−こいばな第22話−
漢の館


さて、このコーナーも久しぶりですね。
熱き漢の友情と申しましょうか、過去当館にお越し頂いたお客様との交友で起こり
ました出来事をこれから明るく健康的に紹介してみようと思います。
題して「漢の館」。
…何かバックグラウンドの模様が意に反して逸話の怪しさを物語っているような
感じがしなくもないですが、まあ気にしますまい。

逸話1.長髪な誤解
先日遠方より館を訪れた、さるマニアなお客様。
実は大変な長髪でありスラリとしたその後姿、夜目遠目傘の内で見間違われる
事もあるやも知れんと館主がふと思った程。
二泊三日の楽しいこいばなのうちに無事帰られたが、後片付けの際にふと絨毯の
上に落ちていた長い髪の毛を1本発見。
三日も寝泊まりしていれば1本位は抜け落ちようと言うもの。
だが、ふとある事*が脳裏を過った館主。
「… こ、これは! …(^^;;;;; 」
そう、もしこんなものを先に家族や身内に発見されてしまったら大変な事になって
いたところである。
「い、いや、これは、男性の髪の毛である!!!!」
と、いくら真実を伝えたところで単身赴任一人暮らしの身の上、状況から誰も
信じてくれない場合だってあるものだ。
… … …
程なく部屋の清掃を済ませ、無事事なきを得た館主であったが…。
実は、長髪が故に起きた罪な出来事(ふとある事)が実際にあったのである…。

*「ふとある事」の紹介
その昔ファミコンショップ、シー○ル古川店に勤めていた長髪なIさん
背中まで伸ばした髪の毛を後ろで束ね、さながらポニーテールのよう。
かなりコンシュマー方面が詳しい方で実に頼もしく思え、お名前を知らなかった
始めの頃は店への電話での問い合わせでIさんを呼び出してもらう際に
「ちょんまげの店員さんをお願いします」
と言ってたりもした館主。(笑)

ある日のIさん、店の髭面ザンギエフ社長(あだ名は内緒)に車で自宅まで送って
もらう事に。やましい事など毛先も無い二人の間柄。(あったら困ります
何の変化も無い日常。ただ、たった一つ… その日はIさんが長い髪の毛を1本、
車中にお土産として置いていってしまった事だけが違っていた。
翌日からまた平和な日常が訪れるはずであったのだが…。

翌日、社長が奥様を車に乗せ送る事になった際のこと。
日常に突如不幸は訪れるもので、奥様がシートの上に落ちている長い髪の毛を
発見。

奥様「これ、どう言うこと?」
社長「?? …いや、…それは店のI君の髪の毛だ。」

と言ったやりとりがあったかどうかは知らないが、誤解により夫婦間にかなり険悪
なムードが漂ってしまったとのこと。
後日、無事誤解は解けたのではあるが、全く世の中真実を訴えても信用して貰え
ない状況はある事を悟った館主なのであった。

逸話2.Iさんの誤解
シー○ル勤めだったIさんを当館に初めて招待する事に。(5年前)
初めてのお客様には極力親切にするのが当主のモラルと言うもの。
接待は最善を尽くす事に。(実は妙に親切過ぎると思われていたらしい。)
楽しいこいばな、楽しいゲーム、ついつい夜が深けて行くのも忘れ、気が付いたら
深夜をとうに過ぎており、Iさんには当館に泊まって頂く事になった。

布団を2組敷き、二人共寝床で就寝体制に入って間もなくの事。
Iさんは寝息を立てようとしていたその時。
ふと部屋の照明の豆球が一つ、消し忘れている事に館主は気が付いた。
蛍光灯の紐はIさんの上にぶら下がっている。
館主は豆球を消そうとして体を起こし、紐に手を伸ばそうとした。
Iさんに少し覆い被さりそうな体制になったその時。

…Iさんは胸に手を当て防御の姿勢でいきなりビクビクと起き上がってきた…。
不安そうなその顔たるや…

…一瞬の静寂、場に流れる気まずい雰囲気…

全くの誤解、だが、それを口にしては尚更気まずくなる。
何気なく電気を消してまた布団を被ったが、…ひょっとしてIさんは私が寝入る
まで眠らずに警戒していたのではないかと、ふと今更ながらに思い付く館主。

全く世の中、もし真実を訴えたとしても信用して貰えない状況と言うものが発生
するものである事を悟った館主なのであった。

勿論後日、誤解は解けるのではあるが(解けなかったら困ります)、この時の事を
Iさんに聞いたら、
「いやあ、そんな事もありましたねえ。」(^O^)
…と、妙に良く覚えていたのがなんとも趣き深い漢の思い出話。

