耐久性とは

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加>今度のダッシュは、伊藤さんにマイクログラスとウレタンで仕上げてもらったものです。加藤の住宅環境では塗装ができません。かといってフィルムは耐久性に問題があります。手軽で長持ちするカバーリングがあると良いのですが。

森>そうですね。一番頭の痛いところですね。結局、保ちませんね。しかし、そういう耐久性もさることながら、精神的な耐久性も保ちません。つまり、あきてしまうのです。いつまでも飛ばしていられる飛行機がいいのですが。

加>なるほど、そういう耐久性もあるわけですか?「耐久性」とはそもそもどんなものですか?森君の言い方だと、流行なんかにも左右されますね。加藤としては、引退させてもいつまでもインテリアとしてきれいなままでいてもらいたいのです。

森>耐久性というのは、一般には力学的・化学的な性能を時間経過をともなっても維持する能力です。でも、塗料などでは、発色の安定性なんかも問題になりますね。いずれにしても、ラジコン飛行機は環境として過酷でしょう。夏は暑い車内に載せますし、直射日光(紫外線)はめいっぱい受けますし、おまけに、グロー燃料がかかります。塗料も切り札はないですね。

加>200回くらい飛ばすと、さすがにくたびれてきます。もっとも、スタント屋さんは1000回くらい飛ばす人がいます。フィルムは全然だめです。ウレタン以外はだめですね。下地からウレタンでないと保ちません。ところで、その、前に書いてあった、精神的な耐久性というのは、例えばどんなものですか?

森>森はドープをよく使いましたが、黒ずんできますね。よく言えばしっとりしてきます。フィルムはしわにさえならなければ色は落ちませんね。精神的な耐久性ですが、これは、言葉では説明できません。これがわかれば苦労はないわけです。しかし、2年以上もあきないで飛ばしていられる機体もあるし、10回くらいのフライトでもう面白くなくなるものもあります。なんなんでしょう。飛ばして面白いだけじゃなくて、観てくれもあります。自分のプライドと一致していないとだめですし。

加>なるほど、この議論は高尚です。満足をどこに求めているのかという問題です。たしかに、わからないからこの趣味を続けているのかもしれません。しかし、やはり、知りたいわけです。初心者の頃は、どんなものでも面白かったのですが、最近は贅沢になったのか、得られる満足は小さくなっています。かといって、もう一度最初からやり直すわけにはいきません。まだまだ奥は深いと信じていますが・・・

森>満足が小さくなっているのは、予測してしまうからです。ある程度経験を積みましたので、事前にだいたいどんなものか頭で考えて、シミュレーションしてしまうわけです。予想通りでは面白くないはずです。まだ、やっていないものはダクトファンくらいですか? ジェットもありますね。

加>まぁ、もう少し先にとっておきましょう。やっていないものは、お金のかかるものばかりです。ある程度お金をかけないと楽しめないという状況は、すこし寂しい気もします。かといって、時間も若い頃のようにありません。深刻な話題になってきました。

森>そういう時は、加藤さんはたいてい最高級プロポを買われますね。

加>痛いところをついてきますね。森君はその点堅実ですね。加藤は衝動買いが多いです。人間としての耐久性の問題ですか。もっとも、プロポには、なにか象徴的なものを感じますね。子供の頃からのあこがれでしょうか・・。このメカを自分のものにしたいという衝動があります。

森>うーん。森はプロポは安いものを沢山持っています。特別な思い入れがないですね。ラジコン関係ではコレクション的なものがありません。鉄道模型の車両は何年たっても劣化しないので、コレクションしていますが。そうそう、森は、鉄道模型を衝動買いします。飛行機が子供の代まで残せないのは少し残念です。今でも、ほこりをかぶって、5年くらいぶら下げておいたら、あきらめがついて、捨てられますね。

加>何機も置いておけませんから、しかたがありません。以前は飛ばす練習という目的で、フライトを重ねましたが、いまは楽しむために飛ばすわけです。どういう機体が楽しいのでしょう。

森>飛ばしやすくても、飛ばしにくくてもだめです。ちょっと癖があって、でも安心して飛ばせるものですね。複葉機なんかいいですね。ころころした飛びっぷりのものがタイプです。

加>加藤は素直なものが好きですね。しかし、森君のいうように、簡単に飛ぶものは面白くありません。冒険的な要素も必要でしょう。飛行機は一機一機が個性がありますから、あきません。

森>まぁ、これだけ続いているんですから趣味としては耐久性があるわけです。すべての耐久性は、環境との相性ですね。



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