−こいばな第19話−
22年ぶりのガチャガチャ

さてさて、ここをUPするのも久しぶりですね、今回もまたしょーもない館主自身の
こいばなです。

今回はある中古ファミコンショップで起きた、ガチャガチャにまつわる出来事を
紹介させて頂きます。
なんでも、このガチャガチャをコレクションなさっているマニアな方もいらっしゃる
ようですね。館主はガチャガチャを集める趣味は無いのですが、いやでも、
上の画像は何だろうって… …??(笑)

いや、説明は後にして早速本題に入りましょう。(^^;



2000年 1月23日

ここは古川。お世話になっている某中古ファミコンショップ、シー○ルの店内。
パソコンソフト、お花畑のフローレを予約に行った館主、ふと店内より出る際
「ガチャガチャ」(正式名称知りません。)の機械が店内に設置されているのが目に
付いた。
今までずっと設置されているものだったのだが、何故か今回は感じるものがあり、
ふと見てみる気になった。
するとインストラクションカードの「To HEART」の横文字が目に入ってきた。
これはなにやらゲームグッズが入っているような予感。館主にわかに嬉しくなる。
機械の中に入っているインストを良く読んでみると
リアルフィギュア全6種 ¥200
とある。
更に中を覗いてみると、なる程カプセルの中には肌色系のパーツが詰まって
いたのだが…ふとあるものが目についた…。

「おおおおお!!しっ白パ(以下略)」

それよりもどうだ、パーツは小さいながらも実に良くできている。
「リアル」の名に恥じないパーツの数々。布地のシワが妙にリアル。お尻いや
下半身の曲線状態等、製造元の品質へのこだわりが良く感じられる。

にわかに品質調査がしたくなった館主。
だが、その日はあいにくと財布の中には小銭が全然無かった。
(実は給料日前で大銭も無かった。)
館主、その場は仕方無くすごすごと退散する事にした…。

1999年 1月29日

朝から天気が良くて暖かい。どうやら気温が氷点下にはなっていない異常気象の
模様。
(平年は氷点下−10℃古川の町も住めば都です。だいたい気温が−5℃以下で
なれば、あとはどんなに気温が下がろうとも、人間の感覚は同じになります。
(本当)…単に「痛い」と感じるだけです。)(笑)

久々にボロバイクを引っ張り出して、中古ファミコンショップ、シー○ルに向う。
こんな時期にバイクに乗れると言うのもここ古川では奇跡である。

店内に入ると、何やら騒々しい。
そう、休日の為、店内に設置されている
「DDR3番目混合」
とか言う大型筐体が設置されており中学高校生のクソいやお子様達が熱中
している。
今まで上品でもの静かだったこのお店も、平日は全く無用な長物と化している
筐体のお陰ですっかり様変わりしてしまったのだから、何だか悲しい。
もし遊んでいるお小様達が皆切支丹であったなら、足場のあの忌わしい踏み板
全部にイエス様の肖像を描いてやるところだと、ふと先日読んだ某漫画のネタを
思い出しながら考えてしまう館主。

早速カウンターに向い、店員Tさんに「お花畑のフローレを下さい。」と伝える。
が、騒がしい店内、Tさんには良く聞こえ無かったらしい。怪訝そうな顔をされる。
仕方無くもう一度大声で伝える。
「予約していたお花畑のフローレを下さい!!」
程なくTさんは理解してくれて、館主は無事ソフトをゲット。
…全く店内が騒がしいのも考えものである。

店を出ようとしたが、ふと先週の出来事を思い出した館主、ガチャガチャの機械に
再び立ち寄った。
中のカプセルは先日よりあまり減っていない模様。
相変わらず後方隣では踏み絵をしているお子様達の騒がしさ。
… … … … … …
暫く考え込んだ館主、先日諦めた品質調査をついに実行する決心を付けた。

再度カウンターに赴き、店員Tさんに声を掛ける。

館:「すみませーん、これ両替して下さい!!それから、何か袋を頂けません
   でしょうか?」

館主は財布から札束(嘘)を取り出して渡そうとした。そう、目的は決まっている。
リアルフィギュアいやゲームグッズを全機種品質調査したいからだ。
すると、事態を理解していない店員Tさんは一瞬いぶかしそうな顔をする。
事情を説明するとTさんニヤリと笑う。
「ああ、この人のいつもの病気が…」と言う顔である。

T:「あ、それからDDRの脇に両替機がありますんで使って下さい。」

さて両替機が設置されていたとは知らなかった。
お店のレジの100円をあまり使い過ぎると他のお客様のお釣に困る事が予想され
遠慮がちに数千円程両替して頂こうと思っていたのだが…。いくらでも両替は可能
と言うのはなんとも便利。
(結局はこれがアダとなるのですが…話を進めましょう。)
平日は全く無用な長物のお陰でガチャガチャが取り放題の環境ができたの
だから、流石にこの時ばかりはコ○ミに感謝!!
中古問題を盾にして場にそぐわない筐体をゴリ押し販売したなんて言うまい。

早速財布の中身を両替し、皮ジャンのポケットにジャラジャラと無造作に突っ込み
ガチャガチャを開始する。

チャリンチャリン…キリキリ…ゴロゴロ…ゴットン…

おそるおそるレバーを回すと、おおお、カプセルが本当に出て来た。

早速最初の数個を入念に品質調査する館主。
隣に小学生のガいや男の子が近寄ってきてもの珍しそうに見ている事に気付く。
館主は邪魔なので目で「あっちへ行け!」と言ってやる。

