも出たことだし、無くならないうちに。FricsayのBeethoven: Sym. Nos.5 & 7…国内盤だけど我慢。KubelikのMahler 6…よく考えたら無駄な買い物だったかも。好きな曲ではあるし、悪い演奏になってるとも思わないが、好みの演奏ではないと思うし…。Solti/LSOのMahler 1…DECCA Legends。後は2番をどうするかだが…。ここまで買って、帰ろうとしたんだが、買い忘れたものがあることに気付いて引き返す。Szell/COのKodalyなどなど…例の検証の続き。Liadovなんて録音してたんだねぇ。Rattle/VPOのBeethoven: Sym. No.5…安いうちに。気に入らない可能性大だけど、しょうがない。さて、帰ったら何を聴きましょうか?

9月16日
ちょっと寝不足だけど、何とか行けた。というわけで、ロシアのピストル・ピアニスト(←違うって)、Tokarevの演奏会。まずはBeethovenの"Waldstein"から…ってのはどうなのかなぁ(笑)。何か低音が…何だろう?何をしてるんだかすっごく分かりにくい。ピアノのせい?演奏者のせい?ホールのせい?体調のせい?…うーん。分離が悪いのともちょっと違うし、篭ってるのとも違う。とにかく、低音が聴きにくかった。他にも似たようなことを感じた人がいたみたいだけど。そんなことが気になりながらなんで演奏の印象が結構薄いんだが、総じてよく弾けてたと思う。指はよく回ってたし、テンポはかなり速かった。Petrarca Sonettoの104番を弾いて、Liszt: Reminiscences de "Don Juan"。前半にやると思わなかったよ。結構なスピードでよく弾けてたんだけど、終盤、べんべこべんべこべんべこべん〜と極端に遅くて、「このままのテンポで押し切られたらどうしよう」とか心配してしまった。実際は最後に向けて速くなってくれたからいいんだけど。後半はRachmaninovのPreludeを2曲とEtude tableau Op.39 No.5を弾いてから、編曲ものが全員集合。Mussorgsky=Khudolei: Night on the Bare Mountainは非常によくできた編曲じゃないだろうか。オケ版(と言っても、Rimsky-Korsakov編か)と比べても音数に不足を感じないし、それでいてしっかり遊びのような細工もしてある。結構気に入ってしまった。同じくMussorgskyで今度はKaminski編によるCoronation from "Boris Godunov"。最初は鐘がなってるらしい。ごわーん、ごわーんと言ってたのはそのせいか。元曲を知らないのでいかんともしがたい面もあったけど、聴いてて楽しかった。最後はKhachaturian=SolinでWaltz from "Masquerade"とSabre Dance from "Gayane"。"Masquerade"は聴いたことあったっけなぁ?剣の舞はなかなか大変な編曲でお届け。これだけ並べて最後に持ってくるだけのことはあるな。アンコールはLigeti: Musica Ricercataからの後、Paganiniの主題でさて誰の曲かと思えば…Rosenblattでございました。最後は同じくRosenblattの「鉄腕アトムの主題による幻想曲」を照明を暗くして、しかも最後は完全に照明を落とすという粋な演出付きで。盛り沢山で大満足の演奏会。

9月15日
明日の準備が〜。

9月12日
ははは。私のことを「博識」なんて誉めてくださる方がいらっしゃいましたよ(勿論、お世辞間違いなし)。おだてても何も出ません、出せません。世間は陰鬱な感じだけど、景気よくMahlerの8番でも。というわけで、ミトプーことMitropoulosの演奏で。出だしのおもちゃみたいなオルガンは何すか?60年代とは言え…。案外遅い。これで一枚に収まるの?録音はゴミのよう。辛うじてステレオであることが分かる。単純にノイズ満載。合唱なんて何喋ってんだか分からないよ。ここぞというところでテンポが落ちるのはちょっとKlempererちっく?何でこんなところでブレーキが?オケはかなりのへっぽこぶりに唖然。VPO、太古の昔から下手くそだったに違いない。どこの河馬がラッパ吹いてるんですか?とか言ってはいけません。変なところで突出する楽器続出で、「あら、この楽器はこんなことをしてたのね」という発見がなきにしもあらず。独唱はどなたも一癖あるねぇ。特に女声。私は嫌いじゃないけど。盛り上がるところでノイズもろとも体当たりしてくる感じは現実離れした迫力があったりするけど、何だかなぁ。第2部?…この曲は私の中では第1部しかないことになってるので(←こらこら)。
おだてられてもう一枚。E. Kleiberの"Eroica"。ACOとの方。久し振りに聴いたけど、やっぱり良い演奏だと思う。オケの状態が万全とまでは言えないまでも、まず十分だし、部分的にはすごい面もある。演奏は本当に決まってる。Abbadoなんかを聴いた耳でも十分速く感じられるし、第1楽章のCodaでのリズムの取り方なんて格好良すぎ。勢いだけに終わらない品の良さとでも言えばいいのかね。終楽章の冒頭を始め、間の取り方が独特でちょっと「あれ?」な部分がないでもないんだが、まあ、見事なもんでしょう。この演奏が録音されたのが1950年。それから50年ちょっとの間に、これに迫る、或いはこれを越える演奏が果たしていくつあるかな?Szellの二種(片方は海賊盤)、Solti/CSOの旧盤、Abbado/BPO、ちょっと贔屓目だけどMravinsky…このくらいか?先日ラジオで聴いたRattle/VPOは50年前のこの演奏に比べるとちょっと聴き劣りがし過ぎやしないか?なんて思ったりもした。
Szellの"Eroica"で思い出したが、海賊盤での「終楽章コーダ事件」、正規盤を聴くとそれほど不思議でも無い気がする。正規盤の方向でさらに突き詰めようとすれば、まあ楽譜に無いことでもしてしまうかもっていう選択肢が見え隠れする気がする。…って、後から言っても説得力なんて無いけどさぁ。
で、最初の「博識」だが…あいにく周りに凄い人がいすぎるもんでねぇ(笑)。私なんてまだまだ序の口でございますです、はい。

9月9日
友人宅を襲撃…の予定が待ち合わせ場所から電話で叩き起される。おいおい。晴れて一通りオーディオがそろって、エージングもぼちぼち終わったということで聴きに行く。スピーカーがB&W CDM7NT、アンプがAccuphase E-211、プレーヤーがAccuphase DP-55Vという組み合わせ。以前の高音ばっかりの感じはだいぶ取れて、Lewenthalもしっかり鳴った。低音がもう一伸びって思わないでもないが、この口径ではこの辺が限界か?DATとプレーヤーのDAコンバータ切り替え試聴の後、CD-Rとプレーヤーの切り替え試聴@ブラインド・テスト。6回をランダムで行い、私は4問正解。低いのか、高いのか…。持参した電源ケーブルをプレーヤーに差してみたりして、できることは大体一通りやってみた。最後の方は何故か「パラッパラッパー」をやることになったり、今更「ぷよぷよ」だったりしたのは何でだろう?お土産(?)にキャノン・コネクターのばらばら死体をもらった。気が向いたら写真でもアップしてみますか。

9月8日
最も弾ける日本人の一人、岡田博美の"Hammerklavier"。紀尾井の吊りマイク一本で録った可能性濃厚。ちょっと遠目に感じるのはそのせいか。私はそんなに嫌いじゃないけど。第1楽章はもっと速いかと思ったけど、印象としては丁寧な感じが先行。第2楽章ももっと押しがあってもいいかなぁ。第3楽章は置いておいて(←こら)、終楽章。水みたいな演奏だなぁ。さらさらっと流れる中であちこちで魚がぴちぴち跳ねるように細かい音があっちからこっちから…全部が均等に扱われていっぺんに迫ってくるような演奏と比べると、情報量は少なめに感じるけど、考えてみればこの曲でそういうことができるというのは大変なことなんじゃないだろうか。もう一押し欲しい気がするけど、それはちょっと違うのかも知れないとも思う。

9月7日 その2
ギリシャの一部地方では「ネタに困ったときのミトプー頼み」ということわざがあるらしい(大嘘)。というわけで、ここぞというときのMitropoulos。NYPとのMahler 3番。ところがだ、終楽章だけ聴いていればこれが結構聴ける。というより、普通に名演の部類じゃないか?ちょっと速めなテンポでざくざく進みながらも盛り上げるときはどーんと盛り上がって、ああ感動。最後、ちょっとだけ嘘つきました。さて、ふりだしに戻ってみると、第1楽章は出だしからせかせかと早足でお届け。例の行進曲の入りが何か変だぞ?第2楽章は妙なところでテンポ・アップ。第3楽章で異常な盛り上がりを見せ、第4楽章のAltoが強烈な存在感でアピール。マイクが物凄く近いんじゃないだろうか?第5楽章の少年合唱、Bing Bangが「びん、ばいん」と聴こえるのはどうしてかしらん?で、終楽章は前述の通り。案外まっとうな演奏で、今一つネタにしにくい。ギリシャ人の嘘つき〜(←違うって)。ああ、そうだ。裏表紙に24Bitリマスターでうんぬんと書いてあって、その中に"Enhancd Spatial Definition"がどうこうとか書いてあった。…これ、モノラルなんですけど。

9月7日
二日もネット無しの生活をしてると、復帰が大変。異常に進んでる掲示板とかどうしてくれようか?

9月5日
LaloのSymphonie espagnoleを聴くのはいつ以来だろう?昔、昔、ヴァイオリン弾きの知人が「これを聴け」とHeifetzのものをくれて、かなり聴いてたが、あんまり聴きすぎて飽きちゃったっけ。実演でも特に接する機会もなく、殆んどそれっきり。久し振りに聴くと第一楽章なんか、バックのオケが意外と色彩豊かで「あら、こんな曲だったかな?」と思ったり。聴いたのはKoganのモノラル盤だけど。

9月4日
私信連発。うちもSONYはテレビくらいしかないですねぇ。しかも、最近調子悪いし…。SONYタイマーか?昔使っていたMD Walkman (再生専用機第一号)もリモコンのボタンが取れたっけ…。周りではSONYは企画を立ち上げたりするのには熱心だけど、その後の展開や重箱の隅的企画には力を入れないし、入れる気もないっていう見方が多いかな?SACDプレーヤーも初号機はかなり気合いを入れて作ったみたいだけど、その後のは…って話もありますし。個人的には20万くらいがボーダーラインじゃないかと。それ以下ではSACDの恩恵がどれだけ得られるかちょっと怪しい。うちもCD-R入れたいなぁ。ノートPCのは動かないしぃ(涙)。

9月3日 その2
KoganのBrahms: Vn. Con.を聴いてみる。この曲は昔から馴染めないものの一つ。第1楽章は割と好きだったっけな。出だしの伴奏(Kondrashin/USSR SO)が以外に上手くてちょっと驚き。やっぱり、それなりに力のある人だったのだな。Kondrashinまでなかなか手が回らないが、BMGがMelodiyaから手を引いてしまったことだし、興味のあるものは抑えておくべきか?…廃盤セールで狙うのは駄目?Koganは相変わらずきりきりっと引き締まったというか、引き絞ったというか、私好みの音。59年でモノラルってのは覚悟してたが、結構つらい。そんな中でもオケの中から異常なまでの存在感をもって立ち上がるソロ・ヴァイオリンはやっぱり格好いい。他を圧するような感じとでも言うか…。でも、この曲の終楽章はやっぱり苦手。とってつけたような明るさがどうも鼻につくと言うか、何だか落ち着かない。スムーズな繋がりでもすぱっとした切り返しでもなく、「あら、どちら様?」的異邦人性を感じてしまう。…変かしらん?

9月3日
ほぼ私信。安いSACDプレーヤー…SONYのくらいしか思い浮かびませんねぇ。評判が良いのはMarantzの25万のでしょうか。そういえば、Accuphaseはもう普通のCDプレーヤーは作らないそうな。…情報錯綜中。

9月2日
ケーブル貸出し申請。来週中に届く…はず。全く関係ないが、某逸○館のオリジナル・ブランドのロゴが落書きみたいでやだな、と思うのは私だけ?

9月1日 その2
Gergiev/Kirov Orchestraの「春祭」。何で買ったんだっけ?前半は結構楽器バランスをいじりまくってて、金管が異常に引っ込んでたり。…面白くないんですけど。小細工臭さぷんぷん。後半は良くも悪くも彼らしい演奏だな。重心は低め、ちょっと引き摺り気味。総じてオケが下手。金管は特にトランペットが恐らく一人(トップかな?)を除いて試合終了。はらはらして聴いていられない。木管は音程が上ずり気味でないかい(特にピッコロ)?「普段BPOだのClevelandだのCSOだのばかり聴いている人間がKirovごときで満足できるわけがない」とは友人の至極もっともな言。えーと、何で買ったんだったっけか。思い出した。録音を確かめたかったのだ。…フォーカスが甘いんですけど。某雑誌で録音90点台ってのは本当か?残響成分は多め。出来の悪いワン・ポイント録音って感じだ。ちなみに、ワン・ポイント=ピンぼけってのは単純馬鹿な思い込みらしい。ワン・ポイントできっちり録って本物だそうな。

9月1日
電源ケーブルを持って来いとか言ってるぞ>9月9日。これは大変。貸出ししてもらった方が早そうだなぁ。

8月31日 その3
9月9日に恐るべき集会が催されるらしい。少数精鋭で。精鋭すぎるあたりがポイント。でも、その日はTokarevのイベントがあったような…。誰か行く人がいるかな?

8月31日 その2
宿題その2。A & V Villageの評論家F岡氏の発言の件。件の発言はサブウーファー特集の直前の彼の考えを披露してる部分からだが、特集の冒頭で編集者がYAMAHAに「スーパーウーファーってのはうちが作った言葉だ」と言われた旨を掲載していた。いい面の皮にされてるってのは嫌味な見方か?

8月31日
Ferencsik/Hungary POのBeethoven: Sym. No.3を聴いて、全体的に弦がじゃりじゃり、終楽章だけ気合いが入っててオケの状態も向上、でも、ペットは浮きまくりなのはいかがなものかとか言ってる場合じゃないですね。とりあえず、宿題に片を付ける努力をしてみました。まずはSzell。「火の鳥」のジャケットの写真を見て、「あっ!」と思ったのは私だけ?弦の配置ですわ。ヴィオラが右端じゃないですか。そうだっけ?そういうことが分かりにくい録音だけどさ(←言い訳)。というわけで、検証してみた次第。50年代を代表して(?)"Eroica"。これはヴィオラが右端だ。ちょっとショック。弦が料端で団子になって分かりにくいけど(←言い訳)、でも、右端がヴィオラだよ、これ。60年代は"Egmont" Ov.で(一緒のディスクに入ってたから)。これもヴィオラが右端なりよ。物議をかました(?)「火の鳥」も当然ヴィオラが右端。おっかしいなぁ、と70年代代表(?)のRakoczy Marchをかけたら、あれ?これはチェロが右端じゃないっすか?はて?そう言えば、とジャケット写真を見ると、どうもチェロが右端の配置のようだ(角度の都合で写っていないことから)。え〜っと、これはどういうことなんでしょうか?この辺の事情、誰かご存じないかにゃあ?すっごい気になったりするんですけど。MravinskyのDG録音での配置は録音上の問題とかが理由だったけど、そういうわけでもないだろうしな。ホールの音響の問題?…問題どころの騒ぎじゃないホールだしなぁ。むう。

8月29日 その2
タワレコのクーポンを消費。Great PianistsからKatchen、Artistes RepertoiresからHorowitz、MitropoulosのMahler 3 & 8という具合。Katchenは前にRachmaninovだったかのConcertoを聴いたときに私好みでないという評価になってるはずだが、Islameyが入ってるからというだけの理由で購入。前に電話越しに聴いてそんなに悪くもなかったような…。HorowitzはScriabinやMussorgskyが入っている。通常のピアノ版って持っていないんじゃ…とか思いつつ、わざわざ通常版まで買いたいほど好きな曲でもないし。みとぷーは3、8番の組み合せで2枚組ってのが驚異的。無意味に期待してしまう。これは笑いを取りに行ってみた。オーディオいじってると未開封品がちっとも開かなくなるのが困り者。

8月29日
というわけで、電源ケーブルをしっかり差した状態で再試聴。不満点はほぼ解決。細かい音のニュアンスが綺麗に出る。全体的に音像がやや後退。交換前とほぼ同じくらいの距離感で安心。深さ方向の出方や左右の展開は別物だけど。課題だったMahlerの少年合唱も拍子抜けするくらいに克服。柔らかく舞い上がるような声は前のシステムのときとは別路線だけれども、ここまでやってくれれば文句なし。さて、何やら先延ばしにした話がいくつかあった気がするので、その辺をぼちぼち片付けますか。

8月27日 その2
久方ぶりにカラオケへ行ったりしたが、狭い部屋だったせいか、目の前で歌っている人の声と、スピーカーから少し遅れてやって来る声、反響音などなどでちょっと気持ち悪くなった。最悪だったのがキーを変えたとき。目の前の声とスピーカーの声で音程が違うので、聴いていて大変だった。私ですらこの調子だから、音感のある人だったらさぞかし苦痛なんじゃなかろうか?ところで、カラオケで人のリズム感をこっそり観察したりするのはどうなんだろう(笑)?

8月27日
電源ケーブルのおまけ(?)に入っていたA & V Villageを眺めていたら、とんでもな記述発見。某評論家F岡氏が「サブ・ウーファー」と「スーパー・ウーファー」の意味付けをしてた。要約すると、「スーパー」の方は「サブ」を越える存在として位置づけるらしい。…分かる人ならもう笑ってますね。意味付けとか言う以前の問題でしょ。「スーパー・ウーファー」は某Y社の製品名(=和製英語)です。知らないわけないと思うんだが…。じっくり読んでる時間がないので、詳しいことはいずれ。関係ないけど、CDポーチもおまけ(?)で入ってた。よっぽど儲かってるんだろうか?…ひょっとしてお得意様?

8月26日 その2
そんなこんなでオーディオの向上にこっそり勤んだりしてるんだが、今日聴いたMahlerの8番、一ヶ所だけ昔のシステムを越えたと思えないところがあるんだな。トラック6だったかな?の少年合唱が歌う"Gloria, Gloria, Patri Domino〜"のところ(歌詞違うかも)。前のシステムが最も調子が良かったとき(買い換え始める直前)、これが本当に綺麗に鳴ってたのだ。むぅ。いや、大体どういう理由か分かってるつもりだけどね。細かい音が出ない分、すっきりしてたのと、高音側が少し持ち上がっていたのとの二点だろう。そういった点を撥ね飛ばしてくれるくらいの説得力が欲しいが、うーん。修行が足りないかな?

8月26日
少し暴れが減ったかな?相変わらず、小音量の部分はさっぱりだが、ここぞというところは本当に凄い。我が家で一番面倒と思われるMahlerの8番を聴いてみた。ちょっと音量は大きめで。全体的に音が前に出てきてる。ちょっと違和感がないでもない。絶対的な距離感より相対距離、即ち、音像までの距離ではなくて、音像同士の前後の距離の出方がとりあえず私には重要なんだが、その点は問題なし。音は以前より濃くなったかな?もともと薄味な鳴り方だったので、これはいいでしょう。お陰で声はより「らしく」鳴ってると思う。温度感が上がったのは好き好き。自分が気に入っている演奏を聴くときは温度感が高めでもいいんだけど、必ずしもそういう場合ばかりではない聴き方だし…。電源を落としてから、電源ケーブルがコンセントに完全にはまっていなかったことが判明。…すいません、今までの評価は無しってことで(苦笑)。しっかり差したらどうなるのかな?どきどき。

8月24日
もう届きましたよ。「即納」は本当だった。というわけで、某R企画に注文していた電源ケーブルが届きやした。Wire WorldのElectra III+ Reference Power Cordっていう代物。CDプレーヤーには既に別のが刺さってるので、プリかパワーなんだが、問答無用でパワーアンプに。ここのところ、こんなに温かくなるのにこんな細い(一般的には十分太い)ケーブルでいいのかしらん?という思いが加速度的に大きくなってきて、ついに交換に至った次第。というわけで、この電源ケーブルだが、線が2本出ていて、一本が付属品とほぼ同じか少し太いくらいなので、さあ大変。パワーアンプは壁コンセント直結で、ラックと壁の間にあまり空間がなかったりするから差し込むのは一苦労。前に買ったSynergistic Researchのものよりはだいぶ柔らかいので助かったが。あれだったらどう頑張っても入るまい。で、早速音出し。寝起きの割にはきびきび鳴っているよう。しばらく適当に鳴らしておいて、2時間位してから少し真剣に聴いてみる。細かい音の表情は少し単調かも。しかし、ここぞってところでのマッシヴな感じはよく出ます。特に低音。全体的に派手目な音調で、結構好き嫌いや相性の良し悪しが別れそうにも思う。大筋で悪い方向には行っていないので、とりあえずしばらく様子見。えっと、中間発表目前でこんなことしてていいんですかね?…こっちの方が楽しいんだからしょうがない。

8月22日
RostropovichとGiulini/LPOのSaint-Saens: Cello Con. No.1。我ながら好きだねぇ。Sergeantとのよりメリハリが効いているような…お絵書きしながらなので、すっごいいい加減だけど。それはさておき、注文を出してしまった。届くのはいつだろう?

8月21日
お米を研いで炊飯器にセットしてから、Szell/COのMahler: Sym. No.10をかけてベッドに寝っ転がってうとうとしていたら、第1楽章の終盤で思わず目が覚めた。どういう和音ですか?断末魔と言うか何と言うか…。こんなものを書いていたから死んだのか、死にそうだからこんなものを書いたのか知らないが、まあ、大変ですなぁ。その後に入っているWaltonは一転、疾走感が気持ちいい。イギリスの作曲家であることで、第3部(?)にElgarと相通じるものがあるようなのは先入観からか?第1楽章はオケ・コンみたいだなぁと思ったのは振っているのがハンガリー人だからか?偏見って怖いな。DuchableのSymphonie fantastique (ピアノ版)を頭から聴いていて、第3楽章の遠くで返事をしているところはどう弾くのだろう?とか興味津々だったりしたんだが、気が付いたら寝てて、そこを通り越してた。ってことで、これはまた。話をSzellに戻すと、ちょっと気になることが。って言うか、私が気になるとか言っててはいかんのではないんだろうか?という事態。気付いていなかったんだとしたらこっぱずかしい限り。確かに分かりにくい条件ではあるんだが…。この辺は時間ができたら集中的にカバーするということで。

8月20日 その2
Soltiの映像。先日BSで流していたもの。何故かオケがCSOでもVPOでもBPOでもBRSOでもなく、ORTFのオケ。うーん。Mahlerの2番を3楽章から。えっと、この曲、第1楽章が私は好きなんですけど…。文句を言ってもはじまらんな。オケはねぇ…はっきり言ってど下手です。鼻水出そう。管楽器が試合終了。テンポ変化に全くついてこられず、上滑りしちゃったり、強奏がことごとく大外れ寸前だったりはらはらどきどき。Soltiの指揮も、心なしか「勘弁してくれよ」って感じだったのは気のせい?演奏が終わった後もちっとも嬉しそうじゃなかったし。67年の映像だが、既に例の禿げ頭でございました(笑)。脇をぱたぱたやったり、結構珍妙な指揮姿だったが、それでも随分と細かく各楽器に指示を出してた。動きはかなり激しいが、昨日だったか見たどっかのBernsteinの弟子の大雑把な振り方とえらい違いだ。動きが控え目でもMravinskyみたいにきっちり指示を出す指揮者(Szellもこっちに近いかな?)は演奏もきっちりしてるし。振りまくるしか能のない指揮者ばかりが人気者のどこかの島国はどうなっているのだ?

