イリア:前にいた所は、こちらの世界によく似ていたわね。
エルフ族や龍の一族、私達の様な魔族なんかが
共存していたけれど・・・(^^

初子:ふえぇぇ・・・ふぁんたじ〜・・・(^^
ニャル:この世界も、そうとうなモノですけどぉ・・・(^^;
イリア:向こうで私は「夢魔王」とか「悪夢の女王」とか
呼ばれていてね、まあ俗に言う「悪の大魔王」よね(^^

初子:悪い事とかしてたんですか?
イリア:別に・・・
他種族の領地を侵す人間を脅かしてはいたけど・・・

初子:それだけで・・・ですか?
イリア:たま〜に殿方の精気も頂戴していたかしら♪(^^
初子:にょ?
イリア:くす♪貴女には、まだ早いわね(^^
ま、そんな訳で私を退治したがる人間も少なくなかったわ。

・・・そんなある日、隣国の騎士様が一人で来てね・・・

騎士:我等が王国の進軍を邪魔するのは貴様だな!
この私が成敗してくれる!!


イリア:・・・なんて言うものだから、
少々お相手してあげてたのだけど・・・
戦っているうちにお互い惹かれあってしまってね・・・(^^;
初子:「戦場の恋」ですか?ろまんちっくですぅ(#^^#)
イリア:種族も立場も違うけど、本気で愛し合っていたわ。
初子:どきどきどき♪
イリア:でね、王国軍の一斉攻撃が近づいた頃、
いっその事、異世界に逃げちゃおうかって決めたの(^^

初子:「恋の逃避行」!?素敵です〜♪

騎士:間もなく日が沈む・・・夜は君の世界だ。
今日の所は騎士団も進軍しては来ないだろう。
僕等の勝ちだな。

イリア:いいの?その騎士団の団長さんが
「魔王」なんかと駆け落ちなんかして・・・

騎士:構わないさ、君となら・・・
初子:きゃ〜ん☆カッコイイですぅ♪♪
イリア:日が昇る頃には
城ごと転移してる筈だったのだけれど・・・

初子:・・・え?
イリア:恋の神様が魔族に微笑むわけが無かったのよ・・・

シュタ!
アサシン:魔族と通ずるとは騎士団長の風上にも置けぬ!
裏切り者めが!二人仲良く消してくれるわ!!
ぱたぱたぱたぱた・・・
ニャル:イリア様ぁ〜、
転移装置が発動しましたぁ〜・・・って!?
ごごごごごごめんなさいですぅ!(><)

騎士:おっと(^^;
イリア:あら?気にしなくてもいいのに♪
ニャルそそそそ〜ゆ〜わけには!(#^^#)
騎士:おいおい勘弁してくれよ(^^;
・・・イリア!!
どん!
イリア:きゃっ!?
ニャル:騎士様!?
どしゅっ!
騎士:ぐうぅっ!
アサシン:ぬぅ!?魔族を庇い立てするとは・・・
そこまで腐ったか!
イリア:ブラッドベリィ!
ニャル:こ、こいつぅ!
ばっ!
アサシン:小賢しいわ!
がっ!
ニャル:ぎゃん!
イリア:ニャル!
ニャル:イ、イリア様!こいつの武器・・・
「ソウル・マッシャー」ですぅ!!(><)

イリア:何ですって!?
アサシン:くくくっ!魔王とはいえ、魂ごと消滅させられれば
一溜りもあるまい!
イリア:ああ・・・治療魔法が効かない・・・
騎士:すまない・・・僕は行けなくなったみたい・・・だ・・・
イリア:いや!死なないで!お願い!!
騎士:で・・・も・・・君が・・・無事で・・・良か・・・た・・・
イリア:いやぁぁぁぁぁ!!!!!!
アサシン:ふっ・・・心配するな。
貴様もすぐに後を追わせてやる!

次ページ