MORI Hiroshi's Floating Factory
Model Railroad Workshop

<機関車製作部>


弁天ヶ丘線の在籍車両のご紹介


/☆Go Back☆/
 どうもだらだらとレポートだけ書いていたら、「車両紹介のページを作ってはいかがですか」というメールを幾つかもらいました。確かに、他のサイトを見てみると、そうしたページが必ずあるようです。うーん、みんな整理魔だなあ、と思っていましたが(笑)、しかし、こうした作業も楽しみの1つといえるでしょうか。とりあえず、弁天ヶ丘線もまとめてみましたけれど、詳しいデータは取っていませんので、曖昧です。気が向いたらデータを追加していきたいと思います。なお、詳しい工作過程は、レポートのページをご覧下さい。そんなに詳しくはありませんが、ここよりは写真が大きくて、スナップも多いはずです。

★新しい動力車を1機を追加しました。(2023/7/2)。
<動力車>

1号機・ワークディーゼル

 2000年の夏に製作した初めての5インチの機関車です。キットは技功舎というメーカのもので、毎月少しずつパーツが届いて、それを組み立てました。料金も月々に分けて振り込むシステムですから、毎月10万円以下で完成します。合計でも30万円以下だったと記憶。色はオレンジかな、と迷いましたが、ちょっと他にないだろうと思い、ピンクにしてみました。実はHOeカトーもピンクに塗っているのです。

 スケールは6分の1。ディテールなど極めて良好。バッテリィをキャビンに搭載し、リレーと抵抗器によってスピードをコントロールする回路がボンネットに収まっています。これ、非常にマニアックです。バッテリィを車外にもう1つ接続するとスピードが出るそうですが、その改造はまだ行っていません。また、完成の半年後くらいに、エンジン部のディテール・パーツが届きましたが、2002年の9月にそれをようやく取り付けていました。しかし、それでも未完成です。

 重量が30kgくらいでしょうか(いいかげん)。バッテリィを降ろした状態でも、1人で持って歩くのがやっとです。パワー的には問題ありませんが、スピード・コントロールが4段階なので、若干運転が難しいかもしれません。

 重心が低くナローらしいプロポーションですね。ライトはダミィで点灯しません。ホーンは実物の軽トラックと同じ音がします。ホイルベースは20cmないでしょう。カーブにも強く、半径1mも楽々通過します。キットはOSのライブに比べると難しい部類かと思います。


2号機・AB10

 2001年の秋に製作。弁天ヶ丘線で現在最も強力な機関車です。下回りはモデルニクスのユニットで、台車とモータが完成した状態のものを購入しました。モータは2機でチェーンによって減速は2段。これにバッテリィを2つ搭載して24Vのコントローラで運転します。非常に力が強く、またスピードも出ますが、超低速もばっちり決まるので運転はとても簡単です。

 ボディはペーパ製で、パンタグラフだけは真鍮をハンダ付けで作りました。スイスあたりの電機を意識したフリーですが、一応6分の1でデザインしましたので、かなり大きくなりました。塗装はプラカラーでジオン・ピンク。名鉄のパノラマカーの少し褪せた色に似ているかも。ライトは片面に3つあり、いずれも懐中電灯をそのまま使っています。非常に明るく、夜間の運転にも最適です。ペーパ製で大きなものを作るのが初めてだったため、多少強度不足かな、という印象です。

 重量は30kg以上あると思いますが、バッテリィなどを分解して運べるので、それほど重さは感じません。主としてお客さんを乗せる列車を牽引します。一番安定しているからです。下回りだけを使って、もう1台別の機関車を製作する企画もありますが、さてどうなりますか。


3号機・グース

 2002年の春に製作。グースです。これはまったくのオリジナルで、フリーです。動力部は後部の荷物室にありますが、ここは木製で、モデルニクスの2軸電車キット(モータ、車輪、チェーン駆動、コントローラのセット)を使用しています。フレームなどもすべて木製なので、非常に軽量。持ち運びは楽です(それを意識してデザイン)。軽くしても、そこに人間が乗るため牽引力も充分です。ただ、現在は1軸しか駆動していません(改良の計画はある)。人が乗っていない状態で走らせると、貨車を2両引くだけで勾配でスリップして立ち往生します。

 前部キャビンはペーパ製で、車輪と台車が金属製、フレームは木製です。キャビンの中にはライトのための電池が入っています。カウ・キャッチャもペーパ製ですが、この頃になると強度的にもノウハウが掴めた感があり、かなり丈夫だと思います。