8月20日
さっき先輩がやって来るまでは居室には私一人で、私の天下だったわけで、サブシステム君@研究室をフル稼働させてMIDIやMP3を大音量で流してみたりしてもよかったわけだが(悪いのかも。でも、とりあえず文句を言う人はいないってことで)、敢えてやらなかった。理由は明快。出掛ける前に家で聴いてきたから。このサブシステム君が稼働するのは家のシステムから長時間離れて、とにもかくにも音が恋しくなったとき。お腹が目一杯空いてれば適当な食事でも美味しく感じられるように、サブシステムで楽しめるようになるにはそれなりに条件が整わなければならないのだ。整わないのが体調的にはベストなんだが。イコライザでいじくったりしてみるけど、家のシステムのようにはいきませんわ。

8月19日
Gekicの"William Tell"、音が増えてるんですけど。で、研究室でMIDIを超高速にしても、どうしてもその場所で「どぅりるりるりるり…」ってやって欲しくなっちゃうわけで。音が増える分には全く拒絶反応がないけど、減る方が駄目ってのは問題ありか?
起きてテレビをつけて、チャンネルをくるくる回してたらBS日テレ@ケーブルテレビで佐渡裕がBizetのCarmenを振ってた。最後だけ大盛り上がり。観客大喜び。オケは読売日響と思われる。オケがへったっぴぃなのは置いておいて(盛り上がってもごちゃごちゃ)、その前だ。あの気の抜けたコーラみたいな木管は何だ?手抜きか?リズムも決まらずだらだらだら…。そんな曲だっけ?最後をどんなに上手く(下手だったけどさ)締めたって、あのふぬけぶりは許されるもんじゃなかろう。客も喜んでる場合じゃないよ。
Szell/COのStravinsky: Firebird Suiteを聴いてみたり。魔王が踊っているところだっけ?トランペット、本当に突出させてて大笑い。音質も、音の広がり方を置いておけば満足できる。鮮度感は高めと思われる。最近耳を使っていないのでこの辺の評価は自信があまりない。比較にSalonenのを引っ張り出してきてみたり。頑張ってるけど、所詮はPhilharmonia Oだなぁ。こちらの方が速いと思うが、鮮烈さという点ではSzellに軍配。疾走感を考慮に入れても踏み込みが足りないと思えるし、スケール感で負けてるのはどうなのか(こっちの方が編成大きいんじゃなかったっけ?)。途中で弦が主体の部分ではそれがもろに出ちゃってると思う。例のトランペットは…こちらでは辛うじて聞き取れますな。突出させたら色々まずいことが起きそうでもあった。

8月17日
友人がExclusive 2401とB&W Matrix 801 SIIIの聴き比べをしたりしてきたそうだ。ああっ、私もやりたいぞ、それ!どう考えたって実験より面白そうじゃんか。何が悲しくて帰ったら寝るだけの生活をしてるのだ。最近、MIDIばっか聴いてるよ。サブシステム@研究室大活躍。メインはお眠りしてる時間が長め。

8月16日
DuchableのMephisto Waltz…こればっかりだな。もっとばりばりぱきぱき弾いてるかと思ったけど、そうでもない。酔っぱらいな感じを出すため、と捉えれば引き摺るような流れも納得。個人的にはばりばりぱきぱきやってほしかったけど。話は変わるが、一昨日、タワレコへ行ったとき、Gekicがいた(多分)。お友達(?)数人と買い物をしてたみたいだけど、何やら店員さんと話してた。何か探してたのかな?声をかけてみようかと思ったりしたけど、やっぱりかけておけばよかったかも。間近で見ると結構でかい。

8月14日
はっはっは。実験ばっかりやっていると頭が悪くなりそうなのだ。ぷちーんと渋谷まで弾け飛んできてみた。計6点をお買い上げ〜。KoganのBrahmsとLalo、SoltiのRomantic Russia、Dohnanyi/COのMozart: Sym. Nos.39 & 40、Rostropovich, Giulini/LPOのDvorakとSaint-Saens、Gergievの「春祭」、Szell/COの「火の鳥」。Koganはまあとりあえず。冷静になってみればどっちもそんなに好きな曲じゃないのは忘れておく。Romantic RussiaはLSOとのRuslan & Lyudmilaなど、殆んど持っている音源だが、L'Orchestre de la Societe des Concerts du Conservatoire de Paris (長い…)とのTchaikovskyの2番は持っていない…はずなので。DohnanyiのMozart、一番欲しい"Jupiter"が無い。むう。Rostropovichは例によって(?)Saint-Saens目当て。最近はPiano ConcertoよりCelloの方が好みかな。Gergievは…何となく(笑)。何か勢いで買ってしまった。Szellの「火の鳥」は病気みたいなトランペットが聴けるので。Mahlerの10番やWaltonも入ってる。さて、買ったはいいけど、いつ聴くのだ?

8月13日
Mephisto Waltzつながりで。今度はピアノの方だが、Matsuevのが最近お気に入り。前半を切れっ放しでお届けするあたりが楽しい。中盤以降がたっぷりなのはまあいいとして。ライヴはもっと燃え燃えだったと思うが、どうも記憶が曖昧。寝不足で行ったんだっけか。こんなにやると思わなかったんだもん。最近、どうしてるのかね?演奏会のサイン会で「また来てねぇ〜」って言っといたんだけどなぁ。

8月12日
出掛ける前に聴くってのもいいもんだ。Mravinsky/Leningrad POのLiszt: Mephisto Waltz。おお、遅いなりよ。酒場でいい感じに酔っぱらってふらふら踊っている場面(でいいのか?)らしいって言えばらしいか?千鳥足っぽい。遅いくせに几帳面な感じがかえって酔っぱらい的?結構面白かった。音質は「1947年のロシアにしては」という前提で、まあ悪くない。もっちろん、細かいところなんてちっとも分かったもんじゃない。しゃあないな。DuchableのBerlioz=Lisztも最後の2楽章だけ聴いてみた。前に知人宅で聴いたが、改めて。弾く方はまあ大変でございましょう。録音はちょっとガイコツな感じで、もっとマッシヴな感じがあっていいんじゃないだろうか。これ、誰かコンサートでやってくれないかなぁ?

8月11日
AvalonのOpusは一本43kg、ThielのCS6は79.4kg。前者は今のより少し重い程度だが、後者は…床抜けるんじゃない(笑)?…とりあえず、お金は貯まっていないし、言うだけただってことで。ちなみに、値段は前者が後者の1.5倍ってところか。

8月10日 その3
Dukasの「魔法使いの弟子」を聴いた。ただし、2台ピアノ版で(笑)。オケ版はまだ持っていないと思う。でも大丈夫。ちゃんとミッキーが頭の中に出てきたから。というか、ミッキーがこの曲から離れてくれないのもどんなものだろう?頭の中でホウキが沢山行進しているんだけど。

8月10日 その2
何やらせっかちで読み飛ばしちゃった人がいるみたいですね(笑)。一昨日の「音質」の話はラジオで流した方ですぞ。CDの方は自分で買って聴けばいいので、わざわざレポートを募集したりはしませんって。…送ってくださるのを止めはしませんが。一語たりとも読み飛ばせないようなどきどきするような文章を書ければこんなことも無いんだろうが…そら無理だぜ、旦那。

8月10日
さあて、今月のお買い物は?先月、ちょっぴり多めにお仕事をしたので、お給料もちょっぴり多めなはず。やっぱり電源ケーブルかしらん?

8月9日
ほぼ私信。SzellがBPOを気に入っていたというのは知人に聞いた話です。何でも弟子のLevineに「そんなやり方ではBPOの音にはなりませんよ」と突っ込まれたとか。確かにちょっと路線違うしなぁ。BPOを自由自在にする立場に立てたら、果たして同じ結果になったのかな?

8月8日
昨夜のRattle/VPOの「運命」を聴かれた方の音質レポート希望。演奏でなく、音質。ちょっと気になるもので。こちらまでよろしく。掲示板でも可。比較対象に流したのが58年のSolti/VPOってのはどんなものか。私ゃてっきり新しい方のやつかと思ってたよ。58年の演奏ってあの金管がすっころんだりひっくり返ったりしている奴でしょうが。あれと比べて「洗練されましたね」とか「上手くなりましたね」なんて言われたらちょっと私は大変。で、肝心のRattleだが、まだ聴けていないのら。そのうち来るらしい(←どこから?)。

8月7日 その4
StarkerのLalo: Cello Concertoを聴いていて、ふと思うことがあった。この演奏、バックはSkrowaczewski/LSOなんだが、この指揮者で聴いた演奏としてはもっとも生き生きしているように思う。引き締めるだけ引き締めて、決めるところは決める。知っている限り、他の演奏では後者までいたらないことが多いように思う。理由は単純明快。へたっぴなオケを振ることが多いから。鼻血でそうなほどへたくそなオケを頑張って揃えようとしている様がどこか哀愁を漂わせている気がしないでもないが、それは置いておいて。彼もその一人だと思うが、世に言うところの「オーケストラ・ビルダー」と呼ばれた指揮者たちは幸せだったのだろうか?その「ビルダー」としての手腕ゆえに下手くそオケの底上げをまかせられること数知れず…だが、彼らだって本当は上手いオケを思いのままに動かす方が楽しいんじゃないのか?Soltiの自伝にはまさにそのようなことが書いてあって、CSOとの出会いは彼にとってこれ以上無いのであったことが綴られている。Cleveland Oを殆んどゼロから世界のトップへと引き上げたSzellはBPOに惹かれていたとも聞く。好きこそものの上手なれとは言うが、その逆も真なのか?私には違うんじゃないの?と思える。少なくとも、必ずしも当てはまるとは言えまい。才能がありながらもなかなか、あるいは永遠に全開にすることができなかった指揮者の陰が「ビルダー」という言葉に陰にあるように思える。だから、才能に乏しく、ただただオケを引き摺り下ろしてばかりのBarenboimには早くCSOを辞めて欲しいのだ(←そんな落ちでいいのか?)。もう手遅れとか言っちゃいやん。

8月7日 その3
秋葉原へ行ってただで帰ってくるとお思いか?某氏に教えてもらったお店でDATを買う買う。20本分まとめ買い。勿論、Maxellではなく。Pro用を買ってみようかと一瞬思ったりもしたが、如何せん値段が違いすぎるあるね。そんなわけでSONYの普及品。紙のケースがいい。Maxellだと開けた後が大変。DATを収納するのに丁度いいケースって無いもんですかね?

8月7日 その2
研究室には一応アンプとスピーカーを置いているので、人がいないときなんてばかすか音楽をかけたりするんだが、ものがものなので家のシステムほどの音は期待できない。ここで大活躍するのがMIDI。ちょこちょこ集めながら聴いてるが、結構楽しい。YAMAHAのXG Playerを使って、Rossini=Liszt: William Tellの運動会を超高速で流したりするのが最近の流行り。あほやなぁとか思いながら、これがなかなか楽しくってねぇ。さあて、実験しよっと。

8月7日
Ferencsik/Hungary POのBeethoven。6番。…音に潤いが全く無い。砂漠の田園?…そら田園じゃないやん。かっさかさ。困ったちゃん。その後、久し振りにMravinskyのShostakovich: Sym. No.5の終楽章を聴いてみたりしたが、やっぱすごいね。勿論(?)1966年録音。何の迷いもぶれもなく進んでいくのがやっぱ格好いいざんす。ちいとアラがないとも言いきれないんだが、まあ、ライヴだし、これだけの勢い。その他大勢みたいなオケよりは数段ましでしょう。それにしても、この録音とKoganのViolin Concertoはどっかがきっちりリマスターしてくれないかね。そんな難しい録り方をしていたとも思えないので、うまく調整してやればもうちょっと聴けるものになると思うんだがなぁ。

8月6日
やれやれ、ちょっとネットを見ないでいると某掲示板なんてあっと言う間に進んでて読むだけで一苦労しそうだよ。それはさておき。先日、話題にした「マイクロホン・スピーカー談義」、なかなかたのしゅうございます。スピーカーに関する基礎知識はばっちりとまではいかないまでも、使用前に比べれば随分身に付いたんじゃないでしょうか。話の流れでサラウンドについても書いてあって、これが面白かった。いやね、映画のフィルムありますよね?あれにどうやってサラウンド信号を記録しているか。通常のアナログ音声部分は装置の互換性その他の理由で残すので、デジタル信号をそれ以外に記録しなきゃならないんだが、さて、どこでしょう?勿論、画の入っている部分じゃないです。何とですね、フィルムの端の穴が開いている部分がありますよね?あそこらしいんですよ、奥さん。お兄さんはびっくりしてしまったよ。音声を別のCD-ROMに記録しておく方式もあるそうだが、とりあえず、穴の部分に記録する方式もあるそうで。そんなところで大丈夫なのか?万が一のときはすかさずアナログに切り替えるんだと。随分前に見に行った(試写会=ただで)「もののけ姫」のあの音はあんなところに記録してあったのを頑張って拾い上げてたのだなぁと思うと何やら感慨深いのは気のせいか?知ってる人には当たり前なのかも知れないが、私のような(しかも殆んど映画館に行かない)素人さんには驚きだったのだ。

8月2日
最近、朝の8時頃からのBSを毎日録画してるんだが、大抵は私に関係のない内容。今日は仲道祐子さんと「すずらん」のヒロインが朗読劇(?)をやってた。「すずらん」のヒロイン(遠野凪子だっけ?)、あんまり可愛くないねぇとか思いながら聞き流してみた。R. Straussの何かだったと思う。

8月1日 その4
すっかりページの題名と関係ない話になってしまった。気を取り直して。早速、BerezovskyのIslameyを聴いてみた。出だしの気合いの入り具合は今のところ一番。結構いっぱいいっぱいな感じがあったり、音の分離が悪くなりがちなのは我慢。突発的に瞬間最大風速を記録するんだが、本当に突然。脈絡がどうこうとか言う曲でもないかもしれんが。注目の終盤、1巡目は思いの外ゆっくり。おいおい、ひよってんのか?と思っていたところへ2巡目は爆裂超特急。はっはっは。そのまま勢いでうっちゃる。結構楽しい。

8月1日 その3
久し振りに映画をじっくり見た。しかも、ビデオで。夜やってたMouse Huntを録画しただけ。おお、音がモノラルあるよ。参っちゃうね。肝心の内容だが、うーん…もう一つ二つ、いや三つ。作り込みが足りないというか、大ざっぱ。(カットがあるのかも知れないが)話の流れはスムーズじゃないし、笑いを取るところも心底おかしいって程おかしくない。大笑いできる場面が基本的に無い。小ネタっぽいものが多い割には断続的で、この辺も流れが悪いと思える原因じゃないだろうか。これでもかというくらいに小ネタを連発するとか、やりようはあると思う。内容に関しては、漫画(アニメ)を実写でやったという以上のものになっていないと思う。アニメほど極端なことができない分、不利と言えそうだ。もう少し笑かしてくれると思ったんだが、ちょっと期待外れだったなぁ。わざわざ録画して見るほどではなかった。

8月1日 その2
上野へ行く途中、ゴミ捨て場にONKYOのスピーカーが落ちてた。但し、箱だけ。ユニット無しのがらんどう状態にちょっと哀愁を感じてみた…かどうかは内緒。

8月1日
どうも、ジッターが音質に及ぼす影響というのは極めて微小で、よほど揺らしてやらないと検知できないらしい。…さあ、どうする?

7月31日 その2
渋谷へ行ったらやっぱり寄らずにはいられない。というわけで、CDを5枚ばかり。まずはDuchableの三枚組。注目はBerlioz=Liszt: Symphonie fantastiqueでしょう。BMG投げ売り企画から、Mravinsky/Leningrad POのTchaikovsky: Sym. No.6他。古い方。このシリーズ、あと揃っていないのはどれだろう?最後に、BerezovskyのMussorgsky, Rachmaninov, Liadov, Medtnerなどの入ったもの。聴きたいのはIslameyだけだったりするんだが。今月はこんなところ。

7月31日
タイマー録音ができないのはやっぱり不便だ。今日のFM、どうしたものか。

7月30日 その2
PahudのMozartを聴いていて、違和感を覚えたり。あれ?…ああ、そうか。ハープが目の前にあるのにちょっと慣れていないからだ。フルート/ハープ、他にも持ってるのにね。…Mravinskyのだけどさ(しかもモノラル)。

7月30日
また「金払え〜」っていうお手紙が届いた。今度は「横山幸雄のワインカフェ」という代物。横山にワインを飲ませていい気分になってリミッターが外れたところで適当な楽譜を渡してばりばり弾き倒してもらおうっていう企画だ(←勿論、大嘘)。割といいワインが出るらしいとかいう話はあんまり関係ないな。とりあえず、平日の昼間ってところがちょっと心苦しい。

7月29日
業務連絡(?)。昨夜(今朝?)のGilelsはやっぱりBeethovenの28番でした。

7月28日
通常営業再開です。音楽を丸三日間も聴かないのは結構苦痛でした。それはさておき、最近「マイクロホン・スピーカー談義」という本を入手。昨日、スピーカーの項目を少し読み始めたが、これはいい。今現在知りたいことの大半が分かるし、字引的な使い方にも十分耐える。おすすめ。とりあえず、「趣味はオーディオ」って言える人なら買って損は無いはず。ちょっと高いけど。Stereosoundを毎号買える人ならそれもどうってことないはず。さあ、書店へ急げ!

7月27日 (日替わり日記)
来月はコンサート強化期間の中休みで、9月はまた凄いことになる予定。…いいのか?まあ、来年は東京にいない可能性が高いしねぇ。

7月26日 (日替わり日記)
GekicのRossini=Liszt (NAXOS)、割といい録音だと思う。このレーベル、ピアノしか買っていないけど、今のところ録音であまりはずれが無い気がする。

7月25日 (日替わり日記)
次にでかい買い物をするとしたら…やっぱりスピーカーだろうか。ThielだったらCS6、AvalonだったらOpus以上じゃないと…いくらすると思ってる?とりあえず、3 way以上で、今のスピーカーより低域が伸びていないと駄目。…結構大変そうだ。さあて、買い換えるのはいつの日のことやら。

7月24日 (日替わり日記)
次に手を出すとしたら…プリアンプの電源ケーブルか。この子は電源が入りっ放しなので、差しておくだけでエージングが進むのかな?

7月23日
FerencsikのBeethoven: Sym. No.2。オケはHungary PO…下手。ハンガリーなのに揃わないのはどういうことか。全般的にテンポはやや遅め。かと言って堂々とした感じでもなく、細かい部分を変に刻んで強調する辺りが妙なせせこましさを感じさせる。終楽章は特にその傾向が顕著。ところで、明日から海外へ逃げます。その間は自動更新の日替わり日記をご覧下さい(表紙からどうぞ)。

7月22日
お仕事の準備に引っ掻き回されててゆったり聴いてる暇なんてありゃしない。ふぅ。そんなわけで、大ざっぱな話で。スパイク交換、かなり効いてます。現状でとりたてて不満無し。しばらく何も手を出さなくても良さそう。…出すけどね。今がいい状態なら、もっと手を出せばもっとよくなりそうじゃない?そうやってはまりはまっていくんですね。

7月21日
Solti/BRSOのShostakovich: Sym. No.9とTchaikovsky: Sym. No.4…あ、ProkofievのRomeo & Julietも入ってたな。いつの演奏なのかも分からなければ、Prokofievに至っては抜粋なのにどの曲か書いていないあたりがかいぞく〜な感じ。録音を聴く限りでは比較的新しいものと思われる。というわけで、どれがどの曲だかよく分からないProkofievは置いておいて(海賊盤の方で先に聴くのもどんなものか)、Shostakovichから。オケの状態はまあよろしいのでは。もうちょっと締められるだろうが、ライヴだしね。注目は第3楽章。今のところ、我が家の新記録。他にそんな上手い演奏があるとも思えないので、実質的に我が家ではトップ確定か。BRSOは良くも悪くも一生懸命にSoltiについていってる。おかげでちょっと窮屈そうな部分が随所に見られる。Tchaikovskyになるとこの傾向が一層引き立つようで、強引でちょっと不自然なリズムの刻みが何か変。金管の音色はやっぱりヨーロッパのオケだねぇ。私には少し腰が重いようにも思える。終楽章はなかなか張り切って、結構なタイムだったはず。録音は若干レベルが低いかなぁと思えたが、大太鼓がずどーんとかいうところが結構ピークになっている模様。変にいじらず、そのまんま録ってるのかな。左右の広がり方はもう一つ二つ…。

7月20日 その2
あ、書き忘れてたけど、中道祐子さんにサインをもらった。これで三つ目だ。Hoedownはオケ版を知人宅でこないだ聴いていたことが判明。多分、その記憶だな。映画とか言っておきながら何のシーンか思い出せないわけだ。まったく話が飛ぶが、MichelangeliのSchumann: P. Con. (Warsawライヴ)、トラック一つに収まっているのはどんなもんだろう。そんなことに今頃気付くのもどんなもんだろう。

7月20日
ここのところのコンサートと若干毛色の違う演奏会。中道祐子さん(のピアノ)を聴きに行く。前半がアメリカ系、後半がドイツ・オーストリア系という、面白いと言えば面白いプログラム。Gershwin: 3 Preludes、Songbook、Copland=Bernstein: El Salon Mexico、Brahms: Rhapsodie No.1、Beethoven: Piano Sonata No.21 "Waldstein"。勿論、Brahmsからが後半。今回はとりたててどうこう言いに行ったわけではないので、ゆったりのんびり。前半は曲目も手伝って、大分のんきに聴いてきた。後半はさすがにちょっと構えてしまうなぁ。そういうイベントじゃないんだってば。和音がちょっとばらついたりしたとか、終楽章は少ししんどそうだったとか、オクターヴ・グリッサンドをしてくれなかったとか、そういうことはこの際気にしない。アンコールはLisztのため息とCopland: Hoedown。Coplandの方は割と最近、映画か何かで使われているのを聴いたぞ。そのときはヴァイオリンなんかも混じってたけど。

7月18日
朝、BSで横山幸雄が出るらしいというので録画。出がけにちらっと頭を再生すると、笙がどうのと書いてある後に、Chopin: Etude Op.10 No.12。あれ、Chaconneは?という疑問を持ったまま帰宅して観る。Etudeは…いいんですかね?何か淡々としすぎてやしません?彼らしいと言えば彼らしいか。事務系の「革命」って感じか。その後、ちゃんと放送されましたよ、Chaconne。ここでも相変わらず。と言うか、随分と簡単そうに弾いてませんか、彼?見せるところは見せるんだけど、鮮やか…ある種、度が過ぎるくらい(笑)。私は結構気に入ってしまったけど。まあ、本気で大変そうに弾いている彼を見てみたいってのはあるが…。で、最後。でーん、ごーん、でーん、ごーん、でーん。最後は鍵盤が足らなくて、オクターヴ上がってべーん、だな、と思っていたら、「ごわーん」。へ、Boesendorferっすか?やってくれるじゃないですか。その後は「泉のほとりで」、Gounod=Yokoyama: Ave Maria +雅楽がちょっと。雅楽との組み合せの理由はまったくもって不明。

7月17日
暑くなると出番がやって来たりするのがJansons/Oslo POのSibelius。3、5番しか持ってないけど。別に演奏は上手くないです(少なくとも技術面に限定すれば)。それっぽい感じは出てると思うけど。録音も、EMIにしてはかなり検討していると思うけど、べらぼうにいいかと言われると…。曲も好きって程じゃないし。ただ、一つだけダントツにいいのが、残響(笑)。いやね、ずーっと聴いていて、まさかこんな結論が出るとは思わなかったよ。「どこを気に入ってるんだろうな?」と思いながら聴いていて、出たのがこれ。どこまでが本当のホール・トーンかはまったくもって怪しいものだけど、この残響は本当に気持ちいいねぇ。噴水のそばのような清涼感。このOsloのホールにもっと上手いオケを持ってきてみたいねぇ。BPOは…ちょっと合わないかも。Clevelandなんて合うんじゃないかな。特に今のDohnanyiとなら。
マイナス・イオンにうたれた後は(そんなもの出てないって)、検証。Solti/CSOのMahler 8のDecca Legends聴き比べ。国内盤はMade in Japan、輸入盤はMade in Germany。さて、音の違いは?結論。わかんない。殆んど変わらない。同じ輸入盤のCD間の個体差とどれだけ違うか。ブラインドで当てられる自信なんて無し。あーあ、損した…と言いそうなところだけど、輸入盤にはおまけの小冊子が入っていたので、まあ、よしとしておこうよ。

7月16日
つうわけで、HorowitzのRachmaninov (RCA)、全部(4種)確認。HPのだけちょっと音の広がり方が変かも。第3楽章だけかと思ったけど、第1楽章も。うーん。買ったときは録音がいいと思ったんだけどな。それはさておき、AlkanのSymphony、Lewenthalのを久し振りに聴いたら第4楽章で暴風雨が吹き荒れてて大笑い。やるな、このおじさん。実はタイムもNanasakovより早いじゃん。

7月15日
HorowitzのRachmaninov: Piano Sonata No.2 (RCAの方)、第3楽章の定位がおかしいと思うんですけど。確認したのはHigh Performanceのみ。何だか随分左に寄ってるし、音像の出来方も何だか変。

7月13日 その2
気を取り直して。HamelinのAlkan: Symphony for solo piano。録音に文句がついたので、検証。そんなに悪いかな?ちょっと音像が遠いのは確か。Rzewskiがかなりクローズアップしているので、それが好きな人には駄目なのかもしれん。残響が多いかも知れないけど、音像自体は割とクリアーだし、音もそんなに濁っていないと思うんだが。駄目?

