フィルムは色によって違う

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森>長年、フィルム(特にエクセルコート)を愛用してきましたが、フィルムの色によって、ずいぶん性質が違いますよね。接着力とか、伸び性能とか、耐久性(しわになりやすさ)とかね。こういうデータはどこにも書いてありませんね。どこかで数値データで客観的な比較をしてほしいものです。

加>森君に言われてから気になるようになりました。しわになりやすいかどうかは、太陽の熱を吸収する程度の違いで、黒いものほど不利なのでは?

森>それもあるかもしれませんが、やはり、基本的に銀色なんか張りにくいですね。一番しわになりやすいのも銀色じゃないですか。オラカバは、すこし厚いので、張りにくい分、しわになりません。でも、やはり、オラカバ同士で比較すると銀色がだめみたいです。

加>ウレタンの塗料でも色がのりにくいものとして、イエローやブルーがありますね。白を少し混ぜたりします。やはり顔料が違うわけですから、フィルムの力学的性質が異なるのも当然です。

森>フィルムの場合、黄色やオレンジは調子がいいですね。気のせいでしょうか? プラカラーでも色によって刷毛塗り性はずいぶん違います。鉄道模型趣味に塗料のものすごく詳しい記事が連載しています。模型屋の親父も、黄色が一番重いなんていっていました。フィルムも重さが違うのでしょうか?

加>森君が今飛ばしているオリジナル機はオラカバですね。いつもきれいですが、上からウレタンを吹いてありますか?

森>いいえ、何もしていません。オラカバはなかなかです。この前のタイガーモスは、エクセルですが、スプレーのウレタンを吹いたんですが、ものすごいしわがでました。特に、翼が銀色ですからね。ウレタンを吹くと、アイロンで修復できなくなります。しわに対して効果があるのかも疑問です。それよりも、問題は下地の処理ではないでしょうか?

加>下地はなにか塗っていますか? あまり塗ると空気が抜けなくなって張りにくいでしょう。人によって言ってることもまちまちです。

森>森もいまだによくつかめません。今の所、ドープをかるく2回くらい塗っています。これは、バルサの細かい粉を固定している程度の意味です。それから、フィルムの重なりを多少多めにした方が(少なくともエクセルの場合)安全です。

加>加藤ははっきりいってフィルム張りが下手です。苦手です。それに、フィレットのような逆アール部は張れません。専用のアイロンを買ったのですが・・・

森>オラカバのウェットタイプを使ってみてはどうですか? 森はドライしか使っていませんが。話によればうまくできるとか。アイロンは小さいものが必要です。森が使っているのはハンダごてのようなタイプのもので、先は2cmくらいの小さなものです。これは、ずっと使ってますね。

加>佐々木さんのフィルム張りも芸術的ですね。カラーリング、マーキングを細かくやってこられますが、聞いてみると、「フィルムの残りで張っているからこうなる」のだそうです。もっと、いろいろな種類のフィルムがありますが、こういう製品の比較はRC技術には載りません。

森>スーパーモノコーテとかはオラカバに近いですね。ピンクしか使ったことがないのですが、ぜんぜんしわが出ませんでした。でも、むちゃくちゃ張りにくいです。あとは、上から塗装ができるものとか、シルク地のものがありますね。最近いろいろ製品が出ていますが、買いに行ったときに、欲しい色があるものを買ってしまいますからね。

加>フィルムの上から塗装が完全にできても、フィルム自体が生地に完全に接着していませんから、どうしてもしわになります。温度調節が悪いからでしょうか?

森>いえ、たしかに力がかかればすぐ剥がれますよ。シルク地のフィルムにウレタンを吹いてもだめです。2液性のフィルムなんて開発できないんでしょうかね。それくらいフィルムに期待しているんですよ、森は。フィルムは色あせがなくてきれいですから。ラッカーで色を塗って、上から透明のフィルムを張るような工法もあり得ますね。

加>その場合には、一度、目地をとめる下地のフィルムが必要ですね。フィルムの2重張りです。間に自分の好きな色を塗るわけです。しかし、ラッカーの上に張れるというのは難しいでしょう。2液性は面倒ですよ。ウレタンのスプレーが出たとき喜んで沢山買い込みましたが、あれは、硬化にものすごく時間がかかります。

森>まぁ、フィルムで不満のあるものは、他のカバーリングをしろということでしょうか?

加>でも、大半の人間はフィルムを使っているわけですからね。もう少し、良いモノを国産で開発できないものでしょうか。



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