IT分野の資格試験といえば,やはり「情報処理技術者試験(情処試験)」。最近はベンダーによる認定資格が盛んだが,情処試験の「一種」や「二種」は,ITエンジニアの力量を示す指標と,今でも立派に通用している。その情処試験から「一種」や「二種」がなくなることが決まった。

情報処理技術者試験を管轄する通産省は6月19日,新しい情処試験制度の内容を発表した。新制度は,ITエンジニアのキャリア・パスを踏まえて,ITコンサルタントや技術スペシャリストに求められる資格を明確にすることを狙っている。2001年春の試験から適用する。

新制度は,エンジニアが指向するキャリアによって,13種類の試験を5グループに分類する。(1)業務知識に精通した上級エンジニア(ITコンサルタント)向け試験,(2)特定ITに精通した上級エンジニア(技術スペシャリスト)向け試験,(3)ユーザー企業のエンジニア向け試験,(4)システム監査者向け試験,(5)初級エンジニア向け試験--の五つである。現行の「一種」は,(1)のグループに含まれる「ソフトウェア開発技術者試験」に,「二種」は(5)の「基本情報技術者試験」に吸収・改称される。

さらに各グループ内で,試験の“序列”もある程度明確にする。例えば,(1)の「業務知識に精通した上級SE」を目指す技術者は,まず「アプリケーション・エンジニア試験」を取得した後に「プロジェクトマネージャ試験」を受験することを想定している,という。日経パソコンの記事より。

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