7月13日
思い立ったら即決断。これが私の生き方だ、文句あるか。ということで、秋葉原へ直行。ああ〜、無い〜。ってわけで、今度は御茶ノ水はAudio Unionへ。おお、あった、あった。くぅ〜、高い。さすがの私もちょっと躊躇。でも、ここで止まれる人生ではないはず、ってわけで、購入決定。ははは。え、何って?HB35T。この型番だけで分かる人、これからもよろしくお願いします。…分からないよな、普通。えっとね、これ、スピーカーにつけるスパイクなんですわ。「あれ、スパイク、使ってなかったっけ?」と思った方がどれだけいるか知りませんが、付属のははっきり言って、ちゃっちいです。で、いつか替えてやろうと思ってたんだが、その前にやれライン・ケーブルだスピーカー・ケーブルだとあちこち(どの辺さ?)からの文句に対処しなくてはならなかったので…。とにかく、買ったのはJ1 Projectのステンレスチップ付きコーン。4個入りを二つ。これで安物のCDプレーヤーなら買えちゃうなんて内緒だ。我ながら無茶苦茶な買い物。で、帰ってきて、スピーカーを持ち上げてはスパイクを交換し、交換し終わったところで下のボードへのスパイクのめり込み具合を調整して水平を出す。…すっごい手間。スピーカーの位置は殆んど変わらないが、高さが1cmくらい高くなったかも(コーンのせい)。そこで、疲れて、適当なCDを放り込んでごろ寝。…この演奏、案外録音いいじゃんとか思いながら。で、起きて、検証。音以前の問題。うちは床の強度がへろへろ君なので、低音で床が容赦なく揺れます。で、その揺れがあからさまに減ってます。階下への影響を考えると、これはプラスでしょう。さて、音。少し、音量が上がっていないか?という印象。全体的に軟弱さが減少した感じ。音に芯が入ったとでも言うのかな?でもね、でもね、一番はPletnevのIslameyを聴いていたときのこと。そう、ピアノには蓋があるんですよ。蓋、蓋、蓋。きゃ〜(←壊れた)。気のせいとでも何とでも言ってくれい。CDで蓋の存在なんて意識したのは初めて。って、コンサートとかでも難しいけどね(ピアノはステージの上だから)。ピアノはね、うちではとにかく「中がどうなっているか分かるように」を目標に鳴らしてるんですわ。方針撤回。これからは「ピアノ自体がどんな構造をしているか」が分かるように鳴らしていきますです、はい。高い買い物だったけどね。

7月12日
先日のクイズ(?)の答え。フェルトは新しく買ったCDラックの扉にクリップの大きなのでぶら下げたり、右側の壁(柱?)にまきつけたり。まあ、気休めだな。何となく音場が左右に広がった気がするようにも思うけど、気のせいのうちを出ない。とりあえず、部屋の景観的には最悪かも。しかし、買う度にフェルトが違う色になるのはどうしたことだろう?

7月11日 その2
友人宅のCDプレーヤーとCD-Rは同じソフトを同時に再生しても、CDプレーヤーの方が先に進むらしい。そう言えば、昔のうちのプレーヤーは今のプレーヤーよりピッチが低かったっけ。

7月11日
今学期最後の大物。Sermetのリサイタル@日経ホール。というわけで、日本経済新聞社本社ビルへこんにちは。警備員に券を見せたら、「奥のエレベータからどうぞ」。ここの警備員さんはとっても親切だ。券を買いに来たときも教えてくれたし。日経ホール、案外大きい。そして、収録してるっぽい。どこで使うんだ?プログラムはSchubert: Sonata No.16、Ravel: Sonatine、Rachmaninov: Sonata No.2…って、プログラムが変わってるし。ここは喜ぶべきなのかどうかとりあえず悩んでみたが、結論は出ず。とりあえず、Schubertから。おう、ピアノがぺんぺん言ってるぞ。大丈夫か?と思っていたら、第2楽章あたりから改善。ちょっときんきんし過ぎという意見もあるが、こっちの方が私はまだ許せる。で、Ravel。この曲(というか、作曲家)、どこをどう聴いたものかとか思っていたんだが、私にとってのベストは第2楽章。くるくるきらきら魔法のように音色が変わる。ちょっとうっとりしてみたり(←そういう柄じゃないけど)。で、Rachmaninov。最近、多いな。とるるるるるるる…ずでーんの入りは割と大人しい。全体的に、テンポをかなりいじくってきたし、遅いところは目一杯遅いしで、ちょいと特殊な演奏。部分部分で見ると、低音も結構響かせてたし、右手もここぞ!というところで軽くあしらわれたり(あれ?)、見事な煌めきを見せたりである意味、万華鏡みたい。素材そのまんまではなく、色んな味付けを加えた上にソースをたっぷりかけた感じだな。私はそんなに嫌いではなかったけど。特に、先日のGavrylyukのように、音がふっと少なくなったところがすかすかにならず、絶妙な空虚感を醸し出していて、聴いていて嬉しくなった(←反応がおかしい)。まあ、歳もスタイルも随分違うがね。最後は意外にと言うべきか、ぶちきれフィニッシュ。これはこれでぐー。

7月9日
生協でクリップの大きめのものを購入した後、池袋のキンカ堂で2mm厚のフェルト90cm x 60cmを3枚購入。さあて問題です。このフェルトで私は何をしようとしているんでしょうか?なお、部屋に来たことのある方には残念ながら解答権はありません。正解者には…解答する物好きさんが現れたら何か考えてみます。

7月8日
Perlman, Mehta/Israel POのShostakovich: Vn. Con. No.1。全部聴く時間がないので、終楽章だけ聴いてみた。ぶち。なんすか、この蚊か蝿が鳴いてるみたいなオケは?嘘でもデジタル録音でしょうが。Perlman…この人、私の中で駄目ヴァイオリニスト決定。勘弁して欲しい。どうするとここまでひょうひょうと弾けるかねぇ?音程も変じゃない?Mehtaともどもどこまで本気でやってるのか分からない。そして、ゴミ録音。馬鹿にしてるのか?この広がり感のかけらもないのはどういうことだ?ぶちぶち。演奏後、何と拍手が!ライヴかい!?こんなやる気のない演奏、生で聴かされた日にはステージに殴り込みに行ってしまうって。とりあえず、Russian Discにも負けようかという駄目録音の駄目演奏をわざわざ最初から聴きたくなるほど物好きじゃないので、このCDは速攻でラック行き。当分、触らないと思う。5分でCDの評価が決まってしまうのもどうかと思わないでもないが、5分も聴かせられないCDもどんなものか。

7月7日 その2
早速、買ってきたStarkerのSaint-Saensを聴いてみた。うーん。悪くはないんだがねぇ。音程はかなり安定してると思うし、第3楽章でチェロがずりずりずりずり…と弾きまくるところなんて恐るべきバカ丁寧さだし。思わず、笑っちゃうほど。でも、もうちょっと燃え燃えでやって欲しいかな?Mercuryの録音でちょっと期待してたんだが、オケは素晴らしい力感を見せて、ちょいと驚き。でも、肝心のチェロが…オーディオ好きな人々が言うところの「胴鳴り」ってやつですかね、があんまり聴こえてこない。ちょっと乾いたような音だし。むむむ。

7月7日
CDをさくさくっと6枚ほど購入。買ったのは…HamelinのAlkan: Symphony for solo piano他、MravinskyのWagner集と「眠れる森の美女」、StarkerのSchumann, Lalo, Saint-Saens: Cello Concertos、SoltiのMahler 8、Szell/ConcertgebouwのBeethoven & Sibelius。Hamelinは…買わないわけにはいかないでしょう。MravinskyはBMGの契約切れ記念セール(?)で安くなっていたので、無い(はずの)ものを買っておいた。最近、Mravinskyはほったらかしなので、うっかり同じものを買ってしまいかねない。StarkerはSaint-Saensが聴きたくて。最近はViolinよりCelloの方がSaint-Saensは好き。SoltiのMahlerは例のDECCA Legendsから。って、持ってるだろ?…うん、国内盤で。というわけで、今回は輸入盤でのお買い上げ。我ながらよくやるよ。音質、同じだったらどうしようか。Szellは安かったので衝動買い。よく考えればClevelandじゃないんだし、Sibeliusに至っては曲自体全く好きではないんだしでちょっと早まったかも知れない。

7月6日
GekicのRossini=Liszt集。その他大勢(笑)の曲には目もくれず、"William Tell" Ov.へ。あ、大人しいね。かなり慎重。ライヴのあのお馬鹿っぷりをこの演奏から予測するのは難しいかな。テンポの揺れはわざとなんだかお指が遅れたんだか。
収納スペースに余裕ができたのをいいことに適当な聴き方に走る。GavrilovのIslamey。演奏よりも録音に驚いてみたり。あら、EMIにしてはいいじゃない。そこそこクリアだし、ピアノの弦が振動しているのが分かる。70年代後半でこの録音なら悪くはないでしょう。事と次第によってはもっと悪い録音なんて山のようにありそうだし。演奏は、「このタメはなぁに?」と言いたくなる妙な間が気になるが、まあ、よろしいんじゃないでしょうか。で、一緒に入っているTchaikovsky: P. Con. No.1を聴いたら、こちらはゴミ録。どうなってるんだ?

7月5日
MravinskyのWagner集(JVC盤)を手に取ってみてびっくり。最初の三曲が87年録音になってる。へ?84年のShostakovichの12番が最後の録音のはず。ということで、Concertographyで調べたら、78年録音であることが判明。びっくりさせるなぁ。

7月4日
「研究のことだけを考えろ」などとありがたいお言葉をおくれになる方もいらっさるのですが、そうもいきませんことよ。Gavrylyukという、Gavrilovのばったもんみたいなくせに舌を噛んでしまいそうなピアニストの演奏会。今月は先月よりは控え目に参りますです。あとは来週のSermetくらい。その後、某女史のもあるけど…これはノーカウントということで(←いいのか?)。さてさて。Gavrylyukは去年の浜松国際ピアノコンクールで優勝したらしい。紹介はこのくらいにして(どのくらいだ?)、曲目はHaydn: P. Son. No.32、Beethoven: P. Son. No.14 "Moonlight"、Brahms: Paganini Var.、休憩を挟んで、Rachmaninov: Moments musicaux, P. Son. No.2。細かい音が実に綺麗。Haydnを楽しめてしまった。「月光」は最初のに楽章は置いといて(こら)、終楽章。今更聴いて楽しい曲でもないというのが正直なところだが、それでもそれなりに楽しんでしまった。一番気分が良かったのが、音の分離と整理が良かったところか。「全部聴こえる」感じがよい。左手がかぶって右手が聴こえなくなるほどの音量でもなかったのも確か。Paganini Var.は、手の見えない席ではあったが、噂通り大変そうでした。後半はちょっと音量大きめでお届け。RachmaninovのSonataは…どうなんでしょうね?いいところと悪いところ(私の基準で)の差が大きい。遅いところが本当に遅くて、ちょっと間延び気味。左手をごすごすやってる中を右手がたらたらたらと降りてくるところなんかでちょっとした煌めきを感じないでもないが、全体からするとほんのごく一部の区間限定特別販売。ちょっと評価が辛くなりますな。音の少ない部分でがらんどうと言うか骨抜きな感じがあったのは、対比として、と考えるのにはちょっとなぁ。アンコールはRachmaninov=Kocsis: Vocalise、Mendelssohn=Liszt=Horowitz: Wedding March、Moszkowski、Liszt=Horowitz: Rakoczy March。編曲率75%とは本日お知り合いになった方の言。Horowitz編はどちらも若干音が少なめ。あり?ひょっとして、自分で採譜したりしてるんだろうか。盛り沢山で、それなりに楽しい演奏会でした。さて、締め切りは?今日も新しくお知り合いが増えたりと収穫が多い。研究だけやってたら、こんな知り合いはできないし、こんな演奏も聴けないしで私にとって多大な損害なんですけど。別に本人がどんな道を歩こうが勝手だと思うけど、それを基準だとばかりに詰め寄られても困ってしまうのだ。今の自分も、自分を取り巻く環境も、趣味に負う部分がちょっと大きすぎるので、「考えるな」というのは「日本語で考えるな」というのと同じくらい私には大変…ってのは大袈裟かな?

7月3日
あ、後輩に借りたThe Great Pianists、全然読んでないや。一段落したら読んでみますかね。

7月2日
Reiner/CSOのBeethoven: Sym. No.5 (xrcd2)を久し振りに聴いてみて、やっぱり凄い録音に仕上がっているなぁと感心。残響の消え方とか、もうちっといい装置で聴けばホールの形が分かるんじゃないかと思ってしまったり。やっぱり、若干の暑苦しさを感じてしまう録音ではあるが(演奏も暑いけど)。

7月1日
CDラックを組み立てる。木ネジ多用のため、予想外に力仕事。ちょっと右腕が疲れた。結局、以前から使っていたラックと全く同じ寸法であったことが判明。で、出来上がったラックをキッチンの入り口に(笑)。結構邪魔かも…。でも、キッチン回りに上に物を置けるスペースが増えるので、使いようによっては便利かな?組み立ては30分掛かったかどうかだが、その後、CD大異動。「この子はどこへ行くのかな?」とか考えながらCDの束を抱え込んでいたら真ん中からばらばら落っこちたりして、悪戦苦闘。とりあえず、オケものとその他で、ラックを分けた。200枚収納回転ラックに入っていたCDも再分配。段ボール箱行きになっていたものをどうしようかとも思ったが、とりあえず保留。疲れた。
SzellのHaendelはWilkinsonの録音でしたか。ちょいと気になる…。TannoyのT-125…どのくらい前のものでしょうねぇ。

6月29日 その3
ふと、「そういえば、この演奏の録音が結構気に入っていたっけ」とSolti/CSOのBrahmsのCDを手に取り、Recording Engineerは誰だろうと思ったらWilkinsonでした。最近、この人、我が家で絶好調。

6月29日 その2
いらなくなったCDMDラジカセを引き取りに後輩君が来るというので、せっかくだからCDを持って来させて、我が家で聴かせてみたりした。「素直に凄い」というのが本人の感想だそうな。音が左右に綺麗に展開するのに驚いていたみたい。これが世の一般の反応なのだろうね。こういうのを目の前で見てしまうと、5.1chなんかが本当に必要なのかどうか、すっごく疑わしく思えてしまう。たいして音にこだわりがあるわけではない人がわざわざ5本(プラス1)もスピーカーを部屋中に転がして、そういう人々がとっつきやすいようにてきとーな商品をメーカーが作る…なかなかひどい構図だと思うんだけど。ステレオじゃなきゃ駄目と言う気はないけど、5.1chをやるんなら3倍の投資をしないと、ステレオに負けるような気がする。…おっと、書き出しと全然違う話になってしまった。

6月29日
ようやく、CDラック到着。さあ、誰が、いつ、組み立てるのかね?結構大変そうだぞ。

6月26日
昨日、一昨日と話題にしてきた知人宅のオーディオだが、容疑者確定。やっぱりRW-800に問題あり。コンプレッサーをかけたものの方が音が良く聴こえたように思えたので、コンプレッサーをかけてCD-Rに焼いたりしたら印象が変わるんじゃないかとか思ったりしてたんだが、とりあえず、DATからのデジタル出力がCD-Rのデジタル入力に繋がっているので、DATを直接アナログで出した場合とRW-800を通した場合とで比較(したのは電話の向こうの知人)。要するに、DACの比較。結果は…DAT君の圧勝(らしい)。DATだって別に高級機ってわけじゃないはずだが…。というわけで、とっととCDプレーヤーを買ってもらいましょう(笑)。

6月25日
昨日の評価はちょっと保留にしたい。一つ思い当たる節があるから。ちょっとした実験をしてみたい(やってもらいたい?)んだが、簡単にできるのかな?とりあえずね、やっぱりCDプレーヤー代わりのRW-800があやしいと思うのだ。

6月24日
今日は知人宅まで遠征。って、ここ二日間に比べれば格段に近いけど。新しくオーディオを導入したというので聴きに行ったのだ。スピーカーがB & WのCDM7NT、アンプがどこかでもお使いの方がいるAccuphase E211、プレーヤーはとりあえずTEAC RW-800で代用。まずはAbbadoのBeethovenを聴いたのだったっけか。いやね、びっくりしましたよ。「高音がかなりきつい」と持ち主に事前に聞いていたのだが、恐るべき高音。ヴァイオリンばっかり聴こえる。そして、やたらとソフトの選り好みが激しい。持って行ったLewenthalのAlkan (HP)があんなにしょぼい音で鳴るとは思わなかった。あんまり違いすぎて、どれだけ違うのかまったく分からない。Repin & BerezovskyのViolin SonataはRavelが蝿の飛んでいるような音でこれはどうかと思ったのに、同じディスクに入っているMedtnerはなかなか良い音が出てた。どういうことだ?Solti/LSOのBartokは悪くないが、やっぱり高音が気になる。その後、ケーブルのブラインド・テストをやってみたりしたが、全員全く当たらず。あらら。お恥ずかしい。比べたのはaudio-technicaの安いのとMonster CableのM1000i。色々制約があったとは言え…。しっかし、あの高音はあれでいいのかね?ちょっと測定してみたくなったり。CDプレーヤーはじきに買うとのことなので、それでもあの癖が残るようなら、ちょっと測ってみたい。どこかにピークがあると思うんだけどなぁ。それともエージングが済んでいないのか…。しっかし、神経質なスピーカーだ。鳴らしたくないソフトが増えて大変そうだった。

6月23日
今日は横須賀(汐入)遠征。遠い。横山幸雄が「徹底Liszt II」というプログラムの第3夜に出て、Spanish Rhapsody他を弾くというので。…って、よくそれだけの情報で行く気になるよな、我ながら。結局、行くまで曲目は分からずじまい。行ってみると、伝説から「水の上を歩く〜」、森のささやき、小人の踊り、Rhapsodie espagnole、泉のほとりで、Obermannの谷、Este荘の噴水、Hungarian Rhapsody No.15というプログラムだった。曲目は悪くないが、短くないか?2時間かからなさそうだ。昨日、最前列右側で散々Gekicの暴風的音圧を受け続けた身としては、席が少々遠かったこともあって、「水の上〜」では音圧不足に感じたりした。それはさておき。「水の〜」(何故どんどん短くなる?)は良くも悪くも彼らしい演奏だな。右手はあれでいいのかなぁ?ここまで徹底して淡々としているのも凄いと思う。それで「徹底Liszt」なのか(そんなわけ無い)。無音楽的とか言われるのも分かるなぁ。Concert Etudesは彼の、特に高音で音の粒が揃った感じが良く出ていてまあいいんじゃないでしょうか(適当だなぁ)。で、注目のRhapsodieのスペインの方(笑)。出だしは結構速めでお届け。彼らしいねぇ。Mahlerに3番の交響曲でパクられた(?)部分を過ぎた辺りで一旦腰を据えてから、徐々に盛り上げていくんだが、どうもスムースじゃないんだなぁ。オクターヴでばこばこ叩いたりする部分も凄いんだが、もっとできそうな気がするんだよなぁ。悪くないんだけど…とばかり思ってしまう。もう一つ突き抜けるところがあってもいいし、そういうことをやりやすい曲だと思うんだけど。さて、後半。巡礼もまあよかったけど、ここもやっぱりRhapsody。今度はハンガリーの方。ノーマル・ヴァージョンって実は殆んど聴いていなかったりするんだが、こんな曲だったっけ?記憶にない部分がありすぎて困ってしまった。後半は上着を脱いでたりでやっぱりこっちが勝負だったのかなぁ?最後は結構切れてる感じでスペインの方より素直に楽しめたし。アンコールはため息と超絶の10番。10番は彼の全集でも特に好きな方だったので、これは嬉しかった。なお、明日から彼は夏休みらしい(笑)。私も明日から夏休みにしてしまおっか…なあんて。

6月22日
今月5回目のコンサート。行き過ぎ?就職したら行ってられるかどうか分かったものじゃないからね。今日は相模大野まで遠征。Gekic + 関野直樹。+ってなんだよ?前半はまず主催者の芦川紀子のレクチャーがあって、それから全てGekicで、Lisztの二つの伝説でいきなり弦を切って、調律師参上。弦を張り替えたところでSchubert=Liszt: StandchenとErkoenig。で、Rossini=Liszt: William Tell Ov.前半はこっちの方がいいかなぁ?運動会(?)も前半はこっちの方が安定していたと思う。後半はだんだんめちゃめちゃになってひたすら勢いだけで強引に押し切る押しきる。こっちを向く余裕もあんまり無かったみたい。しかし、こんな田舎(失礼?)でピアノをやるというので来た人たちはもっと優雅なのを想像してたんじゃないのかなぁ?それがどうだ。もううるさいうるさい。暴風のような音圧で大変。しかも、運動会。はっはっは。気を取り直して後半。Dante SonataをGekicのファンで日大のドクターの関野直樹という兄ちゃんが弾く。師匠と通じるのは音圧の無意味な高さか。全体的に遊びもゆとりもないので、聴いていてあんまり楽しくなかった。音圧でごまかされがちだったが、指の回りはそれほどでもなかったような。まあいいや。この演奏の最中にまた弦が切れたり。調律師さん大活躍。2本残っているから、このまま続行となったらしい。で、師匠はPaganini Etudeの2、3番を弾くんだが、対抗心を燃やしたのか、前半より音圧がワン・ステップ上がってお届け。うるさいってば。しかも、怪しいところ盛り沢山だし。練習をサボっていたとしか思えない。まあ、お目当てはその後だからいいけど。で、Mozart=Liszt=Busoni=Gekic (!)のFigaro Fantasy。はっはっは。名前が四つもついているよ。基本的にこの人は瞬間最大風速で勝負なのだな。音の薄いところや小さいところとでかくて密度の高いところでのあからさまな勝負の出方の差が何だかなぁ。とりあえず、この演奏に限って言えば一番最初の名前を感じ取るのはちょっと大変だなぁ。暴れん坊なんだもん。アンコールはChopinのNocturneでした。ちゃんちゃん。

6月21日
困ったなぁ。ラックが来てくれないから、新しいCDを聴く気が起きないよ。既聴(?)CDが机の上に既に10枚弱積み上がっているし…。早く来て欲しい。

6月20日
SoltiのBarberとMussorgsky。BarberはEssay for Orchestraという曲。ちょっぴり暗めな曲。81年のSaltzburgでのライヴということで、オーケストラの状態はまずまず。で、「展覧会」。スタジオよりやや重心が低めで、金管が少しうわずり気味。大太鼓なんかの音がこもったりしているのはホールのせいだろうな。スタジオよりやや解釈が極端かな。ライヴだしね。金管、特にトランペットが本当にうわずっていてちょっと困った。別に音が外れているとかそういうわけじゃないんだけど、こういう音がしてると聴いていて「外さないか?」とどきどきしてしまうのだ。

6月19日 その2
前からやってみようかなと思いながらやらずにいたことをついに決行(というほどのことでもない)。視聴位置での周波数特性を測定してみた。といっても、ちゃんとしたスペアナがあるわけでもないので、DATレコーダーのレベル・メーターを利用する。マイクを視聴位置の耳の高さになるように椅子を二段重ねにしたりして置き、EMIのthe Audio Check DiscのSpot Frequency Sine Waveの一連のトラックを使って、録音のMarginをそれぞれについてメモ。さて、結果ですが、こんな感じ。

結構山谷があるねぇ…と思ったけど、マイクの特性で補正をかけないといけないんじゃないかな?

この絵だとちょっと見にくいかな?マイクの取説の図の方が綺麗なんだけど、それでいくと、50Hzを越えた辺りに山があって、これが2dBくらい。8kHz付近にも山があって、15kHzを越えてからだら下がり。この辺を考慮すると、案外フラットなんではないかな?カタログ・データが32Hz-35kHz ±2dBだから、ほぼこの範囲に入っている。60Hzの山はスピーカーの特性なのか、部屋の影響なのか、少し気になるところではある。片チャンネルずつの測定ができればいいんだけどね。その手のCDを買うか?さて、今度新しくオーディオを導入した知人宅へ遊びに行くんだが、そこでこんな測定を始めたりしたら嫌がられるかな?

