MORI Hiroshi's Floating Factory Model Railroad Workshop
A&B Report 2012年10月号


Bontenzaka garden under the fresh green and bright sunshine just before autumn.

/☆Go Back☆/
 7月から9月の3カ月は、この地で最も気持ちの良い季節です。特に、天気が良くて爽やかなのは8月。沢山のゲストが、梵天坂ガーデンを訪れました。春に増設したウッドデッキは大活躍です。庭園鉄道も、乗っているだけでうっとりするような気持ち良さ。どうしても、毎日遊んでしまいます。しかし、夏は草刈りや水やりなど、毎日の庭仕事が欠かせません。屋外活動が増える分だけ、工作が低調になりがちです。
 今回のレポートは、7月下旬から10月上旬までです。緑があるのは、1年で4カ月ちょっと、という短い夏を満喫するため、毎日思い切り外で遊びました。線路の工事をしつつ、ゲストのために車両の整備をしつつ、そして、新しい車両も製作しました。写真は、どうしても風景が多くなってしまいます。話題としては、大きなレールカーが完成したこと。続けて、乗用トレーラの無蓋車を製作したこと。ライブスチームは、小さいスケールのものが多かったようです。また、ボールドウィンの工作も地道に進んでいます。

 このA&Bレポートでは、記録的な意味で主なニュースのみを取り上げています。より詳細な情報は、毎日アップされている欠伸軽便のブログ(Construction in Waterloo)をご覧下さい。

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 動画はYouTubeを利用しています(こちらが欠伸軽便のチャンネル)。
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平常運行

 今年の夏はとても涼しく、昨年に比べると気温が低い夏でした。最高気温が25℃を超える日が、数日しかなかったと思います(それでも、28℃くらいですね)。そして、夜に雨が多く、植物は生い茂りました。昨年や一昨年と比べても、緑が圧倒的に増えていることがわかります。また、芝の種を蒔いて、芝生の面積も地道に増やしているので、これも視覚的に影響しているでしょう。

 欠伸軽便鉄道の主力は、2号機と12号機(AB10とAB20)による重連ですが、1人でメンテナンスをしたり、のんびり周回運転をするときには、7号機のKato 7tonが出動します。ゲストがない日には、だいたい3列車くらいを出動させ、それぞれ数周メインラインを走ることが多いようです(ライブスチームの場合は、一度スチームアップしたら、20周は走りますが)。


 そのAB10とAB20ですが、モータを新しいものに交換しました。上の写真の2枚めが、シャーシの動力部です。どちらの機関車も、モデルニクス製の2段減速2モータのユニットを使用しています。AB10は、完成してから既に12年も経過しています。AB20の方は7年。新しいモータは、同じ消費電力で約25%も力が強いということです。大きさは少し大きいのですが、同じ取付け穴で、アダプタを換えるだけで交換できます。

 新モータにしたところ、非常にパワフルになりました。やはり少々老朽化していたのでしょう。ちなみに、新しいモータはブラシ交換ができるメリットがあります。上の写真の3枚めと4枚めは、AB20で夜間運転をしているときのものです。ヘッドライトを点灯させるので、前方の線路は見えますが、周囲は真っ暗でスリル満点です。


 いつも写真には車両だけが写っていますが、走っているときには、必ず人が乗っているわけです。日頃は1人しか鉄道員(社長兼技師兼運転士)がいませんので、カメラを向けるときには、停まって車両から降りて、撮影をするわけです。人間が乗っていると、ちょっとコミカルな感じに見えます。機関車の小ささがわかるからですね。上の写真の2枚は、ゲストに運転をしてもらっているところです。

 久し振りに、記念切符を発行しました。これは、欠伸軽便梵天坂線の今年の夏の記念切符です。鉄道に乗車した人に配布されるものです。過去の切符も、こちらのページの下の方に展示してありますので、ご覧下さい。


