在天願作比翼鳥、在地願為連理枝」後書き





在天願作比翼鳥、在地願為連理枝。
天長地久有時尽、此恨綿綿無絶期。


天上においては、どうか比翼の鳥となりたい
地上においては、どうか連理の枝となりたい。
たとえ天地は長く久しいといっても、いつかは滅び尽きる時もあるであろう
しかし、この相思別離の悲しい思いだけはいつまでも続いて絶え果てるときがないであろう


                                                             白居易「長恨歌」より




完結までに時間がかかりましたが、書き上げて満足です。ここまでお付き合いありがとうございました。
相変わらず事件に遭遇するというか、自ら突っ込んでいくエド。
軍部も同じように事件を追っていて、東方司令部を巻き込んでの捕り物?(ちょっと違うな)です。

今回書きたかったのは、どんなことをしても生き延びなければならないエドワードです。
どうしても叶えたい願いがあるなら、ほかの事を切り捨てていかなけばならない時がある。
それが例え人として反することでも。
自分の倫理に反することでも。
一人の人間が生涯でどうしてもと願い叶えられることは精精、一つ。
あれもこれもと欲張っても、結局何も手にすることはできません。
そんな覚悟みたいなものが、伝わればなあと思って書いていました。


それでは、また。

                                                     小川春流。





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