6月19日
引っ越すまではこれ以上CDラックは買わないつもりだったが、もうどうにもならなくなり、遂にもう一つ増やすことになった。手許にあって欲しいCDが目の届かないところへ行かざるを得ない状況はさすがに困るので。というわけで、現在使用中のDenonのラックをもう一つ購入することに。背の高さ、収納枚数、扉の有無、値段を考えるとこれが我が家にはとりあえずベストだったので。これ以上背が高いと台所の電気のスイッチが押せなくなるし、あんまり収納枚数が少ないと意味がないし、扉がないと設置場所の関係もあって心配だし、高いのはとにかく嫌だし。というわけで、今週末くらいには到着予定。やれやれ。…で終わらないのが怖いところ。勢いでついチューナーを買ったりしてしまった。BSデジタルじゃないぞ。先日、エアチェックをしていてついに耐えられなくなった…というのは後付けの理由でしかないな。はっきり言って衝動買い。買ったのはPioneerのF-D3というもの。見た目も結構気に入ったので。当然、家まで持って帰ったが、指一本でも運べそうな軽さにちょっと驚いてみたり。我が家は重いのが多いからな。今まで邪魔でしようがなかったラジカセをどけて、チューナーを置く。ここで、チューナーにはヘッドフォン端子がないことに気付き、DATレコーダーを持ってきて繋いで、そこからヘッドフォンで聴くことに。すっごい回りくどいことをしているな。え、メインシステムに繋がないのかって?これ以上置く場所がないのだ…。この狭い部屋に2系統のシステムを構築しようとしているのもどうかと思うが。アンテナ・ケーブルの位置をあれやこれやといじってみたが、結局天井付近を這わせることになった。強奏時に音が潰れないし、S/Nも良くなって、とりあえず気分がいい。問題は、タイマー録音ができないことだな。チューナーの方はタイマーをコンセント部でできるんだが、レコーダーが…ポータブルだしね。やっぱりデッキが必要かぁ?とりあえず、今月は赤字決定。

6月18日
「絶対お前向きではない」と買った後に指摘され、しばらく聴かないままになっていたdu Preの最近出たTeldecのCD。あんまり期待しないで聴いてみる。と思ったら、CDが2枚重なって入ってるぞ。どうなっているのだ?おまけ?同じものが二枚あってもねぇ。というわけで、先着一名様にプレゼント〜…していいものなのかな?で、演奏だけど、うーん、合わないねぇ。困ったな。後ろのDvorakは曲自体全く好きでないので、とりあえず置いておくとして、Saint-Saensの1番だな。場当たり的なテンポの急変化にちょっとついていけない。音程も甘いんじゃないかなぁ?バックのBarenboim/Philharmonia Oも…はあ。後半のDvorakだが…この曲ねぇ、本当に駄目なんです。聴いていてすっごい恥ずかしい気分になるんだけど。何でかな?あんまり恥ずかしいので途中から電話しちゃったりしたよ。

6月17日
ふふふ、ビンゴでしたか。それはさておき。せっかくなのでCD-Rつながりな話。某書にSBMの掛かったCDをCD-Rに焼くとハイエンドが低下するなる記述を以前見掛けたのを思いだし、電話の向こうで知人に焼いてもらうことに。結果は…違いは感じられないとのこと。おや〜?ところで、我が家のノートPCのCD-RドライヴはWindows 2000化したら使えないんですけど…。どうしたものかな。

6月15日
Maazel/Pittsburgh SOのSibelius。2番と6番。途中で電話したりしてたので、大ざっぱな印象だけ。意外なほど丁寧な進め方ではあると思う。強弱の付け方にも気を使っているのが表れているとは思う。でも、なーんか違うな。木管が浮いたり、音が安っぽくなったり、…下手?金管も抜けきらない感じがちょっといらいらする。ぼあーと吹けばいいってもんでもないが。おどおどしながら吹いてるように思える。こういうのが一番私は駄目だな。6番は随分久し振りに聴いたな。第1楽章はSibeliusをよく聴いていた当時、結構好きだったっけ。でも、終楽章の終わり方は当時から好きじゃなかったな。今となってはSibeliusはめったに聴かなくなってしまったが。

6月14日 その2
Gekicのコンサート。早くも今月4回目の演奏会。いい感じだ。前半は「巡礼の年」からイタリアを全部。Dante Sonataはばりばりごんごん言ってて楽しかった(何だかさっぱりだな)。後半に入る前に少々ショッキングな出来事があったりしたんだが、まあいいとして、後半は「伝説」。2曲目の「水の上を歩く〜」は昔誰かの演奏で聴いたな。あ、Sosaか。ちゃんと右手も動いてたし(笑)、ごわんごわんと騒々しかった。で、Hungarian Rhapsodiesから3番と10番を弾いて、まあこの辺も面白いことは面白かったんだけど、目玉のRossini=Liszt: William Tell。嵐がやって来て、朝が来て…確かに嵐は暴風雨な感じで良かったけど、ここで始まるのが運動会(笑)。猛然とピアノに立ち向かい、限界ギリギリで突っ走るピアニスト、息を飲んで見入る聴衆、鳴り響く「運動会」の徒競走で必ずと言っていいほど掛かる音楽…。すっごいとんでもない空気が漂っていたように思えたのは私だけか?しゅーるって言えばいいのかな?Gekicはどんどんと限界に向かって突き進み、ちょっぴり限界を越えちゃったところもあったりして、もう大変。後で冷静に思い返してみれば結構滅茶苦茶になっていたりするんだが、その場はもう勢いのみ。炸裂する左手が最後には弦が切れるのではないかというほどの打鍵を生み出す。こりゃおかしい。終盤、休符で客席側を向いたかと思ったら、一気にラストスパート。ばっかだねぇ。アンコールはChopinのNocturne No.13、Rossini=Liszt(?): Barcarolle、Schubert=Liszt: Erlkoenig。私の横の方に座っていたおっさんが、「あんこーる!」と叫んでたりしてちょっとひいてしまったり。Rossiniの後には「あんこーる、あんこーる、あんこーる、あんこーる!」と連呼したりしてもう大変。いつからコンサートホールは猿の連れ込みが許可されるようになったのだ?まあ、おかげで(?)「魔王」を弾いてくれたのでよしとしておこうか。面白いということに関して言えば、今回のコンサート月間で今のところトップかも知れない。
カラフルなCD-R…Marantzかな?

6月14日
CDを生協から引き取ってきた。岡田博美のHammerklavierとKapustinの自作自演が二組。自作自演集はVol.3 & 4。1と2は…なんで頼んでなかったんだろう?あ、思い出した。番号が分からなかったので、後回しにしたんだっけ。CDのオビに1と2の番号も載っているので、今度注文するか。

6月12日
電源ケーブルのエージングがだいぶ進んできた模様。音場、音色の見通しのよさが気持ちいい。電源ケーブルで変わるのはどういうわけだ?フィルター効果?シールド効果?

6月10日
たまたま見た今日のN響アワー、ゲストはコシノジュンコだった。今日ほど壇ふみが綺麗に見えたことがあっただろうか、とその場にいた誰もが感じたことは間違いない。一流のファッション・デザイナーってのは違うね(笑)。

6月9日
さる方が我が家を訪問。思いつきであれこれお聞かせする。普段、私が聴かないジャンルのものを聴かせてもらったり。「もっと固い音かと思った」とのこと。スピーカーの素性が効いてるんだろうな。低音は満足して頂けた様子。「やっぱり、大きなスピーカーはええなぁ」と思わせることができたようなので、まずは私の勝ち(何の勝負だ)?聞かせてもらいに行って、「CDプレーヤー、買い換えようかな」と思ってしまったら今度は私の負けだけど。

6月7日
少し音が落ち着いてきたかな?全体的に、音の温度感が落ちた。温かみとか温もりなどより、切れを重視した感じ。もう少し「熱さ」があってもいいが、これはこれで嫌いじゃない。こういう方向で詰めていくと、Goldmundなんかになるのかな?こういう変わり方は演奏の印象が変わってきてしまうので、ちょっと困らないでもない。

6月6日 その2
Synergistic ResearchのA/C Master Couplerが届いた…と書いただけでこれが何か分かる人はどれだけいるんだろう?早い話が、電源ケーブル。電源ケーブルで音が変わるのか?正直なところ、買っておいて言うのも何だが、結構疑わしい思いが未だにある。でも、前にタップを変えたら変わったんだよねぇ。さてさて、こいつをひとまずCDプレーヤーにつけてやることにしたんだが、ケーブルの固いこと固いこと。太さも尋常じゃないし。ループになるのは嫌なので、どうにかこうにか曲げながらなんとかかんとかコンセントに差した。一日目ではまだ本来の実力じゃないんだろうけど、さしあたって音は変わるんですね、これが。音像が少し奥へ引っ込んだかな?それよりも、音調が変わってしまって、ちょっと戸惑っていたり。高音がちょっと耳につくし。逆に、音の輪郭がはっきりするのは嬉しい。残響感が減るとかいうこともなく、減衰の様子なんかは前より綺麗に聴こえる。オケ曲なんかを聴くと、定位も良くなっているのかな?と思うが、音の迫ってくる感じが出てきた影響の方に意識が行きやすい。次はプリアンプの電源ケーブル、と企んでいたが、これだけ固いとちょっと接続が大変だな。うまくやらないと、プリアンプが浮き上がってしまうかも(笑)。

6月6日
コンサート月間の三夜連続コンサート最終日(?)。今日はGindinの日。知名度という点では、前日、前々日の二人にちょいと劣るか?プログラムは、前半がTchaikovsky: The Seasons全曲(笑)、後半がLiszt: Vallee d'Obermann, Etudes d'execution transcendante Nos.5 & 10、Saint-Saens=Bizet: Piano Concerto No.2。前半は演奏がどうこう以前に、聴く側に全くやる気が感じられない。無かった方に属する身としては文句も言えないが…。というわけで、後半。Obermannは置いておいて…。「超絶」の5番はちょっと音の運びというか、流れにスムースさを欠いたように思うが、でもまあよく弾いてました。10番はごわんごわん言っててちょっと大変だった。で、目玉のSaint-Saens=Bizet。早い話が、ピアノ協奏曲を全部一人で弾いてしまおうという企画。へたっぴなオケがつくくらいなら、一人で弾いてしまおうとBizetが思ったのかどうかは知らないが…。第1楽章の出だしが重すぎないのが良い。あんまりたっぷりやられると、ちょっと参ってしまう。第2楽章も良いでしょう。で、終楽章。真っ直ぐ一本勝負な感じが気持ちいい。もう少し暴れん坊な演奏になるかと思っていたけど、純粋に頑張って弾いていた。アンコールはSchubert=Lisztを一曲弾いてから、Carmen Variation。嬉しいねぇ。もっと脚色があってもいいようにも思うが、これはこれで十分楽しませてもらいました。その後、Petrarca Sonettoを弾いたりしてたが、途中でとんでもないものを発見してしまい、すっかりそれに気を取られてしまった。いやあ、よくやるもんだなぁ。RachmaninovのOp.39-5、Griegと弾いておしまい。さて、三夜連続が終わっても、今月はあと3、4回あるんですねぇ。

6月5日 その2
Serkin & Szell/COのBrahms: Piano Concerto No.2。オケが頑張らないと話にならない曲なので、これはちょっと期待していたんだが…。Serkinおじさん…ここぞ、というところで力が抜けているのはわざとでしょうか?解説に「力強さが〜」とか書いてあったけど、この演奏で力強さを感じるのは私にはちょっと大変だぞ。オケの方にはまったく文句がないので、できたらもうちょっとばりばり弾く人がやってくれればなぁ、と思ってしまう。ひょっとしたら世間的にはそういうことをしない曲と見られてたりして。あんまり弾け過ぎると面白くなくなることも確かなんだけど。

6月5日
昨日、Pletnevが2回目に弾いたNocturneは20番でした。8番が分かったのは…帰り際にアンコールの曲目を書いてあるのが目に入ったというだけ…。それはさておき、今日はUgorskiの本番(?)。曲目も先日の鎌倉公演とだいぶだぶっている。Bach=Busoni: 3 Choralvorspiels、Bach=Brahms: Chaconne、Messiaen: 「ヨーロッパよしきり」、「もりひばり」、Bach: Chromatische Fantasie und Fuge、Messiaen: 「幼子イエスに〜」のえーと、何番だったかな?、Scriabin: Piano Sonata No.2、Bach=Busoni: Prelude and Fugue BWV 552。鎌倉とかぶっている曲目は、軒並鎌倉の方が出来がよかったように思う。体調がよくなかったのかな?結構ミスもあったし。Chaconneは特に差が大きかったように思う。ちょっと、聴いていてつらいものがあった。とは言え、この公演の注目は"St. Anne"。Prelude、結構苦しそうだった。やっぱり、万全とは言えない状態だったのだろう。それでも、この曲で私が求める、音がオーロラのように壁となって立ち上がり、でもオーロラよりも確かな実体感を持って迫ってくるような感じは十分出ていたし、そもそもこの曲自体を生で、それもかなりまっとうな演奏で聴けたという点が何より重要だろう。アンコールはScriabin: Etude Op.8-12。これも出来は鎌倉の方が良かった…。弾き終わってから、一旦袖に下がり、また出てきて、「ばいば〜い」と手を振ってからピアノの蓋を閉めて帰っていきました。

6月4日
始まりましたよ、コンサート月間。しかも、今週は三夜連続。否応なしに興奮してしまう。ふぉふぉふぉ。初日はMikhail Pletnev。プログラムはBach=Busoni: Chaconne、Beethoven: Piano Sonata No.32、Chopin: Scherzos Nos.1 & 2, Ballades Nos.3 & 1。Chaconneはいわゆる見せ場の部分もさることながら、弱音に非常に気を遣って弾いているのがよく分かる。例によって少し心に重い演奏で、必ずしも全部好きというわけにはいかないのだが、ライヴで一回勝負ならこれはこれでいいんではないかと。Beethovenは第1楽章しかよく聴いていなかったりするので、どうも第2楽章はなじめないのだなぁ。どうでもいいが、最前列にいたおばさんがやたらとごそごそ音を立ててた。何なんだと思っていたら、休憩時間中に係員に注意されてた。ざまあみろ、なんて私は思っておりませんことよ。Chopinは…私がとやかく言っても始まらないでしょう。アンコールへいっときますか。一曲目はChopin: Nocturne No.8。まだ余裕(何が?)。二曲目はScriabin: Etude Op.8-12。まだまだ余裕(だから何が?)。三曲目はScarlatti: Sonata K.9。そろそろ余裕がなくなってくる(だから何がだってば?)。四曲目は「じゃあ、もう一曲」と人指し指で「1」を作って、Moszkowski: Etude Op.72-6。ああ、確かにいいんだけど、でも私が聴きたいのは〜!!!!そして「これで最後だからね」という身振りでもう一度Nocturne。あああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜!!!!!!!それじゃないよ〜。Islameyは?私のIslameyは〜?!これで終わり?マジ?そらないぜ、Mikhailおじさん。そして彼は帰ってしまった。が〜ん。が〜ん。ががが〜ん。すっごく楽しみにしてたのに。本番より期待してたかもしれないのに。ひどい、ひどすぎる。Carnegieではやったくせにぃ。前の席で小躍りして喜んでいるちょっと頭の足りなさそうな音大生5人組を蹴落としたい気分になった(そう、ここは二階席2列目)。それはさておき、ペダルを離すときに音が時折歪むのが気になった。ピアノのせいかな?最近、こんなことばかりが気になる。でも、Islameyが聴きたかったぞお。前にいた音大生の左端は演奏中左右に揺れてて、思わず「あんたはだるまか?」と言いそうになったとか、もう口の悪いのも止まらない。これも全部PletnevがIslameyを弾いてくれなかったせいだ。アンコール、五回もやったんだから、その中に一つくらいいれてくれても、ねえ?

6月3日
気まぐれにSayの「春祭」を聴いてみたり。当然のように(?)、あちこちつまみ食いで。基本的に、この曲をピアノでやるのってあまり好きじゃない。もともとそんなに響きに厚さがない曲だと思うので(そうでないと、リズムが際立たない)。それをピアノにしてしまうと、ますます貧相というか、骨と皮だけにされてしまったちょっと正視しにくい丸出しな感じがちょっとな、と思えてしまう。それはともかく。二人分を一人でやっているとか、ピアノの中に手を突っ込んでいるとか、色々その他大勢のようなところで話題になった演奏なわけだが、ここで既に「その他大勢」と言い放ってしまったことから分かるように、私はこの辺は「おまけ」でしかないなぁと思うのだ。一人二役はまあいいとして、一連の「小細工」が小細工で収まっているのが味噌じゃないかと。元曲(オケ版)に対して不自然さを感じさせるような音はむしろ出さないようにしているんじゃないだろうか。オケではなかなか聴けない小回りの良さなんかがむしろ聴きどころだなぁ、と思ったり。私は嫌いじゃないです、この演奏。

5月31日
昨日、嘘を書きました。Fidelioは61年録音。やれやれ。というわけで、気を取り直してSzellの「第9」。第1楽章でいきなりひいてしまったり。凄いぶつ切り。音の出だしと終わりがフィルターをかけたみたいに急峻な立ち上がり、立ち下がり方をするのでかなり違和感を感じてしまう。音は60年代のClevelandだが、この異常なまでの追従ぶりはまるで初顔合わせのよう。棒に対して厳密すぎるほどについていったような感じ。ちょっぴり落ち着かない。終楽章は「へ?」と思う個所がところどころ。楽譜に手を入れているらしいとか。
もう眠い時間になったりしたが、ふとDANTEのGilelsを開けてみたり。Liszt: Hungarian Rhapsody No.6は終盤、もう少し頑張って欲しいなぁ。悪くはないけど。Schumann: Toccataはもう少し頑張れそうだけど…。それ以前に、どっちも音が悪すぎる。ノイズが多いのはまだ我慢できるが、音が歪むのはどうにも耐え難い。30年代では文句を言っても仕様がないが。
Schumann: Toccataで思い出したが、LicadのToccataは7分01秒…というタイムほどの遅さは感じなかったはず、と思って聴いてみたら、最初の1分40秒位で繰り返すんだねぇ。…繰り返し分を省いてみてもちょっと遅いか。

5月30日
SzellのBeethoven: Sym. No.9を聴こうと思ったけど、体力的にしんどかったので"Fidelio" Ov.でお茶を濁してみたり。おうおう、このヴァイオリンはどうしちゃったんですかぁ?こんなにきりきり舞いする曲だっけ?他の楽器も含めて音楽が勝手に進んでいくような感じがちょっと異様に感じられないでもない。60年代も後半に入るとだいぶ音楽の持つ表情が変わってますな。

5月29日
ようやく終楽章。もちろん、SzellのBruckner 8。さすがに、安心して聴けるね。この金管の音はアメリカのものじゃないなぁ。その上、恐るべき音の均質感で迫ってくるし…。しかししかし、この演奏の一番の聴きどころは無音状態からの音の立ち上がりではないかな?特に17分をちょっと過ぎた辺り(?)なんてすうっと音が耳に入り込んできて、ちょっとぞくっとしてしまう。この「すうっと」が実は何気ないようで大変なんじゃないだろうか。各奏者のコントロールが行き届いていないと、きっと耳の途中で引っ掛かると思うんだな(笑)。曲が違うとは言え、Szellの演奏でこういうところに魅力を感じたのは初めてかも知れない。え、そんな聴き方をしていないからだろうって?誰ですか、そんな失礼なことを言うのは?

5月28日
Pletnevが我が家の初Islameyかと思っていたが、よく考えたらBarereのがあったりした。このCD、あまりの音の悪さに全部聴いてないかもしれない…。2テイク分入ってたりするが、どっちも例の部分はもう一歩かなぁ。電話口で色々聴かせてもらった中で面白いものがいくつかあったので、久し振りにCDを探しに行きますか。ところで、Pletnevは当然、この曲をアンコールで弾くんだよねぇ?今更弾かないで帰るなんて許さないから。
SzellのBruckner: Sym. No.8。第3楽章までは一応きちんと聴いた(ちょっと怪しいけど)。第1楽章は結構金管がうるさめかも。まあ、そういう曲だけど。全体的にテンポは遅いかな。曲そのものが歩みの遅い曲だと思っているので、私はもっと足早でもいいと思うが。第2楽章はさらに遅く感じる。ちょっと私にはこのテンポはきついなぁ。で、第3楽章。前半2楽章より本領発揮な感がある。一番凄いのは低弦じゃないのかなぁ。チェロやベースがこんなに揃っていて、それも揃っていることを意識せざるを得ないというのはやっぱり大変なことじゃないんだろうか。低弦であることを逃げに使わない、と言えばいいのかな?上手い方のオケでも低弦は緩かったりすることがままあるし、良いか悪いかは別としてチェロがヴァイオリンと同等に扱える(ように聴こえる)となると…。電話待ちをしている間、何気なく聴いていたけど、ここが一番印象に残っている。終楽章は電話が掛かってきたので、また今度。

5月27日
最近お気に入りなのがBalakirevのIslamey。気が向いたら色々探してみようかな、と思っていたら、我が家にこんなものがあるのを思い出した。Lyapunov編のオーケストラ・ヴァージョン。「はて、どんなのだったかな?」と取り出してみると、ほふぁふぁふぁふぁ…おいおいおい。こんなとんまな曲は知らんぞ(笑)。どこを切ってもしょうもない響きばかりが飛び出してきて参ってしまった。若い頃のSalonenのたどたどしさがこれを助長しているのはとりあえず間違いない。一番好きな最後の方のあの部分(どこだよ?)も…ああ、私が好きなのはそんな曲じゃない〜。うなされそうだ。

5月26日
遥か彼方鎌倉市は大船までUgorskiを聴きに行く。間近で見るUgorskiは思ったより小さかった。スーツだったのもちょっと意外?ふわふわの白い服を着て鳥のように飛んでいるイメージを持っているのは私だけか?曲目はBach=Brahms: Chaconne、Messiaen: "La rousserolle effarvatte" (ヨーロッパよしきり)、Scriabin: Piano Sonata No.5、Schubert: "Wanderfantasie"…のはずだったが、それに加えて前半はBach=Busoni: 3 Choralvorspiele、後半にBach: Chromatische Fantasie und Fugeが加わった。おいおい。出だしのBach=Busoniは何か音がまとわりついている感じでう〜ん。Chaconneはかなりたっぷりした演奏で、どっちかというと少し苦手な演奏。音はこちらの方が良かったと思う。Messiaenは鳥みたいに弾いてた。それまではイメージと異なり(どんなイメージだ?)、非常に背筋の伸びた綺麗な姿勢で弾いていて、視覚的に違和感を覚えていたりしたので、ここでやっとUgorskiを見た気になった(こらこら)。後半は頭からずうっと気になることが。高音の一番高い方から一オクターヴ下がるか下がらないかの辺りかなぁ?一つだけやたらと歪んだ音のする鍵盤があって、これがもう気になる気になる。最後まで耳についてしまって困った。休憩中に調律し直してたと思うんだけど…。前半も歪んでたかどうかはちょっと記憶があやしい。それはさておき、後半の方が本調子という感じはあった。Scriabinはたいして聴き込んでいない私が聴いても良く聴こえた。Schubertはやたらと音がでかくてちょっと驚いたり。このくらいの方が気持ちいいけど。低音が決まるのでこれまた気分がいい。アンコールはScriabin: Etude Op.8-12。私には文句をつけようがないです、はい。弾き終わって、「はい、おしまい」とばかりにピアノの蓋をぱたんと締めたりしてとってもお洒落な演奏会でございました。鎌倉まで行った甲斐があったというもの。来月は彼の本番(?)も聴けるし、うーん、楽しみぃ。

5月23日
Berliozの"Les Francsjuges" Ov.を聴いて、結構気に入ってしまったり。名前がいいよね。「宗教裁判官」。解説に、結局破棄されることになったオペラの筋について全く触れられていないので、どういう曲なのかさっぱり分からない。「きっとここは魔女が出てくるに違いない!」とか思いながら聴くのもまた一興?作曲時期と魔女狩りの関係なんて調べてみてもいいのかも知れない。多分、やらないけど。魔女狩りってBerliozが生まれる前くらいの話じゃなかったかな?すっごい嘘かも。

5月22日
SzellのBrucknerを聴いてみたり。3番が思いの外良かった。8番は…あれぇ?と思うところがあって、どうやら私向きの演奏じゃないかなぁと思ったりしたが、発表の準備をしながらでは細かいことなんて覚えているわけもなく。あとでまたきちんと聴こう。