が、ある事に気が付いた…。

「あああ、レミィちゃんが黒パ(以下略)」

機械の中を覗いてみた時には確かだったはず。一瞬「塗装色違い」の不良品
かとも考えたが、本当のゲームの方では全部で白,ピンク,緑,パープル,黒の
5種類ある事を思い出し、どうやらこれは「仕様」であると察しがついた。
インストラクションカードに描いてある「全6種類」と言うのは実は厳密には違い、
細かく言えばもっと種類があったのである。
そう言えばガチャガチャに詳しい某知り合いから
「ガチャガチャの中にはレアなものが混じっています」
と情報を頂いていた事を思い出した。
うぐぅ、ガチャガチャも奥が深い。… … … … …

館主の方針は変わった。
「…よし、コンプリートの為にガチャガチャ2台の中身を全て出してしまう
のだ!!」

再度両替機に向い万札を一気に両替。皮ジャンの右ポケットがパンパンになる。

機械の設置場所に戻ると、どこかの若い女性が隣の違うガチャガチャをやろうと
しているところだった。
そんなものには目をくれない館主は早速その隣でガチャガチャを開始。

チャリンチャリン…キリキリ…ゴロゴロ…ゴットン…
ポイ
(袋にいれる)
チャリンチャリン…キリキリ…ゴロゴロ…ゴットン…
ポイ
チャリンチャリン…キリキリ…ゴロゴロ…ゴットン…
ポイ
         ・
         ・
         ・
         ・
延々と場違いなアメリカンライダー風貌の中年男がガチャガチャを繰り返して
いる。袋が徐々にカプセルで膨らみ出す。
館主の気迫に押されたか、先程の女性はガチャガチャをやらずにその場を逃げる
ように去っていた。

ふと気が付くと、今度は中学生のガいや男の子が隣にいて欲しそうにしている。
館主は目で「お前には1個たりともやらん!」と言ってやる。

やがて袋が一杯になり、とうとう入らなくなった。
館主はカウンターに向い、もう1枚袋を貰う事にした。
Tさんも心得たもので、取っ手付きの大きなシー○ル特製手下げ袋を差し出して
くれた。

機械の設置場所の舞い戻ると、近くでDDRをしていたお子様連中がこちらを見て
なにやら言いたそうにしている。どうやら館主の行動に気付いた模様。

更に子供連れの中年女性が何事かと機械の中を覗き込んで来る。
館主は目で「よそ行ってくれ!!!ババア!!」と言ってやる。
次々とくる野次馬が嫌になり出す館主。

今度はポニーテールの女の娘が好奇心でチョコチョコと寄って来た。
館主は目で「ああ、ゆっくりと見ていきなさい。」言ってあげる。
人間、了見の広い心優しさは必要と言うものである。

延々作業を繰り返す館主。
約20分程して2台の機械の中身はすっかりと空になった…。
いつしかDDRの騒がしさも無くなり、館主の周囲にちょっとした人だかりが
できている事に気が付いた。
館主は関わるのが鬱陶しいので、さっさと切り上げる事にした。
… … … …
悠々と店を出て、カプセルで一杯になった大袋をトランクに積み込んでいると、
今度は店員のTさんが店内から飛び出してきた。何やら館主に用事がある模様。

T:「すみません、あっくんサン、あの、ガチャガチャの中に入っている紙、
   もし宜しかったらいりませんか?」

…??
程なく事態を理解。
用済みになったインストラクションカード、館主なら必ず欲しがるとTさんは気付い
たのである。流石に5年近くの付き合い、Tさん館主の事を良く知り尽くしている。

店内に舞い戻り、機械の設置場所でTさんと2人で話し込む。

Tさんが機械の鍵を開けながら話す。
T:「あっくんサンってガチャガチャマニアだったんですか?」(^^)
館:「いや、そう言う訳では無いのですが。」(^^;
T:「この手のものって人気なんで、直ぐなくなっちゃうんですよね。今回
   のものは『Part1』なんで、また新しいのが次入ってきますよ。」
   (^O^)

… …なんとも恐ろしい事を言い出すTさん。
館主は聞かなかった事にする事とした。気になり出したら身の破滅である。

T:「はい!これどうぞ!」

CopyRight:Leaf,AQUAPLUS
 

先程の人だかりはまだ残っていて、全員がこちらの一挙一動を見ている。
だが、館主はちっともそんな事は気にしない男である。インストを2枚共頂き
大満足な館主。
DDRの騒音も止んだ中、野次馬全員に見送られながら嬉々として店を出たので
あった。

… … … … … … …

館内にて

早速帰館した館主、カプセルの数を数えてみると80個あった…。
全部でいくら掛かったかは絶対に考えたくない。
今月更なる赤字が決まり、少々ブルーになったが、気を取り直していくつか
組み立ててみる事とした。

パーツの点数は7〜8点。
最初に組んだフィギュアは何故か部品が余った。
一体なんの部品かと考え込んでしまったが、ややあってそれは
スカート
である事に気が付いた。
早速組み立て直したが、つくづく自分の性と言うものが判った館主。

フィギュアの大きさを判り易くお伝えする為に、
「プレイガール」の基板と大きさを比較してみました。

ふと衝動的に行動を取ってしまった事と、思い出したくないフィギュアの新作の
話が心の中で倒錯したが、それも一瞬の事で、今回の品質調査の成果が充分
上がった事にたいそう満足な館主なのであった。



館主コメント−

 そう言えば「ガチャガチャ」をやるのも実に22年
 ぶりでございます。
 22年前にもPカップなるガチャガチャが流行り
 やはりあるものが欲しくて中身を全て出していた
 前歴が館主にはありまして、つくづくその頃から
 研究熱心だった、変わらぬ自分の事を思い出し
 ながらついつい照れてしまった次第でございます。

 左の画像は、今回のフィギュアいやゲームグッズが
 「リアル」の名に恥じない出来である事をお伝え
 したい一心で撮ったものでして、決して他意は
 ございません。

     


 
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