 逆にフレームを丈夫に作りすぎたため、線路が歪んでいると、車輪が追従せずに脱線します。また、サスがないため、乗っていると直接ギャップや傾斜などが感じられます。このため、このグースで一周すれば線路の状態がおおよそわかる、という利用方法があります。最近は黄色のランプを付け、工事車両として活躍しています。

 これは単機で運転する機会が多く、機関車ではありませんが、運材車を引いていると様になりますね。車長では弁天ヶ丘線最大です。


4号機・デキ3

 2002年の夏に製作。日本ミニクラブのキットで、銚子電鉄の実車の8.4分の1のスケールモデル。非常に良くできたキットでしたが、工作箇所(特にボディなどのディテールの金属工作)もかなりあり、ワークディーゼルよりは工作難度が高いといえます。

 2002年の6月から作り始め、9月に一応完成しました。とても静かに走りますし、力も強そう。ヘッドライトテールライトも点灯します。カラーリングで、下半分はジオン・ピンクを使いました。実機は今は真っ黒ですが、その昔はこれと同じ2色塗り分けでした(窓枠や梯子などで若干異なりますが)。弁天ヶ丘線では最小の動力車となりましたが、実は一番重いのです。バッテリィは車内に搭載していないのに、車重が40kgもあります。とても一人では持ち運びができません。そこで、室内から外に出すためのスロープを製作して臨時の対処をしていました。

 モータを2つにすると(オプションです)、力も強くなり、高速になるという話を聞きましたが、弁天ヶ丘線では、そんなに飛ばすことができませんので、今の性能で充分です。

 これで電気機関車が2台になりました。架線もないのに……。


5号機・ガソリンエンジン機関車

 2003年の秋に製作。下の方に出てくる、予備機・ドイツ型ディーゼルを改造したものです。まず、大きなサブマフラを作成して消音効果を高めました。これが上手くいったので、気を良くしてボディをナロー風にしてみました。工場で働くDLといった感じ。エンジンは2サイクル。チェーンと摩擦プーリィで駆動します。軽量のためあまり牽引力は強くありません。運転が難しいですが、そこが面白いです。ライトがつきますが、夜間の運転はちょっと無理でしょう。


6号機・ビッグワーク

 2003年の春から製作開始。まだ完成していません。本当は、BB型の電気機関車を製作するつもりだったのですが、仮組みをして遊んでいるうちに、運転手が中に乗れるタイプのものを作りたくなって、こんな化け物みたいな車両ができてしまいました。一人乗りの工事車両という設定です。下回りはモデルニクスのユニットを使用し、拾ってきた穴あきL型鋼材で組み立てたもの。簡単に分解できます。一応シートが付いていて、乗り心地はまあまあです。また、電流計も付属しています。モータが2機で、前の2軸を駆動します。半径1mのカーブもすいすい走ります。

 2013年の7月末に解体されました。


7号機・Kato 7ton

 2003年の冬に購入。モデルニクス製のスケール機。HONDA4サイクルエンジン(25cc)を搭載しています。スケールは1/4.8で、かなりサイズが大きく、弁天ヶ丘線の中でも大きい部類になります。カトーの機関車はオリジナルでは黄色やブルーが多いようですが、これは弁天ヶ丘線特注でオレンジにしました。ボディをはずせば、なんとか一人で持ち上げられるくらいの重さです。ライトが点灯します。音は、やはり4サイクルだけあって重厚。そして静かです。


8号機・サファイア(Sapphire)

 2003年の冬に購入。イギリスのMaxitrak社製のライブスチームです。スケールは1/6で、バグナルのナローゲージらしいプロポーションのサドルタンク。大きいわりに車重はそれほどでもなく、扱いやすいです。弁天ヶ丘線の中で初めてエンドレスを回った蒸気機関車で、正式に8号機となりました。燃料はもちろん石炭。それから水が5リットルほど必要です。スチームアップに20分程度かかります。非常にシンプルな設計で、個人の庭園鉄道で楽しむのには向いていると思います。


9号機・プリムス(Plymouth)

 2004年の春に組み立てました。イギリスのMaxitrak社製のキットです。スケールは1/5で、ナローゲージらしい工業用小型機関車。モータは2機で、前後をそれぞれ独立に駆動します。バッテリィをボンネットに内蔵。スイッチなどのコントロールは、キャブ内のパネルにあります。ベルは、適当に付けたもので、キットにはありませんでした。ホイッスルが鳴ります。


