暴力団・右翼の北方領土返還運動


納沙布岬


日本国最東端の地である納沙布岬には、北方領土奪還を訴える碑が、いくつも建っています。ほとんどは、右翼団体が建てたもの

建立した年号を神武天皇皇紀で記載したものも数多くあります。





指定暴力団 住吉会


 納沙布岬にある北方領土奪還を訴える最も立派な碑は、日本青年社が建てたもの。
 日本青年社は、暴力団住吉連合(現:住吉会)本部長・住吉一家小林会会長の小林楠扶が作った右翼団体。指定暴力団住吉会の西口茂男総裁が最高顧問を務めていることが、平成8年6月の国会審議で警察庁警備局・植松信一課長から明らかにされた。


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この碑に刻まれている文字は、暴力団住吉一家の小林楠扶の筆による。
年号は『皇紀2644年(昭和59年)建立』とある。




いろいろな右翼団体


新しそうな碑 石柱 つぶれた金属製
新生有志共闘会議 
天祐同志会 大日本国勝会 大日本至誠会
天祐同志会は指定暴力団山口組系山健組傘下の右翼団体らしい。
政治結社 日本誠憂社 とあります

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新生有志共闘会議:
 有志共闘会議は報国青年社・護国青年社などを傘下に持つ、大阪を中心とした右翼団体。幹部の相次ぐ逮捕により、活動を休止したようたったが、新生有志共闘会議として復活したらしい。



日の丸が半旗になっていた
碑の後ろに右翼らしき名前がいっぱい
碑の全景 説明文の一部
建立日付が「皇紀」だけです。
一般人には理解できません。
関西協議会 有志共闘会議
国士塾  日本皇民党 
大日本憂政党   などなど
北海道愛国者団体会議
(北海道威信連盟総本部 自由民族党司令部 国粋青年隊正道義塾  等)

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北方派遣軍旧軍人会が建てた碑 宮城県の右翼団体のようだ

このうち「デンソーサービス宮城」は
株式会社デンソーと関係あるのだろうか
北海道愛国者団体会議

後ろの建物は望郷の家

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これは、右翼団体ではないかな
日本健青会 高橋達之助顕彰碑




違法看板

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 花咲から納沙布に至る道路脇には、右翼が不法に立てた看板が散見されます。
 見るからに古そうで、汚らしい看板です。看板の前には、道路管理者の警告文が立てられていました。
注意  
 当該地は道道根室半島線の道路区域です。
道路区域内には許可を受けずに立看板を設置す
ることはできませんので、設置した方は早急に 撤去してください。
 なお、撤去しない場合は、管理者が撤去する ことがあります。

                北海道釧路土木現業所
                 根 室 支 庁
 道路管理者の警告看板にも、錆が出ていました。 右翼は、いいかげんに看板を立ててほったらかし、道路管理者も…。
 これが、返還運動の実情なのでしょう。


平和の塔


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納沙布岬を遠くから見ても良く見える、ひときわ大きな展望台は「平和の塔」といいます。ここへの入場は有料です。
この塔は、右翼の大物、笹川良一氏が作ったものです。

宮崎県宮崎市には、塔が立っています。この塔は、戦前には「八紘之基柱」、現在は「平和の塔」と呼びます。宮崎の平和の塔には、「八紘一宇」と書かれていますが、納沙布岬の平和の塔には、そのような文字はありません。

注)第二次大戦期、日本は海外侵略を正当化するために「八紘一宇」の標語を用いた。1945年12月、GHQは神道指令で、公文書における「八紘一宇」の用語を使用することを禁止した。

(参考) 宮崎の平和の塔 (この画像はクリックしても拡大しません)




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