ラオス & カンボジア 紀行

1999.12.17 〜 12.31

プロローグ:
1999年GWにタイのバンコク,チェンマイを旅していて、タイ北部の民族の生活や田舎っぽい風景に惹かれていた。タイ北部の先にあるラオス、どんな国かあまり知られていないし、タイと違う文化かなと興味をもちはじめて、ラオスへ行ってみたくなった。
それに、ラオスへ行きたい理由がもう一つある。
私が小学5年のとき、ラオスからのラオス人転校生が私のクラスに入ってきた。転校したラオス人は姉弟で、姉は私と同級生、弟は2つ下の小学3年生。
ラオス人姉弟はまだ日本語を使ったことがないので、個別教育で日本語を学んでいた。
クラスメート皆はラオス人に言葉を教えながら仲良く遊んでいた。私の家がちょうどラオス人姉弟の家と同じ方向なので、一緒に通学しながらおしゃべりして楽しんだ。
中学も同じクラスメートで、中学卒業までにラオス人姉弟と付き合って、特に弟をかわいがった。
ラオス人姉弟の家族と会って、ラオス料理をごちぞうしたり、ラオスの写真を見せてもらったりして、ラオスのことをますます興味をもつようになった。
だから、ラオスへ行ってみたいのだ。
(現在、ラオス人姉は結婚していて日本で生活している。弟は普通と変わりなく日本で生活している。)

同じ会社である友人のWが「ラオスへ行ってみたい。」と言ってくれたので、Wと二人でラオスとカンボジアへ旅するの決めた。
カンボジアには「アンコール・ワットを見たい」から。

当時、ラオスのガイド本(地球の歩き方など)が売っていなく、インターネットさえ情報があまりない。ラオスのビザと国内の航空券は、日本で一つしかないラオス専門の旅行会社で手配できたが、観光や宿泊関係の情報を得ることができなかった。
未知の国ラオスをどのように旅することができるだろう・・・。

12月17日(金) 晴

成田 → チェンラーイ(タイ)

11:00 成田 → 15:30 バンコク(タイ) (6:30) タイ航空 TG641

17:45 バンコク → 19:05 チェンラーイ(タイ) (1:20) タイ航空 TG142

GW以来7ヶ月振りにチェンラーイを訪ねた。12月といえ30℃位の暑さだが、5月よりも湿度が低くて蒸し暑くなくちょうどよかった。
チェンラーイのナイトバザールへ行って、その屋台をまわりながら夕食をとった。
タイのビール「シンハー」に、ソムタム(青パパイヤのサラダ)、タイ風ソーセージ、イカ焼き、春巻き。
ソムタムの激しい辛さの味を懐かしく感じた。 最後にバーミーメン(タイのラーメン))を食べる。ラーメンも辛いが、最後に汁を飲むとさっぱりする。

夕食中に、タイ人の大学生達と知り合って交流。タイ人曰く「ラオスはいい国。行くのを勧めるよ!」。
明日のラオスがますます楽しみになってきた。

チェンラーイのゲストハウスで泊まる。(1泊800円)

12月18日(土) 晴

チェンラーイ → メーサイ(タイ) → タチレク(ミャンマー) → ゴールデントライアングル(タイ) → チェンコーン(タイ) → フェサイ(ラオス)

チェンラーイ → メーサイ バス 1時間30分

タイの最北端であるメーサイの市場をぶらぶらする。唐辛子など辛料関係がたくさん売っていた。
メーサイの食堂で昼食。
ココナッツ味ソーメン、エビチャーハン。

メーサイには民族の衣装を着てるタイ美少女が沢山いてて、日本人にちかい顔でけっこうかわいい感じ。

タイ最北端 メーサイの美少女(中学生位)
メーサイは、ミャンマーのタチレクと陸上で国境と結んでいる。
メーサイを出国して、ミャンマーに入国してみた。
ミャンマー入国審査で、審査員は軍人であるので緊張した。
ミャンマーはタイと違って、軍人が多かったり、ミャンマー人にジロジロみられたりして、怖い雰囲気・・・。
タチレクがマーケットが中心であり、マーケットの中を見回る。路地が狭くて人がうじゃうじゃいて前に進むのが大変だった。
マーケットの屋台で、ミャンマーのラーメンを食べる。麺が寒天かくずきりのようで、味はまあまあ。

タイ・ミャンマー国境


ミャンマーのワット
タチレクを2時間ほど見回ってからミャンマーを出国して、メーサイに入国しながらタイに戻る。
そしたら、気楽で安全な雰囲気と変わってた。タイの方が落ち着く。

  ※私達が帰国して2週間後に、メーサイ付近でミャンマーとタイの民族紛争が起こり、国境を封鎖していた。

メーサイ → ゴールデントライアングル バス 1時間

ゴールデントライアングルとは、タイ、ミャンマー、ラオスとの国境が三角形状に結んでいる地帯である。
元々、麻薬取引き地帯であって危険な所といわれていた。麻薬博物館が建っていて、見学した。数年前のゴールデントライアングルは麻薬の原料であるケシ畑がたくさんあったそうだが、今は一つもケシ畑が見れなかった。ちぇっ、見たかったなあ。

ゴールデントライアングル
タイの位置から見て、左がミャンマー、右がラオス


ゴールデントライアングル
ゴールデントライアングル → チェンコーン バス 1時間30分

チェンコーンは、ラオスのフェサイとメコン川で国境と結んでいる。
チェンコーンを出国して、ボートに乗ってメコン川を5分間渡って、ラオスへ。
今日は移動が多くて忙しかったが、やっとラオスにたどり着く。どんな国かワクワク!


メコン川を渡ってラオスへ向かう
ラオスのフェサイに着いてボートから降りる。あれ、時間が止まっている???昔の日本に戻っている???と不思議な風景・・・。
道の真ん中にラオスの子どもたちがメンコをしながら遊んでいる・・・。向こうになわとびをしている少女がいる・・・。
ラオスの子どもたちにビデオカメラを向けると、子どもたちが色々なポーズしながらワイワイしてくれる。
俺まで子どもに戻った気分で一緒にワイワイする。
まるで昔の日本にタイムスリップしたような雰囲気・・・。

メンコで遊ぶラオスの子どもたち


わんぱくなラオスの子どもたち

フェサイで夕食をとる。
まず注文したラオスのビール「ビア・ラオ」。これは美味い!!今まで飲んだ世界のビールの中で一番美味い!!
ラオスってビールが美味いとは思わなかったとWと二人で感動した。
豆腐ときのこのスープ、ラオス風チャーハンを食べたら、日本と同じ懐かしい味がした。

ラオスのフェサイのゲストハウスを拾って泊まる。ラオスの物価は安くて、1泊で8000K(キープ)(1K=0.061円)日本円でいうと490円。さっき食べた夕食はビールとあわせて200円位。
ゲストハウスの中に、ヨーロッパで造られたような部屋のドアと階段の手すりとタンスなどあった。ラオスはかってフランスの植民地だったので、そのまんま残されていただろうと思った。