2002年11月の欲望


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11/1

シーナヌーク(チャイナエスニック/東京都渋谷区恵比寿西1-13-3-2F/03-6415-3483/http://gnavi.joy.ne.jp/gourmet)で飲む。内装のおしゃれな中華系ダイニングバーである。ひじょうに雰囲気がよく、料理もまずまず、値段はそれなりという店だった。円卓の個室はなかなかよさげだった。


11/2

パセラ新宿店(カラオケボックス/新宿区歌舞伎町1-3-16/03-5291-8351)でカラオケ。フジッキーを歌ったり氣志團を歌ったり、いつも通りの展開。堂島孝平の『Pure』とDaily-Echoの『メランコリー』を歌えたのが収穫だった。
その後、ELSA(パーティー居酒屋/東京都新宿区新宿3-10-5/03-3357-9976)で飲み、もう一軒に流れ、コテンパンに飲んで終了。

〈キーワード〉
Syncomの『One Night Carnival』はインディーズ版/クリアした人でないとわからない/マツケンサンバ/オーサカ=モノレール/


11/3

秩父宮ラグビー場へラグビーを観に行く。早稲田v.s帝京戦である。今年も帝京はディフェンスがよく、加えて攻撃力が上がったとのことで、早稲田にとっては対抗戦での最初の関門である。
立ち上がり早稲田のディフェンスが甘く、2分、12分と簡単にトライを許すが、それからは早稲田のペース。23分(T)、32分(T)、39分(T & G)と連続トライで、前半を17対10で折り返す。
後半は早稲田が帝京を圧倒。終始、試合を敵陣で進め、次々にトライを奪っていく。後半だけで7トライを奪うとともにディフェンスでは帝京を完封し、結果、64対10の完勝。伊藤、佐々木の負傷退場が気になるが、次の早慶戦に期待の持てる内容の試合だった。


11/4

竈(ラーメン/新宿区百人町1-24-8/03-3227-3247)でチャーシューメン&ビール。ビールは安いしチャーシューはうまいし、リーズナブルながらも大満足。チャーシューのポイントは、チャーシューメンにして熱を与えてやること。脂肪が溶けて、よりおいしいつまみになります。
その後、MOON LIGHT(バー/新宿区百人町2-27-7/03-3368-1121)で飲む。コーラルというカクテルがおいしかった。


11/5

欲望充たされず。


11/6

仙台出張。牛たん炭焼き・利久仙台西口店(牛タン/宮城県仙台市青葉区中央1-6-36/022-266-5077)で牛たんプロヴァンス風にチャレンジ。牛たん炭焼きにハーブとか岩塩とか加えているのかなと予想していたが、まったくの大ハズレ。トマトシチューでした。まあ、おいしかったですけどね。
東京へ戻り、はな火屋(ラーメン/新宿区西新宿7-8-6/03-5330-8070)でラーメン&ビール。ここのラーメンもうまいんですよ、これが。その後、もう一軒へ流れ終了。


11/7

『ピッチサイドの男』(トーマス・ブルスィヒ/三修社/1200円)を読み終える。装丁の美しさに、思わず手にした小説である。旧東ドイツ出身の作家、トーマス・ブルスィヒによって書かれ、旧東ドイツのサッカー監督のモノローグという形式を取っている。彼が監督に就いた東西分裂時代に始まりベルリンの壁崩壊後に至るまでのサッカー状況と、壁の警備兵だった彼のチームの主力選手が起こした“事件”を語り倒すことで、かつてのそして現在の東ドイツの状況があわせて浮き彫りになってくる。とにかくサッカーのことしか語られていないが、物事を突きつめて見続ければ普遍性にたどり着くのだということがユーモアとともに伝わってきた。語り手の熱情が微笑ましく、じんわりと心を和まされる作品だった。


11/8

欲望充たされず。


11/9


『海洋堂クロニクル―「世界最狂造形集団」の過剰で過激な戦闘哲学』(あさのまさひこ/太田出版/2800円)