5月21日 その2
Kogan大全集の第2巻。GriegのVn. Son. No.1の終楽章が結構気に入ったり。そろそろ電源ケーブルが届いてもいい頃だが…。

5月21日
起きたら注文。最近時々あるパターン。今日は2公演分ほど。コンサート・ラッシュだ。

5月19日
Walterのリハーサル(+インタビュー)の映像を見る。やたらと"Sing!"を連発していた。具体的な指示は弦楽器の弓の当て方くらいじゃないか?あとは非常に大ざっぱな指示ばっかり。"Espressivo!"、"Piano!"…こんなのばかり。歳も歳だしというのもあるが…。Soltiが「練習するほど下手になる」と自伝に書いてたりするが、これでは難しいだろうねぇ。「どこからだっけ?」も連発してたし…。

5月18日 その2
というわけで、岡田博美(男です)のコンサート。曲目はRachmaninov: Corelli Variations、Scriabin: Two Poemes Op.32, Etudes Op.42, Sonata No.9 "Black Mass"、Mussorgsky: Pictures at an Exhibition。前半はもはや私ごときが意見するような演奏ではございませんな。予想より熱気の感じられる演奏で、予習をさぼって(?)いなければもっともっと楽しめたはず。前半はライトが落ちてから出てくるまでえらい長かったので、後半もそうだろうと多寡を括っていたら、いきなり現れて問答無用に弾き出した(別に怪人ではない)。「今更「展覧会の絵」もねぇ」と軽く見ていたが、キエフの大門の少し前、オクターヴでずかずかひとしきり叩いてから両手で上から降りてくるところ(二回くらいあるはず)!素晴らしい音がしていて、不覚にもちょっと感動してしまった。勿論、それ以外の部分もそれはそれは見事な弾けっぷり。ばりばり弾いているのに極めて悠然とした(本人の)表情…もし、リミッターが外れたらどうなるのだろう?と演奏後話していたが、外さなくてはならなくなるような曲を弾かせたらきっと面白いぞぉ。思いの外堪能してしまった。ところで、このピアニスト、年輩の女性に人気があるとかないとかで、ロビーなど休憩時間中は世界各地の香水が入り交じっていかんともしがたい悪臭に包まれていてげっそりしてしまった。ついでに、四つ折りのパンフレットはぱっと目はいいが、開く度にがさごそとうるさい。当然、そんなもの、私はとっととしまったが。もひとつついでに、やたらと飴玉を演奏会中に取り出している、片足が半分くらい棺桶に入ってそうな方々にも参った。盛り上がってきたところでがさごそやられた日には、私のように広い心持ち老若男女へ惜しみなく愛を降り注ぐような人物であっても思わず「喉に詰まらせて(静かに)息絶えてしまえ」と心の中で吐き捨ててしまったりするに違いない。私はそんなこと、これっぽっちも心に浮かぶことすらなかったけどね(笑)。おっと、アンコールはLyadov: The Music BoxとRachmaninov: Prelude Op.23 No.5でした。

5月18日
国営…もとい、公共放送が天の彼方からWalterのリハーサル映像の電波を降り注いだらしい。某書に、「練習するほど下手になった」ということで大評判だったので、わざわざ留守電に「録ってくれい!」と入れられなくとも、録ろうと思っていたのだ。さあ、一体どんな楽しいリハーサルが展開されたのか!?それはさておき、今日はコンサート。来月のコンサートウルトラ強化月間へ向けての序章みたいなもんだな。来月は凄いぞぉ〜。

5月14日
明日とか言っておきながら、昨日は司法試験が終わったりしたので(私が受けたんじゃないけど)、時間がなかったのだ。というわけで、SzellのBeethoven: Sym. No.8。第1楽章から少々唐突な低弦の自己主張が彼らしい。他の曲では特に感じなかったが、この演奏だけやたらと金管の音が気に入らない。これは上手いオケの音じゃないなぁ。特にトランペットがまったくと言っていいほど駄目。何でだ?終楽章はやっぱり(?)遅め。リズムの刻みや部分的な追い込みが聞き物ではあるが、もう少し頑張れそうだなぁ。
思い出したようにSzellの"Eroica"の終楽章を聴いてみたり。ただし、67年のちょっとPirateなもの。改めて聴くと、音質にさほど不満がない。むしろ、あまりいじっていなさそうな感じに好感をおぼえるほど。例の個所、冷静に聴いてみると、すうっとヴァイオリンが一人になって、ゆっくりとまた加わっていくのにぞくぞくさせられる。来日公演ではこの秘技(?)を披露したんだろうか?謎が解かれる日は…来るのかなぁ。

5月12日
テニスをして疲れたので、短めに、と思ってSzellのBeethoven: Sym. No.8。…と思ったが、疲れて聴いたのでよく覚えてないや。また明日〜。

5月11日
N響を聴きに行く日。行く前に部室で後輩君たちにあれこれ聴かせてみたが、AbbadoのBeethoven 7を聴いて、「最後はU野の方が速いね」などという発言が出てきてひきまくり。どうするとそこでそんなものが引き合いに出せるのか。1年生はともかく、3年生にもなってそんなことを言っているようでは修行が足りない。話を本筋へ戻して、本日のN響はPrevinだったはずがWallbergに変更になり、曲目はBrahms: Academic Festival Ov.、R. Strauss: Vierletzte Lider、Brahms: Sym. No.3。Previnなんて来てもろくな演奏していきそうにないのは聴かなくても分かるので、変更は歓迎。Previnは自由にやらせてくれるとかで団員の人気はあるらしいが、そんなんでいい演奏ができるわけがない。過去に何度か聴いたものもそれはそれはまとまりのまの字もない手抜き演奏でびっくりしたもの。まずは序曲だが、ああ、金管が〜。まあ、N響なんだなぁという瞬間でもあるんだが。R. StraussはBrigitte Hahnというドイツの歌手が張りのある声でまあいいんじゃないんだろうか(適当)。休憩時間中に裏話を聞いたりして、さて後半。第1楽章は若干速めのテンポでざくざくと。どこかの超有名オケのウルトラ手抜き演奏よりは大分まし。第2、3楽章はまあいいとして、終楽章。ああ、頭のそんな大事なところでホルンがミスったらあかんってば〜。弦楽器は非常にしっかりしていて、推進力もあり、まず合格点をあげられるのだが、金管は落第だな。弦がざくざくと進んでいくのに勝手に浮き上がったり音を外したりの凡プレーの嵐。ああ、やっぱりN響なんだなぁ。

5月10日
Karajan/BPOの初来日のBeethoven: Sym. No.5とR. Strauss: Don Juan。非常に若々しいKarajanはやはり格好いいねぇ。演奏は、特に金管それもホルンの音の厚みが印象に残った。Beethovenの第1楽章の冒頭の映像が欠けているのはご愛敬?
今日はOistrakhの映像が遥か彼方の宇宙から降り注いでいた。Bach: Vn. Con. BWV 1041とMozart: Symphonie concertante (Oistrakhはヴィオラ)という内容。ほっぺたがたぷたぷと揺れるのがやけに気になったり(笑)。Mozartはソリスト二人と指揮者が全員本業がヴァイオリンというのがくどい。ピッチが高いなぁと思っていたら、前にこの曲を聴いたのが古楽器の演奏だったということを思い出した。演奏は…そんなにきちんと聴いていないし、そんなに聴いている曲でもないし。

5月9日 その2
SzellのBeethoven。今日は4番。第1楽章はきびきびとしながらもしっかりアクセントでなかなかよろしゅうございます。若干、ダイナミックレンジの振れ方が穏やかな気もするが、別段気になるほどでもない。第2、3楽章は置いておいて…終楽章。5分56秒ですぜ、嫌でも期待してしまう。ところが、ところが。これは繰り返しがないのですねぇ。というわけで、我が家の4番の中では最も遅い方の演奏だったりするのだ。あれあれ。反面、造形への異常なまでの執着がこれはこれで面白く、楽器のバランスなどは結構いじっているのにもかかわらず、印象として極めつけに几帳面な感じを受ける。ところで、Szellは古典配置で振ったことはなかったのかな?Clevelandは彼が来る前から現代配置であったかもしれないけど。彼のスタイルには古典配置は結構合うと思うんだが。

5月9日
国営…もとい、公共放送が朝からやってくれます。朝の8時05分からCziffraが鳴り出すとは。Grand galop chromatiqueやHungarian Rhapsodie No.6、Polonaise heroiqueなどなど盛り沢山。朝っぱらから非常にくどくどな企画。前日に情報が回ってきてビデオに録ったりしているうちも結構くどいかも?

5月8日 その2
FleisherのLiszt: Sonataは速い部分が早送りみたいで聴いていて目が回りそうだ。速いと言えば、先日、留守電に入っていたメッセージを聴いているときに誤って2倍速にしてしまったことがあったが、ピッチがそのままで速さだけが変わるのに驚いたりした。デジタルって凄いねぇなんて今更思ってみたり(うちの留守電は一応、デジタルで記録しているらしい)。

5月8日
Adagio Karajanに対抗してScherzo Soltiを出したら売れるんじゃないか、なんて昔誰かがどこかに書いてたな。SoltiのBest Scherzo、何がいいかな?Tchaikovskyの6番は外せないな。あとはなんじゃろう?Mahlerの5番は長いしなぁ。Mendelssohnの4番なんていいねぇ。

5月6日 その2
とりあえず、途中で止まっていたSzellのBeethovenの続き。今日は7番。第1楽章は歩みが速めでよろしい。第2楽章も同様。私はこの楽章が結構思い入れがあったりして好きだったりするんだが、このくらい速いと緊張が続いていいと思う。第3楽章は、まあいいとして(どういう聴き方だ?)、終楽章。これはちょっと期待を外されたなぁ。タイムを見れば大体想像できるけど、ここまでこれだけきびきび来たので、終楽章もその調子でいってほしかった。左右感を強調し過ぎの録音が我が家ではかなり苦しい。こういう録音は左右のスピーカーの間隔を通常より狭めに取るとちょうどいいのかも知れない。我が家では実行するための空間も、録音ごとに配置を変える気力もないので、あくまで想像でしかないけど。
7番の終楽章と言えば、Abbado/BPOの新全集。若干録音レベルが低めなので、我が家では二目盛りほどヴォリュームを上げて聴く。いやあ、やっぱり凄いねぇ。超一流の集まりが全力投球をするとどうなるか。台風のような暴風を撒き散らしながらもそれを構成する風の一つ一つが完全に統御されている感じで圧倒される。来日公演の7番、聴きたかったなあ。来日公演と言えば、Rattle/VPOが来るが、あれは行くんだろうか?Ozawaで散々な目にあったからなぁ…。

5月6日
ぼちぼち未開封のCDを開けなきゃなあとか思いつつ、ちっともそっちへ手が伸びない。家でネットをしていると、落ち着いて聴ける時間が限られてしまうのが主な原因。そんなわけで、最近の壁紙はCasals Hallだったり。

5月5日
某サークルのOB演奏会へ(半分はお仕事で)行ってきた。最大の注目はサークル史上最も弾けると言われる某氏のKapustin: Piano Sonata No.2。ちょっとしんどそうな方もいたりしたが、比較的げてものピアノ曲の少ない中、大とりにこのKapustin。私の知る限りにおいて最もよく弾けるアマチュアである彼をしても第1楽章は厳しい様子。しかし、終楽章はなかなかのきれっぷりで、堪能した。最もよく弾けるプロの演奏を聴いた後でなければもっと評価は上がっただろうが、それでも、少し準備が足りなかったのかな?という気もする。彼ならもっといけるんじゃないかと。再演の機会があれば、ぜひその場に居合わせたいものだ。さて、アマチュアの方々はこれだけやっております。プロやその卵、ひよこの方々は頑張らないといけませんねぇ(笑)。

5月4日 その3
FleisherのPaganini Rhapsodyを聴こうと思ったら、何やら聴いたことのないピアノ・ソロの曲が…。え?え?え?と慌ててジャケットとにらめっこしたりしているうちに、原因が判明。こりゃWeberのPiano Sonata No.4だ。どうりで知らんと思ったよ。CD1の曲目が一ページに収まったので、見開き反対側からCD2になっていたのだ。やれやれ。

5月4日 その2
うっかりお買い物。スピーカー・ケーブルの接点の掃除をしたいなぁとか思い、せっかく馬鹿重いパワーアンプを動かすんならということで、パワーアンプ用にJ1 Projectのインシュレータを買ってきてみたり。ついでに、フェライト・コアも買ってきた。こいつはオーディオ以外の家電その他がつながっているタップや電話線にかませることに。音の立ち上がりが以前よりよいような気がするが、気のせいかもしれない以前に、実家から帰ってきてまだ二日目だったりするので、正確な評価はとてもできない。ついでに、どれがどう効いているかも分からない。…まあ、おまじないみたいなものだ(笑)。

5月4日
先日、新宿のタワレコで諏訪内晶子の練習風景のビデオが目に留まった。最近の彼女のCDのジャケット写真はまるで魔女か悪女かという感じだが、練習中の彼女はそこいらの音大の女の子という感じ。当地(場所はどこだったか忘れた)でのコンサートも同様の印象のまま。彼女が作ったのかレーベルが作ったのかは知らないが(多分後者だろう)、私の目には日本の聴衆に対して出来てしまったイメージに仕方なしに従っているように見えてしまう。演奏の好き好きはこの際おいておいて(こら)、ジャケットや多くの(特に国内での)演奏会で見られる彼女とビデオの中での彼女だったら無条件で後者に軍配を上げてしまいそうだ。

4月29日
二人ほど家にやって来てあれこれ聴き漁る。とりあえず、xrcd2は良し悪しは別に未リマスターのものやLiving Stereoともブラインドで分かるほど違うことは分かった。面白いものも聴いたが、ちょっと公表できなかったり(笑)。何故かFinal Fantasy IXのサントラまでかかるし。これが思いのほか凄い音で結構びっくり。こんな音はテレビのスピーカーから聴こえないって。低音もかなり低いところまで使っているし。買いたくなってしまった。もらうものはもらったし、返すものは返したしということで、とりあえず一段落。

4月27日
N響のコンサート。指揮はBlomstedt、曲はHaydnのSymphony No.86とMahlerの4番。Haydnはやる気なく聴いていたが、もう少しリズムが立っている方がいいような。それより、第4楽章でオーボエが外しっぱなしだったのにはちょっとひき気味。Mahlerは後輩に連れられて指揮者の真後ろの位置へ移動。響きはともかく、どこで何がなっているのかは非常にわかりやすかった。弦が揃わないと一目(一聴?)瞭然に分かるのが印象的だった。これで揃えられないとしたら指揮者とオケに問題があると言わざるをえまい。関係ないが、オケは古典配置だった。Haydnは遠かったし、Mahlerはそんなに古典配置が生きるとも思えず、何だかなぁ。ホルンは外人さんで、Gewandhausからでも連れてきたんだろうか?その割にはそれほど上手くない。…って、そういうオケじゃないか。

4月25日
SzellのBeethoven。今日は1番。これも60年代の演奏。ここぞというところの弦の刻みが効いていて気持ちいい。終楽章の張り切りもなかなか。
そのSzellのBeethovenの印象も殆んど忘れてしまっているのは呆けたから…ではなく、下のDohnanyiのせいだな。このShostakovich、ようやく全部聴いたが、それはそれはお上手な演奏でござりました。第1楽章はこのぐらい弦が揃っていると、意図するしないに関係なくこの曲の「らしさ」が勝手に出るように思う。第2楽章は大迫力系の演奏ではないし、そういうことを期待する人でもないが、打楽器が格好よく決まる。とにかく、どの部分、どの楽器においても破綻の陰すら見受けられない。ミスをしそうにないのだ。第3楽章はまあいいとして(この楽章、いっつも印象が薄い…)、第4楽章。出だしはそれはそれは綺麗。もう違う曲になっている気がする…。「ぽっぽふぇん」という木管を合図に盛り上がってくる辺り、弦が上手すぎておかしい。終盤は親の敵のように揃えてくるし。これがまた、「揃えた」というより勝手に揃うという印象を 受けるから 大変。ここまで揃えておきながらどぎつさを感じさせないのは弦の入りが微妙にソフトだからだな。この辺はDohnanyiらしいと言えばらしいのかも知れない。Stalinがどうしたとかは全く関係ない演奏だが(笑)、ここまでやられては降参するしかない。

4月24日
Dohnanyi/COのShostakovich: Sym. No.10。やっと全曲が到着。とりあえず、第4楽章。タイムからも予想できたが、出だしは遅め。寝不足で聴いていたので、前半はあんまり覚えていないな。終盤は上手すぎてどう誉めていいのやら。小太鼓の狂気のような正確さがポイントだな。聴いていて無重力にも似たような感覚にとらわれた。うーん。

4月23日
Szell/COのBeethoven。この全集、ご丁寧に箱の中身も一枚一枚ビニールで包んであるよ…。でも、裏表紙(?)のデザインがばらばらなのはどうだろう?とりあえず、2番から聴いてみる。頭のところで、「お、結構金管が強いな」と思ったり。弦はつるっつるだし、Pirateな"Eroica"に似てるかなぁと思っていたら、64年の録音だった。どうりで当時のSONYにしては録音がいいと思ったよ。残響も綺麗に入っている。くどいようだが、この曲の山はコーダのぶんにふにふにふにふに…の部分。やってくれますねぇ。テンポを上げながら突っ込んでそのまま凄い勢いで一気に弾き切ってる。Abbado/BPOとどっちが速いかな?第1楽章終盤はもう少し速くてもいいような気もしないでもない。

4月22日
年に一度のお祭り。Hamelinのコンサート。曲目はBusoniのPiano Concerto。…と、その前にDon Giovanni Overtureの編曲ものと長木先生のありがたい講義があった。Don Giovanniは完全なるオケもの。沼尻/東フィルが何だか頑張って弾いてた。わりとどうでもよかったり。長木先生の講義の後、休憩無しで(!)Piano Concertoへ突入。とにかく、東フィルのうるさいことうるさいこと。普段オーチャードなんかで弾いているから大きめに音を出す癖でもついているのかも知れない。沼尻クンは飛んでたりするし…。彼の指揮者人生でこれだけ多くの、それも熱狂的な客が入ったことはあるまい。そして、きっと最初で最後だろう。Hamelinについてはもはや私に書くことはない。見る度にその鮮やかすぎる指捌きにただただ目を見張るばかり。今回はうるさい沼尻クンのせいでそこから生まれでてくる音のいくらかが耳に全部届かなかったのが少々残念。アンコールをちょっぴり期待したりもしていたが、このとんでもない曲の後でそれを望むのはちょっと注文が多すぎるというものだろう。演奏後にサイン会があり、沢山の人が並んでいたが、休ませてあげて欲しかったなぁ。

4月19日
東大前から歩いて上野まで。遠いんじゃあ。道に生えている電柱を軒並なぎ倒していきそうな勢いで、歩く歩く。とりあえず、演奏会の前から不機嫌という文字が人間になって歩いているような有り様。東京文化会館ではチケット売り場で前に並んでいたカップルが席を選ぶのにやたらと時間が掛かって、後ろから蹴り飛ばしてやりたい気分になったり。不機嫌度上昇中。席に着いたら着いたで、第1ヴァイオリンが見えないじゃんか、とさらに機嫌が悪い。挙げ句の果てに扉のすぐそばに喫煙コーナーがあるため、たばこの臭いがぷんぷん。水かけに行ったろか?というわけで、何だか分からないながらもステージには都響の面々が並んでいる。指揮者は誰だ?あのちっこい外人はBertiniか?初めは竹光だっけ?失礼、武満だ。とりあえず、出だしの木管くらい揃えようよ。気が付いたら寝てた。次はMessiaen。おお、今度は金管がずれた。終わったときに「ブラヴォー」と叫んでいたのはサクラか?結構細かい音がいい加減だったじゃないか。で、「春祭」。マッシヴなところはまあどうにかという感じだが、細かいところはかなりいい加減。聴こえないと思って、手を抜いているとしか思えない木管とかどうにかして欲しい。第1ヴァイオリンが床の下から聴こえてくるようなのもどうか。でも、Bertiniおじさんは大満足だったようで、各弦楽器の首席と握手、握手。おお、文句ばっかりだ。一体お前は何をしに行ったのだ?と言われそうだが、実はちゃんと目的もあれば得るものもあったのだ。

4月18日
ちょっと居心地の悪い思いをしながらも買ってきたフェルトをさっそくセッティング。勿論、縫い物をしたりするわけもなく、ここで書いていることからも想像がつくように、オーディオネタ。聴取位置の丁度右後ろにCDラックがあるのだが、こいつのガラス扉からの反射が時々気になっていたので。耳の調子がいいとき(=よく寝たとき)は特に気になって、調子がいいのに気分はいまいちだったりという困った状況になり、タオルをぶら下げて対策していたが、効果はさっぱり。というわけで、2mm厚のフェルトを代わりにぶら下げる。扉に一枚ずつなので、テレビの前、右の壁と合わせて計4枚のフェルトがぶら下がっているのはなかなかけったいな状況かも知れない。割と反射は減ったように思う。どちらかというと、後ろからの反射が減ったという実感より、前から音が来ているという感じが強くなった。音場の展開も改善されたように思う。あと1年間でこの部屋はどこまでひどい状況になるのだろう。

4月17日
CiccoliniのSaint-Saens。とりあえず、2番。おお、思わず目が覚めるほどの録音の悪さ(笑)。昨日のBartokの5年後の録音だというのに。頑張れ、EMI。毛布の向こうで鳴っているような貧弱極まり無い音だが、まあ何とか何やっているかは分かるな。第1楽章は聴いた中では一番表情の柔らかい演奏ではないかな。ほんのり気品のある、そんな感じ。第2楽章もその延長線上のせいか、少しのんびり。第3楽章は6分半を切る程度だから、それなりに疾走感も感じられるが、荒々しさがないところの方が印象に残る。3番も感触としては似たり寄ったりで、ちょっと期待していた方向とは違った。Saint-Saensをばりばり弾き倒して欲しいと思う方が間違っているんだろうか?

4月16日
Solti/LSOのBartok。Decca Legendsから。まずはConcerto for Orchestra…って、この演奏はもう持っている演奏だ。ところがだ、これが凄い。演奏は知ってる。問題は録音。びっくりしたねぇ。隅々まで見通しがよく、かつ広く展開する音場。何よりも各楽器、特に私がよく気にする低弦や金管の質感が素晴らしい。こんな録音をしたのは誰だ?と見てみるとKenneth Wilkinsonだった。なるほど、どうりで。ロンドンを中心に録音を手がけていたせいで、我が家では彼の手になる録音はあまりないし、その中でも普段からよく聴く演奏はSoltiのMahler 8番くらいだが、ここまでやる人だったか。リマスター大成功のいい例だな。持っていた国内盤のしかも廉価盤ではこんな音はしていないぞ。録音だけで言えば、我が家で一番かも知れない。Reinerのxrcd2もあるけど、あまりに厚みがありすぎる音がちょっとくどいしな。参った。
参ってばかりいてもしょうがないので、続きでThe Miraculous Mandarin。金管が若干苦しそうになったり、音色がやや気に入らなかったりするものの、まあ合格点でしょう。最後の方で少々ひより気味なのがいただけない。CSO盤はもうちょっと頑張っていたのではないかな?

4月15日
Stanhope Plays。Bach=Busoniの"St. Anne"やChopin=Godowsky (とその元曲)、Passacaglia、Beethoven=Lisztの8番なんかを弾いてます。Bach=Busoniは割と淡白だが、Preludeの終盤に向けて微妙に演奏が熱を帯びてくる。これに比べるとPassacagliaは結構たっぷりの歌い回し。Epilogueの直前などは思わずのけぞりそうな勢いだが。音の重心がやや軽く、その分だけ全体的な見通しはいいように思う。ところで、このCDはライナーがやたらと面白い。とりあえず、曲目の解説はStanhope本人が行っており、作品と作曲者に対する深い愛情、それらに対する無理解への苛立ち、ところどころで覗かせる鋭いけれども嫌味のない毒…最近、ドイツ人が書いた適当な英語の文献を研究室の読書会で読んだりしている身にはこういうお洒落な文章がたまりません。この辺が面白いなぁ。"The 8th Symphony in F approaches some of the limits of which the modern piano is capable (not to mention those of the pianist), and contains many typically ingenious pianistic solutions of the transcriber to apparently untranscribable material." 触れないわけですな。しかし、一番笑えるのが、奏者紹介の欄だな。この人、本職は指揮者で、Australian OperaやSydney Alpha Ensembleなんかを振っていて、"Babe"のサントラも実は振っていたりするらしいが、"has a professional background as a principal horn-player, and later as a bass trombonist. He also has a growing reputation as a composer, particularly in the field of large wind and brass ensembles. Occasionally he is able to fin time to practise the piano." なんだそうな。"Occasionally"でこんな曲が弾けたりしていいんだろうか(笑)。お洒落なCDです。

4月14日
買う買う。久し振りに渋谷なんかに出てきたら、とりあえず人が多くてげんなり。どう考えてもこんなに人間がいるのはおかしい。そんなこんなで直にCD屋へ。まずはちょくちょく探してみていたStanhopeのGodowsky他のCD。高い。一枚3000円以上のCDなんて買ったのいつ以来だろう?ポイントが二倍にならないHMVにもう用はなく、とっととタワレコへ。とっくに買っているとばかり思っていたら実はまだだったHamelinのBusoniを買い、勢いでSchumannも引っ掴む。Kogan大全集は第2巻をとりあえず買ってみることにする。Great PianistsからFleisherのものを選び出し、SzellのBrucknerもお買い上げ。流れでSzellのBeethoven全集まで買ってしまう。ついでにCiccoliniのSaint-Saens: Piano Concerto全集も。計15枚。ちょっと飛ばしすぎたか?

