謎のバーニィカー!

造作、構成とも壮絶な、一度見たら忘れられないバーニィトロリー。 全体のパーツ点数が異様に少なく、上回りはメッキ線を曲げただ けのポールを含めても僅か3点!下周りも徹底的に簡素化してお り、1枚の鉄板から作られたフレームの両端には救助網らしき表現 が見られるのが涙ぐましい。
特筆すべきはその動力である。板状の車軸をコイルで吸引し、コイ ルへの通電は車輪に貼りつけられた銅のセグメントによってON/OFF されるという、いわゆるギャップリングモーターで、電動機としては最も 原始的な構造のもの。始動時は手で押して勢いをつけてやり、走り 出すとバリバリバリ…とレシプロエンジンのような音を立てて疾走す る。逆転はできないので前進のみ。大きな豆電球のヘッドライトが、 パリパリと点滅するのもご愛嬌。メーカーは不詳だが、以前読んだ クラシックトイトレインズ誌にバーニイ製品の記事があったので、近日 中に調べたいと思います。(西貝清様所蔵)
【16/6/4追記】西貝氏の調査によると、製造はGMCなるメーカーとのこと。

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