10号機・カメラボーイ(Camera boy)

 2004年の夏に製作しました。ccdカメラを搭載し、無線操縦で走らせるための車両です。カメラは2機搭載され、前部のものは左右にサーボで向きを変えられます。もう1機は後進時に用いるものです。室内で操縦をし、ディスプレィにうつる映像を見ながら、全線を走行することが可能です。

 下回りはモデルニクスのパーツを使用。バッテリィはシールドタイプを搭載。ボディは木製で、ヘッドライトは3つとも点灯します。


11号機・レールモータ(Rail motor)

 中古で手に入れた蒸気機関車。ライブスチームで、つまり、燃料は石炭です。ブルーのボディでいかにもイギリスっぽいタイプ。一見、サイドタンクのあるタンク型に見えますが、なんとテンダ(給水車)があります(写真では見えませんが)。かなり小さく、軽量です。大人一人を引っ張るのがやっとです。

 プロポーション的には、もう少しキャブを大きくして(こればっかり)ナローっぽくしたいところです。重量バランスも、多少後ろが軽いようです(牽引をしたときちょうど良い設計なのか)。

 ようやく点検が終わり、2005年1月に走らせることができ、非常に快調だったため、正式に11号機に登録されました。フリーだと思っていたのですが、レールモータと呼ばれたLSWRS14型をプロトタイプにしたモデルだとわかりました。


12号機・AB20

 2005年の春に完成した電気機関車です。シャーシや駆動装置は2号機AB10と同じで、モデルニクス製。凸型のボディはボール紙で製作しました。パンタグラフは、モデルニクス製のセミスケールモデルです。

 AB10は弁天ヶ丘線の最強の機関車でしたが、それでもメインラインの勾配と急カーブでは、大人3名を乗せて走るのが少々苦しい状況でした。これを打破するため、同じ性能の機関車2両で重連運転をするため、本機AB20が開発されました。重連を前提としていますが、もちろん単機でも運転が可能です。


13号機・Lady Madcap

 これも中古で手に入れたイギリスのハンスレットの蒸気機関車、Lady Madcap。かなり大きな(たぶん4分の1スケール)のライブスチームです。サドルタンクで、アウトサイドフレーム、そしてオープンキャブという、もうナローのかたまりのようなタイプ。重さは90kgほどあります。2人でも持ち上げるのがやっと。

 これも、あちらこちら直さないといけないところがあって、まだ動かすには時間がかかりそうでしたが、2006年4月についに初走行。インジェクタも治って、正式採用されました。
 のちに、ハンドポンプとドンキィポンプを装備しました。


14号機・Popinjay

 2006年の1月〜6月に製作した完全なフリーランスの機関車。蒸気機関車ですが、電動です。モータや車輪はモデルニクスのキットを使用しています。シャーシは鋼材のアングルで、ボディはベニヤ板で作りました。煙突は子供用のプラスティックのバットです。

 ロッド類はアルミで作り、LGBのサウンドや発煙装置を装備しています。5分の1を想定して作ったので、かなり大柄です。


15号機・Koppel

 完成したのは2007年の3月ですが、注文したのは2002年の暮れ。作り始めたのは2003年の9月です。ニイザキ・モデルエンジニアリングのキットです。組立てに時間がかかったのは、パーツがゆっくり届いたからです(笑)。機械工作はほとんど終わっているキットなので、簡単な穴開け程度で組み立てられますが、もちろんOSのキットのようにはいきません。

 テンダはまったくのオリジナルで、タッパの水タンクとベニヤのボディでできています。このテンダの両サイドに運転者が足をのせられるようになっています。


16号機・Baltic(縦型ボイラ機関車)

 中古品を購入し、簡単な修理&整備で入線しました。縦型ボイラは本社初めてです。この機関車の特徴は、エンジンと動輪の間にギアがあり、これをニュートラルにできることです。これにより、停止中にエンジンを動かして、軸動ポンプだけを稼働させることができ、ドンキィポンプのように使えます。非常に軽量なので、ウェイトを載せること、それから、ボディを被せることを検討中です。

 その後、真鍮でボディを製作し、緑色に塗装されました。


17号機・Jack

 2007年の8月に入線しました。イギリスのMaxitrak社の製品です。注文して、2年ほどで完成して届きました。この機関車は実物が18インチゲージで、その1/4スケールになります。アウトサイドフレームで、ボトムタンク型です。非常に大きく、弁天ヶ丘線の機関車では最大です。

