2007年9月の欲望


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9/1

早稲田大学會津八一記念博物館で開催されている『吉村作治の早大エジプト発掘40年展』を観に行く。吉村作治教授率いる早稲田大学古代エジプト調査隊の活動40年を記念して、これまで同隊が発掘した約250点あまりを一挙公開する展覧会である。
石灰岩に彫り込まれたヒエログリフ、鮮やかに彩色された横向きの人間の絵など、どの展示品も遥かな時を越えてきたんだと思うと(5000年近く前のものまである!!)、その背後に連なる時の流れを感じて感動。
ファイアンス製の胸飾りを再現した展示にしびれた後(バラバラで発掘されたものを組み合わせた)、メインの展示物・セヌウのミイラマスクと彩色箱型木棺へ。
3800年前に生きていた個人のこの地球上に存在した証が、色鮮やかに目の前にあるという現実に、大感動ですよ。
いい展覧会でした。
会場で貸し出している吉村作治教授の音声ガイドはすごくおもしろいので、借りることをおすすめします。
おみやげはカフェテリアで、ホワイトナイル、ブルーナイルと名付けられたビールを購入。ホワイトナイルは、古代エジプトで栽培されるようになった「エンマー小麦」を使用して作られているそうだ。

【編集中】夜は、池袋東武韓流ビアガーデン『魂のプルコギ!』(beerガーデン/ 東京都豊島区西池袋1-1-25東武百貨店16F/ 03-5952-0358/http://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/event/topics.php?tp_no=475)に行く。東武百貨店16F、海抜100メートルというロケーションのビアガーデンである。風が強くてちょっと肌寒かったのだが、プルコギも食べごたえがあったし楽しかった〜。もうちょっと気温が高かったら、風が気持ちよかったと思う。
2次会はBeer処Sekine亭へ。ビアガーデンでけっこう飲んだはずなのに、またまたがんがんにビール。樽生うまいわ、まじで。というわけで、おおいに飲んで撤収。


9/2

欲望充たされず。


9/3

【編集中】居楽屋 笑笑 新橋レンガ通り店
東京都港区新橋2-14-3新橋レンガ通り会館8F


9/4

【編集中】ステファニー・中村中ライブへ行く。


9/5

欲望充たされず。


9/6

台風のため早めに帰宅。早い時間に家に着いたので、DVD『ゴッドタンキス我慢選手権』を観る。TV東京の番組『ゴッドタン〜The God Tongue 神の舌〜』の企画「キス我慢選手権」をDVD化したものである。内容は、セクシーアイドルが仕掛けるあの手この手の誘惑にも負けず、芸人たちがどれだけキスを我慢できるか競うというもの。1時間我慢できたらミッションクリアで、バナナマン日村、おぎやはぎ小木、劇団ひとりがそのミッションにチャレンジすることになる。
すごかったのが、セクシーアイドルみひろと劇団ひとりの対決。まったく予想外の展開で、爆笑に次ぐ爆笑。そして結末には、ひっくり返るほど大爆笑してしまった。
いやあ最高でした。真剣おすすめです。


9/7

欲望充たされず。


9/8

秩父宮ラグビー場へラグビーを観に行く。早稲田vs.成蹊大戦。秩父宮ラグビー場は今年の改修で、1973年に撤去された照明設備が復活し、この試合のキックオフは19:00。ラグビーのナイター観戦は初めての経験である。
早稲田の対戦相手・成蹊は今季より下部リーグから昇格したチームで、早稲田との実力差は大きい。そして夏の夜といったらビール。普段、ラグビーを観戦する時はほとんど飲み物を飲まないのだが、今回はビールを片手に観戦した。
ゲームは前半を61対0、後半を47対5、計108対5で早稲田の勝利。華麗なトライのオンパレードはまるで花火大会のよう。気候もよく、ビールがめちゃめちゃおいしかった。試合後の勝利の美酒もまたおいしかった。


9/9

録画していたラグビーワールドカップ:日本vs.オーストラリア戦を観る。3対91で敗戦……。佐々木の負傷退場は痛かった……。
そういえば2月のマイクロソフトカップ決勝:サントリーvs.東芝戦も、佐々木の退場で流れが変わったような。

映画
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を観る。1995年〜1996年にTV東京で放送されたTVアニメの映画化である。鑑賞したのは新宿ミラノ座。上映されていたのは、一番大きいミラノ1。定員1064の客席はけっこうな入りで、相変わらずの「エヴァ」の人気を再確認した。
本放送は観ていなかったものの、ブームになったタイミングではきっちりとTVシリーズにはまり、前の劇場版も押さえてはいたのだが、ストーリーはきれいさっぱりと忘却のかなたへ(笑)。新鮮な気持ちで観ることができた。幸いなことに設定はおぼえていたので、より深くストーリーを楽しめたと思う。ラストに意外な展開を見せた「序」編。これからストーリーがどういった進展を見せるか楽しみである。


