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ドラッカーに学ぶ経営マネジメント 

ドラッカーに学ぶ経営マネジメント
「現代経営学の父」と呼ばれ、20世紀の産業・社会に大きな影響を与えた米経営学者ピーター・F.ドラッカー博士が平成17年11月11日(金)カリフォルニア州クレアモントのご自宅にて、享年95歳でご逝去なされました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 戦後日本経済の発展にも大きな力を与えて下さったドラッカー博士に対し、哀悼の意を表し、博士の残された名言を紹介させていただきます。
皆様の経営の一助になれば幸いです。

 『マネージメント』より
企業の使命と目的を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である。
顧客を満足させることが、企業の使命であり目的である。
企業にとって第一の責任は、存続することである。
換言するならば、企業経済学の指導原理は利益の最大化ではない。損失の回避である。したがって企業は、事業に伴うリスクに備えるために、プレミアムを生み出さなければならない。
リスクに対するプレミアムの源泉は一つしかない。利益である。
社会や経済は、いかなる企業をも一夜にして消滅させる。
企業は、社会や経済の許しがあって存在しているものであり、有用かつ生産的な仕事をしていると見なされるかぎりにおいて、存続を許されているにすぎない。
変化への抵抗の底にあるものは無知である。未知への不安である。
しかし、変化は機会と見なすべきものである。変化を機会としてとらえたとき、初めて不安は消える。
企業にとって、規模の誤りは体力を消耗する業病である。
ありふれた病気でもある。治療は可能だが、簡単でもなければ楽でもない。

 『未来への決断』より
事業の定義が陳腐化しつつあることがわかったならば、定義を見直し、事業の方針と方法を変えなければならない。
自らの行動を、経営環境の新しい現実と、使命として規定すべきものと、獲得すべき強みに沿ったものにしなければならない。
事業の定義の見直しに成功する人は、予期せぬ失敗を部下の無能や偶然のせいにしない。システムの欠陥の兆候と見る。
予期せぬ成功を自らの手柄とせず、自らの前提に問題が生じていると見る。
変化を利用すものは、激しい競争に直面することがほとんどない。
他の者たちが、相変わらず昨日の現実にもとづいて仕事をしているからである。

 『創造する経営者』より
多くの領域において卓越することは出来ない。
しかし成功するには、多くの領域において並み以上でなければならない。
いくつかの領域において有能でなければならない。
一つの領域において卓越しなければならない。
顧客と市場を知っているのはただ一人、顧客本人である。
したがって顧客に聞き、顧客を見、顧客の行動を理解して初めて、顧客とは誰であり、何を行い、いかに買い、いかに使い、何に期待し、何に価値を見いだしているかを知ることができる。

 『明日を支配するもの』より
不得意なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべきである。無能を並みの水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。
成果を上げる秘訣は、ともに働く人たち、自らの仕事に不可欠な人たちを理解し、その強み、仕事のやり方、価値観を活用することである。
仕事とは、仕事の論理だけでなく、ともに働く人たちの仕事ぶりに依存すからである。

 『経営者の条件』より
強みを生かす者は、仕事と自己実現を両立させる。自らの知識が組織の機会となるよう働く。貢献に焦点を合わせることによって、自らの価値を組織の成果に変える。
専門知識は断片にすぎない。それだけでは不毛である。
専門家のアウトプットは、他の専門家のアウトプットと統合されて成果となる。
自らが行うべき仕事を委譲するのではなく、自らが行うべき仕事に取り組むために人にできることを任せることは、成果をあげるうえで重要である。

 『イノベーションと起業家精神』より
予期せぬ失敗の多くは、計画や実施の段階における過失、貪欲、愚鈍、雷同、無能の結果である。だが慎重に計画し、設計し、実施したものが失敗したときには、失敗そのものが、変化とともに機会の存在を教える。
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