 大きいこともあり、運転はとても楽で、重量も力も、蒸気機関車の中では最大です。水タンクは、全部のフレーム内にありますが、このほかにもタンクが必要なので、テンダは専用トレーラを製作する予定です。


18号機・Ajax

 この機関車も中古品を入手し、修理をしました。シリンダ下部のドレン・コックが2本折れていたしたし、火格子や灰受けがありませんでした。動輪のフランジが欠けていましたし、サイドタンクは水漏れがありました。これらを修理解決、あるいは修理中ですが、とにかく走るようにはなりました。


19号機・DB81

 佐藤隆一氏が製作された頸城DB815分の1スケールの機関車です。まえのユーザから譲り受けたもので、その際、佐藤氏に整備をしていただきました。2機のモータからギアとチェーンでドライブしています。キャビンにはバッテリィが2機。コントローラは後部のボンネットのハッチを開けたところにあります。5インチの機関車としては非常にサイズが大きく、17号機Jackと並ぶと似合います。実機は森製作所が製造したもので、グリルの上に「MORI」というメーカーズプレートがあります。蒸気機関車を改造したため、サイドロッドがあるのも面白いところです。


20号機・Shay

 木内善範氏に製作してもらったミシガン・カルフォルニア2号機のシェイです。スケールは6分の1で、特徴としては、なんといってもT型ボイラを搭載していること。燃料には木炭を使います。木内氏の1号機よりもエンジンがボアアップされています(このエンジンは、佐藤隆一氏が製作)、後期型(オイル焚き)をモデルとしていて、コールバンカではなく、燃料タンクを水タンクの上に載せています。このため、運転時にこれを取り外すことが可能ですが、付けたままでも運転できないことはありません。とても静かで、しかも急カーブや急勾配に強い機関車です。ボディのカラーは、2号機や12号機と同じジオン・ピンクです。


21号機・Tobboo

 縦型ボイラ(キットを購入し、和田耕作氏にロウづけ部の製作をお願いしました)に、水平の1気筒エンジンを組み合わせた自作機で、もちろんフリーです。1気筒なので、走りだすときに、弾み車を回してやる必要があります。エンジンから動輪へはチェーンで伝動し、減速比は1:4です。ゆっくり走りますが、思いのほか力は強い感じでした。しかし、なにしろボイラが小さいので、運転は簡単ではありません。ボディは、木材と紙で作りました。


22号機・Forte

 日本のライブスチーム・メーカであるOS(小川精機)の新製品のキットを組んだもので、弁天ヶ丘線では初のC型(動輪3軸)のタンク機になりました。黄色のカラーを特注しました。フリーデザインで、往年のエガーバーンの機関車のようです。非常に小型ですが、重量が40kg以上もあるため牽引力は強く、またC型だけあってポイントなどの通過が滑らかです。特徴としては、ボイラがワンタッチで取り外せることで、これは運搬やメンテナンスに絶大な効果があります。


23号機・Simplicity

 SapphirePlymouthと同じ、イギリスのMaxitrak社の製品で、中古として弁天ヶ丘線にやってきました。この機関車は、Maxitrakの中でもかなり古く、弁天ヶ丘線が営業を始めたときには既に絶版になっていた製品でした。ボンネットの中に小型のバッテリィを搭載し、コントローラはリモート式のためトレーラで楽に運転ができます。金属製のPlymouthとは違い、ボディはFRP製です。軽量のため上り坂でスリップをするので、ウェイトを積む必要がありそうです。


24号機・Alice

 Lady MadcapJackと同じ、イギリスのHunsletの機関車です。Jackと同じく、Maxitrakの製品で、完成品を購入しました。オープンキャブとサドルタンクは、ほぼLady Madcapと同じ。ただし、大きさがずっと小さく、ほとんど3.5インチゲージの小型機関車くらいのサイズです。ぎりぎり一人で持ち上げて歩けるくらいの重量です。ボイラが小さいので、運転は難しいですが、逆にそれが楽しみになります。Aliceという名前の機関車は、The Leighton Buzzard Light Railwayで現役です。非常に小さな機関車で、このモデルは、これでも1/6スケールです。


