世界最強の連合艦隊が今ここに蘇る!

八一式 CORVETTE(C3)

驚愕級戦艦

    型式:1G1AY8764BS

    総排水量:一.四八〇屯(1480kg)

    発動機関:水冷V型八気筒四行程 三五〇立方寸 改

    変速機:油圧制御前進三速後退一速自動変速機(直結機構付)

    最大出力:軍秘により不明(推定二五〇〜三〇〇馬力の間)

    平均作戦巡航速度:六〇キロ米毎時

    最大戦速:約二〇〇キロ米毎時

    作戦航続距離:高速海域 約六〇〇キロ米

           一般海域 約三五〇キロ米

    使用反応液/容量:無鉛普通ガソリン/九〇立

    乗員:二名

    主要装備:広域戦闘状況傍受装備
          ・極超短波衛星受信方式航路誘導装置(通称カーナビ)
          ・超短波周波数変調方式受信機(通称FMラジオ)
          ・中波振幅変調方式受信機(通称AMラジオ)
          ・超短波振幅変調電気映像受信機(通称テレピ)
         艦内娯楽装備
          ・小型円盤再生装置(通称MD)
         対潜哨戒装備
          ・三号電波探信儀(通称レーダー)

 我が艦隊の旗艦を務めるのは、言うまでもなくコルベットである。その姿はまさしく驚愕級と言って差し支えのない迫力で洋上の覇者として脅威となった。最高軍事機密である本艦は、民間人には殆どその姿はおろか存在すら知られていない。この艦を見た民間人は正に‘驚愕’し振り返るほどだ。
 これほどの驚愕級戦艦ともなると、国内で建造できるドックが存在しないため、アメリカのミズーリ州セントルイスでシボレーによって建造された。当時の戦艦としては珍しく、外壁装甲に合成樹脂が用いられたハイテク艦であった。しかし、シボレーコルベット型戦艦は伝統的にこの合成樹脂装甲を採用していた。全面合成樹脂装甲をまとった異様な艦型は、ハイウェイの脅威となった。機関は、国内艦では余り例のない程巨大で強力な発動機が搭載され、驚愕級と呼ぶにふさわしい圧倒的な存在感とパワーを兼ね備えていた。現在就航している新型艦はC4、C5と2回の大改装が施され、走る要塞として敵艦隊を震え上がらせている。
 我が艦は艦零17年を数え、老朽化しているもののまだまだ現役である。しかしながら、実戦に配備されることは数少ない。が、実戦に備え機関には軽量化・高出力化などの改装が施してある。主要な戦闘は長距離戦であり、市街地戦などは本艦隊の戦艦・駆逐艦に譲ることが多い。作戦の多くは東京−広島往復戦線に数度参加している。この戦線に於いて、最高燃費記録、最短時間記録を達成するなど、数々の功績を残してきた。東京−広島往復で1800kmの距離を一気に駆け抜けるハードな戦闘だ。最高燃費記録は8.69km/L、最短記録は休戦時間も含めて片道9時間であった。
 ハイウェイをゆったりと駆け抜ける驚愕級戦艦の様は、王者の風格を漂わせるに十分だ。そのゆとり故、こちらから戦闘を仕掛けることはまず無い。そのような高速戦闘は、我が艦隊の超弩級戦艦に任せておけばよい。我が艦隊の戦艦を持ってすれば、GT−R級巡洋艦やフェラーリ級戦艦等が太刀打ちできる相手ではないからだ。また、悪路に於いては、我が艦隊の特型駆逐艦の前を航行できる程の戦闘力を持った艦と遭遇したことがない。そのような下級戦艦にも撃沈される程度の艦に、わざわざ我が艦隊の旗艦・驚愕級戦艦コルベットを出撃させるまでもないのだ。
 また、現在の冷戦下に於いては、敵艦隊に脅威を知らしめるのが任務で、実戦配備されても老朽化により戦闘不能なのではないかとの見方もある。就役から現在まで主砲砲撃回数は僅かでしかない。あの不沈艦で有名な戦艦大和でさえ、生涯の主砲発射数は300発程なのである。海上船隻への発砲は生涯に一度きり、数発しか行っていないらしい。
 このように、驚愕級戦艦は自ら攻撃せずともその存在だけで敵を圧倒し、壊滅せしめる驚異の戦闘力を有するのだ。このような脅威は、伝説として語り継がれ、脅威を更なる脅威として広め驚愕級戦艦コルベットを絶大なものとし、恐怖を轟かせるのだ。
 最後に、本艦の艦長は、その命を艦と共に歩むことを決意しているので、いかなる場合でも乗組員拘束装置など着用することはない。艦を見捨てて自分だけ助かろう等という、こそくな考えは持たないのだ。また、そうすることにより絶対に事故ってはいけないという意識が極限まで高められるのだ。艦が沈する時は、自らも没する時なのである。
 これら最高軍事機密艦であるが、このHPをご覧になっている方々だけに、その外観、内装、装備等の詳細な写真の入手ができたので公開しよう。尚、これらの貴重な情報を得るために多数の尊い犠牲者が出たことを付け加えておく。

