「1オクターブの天使」あとがき


 
 実を言うと、初めこの話は、
モクバ×城之内だったのです・・・!(笑)
 


 とは口が裂けてから言ってしまおう。
 

 私は海馬×城之内の次にモクバ×城之内が好きです。
 それでもって下方に王城。別格で盗賊王×城之内。趣味です。

 つまり、海馬は海外出張で1ヶ月くらい屋敷にいない状況で。
 モクバがジョーノを拾うのです。状況は全く同じ。エピソードも基本は同じ。ただ、モクバの性格ですので会話の内容はかなり違いますけれど。成長した暁のモクバは兄に劣らぬ良い男だと思うのです。甲斐性もあるし、性格も至って問題なし。顔も端正な好青年。絶対、お買い得だ。
 城之内がピンチな時、モクバ、モクバ、モクバ!と初めは呼んでいたんですね。←私の頭の中では……。結局、海馬!海馬!海馬!と連呼しましたけれど。
 それが、どうして海馬×城之内に変わったかというと。
 お話をどれだけ考えても、最後にどうしても、何でだか、海馬が出てきてかっ浚って行くんです。
 根が海城だからでしょうか。
 それとも社長の呪いでしょうか。逆らえないのです。
 
 海外出張で戻ってきた海馬はお屋敷で城之内に出逢ってしまう。その時はちょうど記憶も戻った時で。実は海馬は城之内と一度面識がある。(武藤博士に会いに行った時に英国で逢っている)幼少の頃の天使の面影、天使のジョーノとして前から好きだったので、これ幸いと口説く。折角モクバが親愛を深めていたのもつかの間、海馬はどどーんとアタックをしてくれて、落とすのです。
 どれだけ親愛があろうとも恋愛の高鳴りには敵わないのか?親しくなるのではなく愛を語った方が勝ち?弟の気持ちは無視ですか?恋には兄弟は関係なしですか?
 社長、結構酷い奴です。←知ってるけど。
 
 ああ、あまりに、モクバが哀れです。
 こんな振られる役はあんまりです。
 そんなことなら、相手は最初から海馬でいい……。
 故に、この話は海馬×城之内になったのでした。
 結果よければ、全て良し。と思います。海馬で良かった、うん。
 やっぱり、海馬でないと駄目だったのね?
 
 閑話休題。
 
 城之内、まだしっかりと返事していません。
 これは、後日談としてクリスマス企画で書いています。

 それにしても、14話。どどーーーんと書いて、結局原稿用紙300枚以上、文庫1冊くらいはあるでしょう。
 満足です。とっても、満足です。
 
 それでは、種明かしといううよりお笑いの後書きにしかならないモノをここまで読んで下さりありがとうございました。貴方はとても奇特な方だと思われます。
 
 
 ちなみに。
 城之内が歌っていた歌詞の日本語は。
 
 遠い空に見えるのは、月?それとも星?
 暗闇の果てにあるものは朝焼けの空。
 絶望に飲まれそうになるけれど、諦めないで。
 きっと、あるから。
 貴方の待つものが。希望の光。
 この先にあるのは何だろう。戦争それとも平和なのか。
 選ぶのは、自分だけ。
 自分の力を信じていて、そして見つけて。
 真実の扉が開く。
 見えるのは何だろう?
 
 
 です。
 適当に作詞してみたので、ご了承下さいませ。
 結局この歌は何なのか、書くエピソードが入らなかったので(必然がなかったから)、そのうち書きたいな。
 
                                              小川春流拝。
 
 
 
 

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