2002年8月17日(土)
〜8月24日(土)

3日目(8/19・月):ORVIETO、ASSISI

イタリア旅行記
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観光2日目は、事前にRome-Naviの横山さんに手配をお願いしてあったグリーン・ツアーによる「オルヴィエート&アッシジ1日観光」に出かけました。このグリーン・ツアーでは、欧米人や日本人などを対象とした各種ツアーを催行しており、殆どのツアーに日本語ガイドが同行してくれる、宿泊ホテルまでの送迎が付いているといったメリットがあるので、個人で行くにはちょっと不安、という人には利用価値があると思います。

オルヴィエートから見たウンブリアの丘陵

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オルヴィエートのドゥオモ
せっかくのファザードが〜〜〜(泣)

サンタ・キアーラ教会

大地震の爪跡がまだ残っている

路地の切れ目から見える光景

賑やかなサン・フランチェスコ通り

教会の後ろに広がるウンブリアの大地

サン・フランチェスコ教会

朝早く迎えのワゴン車に乗ってグリーン・ツアー社へ。いったん降りてお金を支払った後(カードも可)、それぞれのツアーのバスに乗り込みます。
参加人数によってバスの種類がかわるのですが、私たちのツアーは小型バス。これが結構クセもので、座席が高く足が落ち着かないのと、ガタガタ道を走ると揺れる揺れるで、ちょっと車酔いをしてしまったのです。
おかげでお昼ご飯に立ち寄ったアグリツーリズモでは、あまりたくさんご飯を食べることができませんでした。

今回一緒に参加したメンバーは、日本人は年配のご夫婦と我々の4人、その他は殆どアメリカ人だったようです。お歳を召したご婦人がたや、アメリカ在住のフィリピン人の家族など、総勢14〜5人だったでしょうか。
日本人は4人しか居ませんでしたが、日本人ガイドが1人ちゃんと付いてくれました。なんだか贅沢な気分。

まずはウンブリアの小さな要塞都市、オルヴィエートへ。駅前でバスを降り、フニコラーレ(ケーブルカー)に乗って街へ向います。
そしてドゥオーモへ。
残念ながら修復中でファザードが工事の足組で覆われてしまっていました。

ドゥオーモの前でいったん解散、短い自由時間は、のどかな風景を見渡せるポイントへ行ったり、中世の可愛らしい街並みを散策しているうちにあっという間に終わってしまいました。
もう少し長く滞在したかった・・・。これがツアーの悲しいところ。

街を出て、お昼ご飯を済ませてから、いよいよアッシジへ。

街に一歩踏み入れて思ったこと。

「ここには神様が住んでいる」

どこまでも続くウンブリアの大地と、一点の曇りも無い青い空を背景に、独特の淡いピンク色の石で築かれた建物が点在する光景・・・それは本当に清らかで、清貧の人・フランチェスコの街と呼ぶにふさわしい静逸な空気がゆっくりとそこに確かに流れているのを感じたのです。

ただ、1997年の大地震の爪跡がまだ残っており、そこかしこに見える修復途中の建物やクレーンの姿が痛々しくもありました。

まずはサンタ・キアーラ教会へ。聖女を祭る教会だけあって、シンプルで清楚な感じのファザードが印象的でした。
時間が無くて内部をゆっくり見学できなかったのが、かなり心残り。

コムーネ広場を通り、街のメインストリートであるサン・フランチェスコ通りをまっすぐ進んでいく途中、建物の切れ間から丘の下に広がる美しい風景が時おり顔をのぞかせ、その度にため息。

本当になんて清らかな街なんだろう。

しかし、それはまだほんの序章に過ぎなかったのです。
目の前にサン・フランチェスコ聖堂の姿が現れた時、私は本当に言葉をなくしました。

その重厚感あふれる姿は、本来であれば威圧感を感じてもおかしくないほどの巨大さであるにも関わらず、聖堂のはるか後ろまで連なる緑の大地と相俟って、訪れる人を包み込むような、なんとも言えない優しい空気を醸し出していました。

あぁ、やはりここには神様が居る・・・

聖堂の中は、ジョットの描いた見事なフレスコ画「フランチェスコの生涯」で埋め尽くされています。
また、たくさんの熱心なカトリック信者がお祈りをささげる地下礼拝堂は、フランチェスコの遺骸が安置されており、本来であれば私のような非キリスト教徒が足を踏み入れるのさえ悪いような、神聖な場所。くれぐれも声をあげたり、写真を写したりしないよう注意が必要です。

感動の余韻に浸りながら、バスが待っている広場へと下りたのですが、ここでちょっとしたハプニングが発生。アメリカ人グループが待てど暮らせど上から降りて来ないのです。
かなりの時間を待った後、やっと降りてきたのですが、なんと、彼らは聖堂の近くのトイレから地上に上がるエレベータが壊れて閉じ込められていたとのこと。
マンマ・ミーア!!

こうして、オルヴィエートとアッシジへの小旅行は終了。
今度は是非アッシジに1泊して、朝日を浴びるあの大聖堂を見てみたい・・・と、思いつつ、ローマのホテルへと帰ったのでした。

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