4月13日
MravinskyのProkofievの5番を聴いていたら、ふと解説に目が留まった。
Those who knew him as a conductor described him as a "dreadful tyrant". "Everyone was afraid of him. The whole orchestra began to tune their instruments an hour before the rehearsal was due to start, and 30 minutes later, they sat there with instruments tuned, ready to begin". --- Mariana A. Ledin
で、Mravinskyがやって来たさらに30分後には微妙にチューニングがずれていて、結局皆怒られたりして(笑)。

4月12日
昨日の続き(?)で、Roge & DutoitのSaint-Saensを全部聴いてみた。個人的に一番気に入ったのが3番。これだと少し甘いかなという感じがするが、弾く人が弾けば2番より面白いかも知れない。5番の終楽章は、ピアノ独奏版(←ちょっと嘘)のEtude Op.111 No.6の方が楽しいかも(笑)。1番は何だか聴いていてちょっと恥ずかしくなった。ちょいと旋律がチープかな。

4月11日 その2
Roge, Dutoit/RPOのSaint-Saens: P. Con. No.2。何故オケがOSMじゃないのだ?という疑問は最後まで残るが、まあいいとして、意外にも暗ーい出だしに少々驚いてみたり。もうちょっと華やかな演奏になるかと思っていた。第2楽章は、これでいいんだろうか?ちょっともったりとしていて、もう少しぱきぱきとやって欲しいところ。これを弾いた友人によるとこの楽章が一番大変という話だが。ちょっとえっちらおっちらという感が残る。第3楽章は…我が家の標準スピードを大幅に下回っていて、ちょっとなぁ。高音がきらきらしていたり、低弦が意外なほどぶにぶに言っていたりと面白い面もあるが、ちょっと押しが弱いな。これでもかと言うような押しの強いものばかり揃っているのも問題あるんだろうけど。

4月11日
Rodzinski…天下無敵の暴れん坊指揮者ですな。Shostakovichの5番とか切れまくっていたような。試聴で聴いただけのTchaikovskyの4番も大暴れだったような。自然な流れなんかにはとりあえず縁のなさそうな指揮者ですな。

4月9日
Jando, Ligeti/Budapest SOのLiszt。Totentanzはすっかりピアノ一台で全部やる方で慣れてしまったので、今更オケがついても何だか違和感がある。オケも結構あれれな音を出したりしているし。Schubert=LisztのWanderer-Fantasyは、あれ、この曲って協奏曲だっけ?とか思ったり(もとはピアノ・ソロの曲のはず)。何でもいいが、とりあえず間の抜けたような響きのオンパレードなのは編曲のせいか、演奏のせいか。ちなみに、指揮者のAndras LigetiはGyorgy Ligetiとは全く関係ない…と思う。あったとしても、それがどうしたというところだが。
GraingerのThe Country Gardens…あのCMで使われているあの旋律じゃないですか。ちょっと楽しい瞬間。それがなくとも、気分よく聴ける一枚…HamelinのGrainger。

4月8日
SolomonのBeethoven。30番と31番。30番は割と速い開始なのに対し、31番はゆっくりとはじめる。30番は終楽章の割と最初の方で、おや?と思わせる部分があった。ま、これは機会があればまたそのうちにでも。31番はBeethovenのSonataでは好きな方から数えて3番目以内に入る曲。Polliniのライヴの何やら追い詰められたような緊迫感とはまた違う。こちらはもう少し落ち着いて聴ける。

4月7日
Barenboim/BPO。Versaillesでのコンサート。この人、髪型までFurtwaenglerに似てきたなぁ。RavelのLe Tombeau de Couperin、MozartのP. Con. No.13、Beethovenの"Eroica"というプログラム。丁寧にもドイツ語と英語での解説が入っている(日本語は字幕のみ)。ここまでぺらぺら喋られるとドイツ語は把握しきれないなぁ。前半は聴いている最中にお仕事先から電話が掛かってきたり、山のようにFAXが送られてきたり、また電話が掛かってきたりしていてろくに聴けなかった(そらFAXの用紙も無くなるよ)。"Eroica"も第2楽章は皿を洗っていて殆んど聴いていなかったり…。要するにはなっから期待はしていなかったわけで。演奏もまあ、その期待を(悪い方で)裏切らなかったなぁ。腐ってもBPOなので、上手いことは上手いんだが、各奏者がとってもつまらなさそうに憮然として弾いていたように見えたのは私の偏見だけではあるまい。Abbadoとの来日公演では演奏もさることながら、各奏者が音楽を生み出す喜びを全身から発している様子に結構ショックを受けたもの(その直後のN響公演はそれはそれはつまらなさそうに見えたなぁ)。それ故か、指揮姿にもどこか独り善がりと言うか自己満足的な感を受けないでもない(悪口ばっかりだ)。棒を振るのを止めてみたり(本人はきっと目で指揮しているつもりなんだと思う)、奏者に向かって激しく指を突き出してみたり(その割にはその方向の楽器の音に目立った変化が感じられなかったりすることもあったり)、…相変わらず、効率の悪さが目につくように思える。彼が弦に向かって一生懸命指示を飛ばしていると実は裏で木管が結構好きに吹いていたり、ヴァイオリンの方に向いていると低弦がぶにぶに言い出したり…。いいのかなぁ?コーダは最後にプチ加速。そこは入るところから頑張らないといけないところではなかったか。ああ、書くのを忘れてました。私はこの人が嫌いです。
やなものを聴いてしまった気分だったので口直し(耳直し?)にSolomonの続き。23番。こちらは全体的に快速。この曲を思い入れたっぷりに鳴らされても食中毒になりそうな私にはこのくらいが結構気分がいい。下で遅いかもと書いた28番の終楽章、聴き直したらそう遅くもなかった。でも、淡白な印象が体感速度を下げている気がする。
最近、オーディオの試聴によく使うのがLewenthalのAlkan。これをはじめとする一連のRCA High Performanceのシリーズは結構凄い音がしている。中でもこいつは演奏もぶっ飛んでいる。オーディオの低音を試すには絶好の一枚。もともと録音レヴェルがやや高めだが、さらにヴォリュームを上げてみたりすると…。近所迷惑に要注意。「レーヴェンタール」と読むのが格好いいらしい(笑)。

4月6日 その2
SolomonのBeethoven。とりあえず、好きな28番を聴いた。第1楽章は割とゆったり。もう少し速くてもいいかなぁ?第2楽章…トリルに違和感を覚えた。こんなんだっけ。第3楽章は…まあいいとして(こら)、終楽章。ちょっと遅いかなぁ。もう少し緊迫感が欲しいな。実はそういう曲じゃないのかも…。これ、LPから起こしたのかな?低音がぼこぼこ言っていてかなり不快。全体的に曇り時々雨の解像度。半分寝そうになりながら聴いていたので、覚えているのはこれくらい。

4月6日
某所でも話題のSzellのスピーカー・セッティングとオリジナルLPの音質の関係。Szellがブックシェルフ型スピーカーを床に直置きしていたせいで低音があまり入っていない…うーん。当時、スピーカー・スタンドなんてものを使っていた方が少数派だったりしないのかな?今だって無頓着な人は床だったりラックだったりにぽんと置いたまんまでしょう。我が家にはLPプレーヤーがないのではっきり言って思いっ切り他人事だが、気にするだけ無駄だと思う。イコライジングで補正なんていくらでも掛かるし。リマスター盤の音が違うのは一つはイコライジングが違うってのもあるからねぇ。ま、低音が寂しい場合はアンプでBassをちょびっとブーストしてあげればいいんじゃないでしょうか。おっと、我が家にはLPプレーヤーがないどころかトーン・コントロールまでないや。件の本、一見びっくりするようなことが書いてあるように見えても、落ち着いてみればそう大変なことが書いてあるわけでもないと私なんかは思ったり。低音が入っていないCDなんて世の中にはいくらでもあるし、逆に低音過多のCDも同様。一喜一憂していたら疲れますぞ。ついでに言うと、どれが正しいとか正しくないとか言うものでもないと私は思う。

4月4日 その2
Casadesus & SzellのMozart。Columbia SOはThe Cleveland Oの仮の姿ですな。こんなヴァイオリンが当時の他のオーケストラで聴けたらびっくりする。20番ってこんな深刻な始まり方をする曲だっけなぁとか言ってAlkan編曲版を取り出してきたりしてはいけません。そういえば、20番は最初に聴いたMozartのピアノ協奏曲だっけ(関係ない?)。最近は17番辺りが好きかなぁ。

4月4日
工作、工作。といっても、「ゆうパック」の段ボール箱を組み立てただけだけど。この「ゆうパック」の中サイズはCDを入れるのに丁度いいのだ。深さはぴったしだし、一杯にいれても重くなり過ぎない。というわけで、これで我が家はこの箱が三つ(予備にさらにもう一つある)。これでしばらくはしのげそう。そろそろ真剣にCD棚の購入を考えるか…どこに置くんだろう?

4月1日
R. StraussのEin Alpine Symphonie、私にはどうしても「セブン、セブン、セブン〜」と繰り返し聴こえてならない。ああ、アルプスの彼方から飛んでくるセブン、嵐の中、怪獣と死闘を繰り広げるセブン…。がきんちょの頃、この手の特撮ものがあんまり好きではなかったひねくれもののくせに、ここでそんな昔の記憶とのかぶりに悩まされるとは。ウルトラ兄弟の中でも一番格好よくないとと思っていたはずなのに。Soltiが振ると、これまた本当にウルトラマンがやって来そうなんだよねぇ。きっと私にはこの今日は一生まともに聴けないに違いない。おそるべし、円谷プロ?Ein sieben Symphonie…これは変。

3月31日
BSでBPOの97年ヨーロッパ・ツアーを流すというので、ビデオに録りながら、指揮者と曲目だけチェック。Barenboimで"Eroica"…当分、見なさそうだな(笑)。笑いのネタにはいいかも知れないけど。

3月30日
2、3日前、新聞のテレビ欄を見ていたら大笑いしたっけ。「小さな勇者バルトーク イワン王子を救え!」…なんじゃそりゃあ!?武器はチェレスタだったりするに違いない。中国の不思議な役人が敵のボスかも知れない。どうやらアニメだったようだけど、ちょっと見てみたかったかも。でも、うちはWOWOWが入らないのだ。それにしても、この名前は狙ってつけたのかなぁ?ただの偶然としてしまうのはちょっと惜しい。

3月28日 その3
今日も聴く聴く、Fricsayの「第9」。同じCDを二日続けて聴くのは相当気に入った証拠だな。終楽章もいいんだが、私は前半2楽章が良いと思う。ざくざく刻むリズム、音の立ち上がり、立ち下がりの急峻さ、息が詰まりそうなほどの前進への欲求…ちょっと疲れる演奏だけど。誰かが「同じCDを3回聴いたら、それはかなり聴いた方になるんじゃないか?」というようなことを言っていたが、うちにも一回限りの使い捨てみたいな聴かれ方をしているCDが多いからなぁ。売り飛ばしたりしていないだけましか?ま、そのうち出番も来るかも知れないし。話を戻すと、昔、先輩がサークルの部誌に載せた文章を引っ張り出してきたら、FricsayはBeethoven: Sym. No.5を薦めておられた。今度探すとしますか。

3月28日 その2
今日は床屋へ行こうと思っていたのに、研究室の掃除をしたりしているうちにそんな店は閉まっているであろう時間に。というわけで、こんなものを載せる気になってみたり。
May 1969
My very dear Robert
After about a quarter-of-century of artistic association and personal friendship, your Anniversary gives me the most welcome opportunity not only to wish you continued health, luck, success and satisfaction but to tell you how much our relationship has meant and is meaning to me. Your musical probity, your aristocratic taste and your general knowledge will never cease to be an inspiration to me and the many experiences of making music together are indelibly grooved in my memory. May many more be added to them!
Yours ever
George
下線の部分(taste)はちょっと自信無いです。Fastoという風にも見えるけど、そりゃ何じゃろう?訳すと、こんな感じかしら。
1969年5月
親愛なるRobertへ
四半世紀もの間の芸術的関係と個人的友情を経てやって来たあなたの特別な日は私に、あなたの継続的な健康や幸運、成功、満足を祈るためだけでなく、我々の関係がどれほどのもので私にとってどれだけのものであったのかを示すためのまたと無い機会です。あなたの音楽における清廉さや貴族のような趣味、様々な物事に対する知識は私に霊感を与え続け、共に音楽を作り上げた沢山の経験は私の記憶に刻み込まれて、消えることはないでしょう。さらに多くをそれらに付け加えていきたいものです!
敬具
George
例によってすっごい意訳。Casadesusの特別な日(Anniversary)って何の日だったのでしょう?

3月28日
というわけで、お荷物到着。届いたのは、TASCAMのDA-P1、と書いただけで分かる人は…。所謂一つのDATレコーダー。一応、ポータブル、…結構重いけど。色々考えたんだが、とりあえず、MDではもうどうにもならんというのがまず前提になっていることだけは確か。デッキにしようかとも思ったんだが、こいつは(機能は少なめだけど)デッキとしてもまあ使えるので。一応、デジタルは同軸で入出力有りだし、アナログもRCAで入出力有り。マイクはXLRに対応していないと駄目。この辺、ちょっと計算外かも(笑)。CD-Rという手も考えたし、いずれは必要になるとは思うんだが…。エアチェックをするとき、MDやCD-Rでは絶対的に録音時間が短いのだ。これが一番気に入らない。というわけで、DAT。さて、次はFMチューナーだな。これはまあそんなに大したこと無いだろうけど、その次は…やっぱりCD-Rのデッキがいるな。どこに置くんだろう?

3月27日 その2
Fricsay/BPOのBeethoven: Sym. No.9。随分昔に同じ名字の先輩二人に薦められたような記憶が…(内輪ネタ)。CDをかけると、いきなり、「べーーーんん!」おお、これは「第9」じゃなくってEgmontじゃ。曲目くらい見とけってば。非常に重々しい始まり方にちょっとひき気味。金管がやけに鳴ってるし。とか言いながら、料理を始めたりしていたら、「第9」が始まり始まり〜。これはねぇ…うーん、すごいねぇ。結構衝撃を受けてしまった。それもKoganのShostakovichと同じくらいの。一言で表現すると、「強い音」…これで伝わるんだろうか?びっくりした。まず、管楽器が埋もれずにきちんと聴こえるのがいい。しかーし、この演奏の最大のポイントは低弦にあると見た(←興奮してます)。低弦がすごく締まっていながら、しっかり出てきている。こういうのは今のBPOでもどうかなぁ…?そして、音の立ち上がりがいいのだな。呑気に弾いている楽器が一つもない。高い方から低い方までずばんと決まる。格好いいぞぉ〜。「Fischer-Dieskauが出てきてからが勝負」と知人は言っていたが、そんなのもっと前に勝負がついてますって。Dietrich Fischer-Dieskau(ああ、長い)が出てこなくても、私は絶対に外せない演奏だと思う。彼が出てくると急にオペラみたいになるし…。こんな演奏を聴き逃してきてたとは、私もまだまだ修行が足りませんな。今ならOIBPリマスターがお買得。

3月27日
某社からお電話。発想したよんとのこと。珍しくお荷物ラッシュ?さて、何が届くかお楽しみ。

3月26日
お仕事へ行く前に研究室へ行かなくてはと思っていたら、宅配便が。最近の帰宅時間が時間なので、帰ってから不在連絡票で明日かなぁと思っていたのだが。やって来たのはSonyフランスのSzell & Casadesus。何やら立派な紙ジャケです。xrcd2みたいに背が高いわけではないのがいいです。中の解説は…フランス語…。ドイツ語なら辛うじて辞書をひきひき何とかという具合ですが、さすがにお手上げ。…と思っていたらMy very dear Robert…おや?Casadesusに宛てたSzellのお手紙でしょうか。気が向いたら、載っけてみましょうか。

3月24日
電話で、Koganの生年がいつだったかということになり、電話のこっちと向こうで大捜索。死んだのが82年ということに間違いはなさそうだったので、あとはいつ生まれたか…。娘が生まれたのが54年ということなので、その頃20台後半から30台前半であろうということから、28年ごろの生まれ?そういえば死んだのは54歳のときとかではなかったか。結局、DMLのKogan大全集などに記載はなく、はっきりしたことは分からずじまい。後で調べたら1924年11月14日の生まれでした。やれやれ。RachmaninovのP. Con. No.2は、例のずんどこ節Returnsの部分(?)をあれこれ電話のこっちと向こうで比べた結果、Licadのものがやはり一番ずんどこが効いていてよいという結論に。Ashkenazy, Previn/LSOは何故か最後腰砕け。Barereは何やら違う音が…。Kocsisは問答無用にパキパキ弾くし。Koganがレコードを聴いて楽譜に起こしたという、その元と思われるHeifetzのWaxaman: Carmen Fantasyは46年の録音で、電話を通してもなかなか困ったちゃんな録音であることが判明。こんなものからソロだけでなく、オケ・パートまで起こしたというのだから大変。当時はLPでその上、装置のレベルなんて知れていただろうし。それで間違いがなかったというのだから恐れ入る。とりあえず、色んなことに蹴りがついて満足(ついたのか?)。

3月23日
好きか嫌いかと言われれば好きな方で、でも、自分がよく聴く演奏スタイルかと言われるとそうでもない…私にとってGiuliniってそんな指揮者。町中を自転車で40km/hrで疾走したりしているくせに音楽だけしんみりと聴くってのもねぇ…。かといって、彼の演奏にけちをつける気にもなれず。Dvorakの9番、これも実にゆっくりと時が流れるかのような演奏になっている。第1楽章からしてやって来るものを一旦受け止めてから後ろへ手渡すようなとっても丁寧なお仕事ぶり。丁寧な仕事をする指揮者は他にも挙げられるが、この「手渡し」感(?)をもっとも感じるのはGiuliniだなぁ。極めつけは第2楽章。それはもうじっくりと、たっぷりと。今にもかすれそうなピアニッシモの中で表情をつけていったりされては文句も言えない。第3、4楽章もゆったり。実際のタイム以上に遅く感じる辺り、呼吸の深さみたいなものがあるんだろう。ティンパニがどろろんとか言っているのはご愛敬?Concertgebouwのオケとホールもこういう演奏には丁度良いように思う。どうでもいいが、たかだか写真3、4枚で「秘蔵プライヴェート写真集付き」ってのはどうか(笑)。

3月22日
近々変な物を買うかも知れない。

3月20日
下で逸話を紹介したKoganのWaxman: Carmen Fantasy、なかなか来ている。まあ、何と言っても終盤。テンションが上がりきってぷちーって切れちゃってる。もう弾きまくり。最近、こういうのが楽しくてしょうがない。

3月19日
何となくMravinskyのBruckner 7番を取り出してみたりして。改めて聴くとやっぱりとんでもない演奏である。全く救いのない演奏。最初のに楽章で曲が終わったらたまらんなぁとか思っていたが、最後の2楽章もどうしてどうして。音を絞り出すという言葉すらなまぬるい。ぎちぎちに締め上げている。高音が硬直気味の録音であるのも災いしているとは思うが…。しかし、Russian Discとは言え、久し振りに聴いたら結構ちゃんと鳴ってくれる。終楽章冒頭の低弦のごりっとした感じとか、ちゃんと入っているじゃない。録音が悪いんじゃなくて、それを聴くに足る装置でないだけだったんじゃないかと思ってみたり。録音のいいものを良く再生するのは当たり前、録音の良くないものもきちんと聴かせて一人前…こういう方向へ向かいそうだな。話が脱線したところで、CDに話を戻すと、ディスクにはUSSR State SOとなっているが、コンサートグラフィーによるとこれはLeningrad POの誤りであるらしい。あのSvetlanovのオケでよくこんな音が出せるものだと、手にいれた当初から思ってはいたが、こんなからくりだったとは。しかも、最後の拍手が偽物だったりするし…。いや、偽物なのはまだいい。拍手だけステレオにするなってば(笑)。この演奏に比べりゃWandなんて平和なものだろうし、Celibidacheなんかのんき過ぎてあくびしてしまうかも知れないし(こらこら)、Knappertsbuschに至っては寝て起きたらまだ同じ楽章で恐れ入ったりするに違いない(笑)。これに近い演奏はDohnanyiじゃないかと踏んでいる。表情に変化がない辺り。しかめっ面とのっぺらぼう(でも綺麗(笑))の違いはあるけど。

3月18日
WaxmanのCarmen Fantasy…この元曲、人気だねぇ。この曲はKoganが「弾かねばならぬ」という思いに駆られ、Heifetzのレコードから楽譜に起こして演奏したという。当時のレコードの音質、装置の限界を考えると、よくやるなぁという感じである。しかも、後に楽譜を入手したところ、「間違っていなかった」という。逸話まで男前な人だ。

3月17日
WakefieldのLiszt集。一部で大絶賛らしいけど…。Bellini=Liszt、最高速でヘアピンへ突っ込んで、そのままコースアウトしてしまってるよなぁ。最初は笑ったけどね。この手の企画の録音は固めになることが多いけど、これはむしろ腰抜けなくらい柔らか目。もう少しかっちりしていてもいいんではないかな?

3月16日
Maazel/PittsburghのSibelius。今度は1、7番。1番はかつてSibeliusを聴き出した頃は割と気に入っていた曲だったりする。2番より好きなのは今も変わらない。で、演奏だが、やはり少し遅めかな。もう少しきびきびしていてもいいと思うんだが。Scherzoはそれほどでもないけど。終楽章は、北野大地でヒグマとエゾシカが格闘して、ヒグマが勝利するも、エゾシカの角で受けた傷が致命傷となり結局は死んでしまう…そんなシーンが思い起こされるのは私だけ?7番は…25分以上かかってるよ…。これって20分で弾く曲じゃなかったっけ(笑)?もともと歩みの遅い曲なので、演奏までそれに付き合う必要があるのかどうか…。時が止まった感じを表現しようとしている、と言えば聞こえがいいかな?この曲にはSibeliusとSibeliaが遠くないことを示す演奏があるしなぁ(笑)。ラテン語だと男か女かの違いにしかならないし…。

3月15日
CDを4枚ばかり購入。Kogan全集のVol.4 & 6。Vol.4はBrahmsの2番やBachのPartita No.1など。Vol.6はSaint-Saens: Havanaise、Ravel: Tzigane、Waxman: Carmen Fantasyなど。またCarmenが入ってる…。あとはMrainskyのShostakovich: Sym. No.12 & Songs of the Forests (スタジオ録音)とTchaikovsky: Sym. No.5 (1983年)。Shostakovichは持っていないわけにもいかないので…。Tchaikovskyは、実は持っている音源だったりするんだけど…このJVCのシリーズ、そろそろ廃盤かも知れないので…。こっちのシリーズはこれで全部かな?Melodiyaの方はもう少しあるな。それにしても、ロシア人ばっかりだな。

3月14日
Maazel/Pittsburgh SOのSibelius。とりあえず、4、5番のCDから。4番は…やっぱり私にはよく分からない曲なのだ。この陰鬱とした雰囲気がどうにもこうにも。というわけで、パス。で、5番。うーん…。まず、オケの状態は彼が振っていた70年代後半のCleveland Oより良いと思う。以前、Jansonsが来日で爆裂させて帰ったが、金管も普通に鳴らしている分には悪くない。ただ、この曲の第1楽章、私はもっと速くていいと思うんだな。ちょっと彼のテンポではぶよぶよとしたスケール感がうっとうしく感じる。BerglundがCOEと全集を(大分前に)入れ直したが、室内オケできびきびやるのは正解かも知れぬ(ちなみにBerglundの新全集は未聴)。終楽章も…うーん。物足りなさを感じるのは演奏のせいか、もはやこの曲では私が満足しなくなっただけなのか…。ところで、解説を読んでいたら、何やらSibeliusに深く共感されている方が書いているようだと思い、最後まで行くと、そこにKalevi Ahoの名前がぁ〜!このAho(しっかり「アホ」って書いてある)は知る人ぞ知る作曲家で旧渋谷HMVのSymphonyコーナーにはAhoの欄があったはず。解説書いたりもしていたらしい。意外な発見。彼の交響曲は既に9曲以上を確認しているが、未だに買ってもいなければ聴いてもいない。The Complete Aho…全部あったら格好いいような気もするが(多分、嘘)。

3月13日
GouldのBeethoven集Vol.1を一通り聴いたが、6番の終楽章がお気に入り。恐るべき疾走感の中でつけられる細かな表情…こういうのに昔から弱いかも。さて、そろそろ以前宣言した企画を立ち上げないとな。

3月12日
SACDもDVDも私はまだまだ様子見かなぁ…。それはさておき。最近のお気に入りはKogan大全集…の第1巻(笑)。SarasateのCarmen Fantasy(思わずVariationsって書きそうになった)あたりが楽しい。実はCarmen好きなのかも?それはさておき。終盤の異常な白熱ぶりが男前で格好ようございます。昔はこのくらいの年代(40、50年代)のロシア系はなかなか聴く気になれなかったが、最近は割と気にならない。慣れただけ?オーディオのおかげということにしておきたいな。

3月11日
「ピアノ界の綾波レイ」という凄い謳い文句がKing Internationalのページに載っていたこともある岡城千歳のTchaikovsky=Niemann: Sym. No.6。第1楽章は音の厚みも十分で、元曲の雰囲気は出てるんじゃないかな。第2楽章なんかの方がむしろ難しい印象を受けた。演奏が、ではなく編曲が。しかし、この曲は何と言っても第3楽章(いいのか、それで?)。この楽章だけはFeinbergの編曲もあるからさすがに音の数では寂しさを感じる。つい、「ここはオクターヴでどごごごごってやらないと〜」なんて言いたくなったり。とは言え、8分14秒のタイムはご立派。オケで弾いてもこのくらいのタイムなら満足できそう。最後はやっぱりもっと音が多い方が…。終楽章は…まあ、いいんじゃない(適当…)?編曲自体はよくできているし、弾くのは結構大変そうでもあるので、下手なオケで聴くよりは上手いピアニストを一人連れてきてこれを弾かせた方がいいんじゃないかとか思ってみたり。ところで、このCDはPianist's Perspective Recordingということで、ピアノの前に座った感じで音が定位する。つまり、高音は右から、低音は左から聴こえる。ピアノを弾く人にはこちらの方が自然なのかな?私は普通の録音でも文句言わないけど。マイクとか、どうやって置いたのかな?