9/10

欲望充たされず。


9/11

【編集中】オステリア ピッツェリア ロジ
東京都港区西新橋1-19-3第二双葉ビル1F
03-3501-3733
手品のあるイタリアン
リーズナブル


9/12

【編集中】炙家 風土 青山店

港区南青山3-12-4
03-5770-5039
http://www.wid.co.jp/tenpo/fudo-aoyama/

新鮮ホルモンなど野趣あふれる滋養肉、全国の漁場から届いた新鮮海鮮、
産直の旬野菜などのこだわりの食材を炉端、もしくは自前七厘で炙り焼く。
焼酎が豊富で、なかなか市販されていないものまでメニューに。


9/13

録画していたラグビーワールドカップ:日本vs.フィジー戦を観る。
結果は目にしてしまったものの、なんとか過程までは見ないようにして観た試合、見応えのあるいい内容だった。中でもディフェンスが大健闘していたのが印象的。ファーストタックルでばちばち止める映像を観ている内に、オーストラリア戦の惨敗でやや冷めかけていた気持ちが段々熱くなった。
ロスタイムの猛攻もすごかった。プレイが途切れたらおそらくゲームセット、トライを決めたら逆転勝利という状況で、がつんがつん攻撃を継続していく日本のプレイヤーたちの姿には、結果を知っているのに目が釘付けになってしまった。リアルタイムで観ていたらほんとに燃えただろうと思う(一発目の変換で萌えたと出たのはないしょだ)。解説の清宮氏、実況の鈴木氏も仕事を忘れてるような雰囲気だった。
とはいえ、十分勝てる力があったのに、星を落としてしまったことはほんとに残念。なんとか勝利がほしい……。


9/14

たんと(居酒屋/東京都港区西新橋1-7-13-B1/03-3519-4512)で飲む。国家公務員のみなさんとはふだん付き合いがないので、すごく新鮮な飲み会だった。


9/15

映画
『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』を観る。日本が舞台で、登場人物の大半が日本人、しかしセリフは全編英語の“西部劇”である。監督は三池崇史。壇ノ浦の戦いから数百年後、源氏と平家が隠された財宝を巡って抗争を続ける寒村に、流れ者のガンマンが現れたことから始まる物語である。
荒唐無稽な設定同様、ストーリーも破天荒。突き抜けた感のあるバカバカしさ(ほめてます)が笑える作品である。源氏の白、平家の赤という源平特有の色が美しく使われ、壮絶なガンアクションシーンをはじめ映像もおもしろかった。
初日だけミラノ1上映ということで初日に鑑賞したのだが、大画面で観るとよりインパクトが大。個人的には楽しめたのだが、この作品、設定を受け入れられるか否かで、観た人の評価が変わるかもしれないですね。


9/16

【編集中】dankara。


9/17

欲望充たされず。


9/18

神宮球場へ中日vs.ヤクルト戦を観に行く。2回裏、ヤクルト攻撃中に球場到着。1対2でヤクルトリードの状況。2盗を決められた後、ヒットを打たれて1点を奪われてしまう。しかし5回表、英智の目の覚めるようなソロホームランで1点差に迫る。その後は両チームともチャンスは作るが得点まで至らず、結果、2対3で敗北。締まったゲームでなかなかおもしろかったけど、勝てなかったのは残念だった。試合終了後、小雨が降り出す。さびしくラーメン二郎歌舞伎町店でラーメンを食べて帰宅しました……。


9/19

欲望充たされず。


9/20

巨牛荘六本木店(焼肉/東京都港区六本木5-7-8/03-3423-1171/http://r.gnavi.co.jp/g038909/)で飲む。プルコギが看板メニューの店だが、通常の焼肉もうまい。もちろんプルコギもうまく、そしてプルコギ鍋で作った、肉汁とケジャンのタレの染みた焼きうどんがまたうまかった。ビールとマッコリが進んだ〜(笑)。


9/21

欲望充たされず。


9/22

骨付鳥専門店 一鶴 横浜西口店(骨付鳥居酒屋/神奈川県横浜市西区南幸2-15-1 TINOビル6F/045-317-1708/http://r.gnavi.co.jp/a427400/)で飲む。香川県丸亀市発祥の、骨付鳥が看板メニューの居酒屋である。骨付鳥とは、骨付きのもも肉をまるごと1本、塩・胡椒・ガーリックで味付けし香ばしく焼き上げた料理。めちゃめちゃビールに合う料理で、がんがん食べて大いに飲んだ。おいしかった。