25号機・Judith M

 Lady MadcapJackAliceに続き、Hunsletの機関車として4台めになります。これは、Don Youngが設計したモデルで、製作者はイギリスのベテランモデラです。大変よくできています。それを中古品として購入しました。大きさは、Lady MadcapJackと近く、ボリュームがあります。おそらく1/4スケールでしょう。しかし、大きさの割に火室が小さいため、圧力の維持はけっこう難しく、運転が面白い機関車です。もう、これでHunsletは終わりにしたいと思います。


26号機・レールカーADP261

 完全に車内に人間が乗り込んで運転ができる車両としてデザインをしました。フリーランスです。シャーシは、ブロアカーロータリィ除雪車にも使われているもので、もともとは大型貨物車だったのですが、除雪車がスリップしないようにとOS製の電動台車に履き替え、自走が可能になったものです。この自走シャーシが低床だったので、ここに座れば、運転する人間の頭が、ちょうど屋根の上の展望室に収まるな、と考えて設計しました。ボディはベニヤ板製です。完全に室内に入って運転すると、少し姿勢が辛いので、通常は屋根の半分を外して走らせます。幅が60cmもあり、現在、欠伸軽便では最大級の車両になりました。


27号機・木曽Baldwin B1

 木曽森林鉄道で活躍した有名な機関車の1/6スケールモデルです。愛知の横田氏が設計され、同県の杉浦氏がパーツの作図をされました。レーザカットされたパーツや車輪の鋳物を分けていただき、図面に従って製作をしました。エンジン部は大阪の佐藤氏に作っていただき、またボイラはOSのS6のものを利用しました。製作期間は実質1年間です。やはりキットとは違い、自分で考えなければならない箇所が多く、工作量もこれまでにないものでしたが、充実した時間を過ごすことができました。今のところ大変好調で、文句のない走りっぷりです。


28号機・Whitcomb Marcia

 愛知の杉浦氏が設計された機関車で、森林鉄道などで活躍したホイットコム1/4スケールモデルです。ただ、設計はかなりアレンジされていますし、製作するときに、その設計よりもキャブ天井を高くしてデフォルメしました。サイズ的には7.5インチゲージでも大きいくらいです。軸受に実機(トロッコなど)用の市販パーツを使っている点が特徴。運転すると、キャブ越しに前が見えるため、まるで乗り込んでいるような気分になります。大変面白い機関車です。


29号機・Railbus

 7.25インチゲージの機関車が移籍してきたので、これをボギィ車に改造し、5インチゲージに改軌しました。動力は、かつて6号機に使っていたモデルニクス製のユニットを転用しました(6号機は解体)。ボディは木製で、イギリスのモデラがスクラッチビルドしたものです。屋根の上に座って運転をしたらしく、非常に頑丈にできていますが、日本人が乗るには車両の幅が大きすぎるため、普通の機関車として運用しています。ディーゼルエンジンの音を、スピードにシンクロして再現するサウンド・モジュールを装備しました。


30号機・Jet

 記念すべき30号機には、ガスタービンエンジン(ジェットエンジン)によって推進する機関車を製作しました。運転士は車内に乗り込むタイプです。エンジンの推力は約10kgf。上り坂でもハーフスロットルで力強く走行します。ただ、後部に車両を連結できませんので、客車などは前に連結し押して走ります。燃料は灯油で、満タンで約20分ほど稼働。車輪は見えませんが4軸で、全輪にブレーキを装備しています。エンジンの音が大きいのが唯一の欠点です。



31号機・Pedal car

 不要になった自転車のフレームをカットし、ペダルとギアの部分を利用して、人力機関車を作りました。変速機構を備えていますが、走ってみると負荷は意外に少なく、楽に進むことができ、トップギアのみで充分楽しむことができます。下り坂で減速するためにブレーキも装備しています。また、速度と走行距離も表示されます。



32号機・ワーゲンバス

 子供が乗って遊ぶおもちゃのボディを使い、下回りはモデルニクスのパーツで作りました。1軸駆動で、バッテリィも1基。クルマのタイヤは、レール上面より2cmほど浮かせてあります。ヘッドライトやホーンは、おもちゃのまま。屋根の蓋をベニヤで作り、棚のつもりのトレィをのせました。



33号機・AD67

 欠伸軽便の電機では初めての4軸駆動。モデルニクスのパーツを使い、台車は木製。上回りは合板とボール紙で製作。力は強く、安定しています。充電ジャックを備え、メンテナンスも容易にできるようにデザインしました。新幹線と同じ音色のホーンを装備しています。




