- 1.売上
- (1) 売上除外
- @ 伝票の調査
レジペーパーや売上伝票の金額の中に、帳簿に計上されていない金額がないか調査します。
- A 公表外預金の調査
社長やその家族名義の預金口座に、売上代金の振込や売上現金の預け入れがないか調査します。
- (2) 売上繰延
- @ 請求書・納品書等の調査
決算月までの日付の請求書・納品書等の金額が売上に計上されているか調査します。
決算翌月以降の日付の請求書の中に、決算までに売上計上すべきものがないか調査します。
- A 売上原価との対応の調査
決算までに計上されている売上原価に対応する売上が全て計上されているか調査します。
- (3) 売上計上基準の判断
- @ 棚卸資産
棚卸資産を引渡した日に計上します(出荷基準、検収基準、使用収益基準等を選択して、継続適用する必要があります)。
- A サービス
サービスの提供が完了した日に計上します。
ただし、作業等の進行に応じて請求額を確定させて支払を受ける場合は、その都度、売上に計上しなければなりません。
- B 工事
工事が完了して引渡した日に計上します。
ただし、出来高に応じて請求額を確定させて支払を受ける場合は、その都度、売上に計上しなければなりません。
-
C 決算締切日
決算締切日を継続して事業年度終了の日以前おおむね10日以内の一定の日(例えば20日)としている場合は、締切日後の売上を翌期に計上することも認められます。
|