9/23

【編集中】仕事・六本木叙々苑
東京都港区六本木7-12-2 森野ビル2F・3F
TEL: 03-3478-8989
http://www.jojoen.co.jp/


9/24

どんよりとした曇り空のもと、熊谷ラグビー場にラグビーを観に行く。早稲田大学vs.青山学院大学戦。
先制したのは早稲田。開始1分に、展開からWTB田中が走り切ってトライ。3分にはターンオーバーから展開、WTB田中がトライ。8分にはNo.8小峰。 13分にはPR畠山の突破から連続攻撃、最後はFL豊田。19分にはスクラムから展開してWTB田中と、早稲田がトライを重ねていく。25分にはラインアウトから展開され、青山学院にトライを奪われるが、直後28分に早稲田はラインアウト→モール→トライ。32分にはPR畠山が独走、パスダミーを見せてディフェンスをかわし、そのまま走り切ってトライ。37分にもPR畠山、41分にはCTB長尾とトライを重ねていく。前半は57対5で折り返し。
後半も先制したのは早稲田。開始2分にFL豊田のトライ。11分にはモールを押し込みHO臼井。18分にはPR瀧澤さん(場内アナウンスがなぜか“さん” 付け)が爆走しトライ。22分にはSO山中のキックパスをFB五郎丸が押さえトライ。38分にはペナルティからの速攻、FL豊田がディフェンスをかわしトライ。41分にはWTB中濱。44分には継続に継続を重ね、WTB中濱が強い走りでディフェンスを引きつけラストパス、FB五郎丸がトライ。結果、後半を 45対0、計102対5で勝利した。

個人的なベストトライは後半44分のトライ。グラウンドいっぱいを使って継続を重ねるプレイは、観ていて楽しかった。
ベストプレイヤーはPR畠山。前半32分の独走トライも見事だったのだが、FB五郎丸のロングキックを猛チェイスする姿が印象に残った。

帰りは熊谷駅まで歩いてみる。熊谷ラグビー場チケット売り場から熊谷駅改札まで、45分弱といったところだった。


9/25

ずーっと気になりながらもなかなか行く機会がなかった、立ち呑みフレンチ・プロヴァンサル(フレンチ/東京都新宿区歌舞伎町2-45-7大喜ビル1F/03 - 3205 - 8113/http://www.provencale.co.jp/index.htm)で飲む。気軽にワインが飲める雰囲気はなかなか楽しく、けっこう飲んでしまった。


9/26

録画していたラグビーワールドカップ:日本vs.カナダ戦を観る。
先制したのは日本。開始11分、ラインアウトからの展開でWTB遠藤が独走しトライ。その後、双方チャンスを作るものの決めきれず、前半は5対0で折り返し。日本はリードをしているものの、前半の中盤以降はパワーを前面に出してくるカナダに押されている印象を受けた。
後半、先制したのはカナダ。7分にラインアウト→モール→トライ。続けて24分、ペナルティからの速攻、キックパスが大外のWTBに渡りカナダのトライ。しかし日本はロスタイムにCTB平がトライを奪い、CTB大西がコンバージョンを決めてノーサイド。結果、後半を7対12、計12対12で引き分けた。フィジー戦ではロスタイムに決めきれなかった日本。カナダに勝てなかったのは残念だが、最後の最後で追いついた日本の奮闘を称えたいと思う。
残念だったのは、放送の関係で最後のトライシーンがエンドクレジットのところでしか観れなかったこと。トライをミスした後に、いきなりCTB大西のコンバージョンのシーンに切り替わり、最初は何が起ったのかわからなかった。前のプレーがオブストラクションかなんかで認定トライになったのかと思った。

夜、『「英語の本はむずかしくない(か?)」柴田先生と読んでみる英語の本』と題された柴田元幸講演会を聴きに、青山ブックセンター本店に行く。洋販ラダーシリーズ ラダープラス ポール・オースター「ニューヨーク三部作」刊行記念で行なわれた講演会である。
「柴田元幸とともに、英語の本が持つ魅力とその楽しみ方を発見していく」というコンセプトのイベントだが、基本的にはポール・オースターをはじめとする、柴田元幸が翻訳を通して関わった作家たちに関する世間話が中心。
話題があっちこっちへと転がるぬるいフリートークを楽しめた。
以下、印象に残ったことを箇条書き。

