戯言録(雑記)
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2004年5月 次のページへ

23日(日) オンリーイベント
同人誌即売会に行ってきました。きっぱり腐女子向けのオンリーなので、感想部分は例によって隠します。
「腐女子」「801」などの意味が分からない方、不快感を覚える方はここから下を反転して読んではいけません。万が一うっかり読んでしまい不快に思ったとしても、それは自己責任ですので宜しく。


今日のイベントは「ボロミア受けオンリー」! 指折り数えて待ってましたよーー☆
早い時間に行くつもりが家を出るのがついつい遅くなり(ルーザ−なんです…)、開場時間の11時を3〜40分ほど過ぎてから会場に到着しました。
が、入場規制のためすぐには入れず、整理券をもらって時間潰しをすることに。
しかもこの時点で貰った整理券に「3回目:午後1時からの入場」とか書いてあります。ナンバリングは400番よりちょっとだけ若い数字…。
て、えええ?開場して1時間も経ってないのに、もう400人とか来てるの? マジ?!
ちなみに参加されてる(売り手)サークルさんは70余くらい。オンリーイベントの規模としては、けして大きくはありません。
そこに一般参加(買い手)で400人余りとは。ボロたん&豆氏人気おそるべし。
やはり地上波TVで『旅の仲間』が放映されたからかしら。

時間潰しは近くの商店街で。本屋さんがあったので、そこで立ち読みしつつ時間を潰していたら、何やら同じ目的で来たらしきお嬢さん方が入店してきました。
月刊映画雑誌で「FLIX」というのがあるんですが、これの最新号(7月号)に『トロイ』の特集で豆氏の記事が2ページ載ってるんですね。普通の売れ線スターなら全然珍しくもありませんが、なにせ豆氏ですから(…)。他の雑誌では豆氏の記事自体が珍しいという状況なので、この2ページというのは非常に貴重なわけです。
お嬢さん方、その「FLIX」を探してました。お連れの一人に見せてあげたかったみたい。
残念ながらそこの本屋にはなかった(売り切れた?)のですが、もしあったら、そこでどんな会話を展開してくれたのでしょうか。聞きたかったかもだ。
横で耳ダンボになりながら「池袋西武のパルコなら、まだ山盛り置いてるよ!」と心のなかで叫んでました。てか、思わず緩みそうになる口元を引き締めるのが大変でした(笑)

で、やっと入場して、腕に持ちきれないほどの本を買い込み、いつもに増してズッシリ重いカバンにひいこら言いながら帰宅。やっぱり、いくつかのサークルさんでは売り切れが出ちゃってて、それがとても残念でした。
でも沢山の豆萌え同人誌が買えて嬉しい〜〜〜☆ たぶん過去最高の購入額だと思います。

LotRの同人誌は全般的にそうなんですが、小説系のレベルが高いような気がします。ボロミア&豆氏関係は特に(私の贔屓目ももちろんあると思いますが)。
とにかく皆さん上手い。内容もただのボーイズラヴ(ボロミア&豆氏やアラゴルン&VM氏が「ボーイズ」かはさておき)じゃなく、いろいろなウンチクが見えかくれして、それ以外の部分でも読ませてくれるんです。
パラレル系のものは、性質上それが特に顕著で良いですね♪ まるで豆氏が他の映画に出てるみたいでワクワクします。しかも完全に想像上の世界だから、若豆と今VMとか、ありえないカップリングもありだったり。



ううん、幸せだーーーーーー☆
しかし買った本を置くスペースが無くなって困ってます。誰かたすけて…

22日(土) 『トロイ』
封切り日当日、早速観てきました。とか言って実は15日の先行上映でも既に観てたり。

先行の時は豆氏演じるオデュッセウスにすっかり気を取られてたのと、席が前寄りで画面が観辛かったのとで、まともに鑑賞したとは言い難かったので、今回は後ろ寄りの席で、もうちょっとじっくり観てきました。

感想の前にちょっとウンチク。

『トロイ』の原作、というかベースになってるのはホメロスの「イリアス」と「オデュッセイア」。英語読みするとホーマーの「イリアッド」と「オデッセイ」。
雑誌の記事などでは“「イリアス」が原典”としか書かれてないことが多いんですが、かの有名なトロイの木馬は「オデュッセイア」でしか語られていないので、正しくは両方が元なのであります。
「イリアス」は10年におよぶトロイ戦争について語ったもの、「オデュッセイア」はギリシャ軍の智将オデュッセウスがトロイ戦争ののち故郷のイタケ島に10年もかかっで帰りつくまでを語ったもの。
どちらもギリシャ神話の神々が物語の中で重要な役割を担ってるんですが、映画『トロイ』ではそのあたりを全部ヒューマンドラマに置き換えてあります。

