吃音臨床研究雑誌から
日本吃音臨床研究会（ＪＳＰ）は、どもりについてのセルフ・ヘルプ・グループ、ワークショップ、海外交流、研究などを行っている団体です。代表の伊藤伸二氏は、ご自身のどもりの体験を通じて、どもりに苦しむ・悩む・乗り越える人たちの先頭に立って精力的に活動している方です。
９６年度の研究会年報のタイトルは「からだ・ことば・こころ」というもので、中に竹内敏晴先生の特集が編まれておりました。−竹内敏晴『＜からだとことば＞について語る』−
内容の一部はすでに出版されている本の中でも触れられているものもありますが、全体として穏やかな口調で語られていて、大変読みやすくわかりやすい内容でした。- からだとことば
- 話すためには何が大事か
- 吃音とことばのレッスン
- 吃る人達の『夕鶴』につきあって
- レッスン参加者の声
また、ヘレン・ケラーのお芝居の演出― 有名な「…ウォーター…」という発見に至る過程、サリバン先生の苦悩についての洞察―また、吃りをもつ人達による演劇…など、いろいろと考えさせられました。
全体として「からだ・ことば・こころ」ということをどう考えていったらよいのか…この点についての竹内先生の考え方に触れていくのに大変によい特集だと思いました。同誌は「吃音臨床研究会」の機関誌ということもあって書店には出ていないと思いますが、竹内先生の最近の活動を知るためにも、間違いなくお勧めの一冊です！
下記の郵便振替口座に「年報第二号」と指定して￥１５００を振り込むと、同研究会から郵送されてきます。よろしければ、どうぞ取り寄せて読んでみてはいかがでしょうか。
吃音臨床研究雑誌 『Ｓｔｕｔｔｅｒｉｎｇ Ｎｏｗ』第２号（１９９６）
編集 ＪＳＰ（Japan Stuttering Project）
日本吃音臨床研究会
〒５７２−０８０２ 寝屋川市打上９１９‐１，Ｂ−１５２６ 伊藤伸二
編集責任者 伊藤伸二
Ｔｅｌ： ０７２０（２０）８１７９ Ｆａｘ： ０７２０（２０）８２４４
発行日 1996.12.31
郵便振替口座番号 ００９７０−１−３１４１４２
振替口座名 日本吃音臨床研究会
定価 ￥１５００
―以上、文責は kasait―