※柴田元幸が、「原書で読むにはどの作家がいいか」と学生から聞かれた時に勧める作家。
・Kazuo Ishiguro
・Paul Auster
……そこまで達しない学生には、村上春樹作品の英訳を勧めるとのこと

※柴田元幸が「この人の翻訳なら原書を読まなくてもいいと思う翻訳家」……(「村上春樹は翻訳家としてどうなのか」という参加者の質問に対する回答の中で)
・藤本和子
・岸本佐知子(「原作以上におもしろい」と言ってました)
・村上春樹

※読み方は、長い単語に気持ちを集中して読む。

※経験則からいくと、文章は削ったほうがいい。

※同じ状況で、日本語だったらどう言うか。自然さを取る。


最後に、『I want to tell you a story』という、ポール・オースターがスペインで文学賞を受賞したときのスピーチを翻訳して朗読してくれたのだが、これがまたすごく感動的な内容でぐいぐいと引き込まれてしまった。これまでのぬるいトークは、最後に感動を与えるためのテクニックだったのかもなんて感じさせられましたよ。

↓原文は下記
http://books.guardian.co.uk/departments/generalfiction/story/0,,1939604,00.html#article_continue

で、その後にサイン会に参加。洋販ラダーシリーズ ラダープラス ポール・オースター「ニューヨーク三部作」(『City of Glass』、『Ghosts』、『The Locked Room』)のいずれか、もしくは『Coyote』No.21の購入で参加できるということだったので、ポール・オースターを知るきっかけとなった『Ghosts』を購入する。学生の時に、この作品をミステリだと思って買っちゃったんだよなー(けっこうこういう人は多いらしい)。
サインをしながらサイン会参加者といろいろ話をしていたので、順番が回ってきたときに日本で未訳のおすすめの作家を聞いてみる。Paul LaFarge『The Artist of the Missing』と即答。柴田元幸が翻訳をすることは決定しているが、数年後になりそうとのことだった。
たまにはこういった講演を聴くのもいいものである。あっという間の2時間、楽しい時間を過ごすことができました。


9/27

『涼宮ハルヒの憂鬱』 (谷川流/角川スニーカー文庫/514円)を読み終える。大ヒットアニメの原作小説である。高校の入学式直後のクラスでのあいさつで、「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」と言い放つ、退屈な日常が嫌いな女子高生・涼宮ハルヒがヒロインの青春SF小説である。彼女が結成したSOS団という団体に無理やり入らされてしまったメンバーたちが、彼女を由来とする騒動に巻き込まれていく様をコメディタッチで描いている。語り手である普通の男子高校生(でも語り口は普通ではなくオタクテイスト)・キョンのダラ〜ンとした日常が、涼宮ハルヒによってがらっと変えられていく展開はひじょうにおもしろく、最後まで楽しく読むことができた。
読み終えた後、『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』にわりと似てるなーと感じ、そう言えば『妖精作戦』の雰囲気もあるな〜とも感じ、要するにこういったライトノベル系の小説も好きなんだなーとつらつらと思ったのだった。
昔は同時代性に共感し、今ではその青さを懐かしむスタンスで。


9/28

博多水炊き さ和鳥(さわちょう)(和食/東京都新宿区矢来町82/03-5228-1342/http://r.gnavi.co.jp/b165200/)で飲む。神楽坂にあるシックな和食の店である。コースで頼んだのだが、出てくる料理はどれも品がよくて味もいい。メインの白濁スープで作られる水炊きもひじょうにおいしく、お酒ががんがん進んだ。締めの雑炊がまたおいしくて、大満足できました。


9/29

欲望充たされず。


9/30

映画
『包帯クラブ』を観る。仲よしの女子高校生2人・ワラとタンシオを中心に結成された、“包帯クラブ”の活動を描いた青春映画である。主人公は、クラブを作るきっかけとなった、バカバカしくも破滅的な生活を送る男子高校生・ディノ。ヒロインは、だらーんとした日々を過ごしていた女子高生・ワラ。
“包帯クラブ”の活動内容は、「クラブのホームページへの依頼を元に、傷ついた人の傷ついた場所に包帯を巻きに行き、手当てした風景をデジカメで撮影、依頼人のアドレスに送る」というもの。次々に作り出される包帯ぐるぐるのおかしな写真は依頼者を救い、それだけではなく、クラブのメンバー自身にも力を与えていく。それぞれに傷を抱えたメンバーたちが、その傷みを乗り越えていく姿はひじょうに感動的で、クライマックスではぐーっと心を揺り動かされた。笑えて泣ける、気持ちのいい作品だった。
個人的には、石原さとみ演じるワラの乱暴キャラに萌えました(笑)。



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2007年9月の欲望