…とかえらそうに言って、映画観る前に慌てて予習したのだったり(笑)

某掲示板で“普段本を読まない人なら、阿刀田高の「ホメロスを楽しむために」が読み易くてオススメ”とあったので、それを読みました。
前半が「イリアス」について、後半が「オデュッセイア」について書かれています。あちこちにある親父ギャグにちょっと苦笑いするものの、分かりやすく要約してあり、とても楽しんで読めました。
でもこの本、もともと本読みな人にはあまりお薦めしたくないかも…。


それでは頭悪そうな感想ですが、以下思い付くままに。ネタバレなので隠します。


全体的な感想
ぶっちゃけ、「面白かったことは面白かったけど、なんか中途半端な感じ」というのが、観終わった直後の印象です。
あと音楽が鑑賞中すごく気になりました。おそらく狙ってたのであろう方向性はなんとなく分かるんですが、音楽が作品に馴染んでないというか、違和感を覚えました。
この2点、私だけかと思ったら、同じ感想の人が結構いるらしく。
中途半端に感じたのは主に脚本が原因なのかも。神話の部分をヒューマンドラマに置き換えたのは良かったのですが、そのわりには人物描写に深みが足りないため、どうにも薄っぺらい印象しか残らなかった気がします。良い役者さんが揃っているだけに残念でなりません。
音楽に関しては、一度完成したものを試写にかけたら不評だったので、急きょ違う人に作り直してもらったものなんだそうです。つまり付け焼き刃。どうりで今一つ馴染んでなかったわけだ…。

アキレス(ブラッド・ピット)
ギリシャ軍きっての戦士。小国プティーアの王ペレウスの息子。
筋肉むきむき。これで40歳かブラピ。豆氏と5歳しか違わないとは思えません。ハリウッドのトップスターはさすがじゃのう。映画を観る前は「サル」だの「ゴリ」だの思ってたけど…、いやいや、カッコ良かったですアキレス!
ヘクトルとの一騎討ちはスタント無しだったとかなんとか。素であのジャンプ突きですか? すごい。
演技の方も、頭が悪いわけじゃないんだけど脳筋で血気盛んなアキレスを好演してたと思います。
しかし惜しむらくは最期のシーン。全然痛そうに見えなかったよ…。やっぱ死ぬ&殺される演技は豆氏の方がずっと上手いと思いました(ええ、分かってます。贔屓目です)。
監督の思惑は違ったらしいんですが、ブラピ本人がもっと荒々しい(原典の「イリアス」にあるような)役にしたいと主張して、話し合いの結果こんな感じになったのだそうです。ブラピが主張しなかったら一体どんなアキレスになってたことやら。ちょっとガクブルもの。それでもまだ足りない気もしますが。
それとパトロクロスとの仲も今一つ掘り下げが足りなかったと思います。

ヘクトル(エリック・バナ)
機知に長けたトロイ一の戦士であり、トロイ王家の長男。
ヘクトル(・∀・)イイ! かなり良い役どころでした。映画批評でも好評のようで嬉しいです。
たぶん今作で一番株を上げたのがバナ兄貴なんじゃないかしら。
この方もかなり筋肉つけたらしく。胸筋の盛り上がりなんてもう……っ!! うっとり〜
上にある理由でアキレスが初期の予定よりやや荒々しく仕上がったのに対して、ヘクトルの方は初期のままいってしまったような印象を受けたのですが…どうなんでしょう。「イリアス」ではヘクトルも結構荒々しい部分があるみたいなのに、どうしてアキレスに合わせてこちらも変更しなかったんだろう。
とはいえ、それを差し引いても人物描写は彼が一番丁寧に描かれてる気がしました。ダメダメな弟パリスに呆れながらも面倒をみるお兄ちゃんっぷりが最高。愛国心との板挟みが痛々しく…。妻子とのシーンが一番胸にきました。