3月10日
昨日のHeifetz、もう少し速い方が好みかなぁ。それ以前に、ヴァイオリンの音が頭の中のイメージとかなりずれがある。そこで、一時期よく聴いていたVieuxtemps: Vn. Con. No.5を引っ張り出してきてみる。録音はほぼ同じ頃。MozartはHeifetz Editionの中の一枚だが、こちらはRed Sealで出直したもの。で、聴いてみるとこちらはイメージ通りの音なのだな(たとえ装置が変わっていても)。リマスターの手法が全く違うんじゃないのかな、この2枚。私はRed Sealの方が高音まですっきりと伸びていて好き。
GouldのBeethoven。とりあえず"Pathetique"と"Moonlight"あたりから。うーん、親の敵のようなスピード。何が彼をここまで急き立てるんでしょうか?関係ないが、RichterがGouldを評価するものの、繰り返さないのは許せないと言っていたように記憶している。録音するという行為そのものに対する認識が違うんだろうなぁ。
PletnevのBach=Busoni: ChaconneとBeethoven: Piano Sonata No.32。たまには出てすぐに(ってほどでもないけど)聴くのもいいか。Beethovenの第1楽章だけ。彼のピアノはVirginのBeethovenで聴いたもののイメージが強いせいか、硬質な印象があるが、このDG録音だと随分と柔らかく聴こえる。結構テンポ変化が大きく、たっぷり歌わせる。テンポ変化の大きさと言えばYudina…。Chaconneは右手と左手の分離が良くて情報量が多めに聴こえる。後半、ペダルを踏みっ放しで音を重ねていくのは違和感を感じないでもないが、独特な壮麗さはこれはこれでいいかと。最後の左手の効かせ方はなかなか。

3月9日
HeifetzのMozart: Vn. Con. No.5を聴いてみたり。これは私が最初に買った音楽のカセット(!)に入っていた曲の一つなんだなぁとか思いながら。ちなみにもう一つは4番。演奏はヴァイオリンがSternで、オケは…どこだったかな?どちらか片方はSzellが降ったColumbia SOだったはず。こんな何も聴いていなかったに等しい頃の記憶がどれだけ影響しているのやら。…と思っていたら電話が。まあ、ヴァイオリンを私が評価しても始まらないしぃ。

3月8日
Solti/CSOのMussorgsky: Pictures at an Exhibition。ばりばり。「展覧会」じゃなくて「運動会」だな、こりゃ。本当はこういう曲じゃないんだろうけど、もともとさほど好きな曲ではないので、このくらいやってくれないと楽しめない。Stravinskyみたいになっていると言えば外れていないかな?

3月7日
一応、結論は出た。スピーカーが左右対称の構成の場合に限られるんだが、バッフルの中心からリスナーに向かって垂直に線(線A)を引いたとき、バッフル側の点と両耳を結んだときにそれぞれ出来る2本の直線と線Aとの角度が等しいのがベストなはず。但し、理想的なスピーカーを点音源、即ち、360度に均等に音が放射されるものとして考えた場合。…って文章で書いてもいまいちイメージがわかないか?そのうち絵付きできちんと説明しようかな?

2月27日
スピーカーのセッティングをいじりたくなってきた。と言っても、内振りの角度くらいしかいじりようがないんだけど。

2月26日
調子に乗ってMichelangeliの膝録りもチェック。これはauraから出ているChaconneの入っているもの。サービス精神全開のHorowitzと違い、こちらは非常に厳粛な雰囲気なので、お客さんも実に静か。時折、咳をする音が聴こえたりするけど。演奏後の拍手で録っている人間が興奮しちゃってたりして、うーん。下のHorowitzでCarmen Variationsの一つ前に入っているMoszkowskiなんて隣の(?)お客さんが「わっはっは〜」とか笑ってたりするし。最近、膝録りが面白い?

2月25日
HorowitzのMusic & ArtsのCarmen Variations、最前列に近いところで録っているのかと思ったら、少し離れているような気がする。どうやって録ったのかは依然として不明。

2月24日
昨日の続きでSolti/RCOのBartok。今度は「弦チェレ」。ちなみに下の「オケコン」は92年、この「弦チェレ」は95年の録音らしい。95年って…。例によって残響過剰のピンぼけ録音が耳につらい。ティンパになんてぼおんとか言ってるし。締まりのないティンパニの音って苦手。お仕事の準備をしながら聴いていたりしたので、細かいことまで気にしてないが、終楽章は食い足りない感じがした。テンポが少し遅い。そういえばこのオケとやった「春祭」も遅かったな。テンポを上げると残響で音が埋もれるからか?…そういうホールは本当にいいホールなんだろうか?などと思ったりした。少なくとも残響を気にして指揮者が手綱を緩めなければならないようなホールはいいホールとは言えないように個人的には思う。

2月23日 その2
一向に片付かないCDの山を少しでも征服すべく、Solti/Royal Concergebouw OのBartok: Con. for O。はっ、これはCDじゃないぞ。それはともかく。実はOSMより上手いという噂のConcertgebouwのお手並み拝見。第1楽章は私はペケをつけるな。金管が腰砕けな感じでいやん。第2楽章以降はそんなこともなくなるが、ヨーロッパ系の金管ってやっぱり合わないなぁと思ってみたり。BPOみたいにごうごう吹くわけじゃないしね。弦のアンサンブルなんかも予想以上に良かった…と思う。保留をつけたのは、この録音。ノイズが殆んど無いことからFMじゃないんだろうけど、それはどうでもよくて、問題はこの世界有数の響きがすると評判のホール。お見事としか言いようのない風呂場録音。Musikvereinと同系統のちょっと暑苦しい感じが私にはちょっと耐えがたい。客席に座って聴くとなるときっと印象も違うのだろうけど。

2月23日
というわけで、新スピーカー・ケーブル導入二日目。高音の伸びが自然になってきたかな?低音をガッチリ締めている辺り、なかなか良い。評判の音場感だが、早くもなかなか聴かせてくれます。ものによってはスピーカーの外側まで広がりそう。何気なく聴いていると驚くことも。これはそのうちスピーカーのセッティングを詰め直すことになるかも。50年代Melodiyaのかちこちピアノがかなり自然な感じに聴こえたのは少々驚き。逆にステレオ感を変に強調したような録音だと音の広がり方に不自然さが目立つ。「おお、ホルンがあんなところから」などと喜んだりしている今日この頃。

2月22日
そんなこんなでスピーカー・ケーブル到着。Synergistic ResearchのSignature No.2のBi-Wireヴァージョン。思っていたより細いかな?根元の方からバイワイヤになっている。表面を覆っているメッシュ状のシースはSAECのインターコネクト・ケーブルを思い出してしまいそう…。それはともかく。固いと評判のSynergisitic Researchだが、スピーカー・ケーブルも結構な剛性がある。引き回しが大変かな?と思ったりしたが、我が家はパワーアンプが右側に置いてあるので、実際はケーブルが勝手に安定な位置を取ってくれるくらいの方が良いことが判明。もっと太くて重いものになるとどうか知らないが…。ちなみに、バイワイヤのケーブルにはHigh FrequencyとLow Frequencyが明記されている。少し、Lowの方が太いかな?とにかく、早速配線換え。ラックからパワーアンプを引っ張り出し、スピーカー・ケーブルを取り外し、スピーカーからも外す。繋がっているとたいして気にもしないが、外すと2.5mのケーブル(しかも一般的な感覚からは十分太い)が4本もあるのは結構邪魔。で、新しいケーブルを繋げる。スピーカー側は最初、二本とも下から繋ごうかと思ったが、結構無理な力が掛かりそうだったので、高域側を上から繋ぐことに。アンプ側はAccuphaseのスピーカー端子がでかくて、Yラグがちっとも入らない。大丈夫かいな?と思ったりしたが、端子のでかさから、Yラグがはまっていなくても、強引に接触面積が稼げることが判明したので、まあよしとしましょう。やっとこさ繋げて、アンプをラックに戻して、いよいよ音出し。しばらく適当に鳴らしてから、アンプも程よく温まったところでじっくり聴くことに。この会社のケーブルは音場感がいいと評判だが、それよりも先に音の締まり具合にどきどきした。音場感がいいというので薄味になるかと思っていたんだが、むしろ音の密度感は上がったと思う。ギュッと凝縮した感じ?ぼおーぼおーと言っていた低音がぶるんぶるんになったというのは言い過ぎ?室内楽なんかを聴いていると、定位が左右と前後にはっきりしてきたように思う。とりあえず、いい感じでございます。

2月21日 その2
大井和郎のPaganini Etudes。LisztのGrandes Etudes de Paganiniとその初版に当たるEtudes d'Execution Trancendante d'apres Paganiniの両方が一枚に入って2度楽しめる。正しい聴き方は、初版と改訂版を交互に聴いていくことに違いないと決めつけ、改訂版、初版の順に交互に聴いていった。初版は音が多くて大変そう。違う曲になってるのもあるし。Boesendorferをごーんと鳴らしている辺り、結構楽しめるが、初版は結構しんどそうだなぁ。どうでもいいけど、背の部分の表記が両側とも日本語なのはどうか。うちのラックは全部アルファベット側を表にしているから、そういう風になっていると浮くんだってば。

2月21日
というわけで、DonohoeのBeethoven: Piano Sonata No.28。不満な演奏。何が不満って、もっと頑張れるんじゃないの?ってところ。煮えきらない終楽章がとにかく嫌。うーん。

2月16日
DonohoeのBeethoven: Piano Sonata No.28を風邪ひく前に聴いて、「うーん、いまいち」と思ったような気がするが、風邪でよく分からなくなってしまった。またいずれ。

2月12日
HMVで待ち合わせだったので、先にタワレコへ行ってみたり。4枚で収めて、よしよしと油断したのが悪かったのか、待ち合わせ場所でさらにもう3枚。買ったのはDMLのKogan大全集第1巻(Sarasate: Carmen Fantasy,Zigeunerweisen他)、MTT/SFSのBerlioz: Symphonie fantastique, Lelio、Toscanini & HorowitzのTchaikovsky: P. Con. No.1、Fricsay/BPOのBeethoven: Sym. No.9、Solti/CSOのMussorgsky: Pictures at an Exhibition、KoganのKhachaturian: Vn. Con.PerlmanのShostakovich: Vn. Con. No.1といったところ。Kogan大全集は…いずれは全部買うことになるんだろうか?MTTのBerliozはとりあえず。Toscanini & Horowitzは、SzellとのもWalterとのも持っているくせにこれを持っていないのもどうかということで。でも、Naxosの。Fricsayの「第9」はとある方が随分昔に強烈におすすめしていたのを思い出し、安かったので購入。Soltiの「展覧会」は正規盤より海賊盤に先に手を出しそうな雰囲気が漂っていたので。「オケコン」が一緒に入っているのが気に入らず、ずっと買わずに来たが、安く売り叩かれていたので買ってしまった。これで人の道を外れずに済んだはず(既に外れっ放しとか言ってはいけません)。でも、この「オケコン」は同一演奏で3枚目…。KoganのKhachaturianは別な人の推薦盤。薦められて、最近だだはまりのKoganとあっては買わないわけにはいきますまい。Perlmanは最近見掛けなくなってきたかなぁと思い出したので。気に入らないであろうことは疑いの余地がないのだが、この曲で持っていないといけない演奏ではあるんだろうから…多分。気を付けないとスピーカー・ケーブルの分までつかってしまいそうだ。

2月11日
Reiner/CSOのBartok: Concerto for Orchestra。もってるやんって?これはxrcd2盤。音質向上されていて良いらしい。で、聴いてみて、なるほどなるほど。Living Stereoと比べても細かい音が良く出ていると思うし、音の密度感もさらに上がっているように思う。でも、これ一曲でこの値段はちょっとたまらない。

2月10日
Solti/CSOのBruckner: Sym. No.4。何を今更と思われそうだが、これはCDじゃないのだ。1980年のライヴ。便利な世の中になったと思うべきか、嫌な世の中になったと思うべきか…。それはさておき。第1楽章からやってくれます。Brucknerが森を徘徊しているのだとかどっかの評論家がのたもうておったが、そんなことはしゃらくせえとばかりに白黒はっきりかたを付ける。粋じゃないですか。金管もべらぼうに上手い。弦のアンサンブルもまだまだばっちり。ところどころトランペットが浮き出してしまったりするのはまあご愛敬。第2楽章は知らないということで(こらこら)、第3楽章。狩の場面なんだっけ?狩は狩でも、アメリカ海軍が日本の漁船を追い回すような雰囲気たっぷり。金管の明晰な強奏という点においてはこのオケがやっぱり一番だと思う。強く吹いていっても、単純に音量が上がるだけという具合で私は格好いいと思うんだが。強く吹いていながらいかにも強く吹いてるぞ!という感じを出さない。いいねぇ。第4楽章もパワー全開。気持ちいいです。…と、ここまで聴いてきて、ふと、「これってスタジオと変わらないんじゃあ」という疑問が。で、スタジオ盤を聴き直してみて、「うーん、おんなじ。」ははは。こういうおじさんだったんです。

2月9日
というわけで、Kegel/Dresden POのBeethoven: Sym. No.6。何かやたらと冷血、冷血って言われてるけど、私にはこの演奏はそういう表現はさっぱりピンと来ない。意識してそういう方向にバイアスをかけてようやく、「うーん、こういうところかなぁ?」と思うくらい。弦がすうっと入るところとかかなぁ?そんなことを考えているうちに食器を洗い出したりしたので、第1楽章以降はよく知らない(おい)。この人のBrucknerは昔試聴で聴いたことがあるが、そのときは確かにぎすぎすした感じはあったが、金管のやかましさとか冷たいってのとはちょっと違うように思えたと記憶している。冷めているというならDohnanyiなんかの方が…。

2月8日
Kurt Sanderling/Berlin SO (POではない)のBeethoven: Sym. No.5。今更私が買って聴いてどうなるものでもなかろうが、後ろに入っているKegelの「田園」が気になったので。で、一応聴いてはみたものの、顎が外れそうなピンぼけ録音に辟易。これでDDD?どこまで本気だ?演奏も悪い意味で期待通りかなぁ。要するに、面白味のない演奏。堅実ではあるけど、それ以上のものは…。低弦の動きとか面白いところが皆無というわけじゃないけど。Kegelおじさんの奮闘に期待。

2月7日
というわけで、続き。Jansons/BPOのDvorak: Sym. No.8。9番よりはこっちが最近は好きかも。出だしからかっ飛ばしてくれるかと思ったら、案外そうでもないかな?と油断していたところで突進…というよりは猛進(盲進?)。腐ってもBPOなので、私は面白いと思ったけど。さすがに、フルート辺りはしんどそうだったな。Pahudじゃないし。2、3楽章は置いておいて(こら)、終楽章、やってくれますねぇ。例の「黄金虫は〜」はカナブンの親分がカブトムシを蹴散らすかのような大迫力でいやいや、よろしいんじゃないでしょうか。と思ったら急ブレーキで、コーダで再び大爆発。頭わるーい感じがぷんぷんの演奏。Jansonsとしては大満足の出来なんじゃないかな?普段下手くそなOslo POなんか振ってるから。全体的に分かり易すぎるくらい大ざっぱで極端な演奏で、聴けなくて残念とは思わないし、その場にいたら十分楽しめたとも思うけど、値段を考えると足踏みするよな、やっぱり。全部Jansonsなら文句言いながら行ったんだろうけど(笑)。アンコールはやらなかったんだろうか?

2月5日
Dutoit/N響の「春祭」…N響アワーから。これは聴きに行ったときの映像ではないだろうか?聴いたときはもう少し重心が低かったようにも思うが、まあ席がややベースよりだったしなぁ。MTTなんかを聴いた後の耳にはちょっと厳しいものが…。しょうがないな、こればっかりは。
もう一つビデオで。Jansons/BPOの来日公演。Abbadoの日ではなくJansonsの日であるのは一体?と思わないでもないが。Weber: "Oberon" Ov.はきりきり舞いしている演奏しか聴いていない耳には少々物足りなさを覚えるが、N響を聴いた直後ということもあって、オケはお上手でまあいいでしょう。Shostakovich: Vn. Con. No.1はHilary Hahnのソロで。おお、何か顔がめっちゃ怖いぞ。で、第1楽章なんかこわーい演奏を期待してしまったりするんだが、案外そうでもなく、演奏者の表情と音のギャップにいまいちついていけなかったり。第2楽章は楽しそうに弾いてる。こっちの方が向いているのかな?細かい音の固まり(?)のところで眉毛がつり上がるのはちょっと怖い…。終盤の取って付けたような盛り上がり方はどうだろう、と思う。第3楽章は第1楽章よりHahnの表情、身振りと音が合っていて、違和感がなかった。Cadenzaはもう少し見せ場(聴き場?)を作れると思うんだが、ちょっと平坦な感じがした。終楽章は、悪いとは思わないけど、それ以上にも感じなかった。全体的に弓を上げるときに変な癖があるように思えて、それがちょっと気に入らなかった。Jansonsは…まあ、頑張ってたんじゃないですか(笑)?次のDvorakでお手並み拝見としましょう。というわけで、続く。

2月4日
で、昨日からKoganのShostakovichばかり聴いてたり…。一瞬、Koganを集めてみようかという思いに駆られたが、とんでもない音源の散らばり方をしていることを思い出し、諦めた。基本的に60年代以前のものでないと厳しいような気もするし。そうなると、録音状態とのバランスを取るのが難しそうではあるなぁ。

2月3日
自転車かっ飛ばし、お茶の水へ。一頃に比べると寒さも大分和らいできた。本当は全く違うものが目的で行ったのだが、Disc UnionでRussian Discの未開封を2枚拾ってきた(笑)。一つはMravinsky/Leningrad POのProkofiev: Sym. No.6, Scriabin: Poem of Ecstasy、もう一つはKogan, Oistrakh, Kondrashin/Moscow POのShostakovich: Vn. Con. Nos.1 & 2。Mravinskyは、まあ持っておこうかというくらいの気分で(笑)。Koganは1番を弾いている。62年の録音。76年盤では少々技巧的に下降線気味か?と思われていただけに(伴奏はお馬鹿だし…)、非常に気になり、私としては珍しく買ったその日に開封して聴いた。いきなり終楽章から聴いてみたりして(笑)。何か凄いぞ、これ。この曲はしばらく聴いていなかったので、記憶を確かめるべく我が家にある主要な演奏を次々引っ張り出してみたが、まずMidoriは終楽章の出だしののんき過ぎるテンポで先を聴く気が失せてしまって、却下。Oistrakh, Mravinsky/Leningrad POは上手いんだが、テンポをはじめやや甘いかな?Repinは一直線過ぎて、うーん。オケ下手だし…。Vengerovの信じ難いくどさは天晴れと思えど、その分だけ推進力に欠けるかなぁと。ひとしきり聴いて、このKoganの演奏の手応えに確信を持った後、最初から聴いてみた。第1、3楽章の有無を言わさずずいずいと進んでいくのが良いです。感傷を排したところから音楽が始まっているようで、割と好き。第2楽章もいいんだけど、でも第4楽章。これは本当に凄い。出だしこそ第3楽章の余韻が残っているのか、割と控え目なソロの入りだが、だんだんとスパークしていくかのようにヴァイオリンがきりきり舞いしてきて、その格好いいこと!技術的難所(あるいは見せ場?)も直角コーナーをアクセル全開からドリフトで一気にクリアーするような爽快さ(何かの漫画みたいだな)。後ろのKondrashin/Moscow POも検討しているように思うが、如何せんKoganの印象が強すぎて、Koganとその他大勢みたいな聴き方になってしまう…。ああ、そうそう、1962年のRussian Discなのにステレオで音質良好。これにも驚いた。いいと思うかどうかと好きになるかどうかは別物だと思うが、これは両方を完璧に満たしてくれた大ヒットCD。あ、ちなみに一緒に入っているOistrakhの2番はRCAのものと同一音源ではないかと思われる…確認していないけど、録音年代の表記も近いし、タイムもほぼ同一と見なせそう。KoganはBachなんかを好きで聴いてたが、彼の本当の「凄み」を見せ付けられた感がある。いや、参りました。

2月2日
朝から(正確には起きたのが昼なので昼からか?)、ArgerichのTchaikovsky: P. Con. No.1を聴いてみたり。バックはKord/Warsaw National PO。おお、出だしからオケが変な音してるぞ、大丈夫か?それはさておき、このお姉さん(おばさんとは言わないでおく)、やりたいようにやってますねぇ。彼女の弾き方やテンポの動きには疑問が残るところではあるんだが、こんだけやられるとやっぱりよく弾ける人ではあるんだなぁと改めて思ってみたり。どうでもいいが、最後、拍手入るの早いってば(笑)。皆さん、慌て者ねぇ。

1月31日
とあるドラマをビデオで見ていたら、主題歌の頭の音が後ろから聴こえてきてぎょっとした。その後、人物が手前にあるドア(画面には入っていない)へ歩いていって閉めるシーンでは、後ろでドアが閉まった音がした。うーん、ヴァーチャルサラウンド〜。って、どっちのソースもそんな目的で作っているとはとても思えないんだけど(特に後者のドアのシーン)。そういえば、前に「紅の豚」でも後ろから飛行機が飛んできたりしたっけ。これは映画だからまだ分かるが…。何が言いたいかというと、サラウンドやるのに本当にスピーカーが5つも6つもいるのか?ということなのだ。所詮、人間の耳は二つしかないのに。スピーカーを増やした方が少しくらいベストでない位置でも大丈夫だから、複数人で観たり聴いたりできるという話もあるが、そんな機会がどれだけあるのだ?一人一台テレビを持つとも言われる今日にあって、家族でのんきに映画を観たりする家庭がどれだけあるのものなのか…。やっぱり、ただ増やせばいいというのは頭の悪い方法だと私には思えてしまうんだなぁ。

1月29日
引き続いて途中で終わったままになっていた焼き鳥…だから「火の鳥」だってば。Stravinskyの三大バレエ(?)の中では一番苦手なのだが、この演奏でもやっぱり、うーん、と思ってしまう。火の鳥が逃げていく場面(でいいんだっけ?)はトムとジェリーがおっかけっこをしているように聴こえるのはディズニーの国のオケと指揮者だからか?それはともかく。この曲は基本的にここと最後の方くらいしかきちんと聴いていないんだが、最後はまあノリノリでよろしいんでないでしょうか。でも、やっぱり苦手。SvetlanovがN響を振ったときは馬鹿でかい大太鼓の音で目を覚ましたっけ…。
MullovaのChaconneを聴いてみたり。我が家にあるChaconneではタイム上はどうか知らないが、一番遅く聴こえる(と言っても他にはKoganとKremerしかないが)。これ、教会で録ったのかな?私はこういう録音は結構好き。この残響の長さで速く弾いたら響きがごっちゃになるのかも知れない。微妙なテンポ操作に最近やられ気味。Koganの問答無用な感じもいいけど。

1月27日
Tilson Thomas/SFSの「春祭」。若干遠い感じのする録音だが、シンバルをはじめ金属系の打楽器はクリアだし、別段問題はない。ライヴならこのくらいか。演奏は以前試聴でちらっと聴いたことがあるのだが、改めて聴くと、ノリノリのリズムのよさに感心。この曲で新しいことをやったという点においてはSalonenに並ぶのではないだろうか。Bernsteinの弟子らしく、遅めのところをねっとり歌ってみたりするのはご愛敬?私の好みからするともう少し重心が低くてもいい気もするが、この足取りの軽さにそれを求めてもしようがないし、そういう向きの演奏は他にあるし。少々でかい音で鳴らすと爽快な気分になれそうな一枚。
引き続いて焼き鳥…じゃない、「火の鳥」を聴きはじめて、ふと新聞のテレビ欄に目をやると、AbbadoのVerdi: RequiemをBSで流すというので、慌ててビデオの準備。「トムとジェリーが思い出されるなぁ」とか馬鹿な感想を抱きながら聴いていた「火の鳥」をとめ、ビデオに切り替えてみる。映像ケーブルの交換が効いて、以前より絵が色鮮やかになって気分がよいなぁとか思っているうちに始まった。オケはBPOで、2001年1月25日の収録…って一昨日やん。テープを送ったりしていたんでは間に合わなさそうだが。基本的に、この曲、Dies Iraeしか聴いてません(笑)。ラッパ、うまいっす。大太鼓は案外控え目。うちには大太鼓のやかましいのしかないからな。合唱はSweden Radio Choir (でいいのかな?)ともう一つ(どこか忘れた)を合わせたらしいが、発音が聞き取りやすくて、なかなかよろしい。聞き取れるのと意味が分かるのとは違うことを明記しておく(笑)。しかし、Abbadoはますますやつれたように見えた。ところどころ振るのがしんどそうに見えたし。大丈夫か?

