カツミ 渡り線

カツミ/エンドウ製品の線路の中で、最大の大きさを誇ったのがこの渡り線である。全長525ミリ、箱の外寸は550ミリを超える堂々たるもので、2つの転轍機は真鍮丸棒のロッドとテコで連結され、一つのレバーで操作することができた。このころの同系列のポイントは、転換器に、ダルマ型を模したスクリュー式の機構を持つものが多く、のちに板バネでパチンパチンとロックされるトグル式に変わったが、渡り線の転換器は最後までトグル式一種類だったようだ。翼軌条の上に竹皮の絶縁片がなく、ファイバーでレール自体を絶縁しているところからみて、昭和30年代中ごろから末の製造と推察。
【17/1/16掲載】

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