2)米国政府の予防に関する考え方John D. Graham(米国行政管理予算局長官)(2002年1月)
リスク管理において、EUとは多くの違いがあるが、「予防」概念の合意は可能である
予防(precaution)は、必要かつ役立つ概念だが、主観的であり、貿易政策その他の目的で乱用されがちである。
リスク管理上の意思決定の一部に予防が用いられる場合には、科学又はセーフガードの手続が必要である。
予防的手段を適用する前に、有害性に関する科学的評価を行うとともに、実施可能であれば、その代替となる予防的方策の費用/便益分析が必要。
リスク管理においては、公正さ、公平、透明性及び一般市民の参加について関心が払われなければならない。
予防的手段は広範囲にわたる。禁止や用途規制から教育や市場改革への警告にまであり、潜在的なリスクの理解のための研究プログラムも含む。