1月26日 その2
AltusからのCD発売で一躍時の人となった(?)準Maerklの振るN響を聴きに行った。一曲目は湯浅譲二のChronoprastic II。これは置いておいて(笑)、MozartのPiano Concerto No.24はピアノにHaeblerが登場。誰ですか、まだ生きてたんだなんて言っているのは?何と言いますかねぇ、おばあさんの昔話を聞いているような感じでございました。ゆったりした中で綺麗にゆっくり響かせてた。後半はDvorak: Sym. No.9。第1楽章の途中から意識が…この曲、つまらない…。出だしがやたらと遅くて、「きっとやるんだろうな」と思っていたら、やっぱりいきなり張り切り出して…。その後のことはよく覚えていない何だか頑張ってたみたいだけど、そういや最近寝不足気味か…。

1月26日
久し振りに渋谷なんか行ったから止まらない。CDを17枚くらい、楽譜を一冊。CDはGouldのBeethoven: Sonata前半、GuldaのBeethoven箱、大井和郎のLiszt: Paganini Etudes。楽譜はShostakovic: Vn. Con. No.1。Gouldはまずは前半だけ。本当は後半も買おうかと思ったんだが、Gulda箱のせいで断念(笑)。このGulda箱、SonataとConcertoが全部入っているんだが、SonataはAmadeoの音源の方だったのだな。大井のPaganini Etudeは初稿と改訂稿が入ってちょいとお得(?)。Shostakovichの楽譜は、私の中でのブームはやや過ぎ去ったような感もあるのだが、あるに越したことはないでしょう。DoverのBeethoven: Complete Sonatasの前半も欲しかったのだが、残念ながら置いていなかった。これでタワレコのクーポン券は使いきった。でも、ポイントカードが一枚満タン、もう一枚も二ヶ月もたたないのにもう70点越えてる…。

1月25日
昨日の2番の伴奏をしていたのはGushlbauerとかいう人だったらしい。やっぱりどうでもいいや。で、MTTを聴こうと思っていたのだが、持って帰ってくるのを忘れたので引き続いてRachmaninov の3番を聴くことに。こちらはピアノがBerezovsky、伴奏がInbal/Philharmonia O。第1楽章は何だかとってものんきに聴こえる。管楽器をやけに前面に出すせいか?怪獣のようなオケに人間を代表してピアニストがマシンガンのような打鍵で応戦する曲が、ここではそれらが絵本の中の出来事のように聴こえる。ちなみに、最も怪獣的なオケはLevine/BPO(ピアノはVolodos)じゃないだろうか。BerezovskyがしかけようかとするところをことごとくInbalがひょいとかわしているようで、そういう風に見ると面白いかも知れない。オケはいろんなのが聴こえてきて、これはこれで面白い。

1月24日
DuchableのRachmaninov: P. Con. No.2。指揮者は…誰だったかな?多分、どうでもいい人(笑)。オケはStrasbourg POだったかな?それはともかく。この曲はとにかく、例のずんどこ節が気になる。どうしても、「ずんどこどんどん、すんどこどんどん、すんどこどんどんどんどんどん…」と聴こえてしまうのだ。Duchableはこの辺をアクセントを強く、すぱんと立ち上がらせるように弾くので、ずんどこ節感は低め。…高い方がおかしいんだけどね。え、他の部分?…ここを聴いて満足したので皿を洗ったりして、よく聴いておりませぬ。私にこの曲とずんどこ節を結び付けて離れられなくしてくれたのはLicadだが、こういうのはアジア人ならではなんだろうかとか思ってみたり。「早くMTTを聴きたまえ」とせっつかれているので、明日は家にStravinskyを持って帰るとするか。聴くかどうかは…その日の気分によるな。

1月23日 その2
97、98番の演奏がわりと気に入ったので、久し振りにSolti/LPOのHaydn: Sym. Nos.94, 100 & 101を引っ張り出してきたりしてみた。ところが、これがいまいち。ありゃ?と思ったらこれは81、83年の録音83年までは一応Soltiがここの首席指揮者だったそうなので、Tennstedtが気合いを入れ直す前か。Soltiが首席だったと言っても、当然CSOと兼任だったので、そう入れ込んでたわけでもなかったのだろう。実際、この94、100、101番は彼がVPOを振るときなどによく感じられる、そんなに上手くないオケを無理矢理揃えたことによるぎこちなさがかなりある。曲によってはそれで押し切ってしまえることもあるだろうが、こういう曲ではちょっと厳しいな。97、98番を改めて聴いてみると、こちらには弦の合奏などに多少の余裕が感じられる。Soltiの棒を必死になって追っていたのが、しっかりついていけていけるようになったのか。この頃のLPOとの録音はひょっとしたらあまり聴いたことがなかったかも知れない。ちょっと探して聴いてみたくなったりした。

1月23日
国外逃亡ということで(?)、海外オーケストラのページを覗いてみたり。3月にMichael Tilson ThomasがThe Clevleand Oを振ってMahlerの6番をやる〜!?聴きたい、聴きたいぞぉ。5月にはDohnanyiとBartok & Mahler。良いねぇ。MTT/SFSの「弦チェレ」もいいねぇ(4月)。5月の"Eroica"…聴きたい。眺めていると本当に行きたくなってきた。

1月21日
Solti/LPOのHaydn: Sym. No.97 & 98。最近はBeethovenも小編成でやる時代だが、なかなかどうして、この演奏は人数が多そう。LPOの状態はわりと良い。89年と91年だから、まだTennstedtが頑張っていた頃か?メヌエットでどたんばたんした感じがあるが、適度な推進力とメリハリが利いてまず満足。98番の第1楽章のぱきぱきした感じが特に好き。昔はもっともっと大げさな曲が好きだったものだが、今日聴いて、Haydnもよいなぁと思ってみたり。Haydnと言えば…聴かなくてはいけない指揮者が何人もいるからなぁ。ところで、曲との相性という点ではCSOよりLPOの方がいいのかなと思う。CSOだとさらにマッシヴになってパワーの使い道に困るんじゃなかろうか。無理やり使いきったReinerのWilliam Tellみたいなのも面白そうではあるけど。

1月20日 その3
電話越しにReiner/CSOのWilliam Tellを聴いたが、これがもう大変。電話の向こうの知人曰く、「マクロスでトリプルアクセルをきめるような、無茶な演奏」…誉めてるように聞こえないって。この人、ことによってはToscaniniより融通の利かなかった人なのかも。

1月20日 その2
しばらくサブシステムで聴いていて、確かに低音はすっぱり出ていないし、定位もあやふや、空間感も乏しいと文句が出るのだが、これで聴けないこともないんだなぁ。…などという感想を抱いて帰宅し、メイン・システムを聴けばもう笑いが止まらない。ははは。こりゃ比較にならん。そら、かけている金額も違うけど。普段、メインでしか聴いていないので、これが当たり前になっていたのだなぁと少々反省。実際、メイン以外の装置で聴く機会なんて、ポータブル(しかもMD)でヘッドフォンというくらいだし、人の家でわざわざ自分も持っているCDを聴いたりしないからなぁ。というわけで、さらに上を目指すべく決意を新たにしたのでした。ちゃんちゃん。

1月20日
そんなわけで、サブシステム構築完了。スピーカーはYAMAHAのNS-10MM (二つ目のMはMiniのM)。配線は完了。当面は付属の細いスピーカーケーブル。久し振りにこんな細いのに触った(笑)。以外と剥きにくくて苦労した。適当なCDをかけてみたりして、音が出ることは確認。このお爺さんアンプにももう少し頑張ってもらうとするか。スピーカーは丁度机の上の本棚の両端に収まった。で、ノートパソコンのディスプレイが丁度音の通り道にあったりするわけだが(笑)。とりあえず鳴ってりゃいいのだ。

1月19日
サブシステム構築計画@研究室第1弾。家で居眠りしていやがったパワーアンプを研究室まで持ってきた。現用機に比べれば遥かに軽いのだが、15分も持って歩いているとかなり疲れた。あとはスピーカーか。ヘッドフォンも繋げられるけど。

1月18日 その2
待望のMravinskyの後はやや格が落ちるかと思われないでもないが、それなりに好きな人もいるであろうKluytensと出している間にDGやその他大勢みたいなレーベル(Auditeだっけ?)にNHK音源を奪われているAltus、最新盤は何とJun MaerklのN響定期。言われてびっくり、店で見てまたびっくり。このレーベル、消えるのも時間の問題?

1月18日
昨日のお話だけど…ズバリ、自分の"Eroica"。で、怒り出す…そりゃToscaniniだってば。

1月17日 その2
Ferencsik/Hungary POのBeethoven: Sym. Nos.1 & 7。CDには7番が先に入っている。録音は1978-81年のADD。とりあえずは7番から。のっけから顎が外れそうなほどゴミ録。霞の向こうから聴こえてくる感じがえも言われん。第3楽章だけやけに音が良いのはどういうことだ?てきとーすぎ。我慢して聴いてみたが、何だかSkrowaczewskiみたいだと思った。下手なオケを無理に揃えようとして、結果的に響きがかすかすになるあたり。揃えようという意思は感じられるものの、オケが必ずしも応えきれなかったり。リズムがかくかくっとするあたりはハンガリー人だなぁと。全体的にテンポは割とゆったり。でも、かすかすの響きと妙な立体感の無さが情報量の減少を感じさせるのは気のせいか。1番は随分とましな録音。だからといってオケがすこぶる上達していたりするわけじゃあない。例によってかすかすの響きが、ちょっと軽やかさを感じさせないでもない終楽章なんかダンスをしていたら喉が乾いてきたが、相手がダンスをやめることを許さないので、ぜえぜえ言いながら踊らされているような感じがする…のは私だけ?期待して買ったわけじゃあないからいいけどね。

1月17日
おっ買い物、おっ買い物〜。というわけで、7枚分ほど。岡城千歳のTchaikovsky=Niemann、RogeのSaint-Saens: Piano Concertos、VengerovのShchedrin, Stravinsky & Tchaikovsky、Repinの新譜、MTT/SFSのStravinsky。岡城千歳は有名な(?)「悲愴」の全曲ピアノ独奏ヴァージョンですな。Rogeは買おう買おうと思っていたのが随分と安く出ていたので、購入。VengerovはEMI移籍(泣)後の第一弾じゃなかったか。RepinはR. StraussのSonataやStravinskyのDivertimentoなんかをBerezovskyと一緒に。MTTは、欲しいのは「春祭」だけなのに、3枚組…。こうして、研究室の机の上はちっとも片付かないのだ。

1月14日
Wand/NDR SOの来日公演。全部を電話で話しながら見るという恐るべき展開に(笑)。しかも、途中で料理を作ったり、食べたり…。一応、ビデオには録ったけどね。随分前にBSだったかでやっていたBPOのときと全く同じ演目。Schubert: Sym. No.8 (テレビでは7になってたけど、私は8の方がしっくり来るので) "Unfinished"とBruckner: Sym. No.9。どっちも最後まで書かれなかったつながり?「蜜柑星」は…失礼、「未完成」は電話の方が忙しくて殆んど聴いてなかったけど、まあ、どうなるような曲でもなければ、どうということをしてくれそうな顔ぶれでもないし(適当)。Brucknerは電話のこっちと向こうであれこれ言いながらもちっとはまともに聴いていた(でも、電話しながら)。前にCDで「第9」を聴いたとき以上に、「上手くないねぇ、このオケ」というのが率直な感想。第1楽章はちょっと終わっていた。解釈の奇抜さとかで受けを狙わない(狙えない?)指揮者なだけに、そういうところでぽろぽろ取りこぼしてしまうのは痛い。たかがドイツの地方放送局オケでは本来この程度で不思議はないんだが、だって、あんまり皆が誉めるんだもん。もうちょっと期待させてくれそうじゃない?割と好きな第2楽章は何だか冴えなかったりして、第3楽章は案外速かった。彼にたいして浴びせられる多くの賞賛の言葉が「悪く言えば「つまらない」ってことだよね」なんて思いが胸をよぎったかどうかはとても大っぴらには公開できません。ひどい言い方かもしれないが、「歳を取った」ことを取ったら何も残らないのではないかなぁ…なーんてファンに見付かったらしばかれるかも。それが悪いというわけではなくて、何か皆さん、いいように乗せられてません?という気がするのだな、私には。そんなことを言っているとFurtwaenglerのBruckner 9番の係にされてしまいそうだ。それにしても、Wandは本当に爺さんだった。電話の向こうでは「鶏がらのようだ」とか言っているし…。皆口わるーい。「老人虐待映像だ」と日本老人介護団体から訴えられたりして(そんな組織が本当にあるかどうかなんて勿論知らない)。やたらと腕が長かったのが印象的ではあった。ああ、そうそう、NDR SOを「北ドイツ放送交響楽団」と言うのは間違っているそうな。NHK SO (N響)を誰も「日本放送協会交響楽団」と言わないのと同じように。「日本国営放送交響楽団」と言わないのとはちょっと違う?

1月13日
で、音大生と喧嘩。「技術があるのと芸術は違うよね」とかそんなことを向こうが言い出してきたのが始まりではなかったか。こんなことで喧嘩せんでもよかろうに…。その中で出てきたのが、「マラソンの選手はどんな形でもゴールすればいいけど、音楽家はそういうわけにはいかないのだ」という話。でもね、先にゴールした選手がより称賛されるのではないの?そりゃ、脱水症状を起こしながらもゴールしたり、障害を持っていた人が完走したりとかいう例外はあるだろうけど、やっぱり例外でしかないと思うし、それを最初から目標にはしないんでないかな?「技術があるのは芸術性があるのと違う」なんてのは技術の無い人のいいわけだ…なんてことはさすがに面と向かって言えなかったけど。甘いかな?「じゃあ芸術って何さ?」という問に対して明解な答えを述べてくれればこっちも引き下がったのかも…多分、引き下がらないけど(笑)。

1月12日
続きで(?)Stokowski/New Philharmonia OのMahler: Sym. No.2。同じく1974年録音。この人がMahlerに対してどのようなスタンスをとって演奏してきたのかはまるで知らないが、これを聴く限りにおいては純粋に真面目に取り組んでいるように思われる。第1楽章の最後をとんでもないスピードですっ飛ばすのはまあご愛敬?終楽章は各楽器の動きが非常に分かりやすく、なかなかどうしてまともに楽しめる。終楽章の最後、合唱やらオルガンやらが集まってすごいことになるはずだが、もう一つスケール感に乏しく、期待していた壮麗さから遠かった。録音のせいと言うよりは、合唱の規模なんかの方が聴いているんではないかと思う。面白おかしい演奏を期待すると肩透かしのように感じるだろうが、Brahmsの後ではさほど違和感がない。そういえば、8番のアメリカ初演は彼が行ったらしい…。

1月10日
Stokowski/New Philharmonia OのBrahms: Sym. No.4。1974年の最後の公開演奏会の直後のスタジオ録音ではなかったか。92歳?彼としては比較的真面目なレパートリーなのではないだろうか。この歳になってライヴにスタジオにとやるくらいだから、それなりに思い入れもあるのだろう。演奏は、まあ普通とちょっと違うのはいつも通り(?)か。一言で言うなら極端な演奏。速いところは徹底的に速く、遅いところはたっぷりと歌わせて。第1楽章は出だしから、「おーい」と言いたくなるような早足でちょっと聴く側はおいていかれ気味。この第1楽章の終盤は狂ったようなテンポで唖然とした。90を越えた爺さんのやることじゃあないでしょう。第2楽章は…あまり印象に残っていないので、第3楽章。なかなか爆裂してますねぇ。全体的に金管で押し気味な感じが私は結構好き。ティンパニも叩く叩く。第4楽章は…ははは。狂ってますなぁ。嵐のような勢いで押すのが基本。「ここを少しゆっくり目にやると格好いいんだなぁ」と思う個所があるんだが、Stokowski爺さんは怒涛の快進撃。ここまでやられちゃ降参です。最近はWandや朝比奈らがある意味、「いかにも」という演奏で大人気らしいが、それだけが歳の取り方じゃあないんじゃないのと前々から思っていたので、こういうお爺さんの演奏は何だか嬉しい。やたらと色物扱いされるけど、このBrahmsを聴く限りではそればっかりでもないんじゃないの?という気がする。現在の弦楽器配置は彼の考案らしい(とBlomstedtは言っていた)し、もうちょっとまともな評価をされてもいいんじゃなかろうか。変なのはとことん変だけどさ。彼の生まれた時代、成長した時代を考えるとそう不自然でもないように思える。FurtwaenglerやKnappertsbuschばかりが変に高く評価されてるのを考えるとねぇ…。ところで、このNew Philharmonia O、60年代はKlempererが君臨し、70年代(もっと前から?)はStokowskiが乗り込んできたのかと思うと何だか大変なオーケストラだなぁ(笑)。

1月9日
Jaap van Zweden, Edo de Waart/Netherland Radio PhilharmonicのShostakovich: Vn. Con. No.1。de Waartはともかく、Zwedenが何者かは知らない。どう読むのかもよく分からない。ま、それはともかく。第1楽章。実におどろおどろしいねぇ。Dmitri先生の幽霊が出てきそう。ヴィブラートが揺らぐのは故意…ということにしておこうか(笑)。第2楽章はパスして(?)、第3楽章。これがまただだ泣き。大丈夫か?ジャケットの写真からはとてもこんなことしそうにないんだけどねぇ。どう見たって映画なら悪役がはまる顔だぞ…。で、第2、4楽章だけど…いや、頑張っているんだとは思うけどね…お腕の方が少々…。何か音程あってなさそうな感じもするし…。de Waartは頑張ってはいるけど、オケの底力が知れているのは致し方ないか。
Giulini/La Scala POのBeethoven。2番と8番。2番は相変わらずのじっくり丁寧に炊き上げた(?)演奏。第1楽章はあんまり遅いので面食らってしまったけど。終楽章の例のぶんにふにふにふにふにふにふに…も念入りで何かおかしい(こんなとこに注目して聴いている方がおかしい?)。8番は一転、彼にしては、と言わずとも割合きびきびした演奏。これは意外だった。最初のヴァイオリンの音が歪んでいたような気がしたけど、皿を洗いながらだからよく分からないや。

1月8日
HamelinのGodowsky: Passacaglia。今でこそ(良し悪しは別として)de WaalやGranteの演奏がわりと簡単に手に入るが、これが出た当時は他に聴けるものはなかったのかな?様々な思い入れとは別に、この3種の中で一番好きなのは?と訊かれたら、私はde Waalと答えるかなぁ。再録したらどうなるかは分からないけど…。おっと、そういえばNanasakovの人類への挑戦みたいな演奏もありましたな。
話は飛んで、思い出したようにI Musiciの「四季」を聴いたりしてみた。何だか異常にマッシヴでちょっと変だったのは演奏のせいか、録音のせいか、オーディオのせいか…。

1月5日
昨日の今日で何だが、昨日よりは随分と力強さも出てきた。まあ、しばらくは様子見ですな。それはさておき、Maazel/COのBerlioz: Symphonie fantastique。BRSOとの来日公演を先日放映していたのをビデオに録ったが、その前に。以前、知人に聴かされて、「欲しいけど、廃盤なのかぁ」と思っていたら廃盤セールであっさり見付かったもの。77年の録音なので、どうかなぁと思っていたが、オケの状態は案外悪くない。Beethovenよりはいいと思う。第1楽章からなかなか積極的だが、第2楽章のコルネットに耳が行ってしまうのは慣れていないせいか、Maazelの意図か…。しかし、まあこの曲はやはり最後の2楽章。やってくれますねぇ。色んな楽器が出ては引っ込みなかなか楽しい。それがとんでもないペースで行われているからさあ大変。でも、やっぱりスタジオなんだなぁと思ってしまうのは先入観?興奮しつつもどこか抑えた感じがする。録音はまぁ困ったちゃんで、左右を変に強調して音の広がり方がおかしいとか全体的に曇りがちだとか、この頃のSonyならこんなものか。

1月4日
そんなこんなでケーブルが届いた。WireworldのEclipse III XLR (2番ホット→3番ホット)。早い話がCDプレーヤーとプリアンプの間に使っているのと同じケーブルの逆相タイプ。逆相にした分、別に料金がかかるかと思ったが、どうやらかからなかった模様。で、早速繋ぎ替え。ついでにスピーカー・ケーブルも剥き直し、ビデオ・デッキのケーブルをこれまでプリ・パワー間に使っていたM1000iに替え、ついでに映像用ケーブルまで新調(XLO/VDOのER1C)。ついでのついでにプリアンプのインシュレータをJ-1 ProjectのCR3612A(青色の丸いの)に変更。何だかんだで3時間近くかかった。もうちょっと配線換えのしやすい配置ならこの半分もかからないんだろうが(時間の大半は機器を引っ張り出したり持ち上げたりで消費)。特にビデオなんて入ってりゃいいや状態だったので、引っ張り出そうにもアンテナ・ケーブルやBS用ケーブルが邪魔をしたりして大変だった。ここで気が付いたが、ビデオ・デッキに繋がっているM1000iはビデオ・デッキ本体より高いのだな。なかなか終わってる。スピーカー・ケーブル二組(バイワイヤなので)を剥きながら、「次に剥き直さなきゃいけないときには末端処理したものに買い換えてやる」と誓ってみたり。ああ、疲れた。で、音を出してみたが、まあ繋いですぐだし正確な判断はもうしばらくしないと何ともというところだろうけど、まずはその前に残留ノイズはだいぶ減ったことは挙げておくべきだろうな。というわけで、Pass Labsの製品はバランス接続で使いませう。で、音だが全体的に引き締まった感じ。反面、きれいきれいに鳴りすぎる感じがしないでもなく、良い意味でのじゃじゃ馬っぽさがどこかへ行ってしまったかな。音の定位、広がり具合は前より良いと思う。エージングが済んだらスピーカーの内振り角度なんかを再調整しないといけないかも知れない。

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