 こちらの車両たちは、あまり出てきませんが、ときどき出動して、こっそり楽しむタイプのものです。1枚めは、レールバス(カメラボーイ)です。ブライス人形が立っていますが、このような写真撮影のためにある車両というわけではありません。このレールバスは、人を引いて走ることはほとんどなく、ラジコンで操作して、単独で走らせます。現在のメインラインは、全体が見渡せませんが、ラジコンの電波は届きますので、座って待っていると、やがてぐるりと回って帰ってきます。

 2枚めの写真は3号機のグース。そして、3枚めは、9号機のプリムスです。今でも、最初の頃の車両が全部健在。1台もリタイヤしたものはありません。ただし、このグースのカウキャッチャは紙でできているので、頻繁に壊れます。もう何度直したかわかりません。


 プリムスがヤードの入口にあるサルビアの花壇の脇で待機中です。サルビアは7月に植えました。ずっと赤と青の花を咲かせています。

 ピンクのワークディーゼル、これが欠伸軽便鉄道の5インチの最初の機関車。つまり、1号機です。昨年、バッテリィを2機にしてスピードアップを図りました。引いているのは、木製運材車にシートをのせたトレーラです。最後の写真は、6号機のビッグワーク。機関車の中に座って運転をします。引退させると言ってから長いですね。そろそろ本当に引退です。


レールカー完成

 前回のレポートでだいたい完成、というところまで報告しました。その後、レタリングを貼ったり、塗装を少しし直した程度です。上の3枚めの写真は、ヘッドライトとスモールライトを点灯したところです。

 まだ完成というわけではありませんが、もう走っていますし、遊んでいるので、しばらくはこのままでしょう。シート関係をきちんと作りたいところですが、秋になると、この車両はブロアカーになり、冬にはロータリィ除雪車になるので、冬の間はレールカーとしてはお休みになります。


 基本的に、単機で走ります。車両の中に人が乗り込んで運転をします。しかし、上の1枚めと2枚めの写真のように、トレーラを引き、コントローラを後ろに伸ばして外部で運転をすることもできます(庭園鉄道ではこれがむしろ普通)。目の前をもの凄く大きな車両が走るので、これはこれでまた新鮮です。

 一番普通の乗り方が、この上の最後の写真。これは、車内後部の高い位置に腰掛けて乗っている状態です。この例では、屋根に展望窓がない方を乗せていますが、展望窓を前にして乗ることもできます(下の動画参照)。また、車内中央部の低い床に座って、リクライニングする格好になると、屋根を前後ともに閉めることができ、展望窓から覗きながら、完全に車内に入ったままで運転ができます。

 ゲストにも運転をしてもらいましたが、乗り降りに少しコツがいりますが、乗り心地自体は大変良く、低重心で安定していて、いたって好評でした。とにかく、これまでにない新感覚であることは確かです。このような車両が5インチゲージでこれまであまり作られなかったのは、運搬しにくいということがあるでしょう。自動車に載せにくいのです。ですから、庭園鉄道向きの車両といえます。

 内部から撮影した走行シーン *MOVIE in YouTube*
 外部から撮影した走行シーン *MOVIE in YouTube*
 人が乗っているところを撮影1 *MOVIE in YouTube*
 人が乗っているところを撮影2 *MOVIE in YouTube*
 陸橋の上から撮影したシーン *MOVIE in YouTube*


新乗用トレーラ

 杉浦氏から分けていただいたパーツ、浜田工場設計の台車です。組立てやすく、バネがソフトで乗り心地が良いため、乗用トレーラに向きます。欠点としては、重いことですが、これも乗用台車としては安定性につながります。今回、ボールドウィンが完成した暁に、もう少し見栄えの良いトレーラで運転しようという気持ちもあって、無蓋車を製作することにしました。いちおう1人乗りですが、無理をすれば2人でも乗れますし、このほか愛犬を乗せることもできる設計としました。長さは900mm、幅は300mmです。

 3枚めの写真は、ベニヤ板に台車とブレーキのシステムを取り付けたところです。ブレーキの部分は完全に自作です。シャーシは15mm厚のベニヤの両サイドにL型鋼をネジ留めして補強したものです。