34号機・工業機関車

 ガソリンエンジンで発電し、モータを駆動するハイブリッド機関車です。発電機は、ホンダ製。下回りはモデルニクス。バッテリィは搭載していません。燃料さえ入っていれば、いつでも出動できます。ヘッドライトや空気ホーン、それにクレーンを装備。庭園内のどこでも、電動工具を使うことができます。下り坂用に、ブレーキも装備。





35号機・Heisler

 平岡幸三氏の設計に基づいて作られた5インチゲージのハイスラを中古で入手しました。再塗装されていたため、新品のように綺麗です。ところが、蒸気漏れが各所にあり、完全にオーバホールすることになりました。エンジンピストンのシーリングなどをやり直し、整備をしました。急カーブで、動輪が給水配管に接触するので、この部分の改良を行う予定です。



36号機・小型DL

 中古品で入手しました。試作品だったようです。小さなモータからベルト駆動で後輪に伝動。サイドロッドで全輪駆動となります。モータが非力のため、上り坂が苦手でしたが、モータを大きなものに交換して問題は解決しました。



37号機・京福電燈テキ6

 半完成のボディをオークションで手に入れ、シャーシと動力装置をモデルニクスのパーツで組みました。スケールは1/8でしょうか。欠伸軽便としては、非常に小型の機関車となります。2019年10月に製作。



38号機・コッペル

 2021年完成。製作に7年以上かかってしまいました。愛知県のとあるメーカのキットの図面と動輪や完成ボイラを入手。エンジンは、佐藤隆一氏に加工してもらいました。シャーシやボディなどの加工で小池浩洋氏の協力を得ました。欠伸軽便のライブスチームでは15機めになり、またC型では2機めとなります。サイドタンクとボトムタンクを装備。軸動ポンプとハンドポンプで給水します。



39号機・ガスメカニカル

 2021年完成。自転車に取り付けるための4サイクルエンジンのキット(中国製)を購入し、これを動力としました。そのほかは全自作。非常にコンパクトな機関車ですが、ウェイトを積み40kgあります。ボンネット部には、電子ホーンとそのためのバッテリィを搭載。全長は55cm。



40号機・工業用凸電機

 2023年完成。下回りは金属製でギアボックスとプロペラシャフト。モータからはチェーンで伝動。ボディはボール紙製。バッテリィ2基を積み約40kg。電子ホーンを装備。全長70cm、幅26cm。パンタグラフを含む高さは110cm。



レールトラック

 突然現れた新鋭機です。人が乗らない、人を牽引しない、自走するだけの小さなレールカーを造ろう。それならラジコンカーを改造してみようか、と考えたところ、目の前に以前に買ったタミヤのウニモグがありました。スケールは違いますが、大きさがちょうど良い。試しに、ゴムのタイヤを外してみたら(簡単に取れます)、なんと! プラスティックのホイルが内側にフランジがあって、まるで鉄道の車輪のようなのです。さらにびっくり! 定規を当ててゲージを計ったところ、5インチにのりそうな気配。

 ということで、さっそく走らせてみたら、これがなんとも上手く走ります。モデルニクスのポイントもちゃんと通過。まったく改造の必要はありません。ドライバ1本いらないのです。4輪駆動でデフが付いてます。安いおもちゃラジコンなので、微妙なスロットルのコントロールができなくて暴走します。これまで誰か気づいた人がいるかな? このおもちゃ、数千円で買えますので是非試して下さい。

 車重が軽いためスリップしますが、荷台にレンガを1つ載せて走れば、貨車を2両くらいは押して走ることができます。


予備機・ドイツ型ディーゼル

 中古で手に入れたディーゼル機関車。ドイツの機関車のスケールだと思われます。ニイザキ・モデルエンジニアリングの製作とあります。かなり古いものなので、ボディなどは傷んでいます。これはモータではなく、本物のエンジン(芝刈り機などに使われる22cc)で駆動します。したがって、クラッチなどがあって、バックも可能。機構的にも面白いのですが、唯一の欠点は音が喧しいこと。

 音の問題を解決すべく、サブマフラを取り付けて試行錯誤。本当は4サイクルのエンジンを載せたいところですけれど。もしマフラがうまくいきそうだったら、キャビンを大きくしてナローに改造したいです。今のところはワークディーゼルに押してもらい偽装の重連をしています。

