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「偶成天」集中舞踏ワークショップ 札幌 2022


[7/26, 2022更新]
実花「草刈る月」
一踏:腕の脱力
実花 ロンドンTate Modern美術館
一踏「ヌガメザマリ」


夏期集中舞踏ワークショップ 2022

  1. 8月20日(土)〜24日(水) (五日間)

 2020-2021年はコロナ禍のため中止しましたが、
 
今年2022年は
 感染対策を強化して実施いたします!
 

  • ワークショップの内容
    毎日5時間の「舞踏の方法による身体訓練」です。

    舞踏の方法による身体訓練を基本として、心身の深い層へと至る舞踏へと訓練を進めます。舞踏の方法による身体訓練や身心感覚を深めたい方を歓迎いたします。ダンス経験は特に必要ありません。

    「舞踏の方法による身体訓練」は、姿勢や身体的な動きに伴って誘発される様々な「思い・情感・情動…」を感じ取り、「からだとこころ」を結びつけていくものです。
    例えば、伝統的な舞踏ではよく見られる「ガニ股」とは、そうした姿勢・動きに焦点が当たるのではなく、どうしたそのような姿勢・動きとなるのか…。そのことを身体的体験から掘り下げていきます。
    東北の農村ではかつてワラで編んだ「イヅメ」(飯詰め)と呼ばれるものに、乳飲み子が抜け出さないように押し込み、親たちは遠く離れた田んぼで汗水垂らして働いていました。青空に向かって赤ん坊が泣こうが叫ぼうが、誰にも届かない…。そして、土方巽がかつて語っていたように、夕方になり親たちが戻ってきて、イヅメから引き抜かれた乳児がすることは、曲がって痺れてしまい、どこにあるかも分からなくなった両脚を見つけ出すことでした。つまり「ガニ股」とは、脚の形ではなく、そうした形にならざるを得なかったことへの「怒り・恨み・悲しみ」あるいは「呪詛」(呪い)に思い当たるためのレッスンとなる訳です。

    地面をにらみつけて、曲がった腕を下方に伸び出すとき、それは例えば、地面の中で蠢く、目に見えない魑魅魍魎(ちみもうりょう)を払い除け、そうしたまがまがしい者達の汚れから地面を守ろうとすることならば、そこから舞踏という在り方が立ち現れていくのです。

    自らの身心に組み込まれてしまっている「独特な動き」と「思い・情動」と共に在ること…。そのことが「舞踏の方法による身体訓練」の基本となっていきます。自身の人生の断面を指し示す、指や手や肘や腕や肩や背中や腹や腰や膝や脚や足首や足指、足裏…。それらの個々の歪みと傷跡達が「私ということの証し(あかし)」です。そして、それらを体感し呪い祝うことが舞踏の始まりとなるため、舞踏はダンス…ではない、何か別のことへの入り口となっていくのです。
    *途中のティータイムでは、土方巽、大野一雄、大駱駝艦、山海塾、和栗由紀夫、北方舞踏派、偶成天などのビデオを流します。



  • ワークショップ参加費

    舞踏ワークショップ(五日間) : 35,000円 (一日5時間)
       (開始:午後2時半〜7時半 終了)

    *これはレッスン料金です。初日に一括して現金でお支払い下さい。
    宿泊費・食費・交通費などは各自で対応してください。

    主催者側の事情により実施をキャンセルした場合のみ日割り計算で返金いたします。
    それ以外の責務は負いませんのでご承知おき下さい。


  • ワークショップ会場
    竹内実花BUTOH研究所スタジオ「ぐう」 [地図]
    札幌市西区二十四軒三条四丁目 栄輪ビル3階

    *地下鉄東西線が便利です。詳細は地図をご覧ください。
    住宅地のオフィスビル3階にあるスタジオです。(畳敷き、靴は不要)

    竹内実花 舞踏スタジオ「ぐう」


  • 参加申し込み
    ご自身についての簡単な紹介(ダンス、舞踏、その他)、関心のある事柄やテーマについてお知らせ下さい。
    *ワークショップ参加受付は 5〜6名程 とします。

    おおむね海外からの参加者がおり英語での解説を含みます。
    竹内実花および森田一踏の舞踏レッスン経験者は一日参加・半日参加できます
    詳細はお問い合わせください。
メール→  butoh@g.email.ne.jp

 最大「5〜6名」の少人数で、十分な距離を保って実施します。
 
○スタジオでの感染対策にご協力下さい。
   検温済み(各自)、マスク着用とします。
  スタジオ入室の際はアルコールで手指消毒をお願いします。
  「常時換気(ドア・窓の対角線の部分開放、換気扇、サーキュレータ使用)」
  「三密 (密閉・密着・密集)、接触を避ける」体制で実施します。



指導: 森田一踏 竹内実花(予定)
森田一踏は2009年から2010年3月末までロンドン近郊にて
ダンスセラピーの研究と舞踏指導を行いました。
森田は心理学の専門家として活動しており、竹内実花と同様に精神科ディケアなどでのダンスセラピー関連の指導を長年行っています。

舞踏家・竹内実花は日本ダンス・セラピー協会認定ダンスセラピストとして、精神科ディケアでリワーク関係のプログラムを週に4-5回指導するなどの活動を実施。臨床心理士のSVも重要な仕事となっています。→竹内実花 総合サイト

集中舞踏ワークショップは舞踏・舞踏ダンスメソド・身体心理療法に関わる
身心の深層に分け入るための絶好の機会となっております。
舞踏として場に立ちたい方はもちろん、ダンス経験の有無は問いませんので、
こうしたトレーニングに関心をお持ちの方の参加を心からお待ちしています。

舞踏ダンスメソドのサイト 竹内実花サイト
※宿泊― 札幌市内や地下鉄「東西線」沿いなどに宿泊先が多数あります。
スタジオは地下鉄東西線の「二十四軒駅」と「琴似駅」の中間にあります。



(Counter: since Jun.2007)