 上回りは、9mm厚のベニヤで作りました。表面に薄い板を貼り、またコーナにアルミのアングルをリベットとともに接着しました。最後の写真が完成したところです。足をのせる板は、両サイドの全長に渡ってあります。この幅がそれぞれ100mm、全体で幅が500mmもある車両になりました。レールカーの完成に伴って、梵天坂線の車両限界が改定されたためです(各所のポイントレバーなどを線路から遠ざける改良工事がありました)。このように足のせを幅広く、しかも低くすると、子供には安全でしょう。足が地面に触れる危険が少なく、台車や車輪に手が入らないからです。また、片方に乗っても、地面が近いため、車両が傾くだけで、脱線しません(線路近辺の地面の状態によりますが)。欠伸軽便では、子供の乗車は禁止されていますが、犬の安全を考えてデザインした結果です。

 台車が重いので、この車両自体を1人で持ち上げるのは大変ですが、上回りを取り外せば、なんとかなります(持ち上げる機会は滅多にありません)。乗ってみると、さすがにサスペンションが軟らかくて、ソフトな乗り心地です。


5インチのライブスチーム

 25号機のJudith Mです。今のところノートラブルで毎回運転を楽しんでいます。石炭の燃やし方が難しいのですが、だいぶ慣れました。運転をしていて非常に楽しい機関車です。

 Judith Mで走る夏の庭園風景 *MOVIE in YouTube*


 黄色い機関車は、22号機のForteです。欠伸軽便では唯一のC型。躰を揺すりながら走ります(ピッチングではなくローリング)。この癖は、たぶんサスペンションを硬くするか、イコライザを入れれば直るかもしれませんが、まあ、これはこれで楽しいともいえます。

 最後の2枚は、21号機のTobboo。縦型ボイラ、1気筒エンジンのスチームトラムです。梵天坂線では初走行となりました。何年か振りでしたが、たちまちスチームアップし快調に走りました。蒸気漏れもありません。人を引いても走れますが、軽量(約20kg)のため、勾配ではスリップすると思われます。また、走り始めるときに、サイドの窓から手を入れて、フライホィールを回してやらなければならず、走り始めてからトレーラに乗らなくてはいけません。今回は、ダブルデッカを引いて、フリー走行させました。

 スチームトラムTobbooの走行シーン1 *MOVIE in YouTube*
 スチームトラムTobbooの走行シーン2 *MOVIE in YouTube*


小さいライブスチーム
 今回も沢山の機関車が登場します。初走行のものも沢山あり、また、ずっと飾っていたものや、直してようやく走るようになったものもあります。


 まず、上の1枚めは、RoundhouseのForney。これは、長く探していた製品ですが、やっと中古品を入手しました。プロポーションが良いのです。ライブスチームを始めた頃にちょうど発売になったものですが、すぐに絶版になってしまいました。2枚めは、赤い方がシングル・フェアリィのTaliesin、緑の方はLyn。前者がRoundhouse製で後者はAccucraft製です。3枚めは、Edward Thomasで、これはWrightscale製、有名なTalyllyn鉄道の機関車。そして、4枚めは、赤い方が、Jumbo、緑がStirling Singleで、これは両方とも欠伸軽便では珍しいスタンダードゲージの1番スケール、日本のAster製です。Asterの2台はアルコール焚き、それ以外はすべてガス焚き。

 RoundhouseのForneyの走行 *MOVIE in YouTube*
 RoundhouseのTaliesinの走行 *MOVIE in YouTube*
 AccucraftのLynの走行 *MOVIE in YouTube*
 AsterのJumboの走行 *MOVIE in YouTube*
 AsterのStirling Singleの走行 *MOVIE in YouTube*