 ※その後、サブマフラの試作に成功。5号機となりました。



<非動力車>

カブース

 2001年に製作した最初の非動力車です。機関車ばかりでなく、これからも、もっと貨車を増やしていきたいと考えています。

 カブースは大好きな車両の1つです。特に短くてずんぐりとしたプロポーションが好み。この車両はまったくのフリーで、通常のカブースの半分でデザインしました。実際だったら方向転換ができなくて使い物にならないでしょう。例によって、木製の台車にペーパ製のボディをのせています。多少疲れた塗装にしてみましたが、単に吹きつけのムラだと思われているかもしれません。「A&B」は欠伸(あくび)鉄道弁天ヶ丘です。このレタリングは片側しかありません。片方だけで疲れてしまって、未完成状態です。

 後ろにこのカブースを引いていると、「がたんごとん」という音が聞こえて気持ちが良いです。なかにダルマストーブを載せる計画がありますが、インテリアはまだ作っていません。

 つい最近、窓ガラス(アクリル)が入りました。


無蓋車

 貨車の中では無蓋車が一番好きなのです。何の変哲もない車両ですが、これがまたプロポーションが難しいところ。これもまったくのフリーで、自分の好きな形にしました。プロポーション的には浅めの無蓋車です。ボディはペーパ製。ブレーキハンドルや手摺に一部だけ金属を使っていますが、これがよく壊れます。強度不足でした。

 色はもう黄色ですね。これ以外にないでしょう。今はレタリングが何もありませんが、小さく記号を入れるか、それともコマーシャルの大きな文字を書くか、悩んでいます。ですから、これも未完成なのです。

 いつも荷物を載せています。連結に必要な金具、簡単な工具etc。もう1台あっても良いかな、という車両です。

 つい最近、手動クレーンを装備しました。


有蓋車

 2002年の秋に製作。手慣れてきたので、2週間ほどで完成。有蓋車ですが、貨車のくせに窓があって、ちょっとカブース風。ボール紙に角材を貼り付けて作ったので丈夫です。プロポーション的には非常に短く、幅と高さはあります。ほとんど立方体か、という形状。

 多少凝ってみたのは塗装です。白っぽいグリーンですが、ウェザリングをして、塗装が剥がれたり、雨だれの跡があったり、くたびれた感じにしてあります。中が空っぽなので、サウンド装置を入れるか、何かに使えそう。これも、レタリングが手つかずの状態。未完成です。


タンク車1号

 タンク車を作ろうとずっと利用できるものを探していました。これはホームセンタで鉢植えを2つ買ってきて作りました。タンクというよりはワインの樽に近い感じです。非常に小型の貨車で、小さい機関車に似合います。

 色は艶のあるブルー。レタリングは大きな文字を予定しています。中身は空っぽですが、何かに利用することは不可能。役には立ちません。


木製運材車

 木材を運ぶための貨車です。下回りは木製で2つの台車からなっています。つまり、全体として4軸のボギィ車です。実は、写真にある3本の丸太が、庭師さんが来たときに間違えて棄てられてしまいました。だから今は運ぶべき丸太がありません。これを切るのが大変なのです。

 ワークディーゼルが引くと非常に良い雰囲気になります。また、贅沢をいえば、この車両をあと2つほど連結したら、さらに良いでしょう。しかし、予算も時間もかかりますからね。

 この貨車にはもう1つ役目があります。実は、下回りを共有して、乗用トレーラとして使えるデザインになっているのです。下の方で、その説明がもう一度出てきます。


ナベトロ1号

 主に粒状の鉱物を運ぶためのトロッコで、ナベの形の部分が横に倒れ込んで、中身を流し出す仕組みになっています。2003年の夏に製作。これは、車輪からすべて自作したもので、一応フルスクラッチ。車輪とナベはステンレス製、あとは鋼材を使用。旋盤や溶接機を使った工作でした。かなり小さく、弁天ヶ丘線では最も小さい車両です。

 沢山作って、ディーゼルに引かせたいのですが、1両作って、疲れ果てました。気力が出たら、またチャレンジしましょう。現在は黄色に塗装されています。


ショート・カブース

 森林鉄道の制動車の一応スケールモデルです。シャーシも車体も木製。

 ちょっと凝った部分はブレーキで、実際に作動します。だから、傾斜のある線路の上でも駐車しておけます。

 つい最近、窓にガラス(アクリル)が入りました。


鋼製運材車

 技功舎のキットで製作した鋼製運材車の6分の1スケールモデル。

 とても良くできたキットでした(ちょっと高いですが)。現在は白に塗装されています。


有蓋車

 ちょっとアメリカっぽいワゴンです。ベニヤと紙で作りました。

 この車両は3つの役目をします。まず貨車。上回りのボディをすっぽり外すと、運転手が1人乗れる乗用トレーラになります。また、その椅子などを取り外すと、下の方に説明がある、作業車になります(というか、最初はこれでした)。