軍秘へ

九〇式 ZZ−R1100改(C1)

超弩級戦艦

    型式:ZXT10C

    総排水量:〇.二二八屯(228kg)

    発動機関:水冷並列四気筒四行程一〇五二立方センチ 圧縮空気吸気 改

    変速機:前進六速常時噛合式

    最大出力:一五五.〇四馬力

    平均作戦巡航速度:一六〇キロ米毎時

    最大戦速:音速の1/4(300km/h)

    作戦航続距離:高速道路 約四〇〇キロ米

           一般道路 約三〇〇キロ米

    使用反応液/容量:無鉛普通ガソリン/二一立

    乗員:二名

    主要装備:対潜哨戒装備
          ・電波探信儀(通称レーダー)

 ハイウェイの覇者として世界最速の覇権をかけて川崎重工業が建造した戦略艦である。本来、日本国内では軍法により実戦配備が許されない輸出専用兵器であるが、闇の武器商人により国内に持ち込まれ国内でも実戦配備されるようになった。ノーマル状態でも唯一300km/h(マッハ0.25)を出せる超高速戦艦であり、事実上、個人所有で合法的に操縦できる乗り物としては世界最速を誇る。
 本艦は、国内に持ち込まれたZZR型として社外製主砲消音管を装着した一号艦であったと思われる。この強烈にやかましい主砲消音管(とは名ばかりで排気音増幅管だった)を装着していたが、国内に於ける戦闘が激化し、白色敵艦隊(通称白バイ)の執拗な威嚇攻撃(うるさいだけで10分間に2回も砲撃され停船を命じられた)に遭遇する機会が多くなった。そこでやむなく外観上ノーマルに艤装してある。ノーマルにしたことで静かになりすぎ、民間船が高速で接近する本艦を見落としがちになり、何度もニアミスを繰り返してきた。‘Loud Pipe Save Lives’このクラスの戦艦になるとそれなりの音を発する主砲を搭載しないと危険なのである。(バスのクラクションの音が図体に比例して大きいのと同じで、スピードに応じた音が必要)
 最近、本田技研工業から強力な戦略艦が戦場に投入され、世界最速の座を揺るがさんとしている。艦長はそれら新鋭艦が最前線に配備されることを先々から予測し、将来それらの新鋭艦と数々の戦闘をこなしていく為に、機関の大改装を命じる。ノーマル実測142ps(カタログ147ps)のところ、艦長自らの施行による機関改装により実測155.04psにまでスープアップしてある。しかし、諜報部員の情報によれば敵新鋭艦の性能は恐れるに足りない程度であることが判明している(カタログ出力165psを謳いながら我が艦のノーマル実測よりも低い)。
 その戦闘力は想像を絶するもので、0-100km/h加速2秒以内。5秒も経たない内にワープスピードの200km/h以上に到達する。この全開加速を行うと、その強烈な加速力により、脳内の血液が後方へ追いやられ視界が暗転するほどである。訓練され選ばれた乗組員しか搭乗する事は許されない。
 艦長が記録した最大戦速は、某中央自動車道・八王子−大月間でメーター読み280km/hであった。たぶんこの区間に於ける世界記録であろう。実はこの超ワープスピードに達した時点でも、強烈な加速は衰えることなく、余りの恐怖に戦闘を中断せざるを得なかった。言い訳がましいが、その時の戦闘装備がTシャツ・ノーグローブという非戦闘体制にあったためであることを付け加えておこう。臨戦態勢ならば300km/hは確実に越える。この領域にはいると、曲がらないし、一度曲がると元に戻らなくなる。また600R程のカーブでもフルバンクに近い。
 山岳戦に於いても鈍重と思われがちな巨体からは想像できない軽快な戦闘が可能だ。その様な戦場に於いてもレーサーレプリカ級戦艦と互角以上の戦闘力を発揮できる。しかし、市街地戦ではその巨体故、絶大なパワーも無用の長物と化してしまい真価を発揮し辛く、苦戦を強いられてしまう。その様な戦場では我が艦隊の駆逐艦が最適である。やはり、この艦の主な戦場海域はハイウェイであろう。
 1998年5月23日、敵艦隊の奇襲攻撃により重大な損傷を受けてしまった。戦艦に魚雷命中!撃沈か?

