相続とは、人が死亡した場合に、その死亡した人(＝被相続人)の財産や債務が、相続人に受け継がれることをいいます。

　相続人の範囲と順位は次のように定められています。

　配偶者は常に相続人となります。
血族相続人は、上位順位の相続人がいない場合のみ相続人となります。

　法定相続分は次のように定められています。

　血族相続人が複数あるときは、人数で均等に割ります。

　相続税は、相続により財産を取得した人に対して、その財産の価額に応じて国がかける税金です。

　相続税の申告期限および納付期限は、相続が開始した日の翌日から10ヶ月以内です。

　相続税の計算のおおまかな流れは次のとおりです。

• (1) 財産の価額を計算します。
• (2) 債務・葬式費用の金額を控除して純資産価額を計算します。
• (3) 基礎控除額を控除して課税対象額を計算します。
• (4) 課税対象額を法定相続分で相続したと仮定して各相続人の相続税を計算し、その額を合計して相続税の総額を求めます。
• (5) 相続税の総額を相続人が相続する財産の割合に応じて按分します。
• (6) 税額控除の適用がある場合、その金額を控除し、各人の相続税を計算します。

　相続税の基礎控除額は、5,000万円プラス1,000万円×法定相続人の数です。