国後地方ウプラウレニヤ法令
    一九四六年四月十二日公布 古釜布

一 一九四六年四月一二日ソ連人民委員会により国後地方ウプラウレニアを開設せられたり
  その区城―国後島 色丹島 多楽島 志発島 勇留島 秋勇留島 水晶島とす
二 四月一二日限りをもって以前の役場は解散せられたり
三 右区域内に居住する「ソ連人」日本人 地価埋蔵資源 工業 工場 水産 農産 牧産 その他いっさいの用具を監督する任務は「ウプラウレニヤ」にあり
四 ウプラウレニア組織
    ウプラウレニヤ長 パプハジヤ
       次長    不明
       副長    不明
       書記    ロマーキン
       業務部長  ロマーキン
       財務同   不明
       水産同   不明
右布告す。
   一九四六年四月一六日
       ウプラウレニヤ長  パプハジヤ
          書記     ロマーキン


出典)
北海道附属島嶼復帰懇請委員会 [編] 『四島を返せ : 択捉・国後・色丹・歯舞群島返還運動史』
根室市企画振興部国際交流課領土対策係 , 北方領土問題対策協会, 1997.3
PP52,53


注)ウプラウレニヤとは官庁、役所、管理、運営などを指すロシア語。ここではソ連の法に基づく行政下に置かれたことを意味している。

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