11月10日(日曜日)

ホテル・リッツを後にして一路グラナダへ南下。

この旅行中最初のバスの旅です。

 

こちらがエントランス。コーヒーとお菓子が用意されています。昨晩は夜会服の紳士淑女に圧されてカメラは遠慮したのですが、早朝はさすがに人もいないので、おのぼりさんらしく記念に一枚。これにてリッツをチェックアウト。
マドリッドの南バスターミナルでグラナダ行きのバスチケットを購入。このCONTINENTAL AUTOにはこれから何度もお世話になります。
待ち時間に朝食の図。スペインのコーヒーは大抵エスプレッソで、ミルク入り(カフェ・コン・レチェ)を頼むと、カップに入れたエスプレッソと温めたミルクを別々に持ってきて、目の前で混ぜてくれます。
バスに荷物を積んで、これから片道6時間のバスの旅。
ちょっと珍しい連結バスがありました。
途中休憩のカフェテリアで。スペインは高速道路が無料のフリーウェイなためか高速脇に日本のサービスエリア的なモノはありませんでした。ということで、ここも一度高速を下りた普通のホテル兼カフェテリアのような場所なのです。何の気なしに自販機でミネラルウォーターを買ったらドカンと1.5リットル瓶でした。
グラナダまでの道のりは丘陵とオリーブ畑が続きます。
土地は赤土で、あまり肥沃な感じではありません。こういう土地ではやはり牧畜ですね。ちなみに画面中央の牛はスペインの各地にあり、絵はがきとしても売られていました。
グラナダの長距離バスターミナルに到着。
バスターミナル外観。ここから市内バスに乗り換えて、まずはホテルに向かいます。
ホテル・メリア・グラナダにチェックイン。四つ星です。ここには2泊します。
室内テレビの画面にウェルカムサインが。スペインのホテルはすべて日本からインターネット予約したのですが、一度も手違いはありませんでした。
まだ日は高い。いったんホテルを出て市内散策です。
グラナダの中心街。11月となると風はとても冷たいのですが、晴れていれば日光は強烈で、お天道様に顔向けができません。
グラナダのカテドラル(大聖堂)の外観です。カトリック教国スペインにはどこの都市にもカテドラルがあります。
外から見るよりも内部はずっと広いのです。大理石造りで絢爛豪華。
ステンドグラスも見事。
中央のドームを見上げるの図。天蓋が高くて音がとても響きます。
カテドラルを後にします。しかし良く晴れています。
小腹が減ったらバル(居酒屋)でスペインのお惣菜を、とガイドブックにはあったのですが、ここはさすがに観光地だけあって、居酒屋というよりデリカテッセン。サーモンマリネのカナッペとほうれん草のキッシュ。
中央市場といった趣のアーケードでお土産を物色中、広場に面したカフェで休憩。写真のチューロ・コン・チョコラータは、シュークリームの皮を揚げたようなチューロを溶かしたチョコレートに浸すという代物。
余程の甘党でなければ太刀打ちできない濃厚なチョコレート。スペイン人はこれを朝食にするとか。喉が渇きます。
この日は夜遅くにフラメンコを見に行く予定なので、早めの夕食。といっても大抵の店が昼過ぎからいったん閉まってしまい、夜にならないと開かないので、スペインにいるのにイタリア料理店のピザ。
チーズケーキ。スペインのデザートはたいてい容赦ないボリュームです。国をあげて甘党なわけですね。
ホテルでフラメンコのチケットを買うと、ガイド付きの巡回バスがホテルまで迎えにきてくれます。しかし回るホテルが多かったようで、ロビーで一時間くらい待ちました。時差ぼけがあって眠いです。
フラメンコを見せるタブラオは、グラナダ最古のアラブ人街であるアルバイシン地区にあります。タブラオに向かう途中の丘から、ライトアップされたアルハンブラ宮殿が見えました。
丘からグラナダ市街を臨む。
アルハンブラ宮殿遠景。
タブラオ近くの民家では、外壁に陶器のお皿を飾るとか。地震のない土地ならでは。
目的地のタブラオ、ロス・タラントス。元々はジプシーの住む洞窟だったとかで、間口が狭くて奥に細長い構造です。フラメンコは本来ジプシーの踊りなので、マドリッドよりも南のグラナダの方が本場。
踊り手さんたちが登場して、フラメンコの始まり。重なる手拍子と足踏みが迫力。なんというか生命力旺盛な踊りです。
一人ずつ順番に見せ場があるわけですが、この方は踊りは少々で、歌が専門のようです。
このタブラオのフラメンコは踊り手さんたちの衣装も素朴で、ショーというよりは、一家伝承の民俗芸能という感じです。そういえばカスタネットは使わないで、手拍子足拍子だけでした。
歌い手の二人。悲哀を感じさせます。
全員揃い踏み。佳境に入ってきました。
本日のトリは年配の女性。若手に較べればあまり踊らないだろうという予想を見事に裏切って、最も骨太な、味の濃い踊りを見せてくれました。

次の日へ

メインページへ戻る

前の日へ