パリス(オーランド・ブルーム)
トロイ王家の次男。ヘタレで意気地なしで愛欲の虜。悲劇の張本人。
確かにパリスはヘタレなんだけど、このヘタレはむしろ役者の素かと。残念ながら演技自体もヘタレだった気が。たぶん周りが演技派ばかりだったので、未熟さがよけい目立ってしまったのだと思います。
一番違和感のあったのが、メネラオスとの対決で負った傷をヘレンに手当てしてもらうシーン。傷口縫ってるのに全然痛がらないのってどうよ。監督もよくあれでOK出したなあ。
オーランドがパリスというのはホントにハマリ役ですが、監督が「レゴラスのイメージのままならダメ」と思って会ってみたところ、素のオーランドを見てすんなり決定しちゃったのだとか。そうか、やはりな(笑)
ところでラストの弓、やはりあちこちで「レゴラス」言われてますねー(^^;)「イリアス」にもあるくだりなのになー。もっともその後で彼も討たれて戦死するんだけど…。
他の登場人物たちはのきなみ戦死してるのに悲劇の張本人が生き残ったままで映画が終わっちゃうため、何か釈然としないものを感じるわけですが、あれでパリスの死も描いてたらアキレスの最期が弱まってしまうからという理由なんでしょうね。

ヘレン(ダイアン・クルーガー)
メネラウスの妻。トロイの王子パリスと不倫→駆落ち。悲劇の張本人その2。
うーん…正直、ヘレネ(ヘレン)ってイメージじゃないなぁ。もっとこう、匂い立つような美人を想像してたんですが。でも相手役がオーランドだから釣り合いを取るためなんでしょうね。
演技は悪くなかったと思うのですが、脚本のせいなのか、彼女の悲劇性が今一つ伝わってきませんでした。
なんか、この映画のパリスとヘレンって、周りの迷惑など全く考えないで2人の世界に浸ってる現代のバカップルそのものにしか見えないです。一国の滅亡に関わるくらいなんだから、もっと激しい愛情を感じさせてくれないと…。申し訳ないけど全然感情移入できませんでした。
おまいらの恋より人の命の方が大事じゃヴォケ! と言いたい。

ブリセイス(ローズ・バーン)
アポロン神殿の巫女で、ヘクトル達の従姉妹。
映画では、原典である「イリアス」の、ブリセイス(アキレスの戦利品)とクリュセイス(アポロン神殿の巫女)とカッサンドラ(ヘクトルとパリスの妹)を足したような人物として登場。
くりくりっとした目が可愛いかったです。演技も悪くなかったと思います。
このブリセイス、気の強いところが好みかも。ブラピのアキレスとお似合いだなあ…と思いました。
パリスとヘレンのバカップルより、断然ブリセイスとアキレスのカップルに肩入れしちゃうよ〜。あのアキレスがブリセイスの一声で止まるというのがツボなのですv
なお映画の字幕などでは「ブリセス」になってますが、「イリアス」の邦訳では「ブリセス」ですので念のため。(ていうか「○○○ウス」ってのは男性名じゃないのかな?)

プリアモス(ピーター・オトゥール)
トロイ王。
さすが名優ピーター・オトゥール。すばらしかったです。普通に見ればドキュンな王様(…)のはずなのに、彼が演じるととたんに品格と説得力のあるトロイ王に!
一番胸にきたのはトロイ落城のシーン。炎に包まれる街を見て呆然とするところでした…ううう。
余談ですが、豆氏は彼が主演した「アラビアのロレンス」を見て以来、彼を敬愛しているそうな。そんな憧れの名優と共演できて、かなり嬉しかったもよう。
その話を聞いてつい「アラビアのロレンス」のDVDを買ってしまったのですが、観られるのはいつになるやら。

オデュッセウス(ショーン・ビーン)
ギリシャ軍の智将で、小国イタケの王。「木馬」の発案者。
言い切ってもよいですか。この映画の影の主役は彼ですっっ!!(ぜえはあ)
だって、のっけからオデュッセウスのナレーションで始まって、ラストを飾るのも彼のナレーションですよ?
これを影の主役と言わずして何と言う!!(落ち着け自分)
正直な話、思ったより大分出番があってとても嬉しかったです(笑)。予告が予告だっただけに…。
しかも死なないし! 悪役でもないし!(いや、トロイ側から見れば充分悪役だけど)
アガメムノンの「アキレスを説き伏せられるのは彼しかいない」という台詞で、私の心拍数は急激に上がったはずです。そして、馬に乗ってオデュッセウス登場! ミニスカ! 生足! 鎖骨! そしてクルクルふわふわの巻き毛に、細長く美しい指! 太陽のような素敵な笑顔と「私は智略」と言う時の不敵な笑顔! なんでもないのにハアハアしているいつもの演技(笑)さえ愛おしく!! ああああああ……(悶絶)
…また興奮してしまった。深呼吸、深呼吸。
それなりにワークアウトして躯作ったはずなのに、周りがマッチョか恰幅良いのばかりなせいか、豆氏がやたらと華奢に見えました。それプラスふわふわの巻き毛に鎖骨にミニスカに生足ですよ。萌えるなという方が無理ってもんです。え?髭?そんなの気にしない!(笑)
戦闘シーンでは「シャープだ! リチャード・シャープになってるよ豆氏!」と心の中でツッコミを入れること数度。アキレスに「いまごろお出ましか?」と声をかけられた時の、歩き去る後ろ姿もシャープたんでした(笑)。なにより兵士たちに「フォーーワーーーード!!(進めぇ!!)」と叫ぶ声がまるっきりシャープたん。
そんな意味でも大変美味しゅうございました〜〜〜vvv

