関電機 C51型蒸気機関車

言うまでもなく短縮型だが、花形機のひとつであったC51の印象をよく捉えている。当時の模型の世界は電気機関車全盛の時代で、蒸機の既製品が少なかった時代でもあり、本機を始めとして数種類の蒸機をラインナップしていた関の姿勢には興味深いものがある。短縮型とは言え、フル装備のバルブギヤーや過剰なまでのパイピングは、本機が当時の高級機であったことの証であろう。スパー2段、フランジギヤで第2・第3動輪を駆動、第1動輪はフランジレスで上下に遊動し、荷重を分担していない。逆転レバーはキャブ内にある。カプラーは別掲のED16と異なり、自連型のラッチカプラーを備えている。ヘッドライトはノンオリジナル。昭和10年代。(畑様所蔵)

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