レビュー第27回

宇宙戦艦ゴモラ
CopyRight:UPL

  

            CopyRight:UPL(上の2画像)
           左上はゲームのタイトル画像、右上はインストです。

さてさて、2週間ぶりの更新です。
ここ最近のこのコーナーの更新を振り返って気付いたのですが、すっかり軟派な
機種ばかり紹介してましたね。(^^;
新規一転、C級シューターのはしくれとしてもちょっと仕切り直しをさせて
頂きましょう。

この機種がお目見えした1990年は格闘ゲーの傑作、ストリートファイターII
が巷でブレイクした年でした。
ストIIを心のオールドゲームとする若い方々も多いと思います。(^^)
一方シューティングと言えば、前年のR−TYPE2とグラIIIの失敗ですっかり
斜陽になっていた御時世でした。
そんな事から「ゴモラ」と言われてピンと来ない方がいらっしゃっても致し方
無いかと思います。

ゴモラは中々斬新な操作方法のシューティングで、クリアする為にはちょい
戦略の予習が必要と言うクセのある機種でした。
初プレークリアと言うシューターの金字塔を打ち立てるのはちょっと無理だった
と思いますが、どなたか初見プレーでクリアされた方はいらっしゃいます
でしょうか?(笑)

さて、格闘技の時代の流れに飲み込まれてしまいパッとしないまま消えていった
宇宙戦艦ゴモラ。
実際遊んでみれば結構イケまして、館主ついついお薦めしたくなりました。

ではでは、早速紹介して参りましょう。

                    館主的基板推薦度:☆☆☆☆
       
                   (メカフェチな方に)

        JAMMA規格に合わせた400mm×300mm程の大きさの基板です。
              何の変哲もない1枚板でしょう。


1.ゲームシステム

8方向2ボタン。アイテムによるパワーUP方式、及びライフ制です。
往年のシューティングに習い、全9面の構成で面最後にボスが控えています。

通常ショット(Aボタン)はR−TYPE同様「溜め撃ち」が可能で、連射性も
まずまずです。
実はライフ(後述)を取る毎に自機が大きくなって行きまして、勢いアイテムを
取り捲りフルパワーUPした状態の機体のドデカさは思わず笑えてしまう程
です。(笑)(画像左下)

それと、この機種最大のシステムと言えば、ビームの存在でしょう。
通常のショットの他、8方向レバーでカーソルを位置合わせし、そこにビームが
撃てるのです。(画像右下)
強力な攻撃力を持ち敵弾も消してくれる便利なビーム、これ無しにこの機種の
クリアは不可能でしょう。
カーソルは、Bボタンを押している間8方向レバーで操作ができるのですが…、
自機の操作と通常弾のショットと相まって、シューターはちょっと混乱して
しまうところかと思います。(^^;

  

              CopyRight:UPL(上の2画像)
    画像左上:ビット?を6個装備しフルパワーUP。ビットはレーザーも出してくれます。
    画像右上:画像右側に見える、括弧状のマークがカーソルです。


2.アイテム

アイテムは特定の敵や、ザコ軍団を倒す事により出現します。
ザコ軍団はいわゆる「Destry them all!」と言えばシューターな方なら容易に
お察し頂けるかと思います。

・スピードUP(画像左下:「S」)
 自機スピードUPです。数段階あるようですが、体感的な変化が乏しく、
 館主何速まであるのか良く判りませんでした。(^^;
・ライフ(画像右下:「L」)
 敵や地形で受けたダメージを回復します。ライフの状態は常にプレー画面の
 下部にゲージとして表示されます。

  

               CopyRight:UPL(上の2画像)
                スピードUP(画像左上)
                ライフ(画像右上)

・ビット(画像左下)(名称は不明です)
 最大6個まで付きますが、敵の攻撃1回で壊れてしまう脆いものです。
 装備すればレーザーを撃ってくれるようになります。 
・1UP(画像右下)
 1面途中以外でお目に掛かった事がありませんが…(笑)

  

                CopyRight:UPL(上の2画像)
             画像左上:自機を防御してくれるビット(?)。
             画像右上:貴重な1UP。 

・AUTOBEAM(オートビーム)
 
一番ありがたい装備でしょう。
 敵を倒して出たアイテムで、サイドアームズのアイテムのよう撃つ度に種類が
 変わるものがありますが、それを撃っていると出現する事があります。
 勝手にカーソルが動いて20秒間防御や攻撃をしてくれます。
 アイテムを取った瞬間、画面一杯に表示される「AUTOBEAM」の文字は
 かなり派手です。

  

             CopyRight:UPL(上の画像2枚)
             AUTOBEAMの表示は大袈裟でナイス!