アガメムノン(ブライアン・コックス)
ギリシャ軍の総大将。ミュケナイの王。
ホーガン少佐〜〜〜(笑) 配役を知った時は、TV版シャープシリーズの、あの温厚なホーガン少佐がアガメムノンですか、とびっくりしたものです。そう言えば『Xーメン2』のストライカーがホーガン少佐と知った時もえらい驚いたんでした…。
最初のシーンでは「ホーガン少佐のこの声じゃ、やっぱ優しすぎるよなー」と思って観てたんですが、そのうち気にならなくなりました。さすがだブライアン・コックス。
鑑賞しながら、「アキレスがシャープだとしたら、オデュッセウスがホーガン、アガメムノンがさしずめシマーソン(Sharpe's Eagleの能無し血管ぶち切れ将校)ってところかしらん」とボンヤリ考えてました。いや、シマーソンよりアガメムノンの方がずーっと有能ですが(笑)


その他
さりげにヘクトルの妻・アンドロマケ(サフロン・バロウズ)も良い演技してたと思います。好き〜。

アキレスの母・テティス(ジュリー・クリスティ)が美しかったです。LotRの特典でジョン=リス・デイヴィスが「非常に美しい」と褒め称えていた女優さん。おばーちゃんなのにあの美しさ。素晴らしい。「イリアス」では女神として登場するテティス、この配役は大納得です。

大アイアス、もっと活躍シーンが見たかったよー。ギリシャ軍のハンマー振り回してた、ヘクトルと一騎討ちして討たれた巨漢の彼です。役者さんは『Xーメン』でセイバートゥース(マグニート−の部下の剛力な巨漢)を演じた方だとか。カッコ良かった。

先行の時は全く気付かなかったんですが、トロイ軍の方にミケーレ(『カラヴァッジオ』で主役を演じたナイジェル・テリー)が出演してたんですね! 今日確認しました。
相変わらず怪しげな目力で、予言者(神官?)としてはぴったりの配役かも。



うお。長くなっちゃったな。
かなり曖昧な記憶を元にしてるので、あとでまた書き足したり書き直したりするかもです。
(6/21…ちょっと書き直し&書き足ししました

3日(月) SCC
同人誌即売会に行ってきました。今日はスーパーコミックシティ(SCC)の2日目。
お目当てはもちろんLotR・ボロミアと豆氏関係の本!
日程が連休の最初の方っていうのが非常にありがたいです。
だって翌日休みじゃないとイベント行ってられないもの…(TT)

この間の春コミあたりから感じてたんですが、LotR関係、やけに賑わってませんか。
と言っても参加サークルさんが増えたんじゃなく、需要に供給が追い付いてない感じというか、LotR関係の本が軒並み飛ぶように売れてるみたいなんですよ。
地上波で放映されたせいなのか、はたまたオスカー効果か。
イベントの開催時間は大概、午前10時か11時あたりから午後3時まで、というのが一般的みたいで、今までは昼頃に会場入りしてもだいたいのサークルさんの本が買えたんですが、最近はそんなにゆっくりしてると、目をつけてたサークルさんはほとんど売り切れちゃってるんですね。

前回それで悲しい思いをしたので、今日は頑張って早めに会場入りしました。その甲斐あって、前回手に入れ損なったサークルさんの本を無事Getできました♪ あと、遅れて新刊を入荷してたサークルさんのところで運良く入荷したてのところで買うことができて、偶然に感謝してしまいました。えへ。
そのかわり、まさか売り切れると思ってなかったサークルさんのが売り切れてて、かなりショックを受けてみたり。(そのサークルさんには大変失礼なことを言ってるな。すみません…)

そういえばNHKのBSでも『旅の仲間』のSEE版を放映するんだかしたんだか。
わざわざSEE版を放映してくれるというのが、映画版LotRをNHKが文学作品として認めてくれたみたいな感じがして、なんだかとても嬉しいです。
この調子で『二つの塔』と『王の帰還』のSEE版もいつか放映するのかな。



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