−こいばな番外編第1話−
ゴールドウィング東北大会


さてさて、こんなものUPしていいのかとも思いましたが、まあ、プライベートな
屋根裏部屋の事でもあるし、日記の様に惜し気も無く順次消去していくのは
ちょっと個人的に惜しい気がしたので、あくまで館主の趣味で置いておく事に
します。ゲームの話で無くってごめんなさいね。(^^;

さる9月4日〜5日の2日間、宮城で第2回ゴールドウィング東北大会がありまして
総勢150台のオートバイGL1500が集まってきました。
珍しいゴールドウィングのトライクル(三輪車)なんかも来て、それはそれは
大変なにぎわいでした。

南は岡山(2日掛かり)、北は道内から友情出演な方々もいらっしゃっての同胞
との交流。
あまりに楽しくて印象的でしたもので、ついつい記念にこんなコンテンツをUP
してしまった次第です。(^^;



−ヒエラルキー(階層)の存在−
実は、こう言う大会でなくてもそうなのですが、ゴールドウィングの仲間内には
オートバイのヒエラルキーが存在します。(人間関係は全然そんな事ありません。)

一番偉いのは側車(サイドカー)付き。
二番目に偉いのはトライクル。
最下層はソロ(何でもない単車)。

ツーリングの際は先頭が側車で、その後にソロが続くのが暗黙の了解。
これはちょうど英国にはホワイトカラーとブルーカラーの階層があって、それが
別に不満と言う訳では無くて、社会的に当たり前になっていると言った事情と
良く似ています。

更に、いかに装備を沢山付けてゴージャスに見せるかも、ポイントに入ってます。
側車は2人乗りにして(定員4名)キャリアなんて引っ張ってフルにオプションを
付けた日には文句無し最上層になります。

ちなみに赤貧な館主のオートバイはソロでオプションも殆ど付いていない、
最下層に位置します。
いえいえ、参加させて頂けるだけでもありがたいと…。


話を進めましょう。

下の画像はうちのクラブの会長の愛車です。
…うーん、さすがは会長。

4人乗り、キャリア付きフルオプション(カスタムメイド…)
館主自分のバイクを見るにつけ悲しくなってきます。(^^;



−1999年 9月 4日−
当日朝、前日まで大会の前準備で多忙だったクラブの仲間達と古川インターで
集結。
いきなり大音響で音楽が聞こえて来ると思ったら、古川のCさん(ソロ)がやって
来た。
収入の殆どを装備に持っていかれているこの人、装備は決して側車軍団に負けて
いない…。
装備もさる事ながら、特製4チャンネルスピーカーにアンプを繋ぎ、
CD,テレビ,ビデオをサラウンドで楽しんでいて、挙げ句はカーナビ付きと
きたものだ。

「いやあ、バッテリー3個積んでいるのよね、直ぐ上がっちゃうから。お陰でもう
トランクに何も荷物が積めなくてさあ…」

…そりゃそうだ…そんなにAV機器積んで狭い日本、どこで使うのやら…。
もともと積載能力が高いはずのGLに何も積めないだなんて、何か間違えて
いるような気がする…。
おしゃれのワンポイントにシルバーのミラーカバー(3000円)付けるのが関の山な館主には
狂っているとしか思えません。(^^;

クラブ員で会場の設営が完了し、道案内役の館主、案内灯(光る赤い棒)を持って
交差点で待っていると…来るわ来るわGLの団体。

ふと気が付くと、大型トレーラーが背後から近付いて来た。
…いや… 違う…バイクしか走っていない…???
じゃあ、今のエンジンの音って…????????
良く見てみると、訪れた軍団の中に変なバイクが混ざっている…
!!
おお!ボスホス!こいつは凄い!!
とても感激する館主。
(友情出演でいらっしゃった方でした。ちなみに5,800ccのエンジンの化け物
です。…いったい燃費はどの位なのかしらん…赤貧は館主は「馬力」よりも先に
ついついそちらの方を先に考えてしまいます。(^^; )

これがボスホス(5800cc)。アクセルを開ける度にエンジンのトルクのせいで
車体がグラッグラッと横に揺れていました…。私は恐くて乗る気がしません。

さすがに会場でもボスホスは注目の的。
物好きなライダーが早速試乗を申し出ると、オーナーは快くOK。

「へえー、いや、思ったより重心が低くて乗り易いねえ…車重は?…え?
500キロ??…なーんだぁ!GLよりたった100キロ重いだけか…」

… …いや、この感覚、なんか狂っているような気がする…。

やがて岩手の軍団も到着。
岩手の会長さんは、キャリアに4輪バギーを積んできた…。
キャンプ先とかで、小回りが効かないオートバイの代わりに威力を発揮しそうで
良さそうである。
…いや、やっぱりなんか間違えた世界のような気がしないでもない館主。

