私の2回目と3回目の転職の共通点は、転職先が「人の紹介」だったという点です。
前の方の項でも書いたように2/5社は、入社早々に辞めたいと悩んだほどいろいろあった会社だったので、常日頃からまわりの人たちに「どこかよい会社があったら紹介して欲しい」と言い続けていました。 そうしたところ、たまたま友人が自分の会社の上司に話をし、そのまま面接へと進み、入社が決まったのです。 そしてその3/5社は、これも前に書いたように外資系の落とし穴にまんまとはまり、たった数ヶ月で辞めることになってしまいました。
突然のことにショックを受けた私は、暗い気持ちであちこち退職の挨拶にまわったのですが、たまたまその時私の話を同情的に聞いてくれたある出版社の方が、「4/5社の社長が人を探しているから会ってみない か」と声をかけてくれたのです。 その頃の私はクビを宣告されたショックから、「もう2度と真剣に仕事なんてしない」と心に決め、留学でもしようかとさえ思っていたので、 最初はあまり乗り気ではありませんでした。でも、「本当に面白い社長だから会ってみるだけでも価値があるよ」と薦めてくれて、とりあえず面接だけでも行くことにしたのです。 その4/5社の社長は、私が3/5社で契約打ち切りになったことも、 仕事に対する意欲をなくしていることも知った上で私と会ってくれたのですが、そもそもあまのじゃくな人だったので、そんな私を見てどう しても自分の会社に入社させたくなったらしく、強引に「はやくうちに来い」と誘ってくれたのです。そして、あれよあれよという間に入社が決まってしまいました。 その後は、「2度と仕事にのめりこまない」と思っている余裕も無く、 怒涛の忙しさの日々へと引きずりこまれていったのでした。
あの時、あの出版社の人が声をかけてくれなかったら、 あの時、社長が強引に私を入社させなかったら、 私の人生はずいぶんと違ったものになっていたことでしょう。
人との出会いは本当に大切です。感謝してもしきれない人がたくさん居 ることは、本当に幸せなことだと思っています。

16.私の転職ものがたり・2回目と3回目の転職

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