 

九〇式 DT200WR

特型駆逐艦

    型式:3XP

    総排水量:〇.一〇七屯(107kg)

    発動機関:水冷単気筒二行程一九九立方センチ

    変速機:前進六速常時噛合式 広歯車比

    最大出力:三五馬力

    平均作戦巡航速度:六〇キロ米毎時

    最大戦速:一四〇キロ米毎時

    作戦航続距離:高速道路 約二六〇キロ米

           一般道路 約一七〇キロ米(非戦闘時二六〇キロ米)

    使用反応液/容量:無鉛普通ガソリン/一〇立

    乗員:二名(本艦は一名に改装)

    主要装備:夜戦照明用電源取り口
         電探装備可能

 主に市街地戦、局地戦闘用に山羽発動機により建造された特型駆逐艦である。実戦配備艦モトクロッサーYZ譲りの機動力は、90年型という艦零を感じさせることは無い。一昔前のモトクロッサーと同等以上の戦闘力を有する。
 数々の主要な作戦に参加しており、レイドカムロ海戦、SSER沖海戦、ラリーin身延戦線、サタデーナイトラリー作戦、その他多くの公道エンデューロ作戦に参加している。その戦績は'91レイドカムロ完走55位/約700台、'92レイドカムロ完走56位/約700台、'96レイドカムロ完走194位/約700台、5thラリーin身延8位入賞/約130台、その他野戦入賞数々、とめざましい活躍をし多くの戦利品を勝ち取ってきた。
 主な戦場がオフロードであることから、最高速度は出ない。が、軽量・低重心・悪路走破性の高さから特に市街地戦に於いて高い戦闘力を発揮する。0−30m加速に於いては我が超弩級戦艦ZZ−R1100を凌駕するほどの瞬発力を誇る。市街地戦に於いてはもはやこの艦の前を行くものはいない。並みいる戦艦・巡洋艦を駆逐して進撃していく。
 オフロードに於いては、艦長の指揮能力の高さと相まって、この艦が暴れ出すと手を着けられなくなるほどだ。日本の狭く曲がりくねった林道に於いては、WRCのチャンピオンカーが襲撃してきても、この艦に追いつくことは叶わないだろう。艦長はこの駆逐艦の指揮を任命されるまで、モトクロス全日本選手権での実戦経験を持つ強者であった。その戦闘に於いてもめざましい功績を残してきたらしい。これらの実戦経験を市街地戦に生かし、現在は中国地方を主要な作戦行動海域としている。
(−>在りし日の艦長
 市街地戦のみならず、山岳戦に於いても場合によってはレーサーレプリカ級戦艦をも撃沈する実力を持ち侮りがたい存在である。
 このように市街地戦、山岳戦とオールマイティーに活躍する。まさに、日本の気候風土にマッチした艦なのである。
 また、シリコンカーバイトメッキを施した機関の耐久性にも特筆すべきものがある。ある日、艤装を終えた試験航行に於いて、手違いにより潤滑油供給管の接続を忘れたまま、八王子から奥多摩に向け出航してしまった。分離給油式の機関を搭載する本艦に於いて、それは自殺行為を意味するものであった。艦長は排気ガスが薄いことに薄々気付いていたが、機関に異常が認められなかったため試験航行を続けた。奥多摩の演習海域に到着し全開全速試験を行ったところ焼き付きに似た症状を伴いながら、機関出力が急激に低下してしまった。早速原因を究明したところ、潤滑油供給管が外れているとの報告があった。急遽試験航行を中止し帰港して、機関の解体調査を実施した。すると、驚くべき事に50km近い距離を無潤滑油状態で航行したにもかかわらず、シリンダー・ピストンに若干の損傷を受けたに留まっていた。通常の機関では考えられない事実だ。

このように、我が艦隊にまつわる話は殆ど神話に近い。まさに、世界最強の艦隊なのである

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