四輪バギーをキャリアに積んだGL。
かわいくっておもちゃにされてました。

それにしても、皆これ見よがしに皆豪華な装備。館主がオートバイを止めた近くに
あった、館主と同年代の初期型GL(実は、年によって仕様が異なるのです。最近
のはワイパーまで標準装備で羨ましいったらありゃしない。)を見ると…やはり
ゴージャス。(下の画像)もうみんなこんなのばかり。
なんか館主、とっても場違いな気がしてならない…。
(「同窓会」と聞いて平服で出かけたら、周りは皆毛皮のコートにダイヤの指輪した
人達ばかりだった」…と言えば女性であれば感覚的に判り易いかも知れません。)

… … … … … …
バイクのコンテスト等のイベントもなんとか終わり、夜の無事懇親会も無事終了。
すっかり夜になりホテルの4人部屋に入ってみると先客がいて、そのいでたちに
驚かされた館主。

何と体のあちこちに包帯やギブスの怪我人…。

話を聞いてみると北海道から来た方で、

「いや、仲間のハーレー(側車付)を借りて乗ったら、いつもの左側車じゃ
なくて右側車でしょう、(車の右ハンドル、左ハンドルと同様、舟の付け方
にもこだわりがありまして…)右コーナーに60キロで突っ込んだら側車が
浮いちゃって、気が付いたら
コンクリートの岸壁に激突して、ついでに体は
空を飛んで、3m下の岸壁の外に落ちちゃって、そこが岩場でして…

(良く命があったものです…)

両手両足複雑骨折、全治3ヶ月半のところ、2ヶ月半たった先日、体の中に骨を
接続する金属プレートが入った状態でこの会に参加してきたとのこと。

「仲間からも『やめろやめろ」と言われたんだけれど、きちゃいました。
いやあ、良いリハビリですよ!」(^O^)

… …狂ってる…絶対に狂ってる!! …



程なく後から入って来たのは、いつもお世話になっている、バイク屋の道楽社長
そう、「道楽らしい道楽はした事が無い」がいつも口癖の曲者。
家族に「皆で乗れる車を買って」と言われていきなり大型バスを買って、中を
カラオケ室に改造する位の札付きの極め付き道楽者。
(社長、ごめん!館主って根が正直なんです…)

程なく全員が揃い、バイクのこいばな。

社長「いや、俺は道楽している訳では無くて、みーんな家族の為にやって
  いるの!俺って家族思いだからあ。」
(^^;

社長「いや、側車は今のワインレッドのやつで7台目なんだけど、2000cc
  モデルがでたら、それで思いっきり道楽して、それで最初で最後にしたい
  と思うの。もう、一生に一度の道楽、ね。それでおしまい。」
(^^;;
  (「それでおしまい」はいつもの口癖)

…この道楽社長の逸話は数知れず、
自分のバイクのオイル交換は自分の店で決してやらず、他店でやってるとか
(自分の店の腕が信用できないのが理由… …それでいいのか社長!!
高速道路でバイクを足で操作しながら寝そべって手でバナナを剥いて食べて
運転していた所をパトカーに見つかって、慌ててバナナを捨てて逃げて来た
とか、
(腕は確かなのですが、まともな事には絶対に使わないのがこの社長。)

…狂ってる、やはりこの社長どこか狂ってる …

… … …
なんだかんだで9月4日の夜は延々とバイクのこいばなで更けていったので
あった… …

−1999年 9月 5日−

翌朝7時起床、そして事件…。
昨日食べた食い放題のせいか、腹がパンパン。
昨日食べたステーキを出してしまうだなんて、普段社員食堂でキャベツ飯しか
食わない貧乏な館主は勿体無くて出したくない。
…と一瞬考えたが、これは自然の摂理。

洋式の部屋なので、バス兼トイレのレイアウト。
「なんでアメリカ人は風呂とトイレを遺一緒にするかなあ…日本人の方はよっぽど
きれい好きだよなあ…」

などと独り言を呟いていたが、トイレでレバーを倒したとたんに思わぬ事故が
発生。
なんと下水管が詰まったらしく館主の見ている前であれよあれよと言う間に水が
溢れだし …以下略…
後は申しますまい。(食事中な方申し訳ありません。)

…あまりの事にしばしボーゼンとしていたが、気を取り直して皆に報告…。
「…あの…詰まったみたいで、他使って下さい…」
…まあ人の不幸を笑うこと…
ライダーの仲間意識をふと疑い出してしまう館主であった。

準備が済んだらいよいよメーンイベント交通安全パレード。GL軍団の大名行列。
GL1500の白バイ(県警に1台だけある)が先導、最後尾はケツ持ちの館主で、
パトカーがその後から付いて来る。赤色灯がくるくる回っていて、
なんだか気持ちが落ち着かないことこの上無い。(条件反射)

鬼頭の町から古川までの道すがら、沿道では子供が喜んでくれて、紅葉の葉の
ような手を一生懸命振ってくれる。…なんだかとても嬉しい。(^^)
運転しながら行列の写真を撮ろうとしたが、さすがに後ろはパトカー、
安全運転義務違反はちょいよろしく無いので断念。

全員無事事故も無く、めでたく解散、GLは方々に散っていったのであった。

やっと肩の荷が降りたと思ったら…
…そうだ…会場の後片付けがまだ残っていたんだっけ…あうう…(T_T)

            そんなこんなで何とも印象深い2日間でございました。
                                  館主 



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