チョコエッグで一気にポピュラーになったガレージキットメーカー・海洋堂の年代記である。ひじょうに興味深い企業を、あさのまさひこがどう掘り下げるかに興味をひかれ購入。ちなみに本日が発売日なのだが、紀伊国屋書店には本店にも南口本店にもなし(着日で完売?)。にもかかわらず、さくらやで平積みだったのは太田出版の戦略なのだろうか。


11/10

東京を離れる友人の送別会に出かける。送り手それぞれの持ち味の出たいい送別会だった。


11/11

『六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の三十日間ドキュメント』(DVD-BOX/PCBE-60012)の試写会に行く。この作品は、2002日韓大会のサッカー日本代表に同行し彼らの素顔を撮り続けたカメラの映像をもとに、岩井俊二が編集を手掛けたドキュメンタリーである。宿舎・北の丸でのリラックスした姿、シビアなミーティング風景、試合中のロッカールームの緊迫した状況など、メディアでは観られない映像が満載である。使われているシーンは笑いあり、血がわきたつようなシーンありで、ひじょうに内容が濃く、すっごく楽しめた。終了後の大拍手は、観客のきもちがひとつになったあらわれだろう。ほんとにいい内容だった。サッカーファンにはスーパースペシャル大おすすめ!!
ちなみに会場には岩井俊二監督とフローラン・ダバディー(トルシェ通訳)が来ていたのだが、ダバディーの顔の小ささには驚いた。


11/12

欲望充たされず。


11/13

『インストール』(綿矢りさ/河出書房新社/1000円)を読み終える。第38回文藝賞受賞作で、作者が受賞時に女子高生(しかもかわいい!!)だったということで話題になった作品である。ストーリーは、不登校を始めた女子高生が同じマンションに住む小学生と知り合い、コンピュータを使って2人で風俗チャットのバイトを始めるというもの。インターネットの中のエロサイトという“異世界”を旅するちょっとした“冒険潭”的な物語である。主人公を作者と同一化させて読んだので、アイドルドラマやかわいいキャラクターの出てくるマンガのような楽しみ方ができた。


11/14

初人間ドック。思っていた程、バリウムは飲みにくくなくてほっとした。


11/15

欲望充たされず。


11/16

台場一丁目商店街(ショッピングモール/東京都港区台場1-6-1/03-3599-6500/www.odaiba-decks.com)へ行く。デックス東京ビーチの4Fを、まるごと昭和30年代の雰囲気にしたショッピングモールである。冷静になって考えると、入っている店はわりとありきたりのものなのだが、フロア全体のパッケージングにより付加価値を与えることに成功している。
別に欲しいものでなくても、こういう所に来ると駄菓子屋的な店でなんとなく買っちゃうんですよねえ。

夜は、やき龍(焼鳥/東京都新宿区新宿3-17-21-2F/03-5312-7244)で飲む。看板がよさげだったので入ってみたら、これが大当たり。どの焼き鳥も焼き加減がひじょうによく、抜群においしい。大満足、おすすめ。


11/17

録画していた『出没!アド街ック天国』の新大久保特集を観ていたら、無性に韓国料理が食べたくなり、オムニ食堂大久保店(韓国料理/東京都新宿区大久保1-5-13-2F/03-3208-0708)へ。日曜日にはランチタイムがないというのにはまいったが、ミソチゲはひじょうにおいしかった。


11/18

欲望充たされず。


11/19

欲望充たされず。


11/20

CD
『EPIC 25 1980〜1985』(V.A./ESCL-2347)
『EPIC 25 1986〜1990』(V.A./ESCL-2348)

エピックレコード25周年を記念したベストコンピレーションアルバム。佐野元春、渡辺美里、TM NETWORKなど、80年代を代表するアーティストの名曲が収録されている。当時、ソニーっ子だった人間は必携のアイテムだろう。


11/21

aikoのライブ(at:NHKホール)へ行く。アルバム『秋 そばにいるよ』の楽曲を中心にしたライブである。笑えるトークを随時はさみつつ、歌もしっかりと聴かせ、あいかわらずのいい内容であった。