それにしてもIさん、その後の来館で同じ漢気な手口で更に2回ハメられて
いたりする。
以下がその内容。

Iさん、オフ会で来館するなりそこにいたW氏,J/S君,館主の3人が一斉に
「じゃあ、皆でお風呂に入りましょうか!」
と言っておもむろに服を脱ぎ出すのを見たものだから正座したまま硬直して
しまったとか、
(実はIさんを引っ掛けようと3人で事前打ち合わせをしていたもの。)
W氏がいきなり
「あっくんサンってポニーテールは男も女も見境無いですね!」
と言い出したものだからIさん急に館主のそばから身を引いて離れていったり
とか、
W氏、どうか勘弁して下さい…。)(T_T)


…なんかIさん、身内の間でいたずらの良いカモになっていたような気がするの
だが… いやいや、気のせいに決まっている。
今でも大切な知り合いである事に変わりはあるまい。 (次はどう…)

逸話3.Bさんの知らぬが仏。
ある日遠方より来館したAさんとBさんの二人組。
さあ、ゲームが始まったら延々止まらない。
一晩徹夜の上危うくもう一晩徹夜しそうになったのだが、流石に体を壊されて
しまっては元も粉も無い。
館主それとなく提案し、楽しみを我慢して寝て頂く事になった。

翌早朝…

ふと目が覚めた館主。
ぼんやりと視界に入ったものを眺めていて段々焦点が合ってくると、何やら
プリプリしたものが目前にある事に気が付いた。

「… ケツだ …」

そう、館主の隣に敷いた布団にはBさんが寝ていたのだが、寝ぼけてトランクスを
脱いだまま横向きに体を折り曲げ尻をこちらに向けて寝ていたのである。

連日の疲れもあり、AさんとBさんは眠ったように死んでいる。

館主鼻先にあった漢のケツを不覚にも視界に入れてしまった事を死ぬ程後悔
したがさて困った。

そっとトランクスを上げて差し上げるのが思いやりとも思ったが…
もしトランクスに手を掛けている所をうっかりAさんが目を覚まして目撃でも
されてしまった日にはいくら真実を訴えても到底信用して貰えないのが世の常と
言うもの。

館主諦めてそのままもう一寝入りする事にした。
「許せBさん!恨むなら自分の寝相の悪さを恨んでくれ…」
と心の中で呟いた館主。

…皆が目を覚ました時にはBさんは無事トランクスを履いていたのでほっと一安心
したのではあったが…
しかしあのプリプリおケツを思い出したく無いと思う程思い出してしまうトラウマ
に暫く陥る事なってしまったのだから、Bさんに恨み言の一つ位言ってもバチは
当たるまい。(笑)
まさか「男のケツは見たくねえ!」などとBさんに本当の事を話してしまったら
名誉に傷が付く事必至であり、この事は本人だけには黙っている事にしようと決心
した館主なのであった。

逸話その4.漢3人頬寄せて
会社の同僚SさんとKさんが遊びに来館。
Sさんが持って来たのは買いたてのおニューなWindowsノートパソコン、そして
「下級生」(elf、18禁)。
Sさん、館主がPC版下級生をプレーしたがっているのを知ってか、
ニューPCを見せたくていたところ。(笑)
館主の当時のMac(Centris)の性能では到底エミュは走らずただ指をくわえて
見ているしかない。
が、勿論館主も興味があるのでこれは歓迎。
「このゲーム、女房にはあっくんから貰った事にしてあるんだ。」
とのSさんのとてつもない暴言は勘弁してやる事にした心の広い館主。

早速パソコンに電源を入れ、下級生を鑑賞いやプレーする事に。

液晶パネルの事、モニターに比べると視野角と明るさは劣る。
「おう、なんか見辛くないか?」
誰とも無しに言う。

プレーを続けているうちに徐々に良く見えるポジションを確保しようとSさんの
左右からKさんと館主が自然に寄り添う形になった。
「なんか画面暗いなあ…部屋の電気消すよ…」
1ドットも見逃したく無い館主が提案。六畳間の部屋の中はノートパソコンの
明かりでこうこうと照らし出されるようになった。

… … … …
暗がりの部屋の中、液晶画面を覗き込む中年漢三人。
各々の頬はニアミス寸前。
「ゴクリ」と生つばを飲み込むKさん。
鼻息が荒いSさん…。
プレーするのは18禁パソゲー「下級生」。
「いやあ、瑞穂ちゃん、かわいいよねえ!」
と、体育会系出身、無骨なSさんの実に漢気な発言。
… … …

後日Sさんは転勤してしまったが、数年後にはまたこちらに戻って来る予定
の一時的なもの。今度は
「いやあ、この『陵辱好きですか?』を旦那様に頼まれて買って
来たんですが」
と若奥様に対し軽く報いや応酬できる日を心待ちにしている館主なのであった。

私信:Sさんへ
Sさんの一日も早い帰国、心待ちにしております。
−2002/2/11補足−
Sさんは無事に帰国し、今は元気に町工場で働いております。

                             by館主


          
-館主コメント-

ほしがりません、ケツまでは。



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