アサシン:死ねぇぇぇ!!
イリア:疾!
ぼきゃっ!
アサシン:ごぶっ!
馬鹿な・・・呪文も・・・唱えずに・・・

どちゃ・・・
ニャル:イリア様!!
騎士様が・・・騎士様が消えちゃいますぅ!!(><)

イリア:ソウル・マッシャーで斬られた者は
魂ごと存在そのものを消されてしまうの・・・

ニャル:そんなぁ!なんとか・・・
なんとかならないんですか!?

イリア:・・・・(ふるふる)

イリア:屍どころか魂の欠片さえ残らなかったわ・・・
初子:・・・・・・ぐす(;_;)

イリア:・・・許さん(ぼそっ)
ニャル:ぐすっ・・・イリア様?
イリア:許さんぞ、人間共が!!
ばさっ!
ニャル:ダメですぅ!
イリア様が本気で魔力を御使いになったら・・・!
きぃぃぃぃん!
イリア:怖れを知らぬ、どこまでも愚かな人間共よ・・・
貴様達が、どの様な存在を怒らせたのか
その矮小な命と引き換えに知るがよい!


ごごごごごご・・・・・

「滅びよ!!」
かっ!

ずどぉぉぉぉん・・・
イリア:王都は一瞬で消滅・・・
その国があった場所も焦土と化した・・・
・・・そこに暮らしていた数万の人間と一緒にね・・・

かちゃん・・・
イリア:そして私達はその世界を捨てた・・・
向こうでは本物の大魔王扱いになっているでしょうね。

ニャル:ぐす・・・イリア様は・・・
イリア様は本当はとてもお優しくていらっしゃるのに・・・
みんな自分勝手な人間のせいなのに・・・
なのに・・・なのに、この世界でもイリア様の事を・・・

イリア:いいのよ、ニャル・・・
この世界の人達に迷惑は掛けられないでしょう?
初子:ひっくひっく・・・そんなっ・・・ちがっ・・・
えぐっ・・・そんなの違いますぅ!(><)

イリア:え?
初子:だって・・・うっく・・・だってイリアさん・・・ひっく・・・
酷いよ・・・酷いよ・・・母さま達・・・

イリア:どうしたの?・・・おかしな娘ねぇ・・・
貴女が泣く事なんて無いでしょうに・・・

初子:だって・・・だってぇ・・・ふえぇぇん!(><)
イリア:(きゅっ)本当に・・・へんなコ・・・
ニャル:ぐす・・・解ってくれるコもいるんだ・・・
(ぴくっ)はっ!?この気配は・・・
イリア様!城内に高位の魔族が侵入してますぅ!

次ページ戻る