 続けて、Asterのパニアタンク。これは、再塗装されたモデルで、非常に綺麗です。焦がしてはいけないと思い、ずっと飾ってありましたが、今回(焦がさずに)走らせることができました。2枚めもパニアタンクですが、こちらは、「模型とラジオ」誌の井上氏の記事を元にして製作された自作品です。首振りエンジンで、レトロな機構です。3枚めは、Aster製のC12。リアのスタイルが良いですね。今作っている木曽のボールドウィンに似ています。最後も、Aster製で232T、これはフランス国鉄の機関車です。以上の4台は、いずれもアルコール焚きです。

 Asterのpannier tankの走行 *MOVIE in YouTube*
 首振りエンジンのpannier tankの走行 *MOVIE in YouTube*
 Asterの国鉄C12の走行 *MOVIE in YouTube*
 AsterのSNCF 232Tの走行 *MOVIE in YouTube*


 少し変な機関車たちになります。まず、1枚めは、Mamodの改造車で、インドのDarjeeling風にしたもの。2枚めは、何度か登場しているAurora。3枚めは、Cheddarのスチームトラムが、可愛い客車を引いているところ。そして、最後は、RegnerのVictoriaです。最初の1台がアルコール焚き、残りの3台はガス焚きです。

 RegnerのVictoriaの走行 *MOVIE in YouTube*


 久し振りに走ったのは、執事のパーカが乗るSharpener号。これは、Mamodの貨車に、Saitoのエンジンとボイラを載せた自作のスチームトラム。もともとボート用のボイラなので、高速で走ると、炎が外に出て、周囲を焦がします。2枚めは、Mamodのエンジンと、ステーショナリィのボイラを使った自作品、謎のスチームトラムです。よく見えませんが、中央にエンジンがあって、後輪だけ駆動します。大変高速です。2台ともアルコール焚き。

 3枚めは、ライブスチームではありませんが、自作品のバッテリィカー。四角張ったスタイルが秀逸です。

 自作のSharpenerの走行 *MOVIE in YouTube*
 謎の高速スチームトラムの走行 *MOVIE in YouTube*

 このほかにも沢山走っているのですが、主なもの、珍しいものだけご紹介しました。やはり、氷点下の冬よりは、無理なく走ります。

 WrightscaleのPorterの走行 *MOVIE in YouTube*


ジャイロモノレール

 ジャイロモノレールについては、このところ文献調査しか行っていませんでしたが、昨年に入手したレーマンのジャイロカーに続き、今回は、同社の1輪ジャイロモノレールを入手しました。ジャイロカーは2輪でしたが(2枚めの写真の奥)線路の上は走れません。それに対して、このジャイロモノレールは正真正銘のモノレールで、レールの上を走ります。このおもちゃは、約百年まえにイギリスやアメリカで売り出されたようですが、円形のレールがセットになっていました。2枚めの写真の横に置いてあるのが、その枕木です。レールは錆びてしまったのでしょうか。

 欠伸軽便で開発したジャイロモノレールのように、2輪で線路の上を走れるおもちゃは存在していません。バランスを取る装置を持っていないと無理だからです。1輪のものは、前後にピッチングをするために、独楽だけで自立できます。これが、モノホィールです。このレーマンのおもちゃは、数年まえに井上氏がイギリスで入手されましたが、内部の機構が欠品でした。今回のものは、ギアがだいたい揃っています。ゼンマイで弾み車を回転させるメカニズムです。さっそく、井上氏にお見せし、しばらくお貸しして研究していただくことになりました。日本人でこれを持っているのは、井上氏と欠伸軽便だけではないかとのこと。

 ジャイロモノレールについては、最近1つ新たな発見がありましたので、近々、模型を作って実験をしたいと考えています。


ボールドウィンB1タンク
 7月と8月は、他の車両の製作などのために、ボールドウィンの工作を2カ月間お休みしていました。昨年の9月から作り始めていますので、実質的にまる1年が経過しようとしています。当初の予定よりも、進捗は早く、順調に完成に近づいていますが、この原因は、予定よりも沢山の時間を使って没頭しているためです。スケール機を自作するのは、飛行機以外ではしたことがありませんでしたが、実機の資料を調べつつ、いろいろ悩んで作るプロセスがなかなか面白いものです。走りのメカニズムを作るときには、各部の動きや力学を考えて、ディテールを作るときには、実機の機構や作動を考えて、という具合に、想像しながら進めることができ、それぞれに楽しさがあります。