その後、旬菜バーしばらく(バー/東京都渋谷区渋谷1-15-20第1石栄ビルB1F/03-5466-0776)へ。料理の充実したバーである。内装はやや年月を感じさせるが、料理の味は抜群。おでんの上品な味わいに、大満足させられた。おすすめ。


11/22

欲望充たされず。


11/23

秩父宮ラグビー場へラグビーを観に行く。早稲田v.s慶応戦。昨シーズンと同様、両チームともここまで全勝で来ており、慶応が勝てば慶応の対抗戦優勝が決定。早稲田が勝てば、次の早明戦で優勝チームが決まる。
前半は両チーム互角の戦い。どちらもディフェンスがよく、なかなか点を取れない展開となる。それでも早稲田は要所で得点し、前半のロスタイムにも加点して、17対0で折り返す。
後半は開始早々のトライを皮切りに、早稲田のトライラッシュ。慶応は緊張の糸が切れたのかタックルが甘くなり、ゲインを簡単に切られまくる。最後、早稲田は慶応に1トライを取られたものの、結果74対5の圧勝。
実際、点差ほどの実力差はないとは思うが、勝負どころをきっちりと取った早稲田のうまさが印象に残る試合だった。

その後、天狗新宿西口パレットビル店(居酒屋/東京都新宿区西新宿1-1-1-7F/03-5325-0750/http://www.teng.co.jp/)(16:00から開いててくれてありがとう!!)で飲んで、ざぼんでラーメン食べて終了。いやあ、いい気分だ〜。


11/24

友人に勧められた本、『壬生義士伝・上』『壬生義士伝・下』(浅田次郎/文春文庫/各590円)を読み終える。新撰組隊士・吉村貫一郎を主人公とした小説である。物語はふたつの軸から成り立っていて、ひとつは鳥羽伏見戦後に満身創痍で南部藩の蔵屋敷にたどり着いた吉村の回想。もうひとつは、大正時代に彼の周囲の人間が取材者に語る吉村の想い出である。そのふたつを交互に織り交ぜるという構成により、貧しいが故に新撰組に入隊した吉村貫一郎という人間像を、内と外から浮かび上がらせている。
哀しいくらいにまっすぐな吉村の姿を通して、子を思う親の心、友を思いやる心、凛と生きる人たちの心情が深く静かに心を打つ。自分自身を振り返り、自分の生き方を省みて、背筋が自然と伸びるのを感じる作品だった。まじおすすめである。電車で読むのはやめるべきなくらいおすすめである(電車の中で涙をこぼすのはちょっとねえ(笑))。
個人的には、土方歳三がかっこよく描かれていたのがうれしかった。新撰組には司馬遼太郎の『燃えよ剣』から入ったので、土方派なのですよ。


11/25

彼女と別れたという若者を囲んで、新宿で飲む。いちおう彼を励まそうというのがコンセプトだったが、黒いメンバーが多かったせいか、かなり笑える展開に。まあ、主賓にも楽しんでもらえたみたいで、めでたし、めでたし。


11/26

欲望充たされず。


11/27

『それでも、警官は微笑う』(日明恩(タチモリメグミ)/講談社/1900円)を読み終える。朝日新聞のwebサイト内コラム、矢部万紀子の「代理心得堂」で“『マークスの山』レベルの「踊る大捜査線」”と書かれていたのに興味を引かれ、読み始めた小説である。ストーリーは“キチク”とあだなされるタフな刑事が、銃の密売犯を追いかけるというもの。その過程で麻薬捜査官との確執があったりして、『踊る大捜査線』に『新宿鮫 無間人形』のスパイスをちりばめたような印象を受けた。
主役とコンビを組むキャラクターが、『教師びんびん物語』など『びんびん』シリーズの榎本(野村宏伸)をよりイタクした感じでちょっとつらかったりもしたが、全体によくできた小説だった。
個人的に、ラストのビターさにはおおっと思わされましたが。


11/28

欲望充たされず。


11/29

新橋でちゃんこ鍋を食べて、もう一軒へ流れ終了。


11/30

欲望充たされず。



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