12世紀前半(1113-50)、スールヤヴァルマン2世によって建立されたヒンドゥー教寺院であるが、西向きであることから王の菩提寺とも王の覇業の記念碑とも考えられている。

中心の5基の塔はメール山(須弥山)を象り、周囲の壁は世界を囲む山脈、その回りの壕は大洋を表し、この寺院全体がインドの宇宙観を表す。

寺院は208へクタールの面積を占め、アンコール遺跡群の中で最大である。



塔門の窓際のレリーフ。

連子窓の美しい陰が印象的。


塔門内壁の美しいデヴァター(女神)。

壁のそこここに思い思いのポーズと衣装で佇む。



アンコール・ワットを建立したスールヤヴァルマン2世のレリーフ。

王や貴族など位が高いほど多くの天蓋(傘のようなもの)が描かれている。

<第1回廊南>


戦いの一場面

各壁面ともびっしりレリーフで覆われているが、全体的に彫りが浅く、また修復の際、タワシなどでこすったために、本来の趣が失われている箇所もある。

このあたりのレリーフは保存状態も良い。

<第1回廊>


象に乗った兵士達 <第一回廊>

モチーフは戦いや神話が多い



第二回廊のデヴァターと連子窓



中央祠堂からの夕日