3.ゲーム世界観

それはもう、メカフェチにはたまらない世界観でしょう。
全般に渡り重厚に統一された良いデザインでして、実に雰囲気が出ています。
地上に,宇宙に,要塞内部に、メカメカしい巨大ボス群…。
館主、メカ方面はHMX−12を除いてフェチの気はありませんですけれども、
好きな方なら一見の価値があるかと思います。


4.各面紹介(メカフェチ様御用達)

・1面
 地上戦です。ボス名は不明。エンディングでのボス紹介でも割愛された程に
 貧弱で弱いボスで、ビーム連打で速攻で倒せる程です。
 あるいはただの前座面のようですね。(笑)

  

              CopyRight:UPL(上の2画像)

・2面
 地上戦その2です。中ボスをうっかり倒しそこねるとレーザーで手痛い
 ダメージを受けます。前もってカーソルを出現位置に合わせて連打でしょう。

  

               CopyRight:UPL(上の2画像)
               ボスの名前はBACARDY。

・3面
 要塞戦です。入り組んだ迷路のような構成になっており、途中の触手には
 悩まされるところでしょう。触手は1本でも頭をビーム連射で倒せれば、
 どの箇所もタイミングで抜けられるようになります。

  

               CopyRight:UPL(上の2画像)
               ボスの名前はHERADURA。
            
3面のボスはR−TYPE5面ボスと同じで岩石を脱ぐと本体が現れます。
なかなかメカっぽくて良い感じです。
皆様、実際に基板を購入して岩石の中身を御覧になって下さいますよう。
(どうしても御覧になりたい方は…gomora20.jpg と口を滑らせたところで。)

・4面
地上戦です。この辺になって来ると敵の攻撃もいやらしくなって来ます。
中ボスのレーザー連射攻撃はビームで防ぎつつ攻撃を与えるポジションを
キープするのがコツです。

  

               CopyRight:UPL(上の2画像)
              ボスの名前はBARBARESCO。

・5面
太陽表面でしょうか、煌々としたプロミネンスが実に良い雰囲気で、熱さが
伝わって来るようです。

  

              CopyRight:UPL(上の2画像)
        ボスの名前はDRAMBUIE、ごくぶとレーザーが驚異。

・6面
要塞戦です。敵レーザー砲台を速攻で倒さないと、画像左下のように追い詰め
られ、非常に苦しくなります。ビームの使い方をマスターし、出現位置を覚えて
行けば攻略が楽になります。

  

                CopyRight:UPL(上の2画像)
     ボスの名前はCOURVASIER。ファンタジーゾーンにもこんなんいましたね。

・7面
要塞戦です。
スクランブルのように狙ったように下からミサイルが打ち上がるわで、中々
忙しい事になります。
どの面もそうですが、
ボスの持つ砲台を優先してビームで壊して行けば必然的に
撃って来る弾の数も無くなって来まして攻略が楽になります。

  

                CopyRight:UPL(上の2画像)
                ボスの名前はGRANDURAN
・8面
宇宙戦です。背景にゆっくりスクロールするのは岩石群が浮いている事から
土星でしょうか。?
いかにも宇宙空間と言った感じで壮大です。

  

                CopyRight:UPL(上の2画像)
    ボスは、MONGO−1,MONGO−2,COANTREAUの3機合体です。

8面のボスで気を付けなければならないのは、うっかりまん中のボス、
COANTREAUを壊してしまうと残り2体のボスが発狂し、手が付けられ
なくなる事でしょう。
参考画像はこちら、成す術も無く敢え無く撃沈したところです。)
地道に片側のボスのみを撃ち続けて倒すのが楽な方法です。
この辺、究極タイガーは7面のボスと同じですね。


・9面(最終面)
宇宙面でしょうか?シツエーションが判りませんで申し訳ありません。
途中中ボスが連続で5機襲って来るのには閉口もので、さすがは最終面です。

  

                CopyRight:UPL(上の2画像)
               ボスの名前はTATSURIKIです。

全9面クリアすれば晴れてエンディング。
ゴモラの勇姿と各面ボスの紹介がされます。


5.あとがき

さて、真面目な紹介に戻ったところで。
久々にプレーしてみた宇宙戦艦ゴモラ、操作性はカーソル合わせと言うクセが
ありますけれども、「酷い操作性」と言うでは無し、慣れれば結構先まで進める
ようになりましてとても楽しく遊べた機種である事は申し上げておきましょう。
今の若い方々であれば結構楽にクリアできてしまうのではないでしょうか。
VGMもドラムが効いててとても勇壮で格好良いですよ!CDとして復刻して
欲しい所でしょう。(^^)
ゴモラは割りとどこでも見る機種で、相場では…1万もしないとは思うのですが
いかがでしょうか?基板屋さん。

今は無きUPL、忍者君とかアトミックロボキットとかオメガファイターとか
佳作の良い味なゲームを色々出していたメーカーでしたが、DECO同様
時代の流れに乗れなかったのが残念でなりませんね。

最後に。

最近のシューティングはまた随分としち面倒臭いシステムになって来て
おりまして館主手が出なくなって来ておりますけれども、それでも一番好きな
ジャンルである事に違いは無く、サイト運営が落ち着きましたらまたのんびり
ゲーセン通いを復活させたいと思っているところだったりします。(^^)
ギャラリーを傍らにR−TYPEを2周クリアできたあの楽しかった頃に
また復帰できればと思っています。
皆様には本当に感謝の念に耐えません。
                                by:館主


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