 9月に再開し、まずはキャブを完成させました。手摺、取手、窓枠などです。ヘッドライトもキッチン用品のスプーンで反射板を作りました。キャブは、前面に各種配管のための穴をあける作業を残すのみとなりました。


 この機関車はリアビューがとても個性的で格好の良いポイントです。リアの面を外さないと、ライブスチームとして運転ができませんが、運転に慣れたら、なんとかこの面を取り付けた状態で運転ができるようにしたいと考えていて、レギュレータを後ろまで伸ばしたりするメカニズムを想像しています。

 エンジンのバルブ室の写真が2枚め、また、シリンダにカバーを取り付けたところが3枚めです。エアーテストは何度も行って確認をしました。動輪軸のエキセンも、穴をあけてピンを打って固定しました。あとは、エンジンにシリコンシーリングをして、組み立て直すばかりです。

 最後の写真では、煙突やドームが黒くなっています。少しずつ塗装をしているところです。ボイラのサイドには各種配管類がディテールとして付きます。これの目処を立てないと、キャブ前面の穴があけられないからで、キャブの穴をあけたいのは、暖かいうちにキャブの塗装がしたいからです。

 まだ、肝心の蒸気や水やオイルの配管がまったくできていません。これらを含め、さらに細かいディテールは寒くなってからゆっくりと進めようと考えています。目標としては、来年の春(4月頃?)に完成させたいですね。

 1kg/cm2でエアーテスト(シリンダ・ドレンコックと給油機の作動確認) *MOVIE in YouTube*


駅長と助役

 最近、駅長が大変元気です。助役が大きくなったから張り合っているのかもしれません。1人のときは散歩もとぼとぼと歩いていたのですが、今は競うように駆け足です。ただ、庭にいるときは、水やり時以外は駅長はのんびりしていて、走り回っているのは助役だけです。助役は、鉄道の陸橋に上ったり、梵天坂駅舎に窓から飛び込んだりして遊んでいます。

 涼しいとはいっても夏ですので、これはシェルティとしては、いわゆる「夏毛」というもので、毛が抜けて少なくなっている状態です。冬はもっとふさふさになります。

 水遊びで大はしゃぎのシーン *MOVIE in YouTube*
 路面電車の上でダンス *MOVIE in YouTube*


 新しいピンクの無蓋車に一緒に乗っていますが、このままでは走れません(運転士が乗れないから)。走るときは、1人ずつ運転手の前に乗せてもらいます。もうそろそろ水遊びがしにくい季節になりましたが、それでも毎日必ず水の下をくぐり抜ける運動をしている駅長と助役です。


梵天坂駅の風景

 梵天坂駅舎も築後1年が経ちました。ここは、写真を撮るスポットで、光の具合で変化があります。3枚めの写真には、隣の噴水(鳥の水飲み場)の周囲に向日葵が咲いています。今年は、芝生に凝って、この駅の周囲まで芝が拡張されました。


短い夏でした

 樹の枝に葉がある間は、庭園の全域はほぼ木陰になります。一部に日が入る場所もありますが、ほかはところどころに木漏れ日が落ちるか、あるいは太陽が低くなって横から光が入らないかぎり明るくなりません。これが、秋になると地面は落葉に覆われ、そのかわり暖かい日差しに庭園が包まれます。もうその暖かさが恋しい季節になりました。


 例年よりも紅葉が遅く、10月中旬の現在、まだ一部しか葉の色は変わっていません。しかし、もう毎日ストーブが必要なのです。これから、また長い冬を迎えようとしている梵天坂ガーデンでした。

 次回の「A&Bレポート」は2013年1月になります。

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