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暗黒舞踏「偶成天」(ぐうせいてん)
森田一踏

[8/28, 2019更新]
偶成天「竹内実花」舞踏歴


1988 年、山海塾・蝉丸舞踏合宿に参加し、舞踏における精神と肉体の観察に感動して舞踏を開始。その後、小樽・万象館に拠点をおいていた小島一郎主宰による「古舞族アルタイ」舞踏手として活動。その後、竹内実花を伴い「偶成天」を旗揚げして国内海外での公演・舞踏ワークショップに専念して今日に至る。

英語論文、1)「身体心理学的探索のための舞踏ダンスメソ ド」、2)「舞踏についての覚え書き」、3)「舞踏における知覚」、 4)「身体心理学的探索のための腕のぶら下げレッスン」によって、パフォーミング・アーツである舞踏が身体心理学的実践方法として有効であることを示す。 英語・フランス語・ポーランド語での同論文に対して反響が多々あり、海外でのフェスティバルや舞踏プロジェクトに 舞踏家・振付家・研究家として招聘される(アメリカ、カナダ、ドイツ、スペイン、ロシア、ウクライナ、ポーランド)。
1999年から、精神科ディケアにて「ダンスセラ ピー」プログラムを指導。
2000-2001年、アメリカダンスセラピー学会にてワークショップを指導するなど、芸術療法の一つとして「舞踏ダンスメソ ド」を用いたダンスセラピー、身体心理学的アプローチを自らの身心を賭して実践する舞踏家である。
2006年には「偶成天」旗揚げ十周年となり、ボストン日本協会・国際交流基金の支援を得て「ニューイングランド・プレミアム・ツアー」(ボストン、アムハースト公演)を実施し絶賛を得る。
2007-2008年は体調の問題のため舞踏ワークショップに専念し、公演・ライブから一時的に離れる。
2009年五月-2010年三月までイギリス・ロンドン近郊に居住し、イギリスおよび欧州各国にて舞踏公演・舞踏ワークショップを精力的にこなす。主な公演および舞踏ライブは、イギリス(ロンドン3回、オックスフォード4回)、スペイン(バルセロナ4回)、オランダ(ロッテルダム1回、ユトレヒト1回)をこなし、それぞれ同地にて単発および集中ワークショップ、及び、数ヶ月間の毎週のワークショップを指導する。この他、ラトビア及びエストニアにてワークショップ指導。
こうした集中的な活動により、森田一踏はイギリス"The London Butoh Asylum"および オランダ"Butoh Platform Netherlands"の活動成立に尽力し支援するに至る。
2010年は、3月までイギリス、スペイン、オランダ、ラトビアと舞踏活動に専念。帰国後は、海外生活と舞踏活動による疲労が積み重なり、舞踏稽古以外はほとんど休止し静養の年となった。
2011年は、3/11東日本大震災直後に予定していた海外向けワークショップを休止。九月、全ヨーロッパ・アートセラピー大会(イタリア)にてワークショップ実技発表"Feeling, a subconscious and built-in physical evaluation system, works in Butoh dance method"。同会場にて舞踏パフォーマンス。これまで控えていたアプローチと呼称「舞踏セラピー」をスタートする。
2012年は、アメリカ、イギリス、フランス、オランダ、オーストラリアからの参加者も含めて、集中舞踏ワークショップを実施。
2013年は、オーストリア、オーストラリア、アメリカ、カナダなどからの参加者を含めて、3月、8月に2回の集中舞踏ワークショップ指導。9/11-14にパリで開催されたECArTE国際会議(European Consrotium for Arts Therapies Education)にて実技発表("Three phased dance therapy program for enhanced awareness and reflection" 気づきと内省を高めるための三段階ダンスセラピープログラムについて)。
2012〜2014年は、身体心理関係の仕事を中心に超多忙となり、舞踏の方に振り向ける時間があまりとれない状況となる。 8-9月の集中舞踏ワークショップには、珍しくメキシコからの三名を含めて実施。舞踏が2005年頃からロシア、南米に展開した流れを反映。なお、夏に竹内実花が足指を骨折し、秋のイベントは軒並み休止に至る。
2015〜2016年は、依然として超多忙のため、舞踏の時間がとれず。
2016年の夏には札幌コンカリーニョにて「美麗なる暗黒と光」舞踏公演。久しぶりに竹内実花と共演の舞台となる。
2017年はベラルーシの首都ミンスクにて、日本・ベラルーシ関係樹立25周年記念イベントのトップバッターとして「美麗なる暗黒の光」舞踏公演。続いて、隣国ポーランドの古都クラクフにてECArTE国際会議発表ならびに竹内実花の舞踏プレゼンテーション共演。
2018年は、竹内実花の激動の年で、半年以上も不定期に海外活動のため、一踏は集中ワークショップを中心に舞踏週末ワークショップなどを実施。
2019年は、竹内実花がアメリカ在住となり、8月の集中舞踏ワークショップに海外からの参加者を指導などが中心となる。

暗黒舞踏「偶成天」代表。
札幌ダンスムーブメント・セラピー研究所代表
日本ダンス・セラピー協会理事、副会長(2012〜)



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