ナベトロ2号

 イギリスのRide on Railways社製のtipper wagon、ナベトロです。非常にしっかりとした作りですし、ストッパもあるため、シートを被せれば、乗用として使うことも(恐いですが)できます。

 4両同じものがあります。沢山連結すると良い感じです。現在はクリーム色に塗装されています。


タンク車2号

 イギリスのPNP Railways社製のタンク車ですが、サイドに倒れる、tipperタイプです。タンクの部分はプラスティック、台車は鋼製です。

 台車の形がよく似ていますが、上のナベトロ2号よりは少し大きめで、車長がかなりあります。これも工夫をすれば人が乗れるくらい丈夫そうです。タンクの中には、実際に液体を入れることができます。

 現在はグリーンに塗装しレタリングを入れました。


タンク車3号(給水車)

 ボールドウィンの増槽として作りました。小さな可愛らしいタンク車です。本体はプラスティックのゴミ箱を利用。下回りは、技巧舎のパーツを使用しました。ボールドウィンとチューブで結んで、補助水タンクとなります(補助といっても、機関車のタンクの4倍くらいの水が入ります)。機関車側にも、タンク車側にもバルブがあるので、簡単に連結を外すことができます。


大型貨物車

 中古で入手した台車を使って、上回りは鋼材とボルトで組み立てたオリジナルの貨車。特徴は、中央がレールぎりぎりの高さまで低くなっている点で、重い荷物を運ぶことに適しています。この低い中央の部分が90cmほどあって、かなり長い貨車です。一応、駐車用のブレーキが付いていますが、ボルトが地面に突き当たるだけです。

 最初は、バンドソーやボール盤などの重機を載せて工事現場まで運ぶ目的で作りましたが、人が乗っても安定しているので、近頃はここに運転手が乗っていることが多いです(写真の赤いシート)。

 写真は錆止めのグレィを塗ったばかりの頃。現在はブルーになっています。


中型貨物車

 モデルニクスの台車を使って製作した工事用中型貨車です。実際には、主として運転トレーラとして用います。

 低重心に設計したため、とても安定してます。モデルニクスの台車は、左右差動するタイプで、カーブでの抵抗が非常に少なく、半径2mまでまったく問題なく安定走行します。後部の台車がブレーキを装備しています。

ボギィ・カブース

 弁天ヶ丘線では、3台めのカブースで、4軸のボギィ車。車長が800mmあり、最大です。台車はOS製。そのほかは、ベニヤ、ヒノキ角材、バルサ、チーク材などで自作したもの。いちおう、Gスケールのカブースをモデルにして、3倍に拡大したので、セミ・スケールです。


客車1号

 弁天ヶ丘線、最初の客車です。イギリスっぽいフリーデザイン。ボギィ車で1100mmという長さを誇ります。ボディは木製ですが、屋根だけはボール紙。

 この車両も、実は下回りは乗用トレーラです。この下にあるOS製のもの。乗せる人がいないときは、ボディを被ってスケール客車になるというわけです。


客車2号

 弁天ヶ丘線、2台目の客車。中古で手に入れたもので、もともとは3.5インチでしたが、OS製の両用に設計された台車なので5インチに直しました。アメリカっぽいデザインです。ボディは木製ですが、前後以外の部分が2分割で別々に取り外すことができて、2人乗りの乗用トレーラになります。スケールは8分の1くらいではないでしょうか。


客車3号

 小さな客車です。4号運転トレーラにボディを被せたものですので、必ず前にはオレンジ色の無蓋車が連結されています(切り離しては使いません)。サイドは、アイボリィと焦げ茶の2色、妻側はワインレッドという、弁天ヶ丘線では珍しい多色塗装。個室が1つしかない客車ですから、これはもう1等でしょう。


ロータリィ除雪車1号

 弁天ヶ丘線は一年に数回積雪があります。このために、本機が開発されました。しかし、雪掻きのためのロータは紙製で、マブチモータで駆動しているため、本気なのかどうかは微妙です。本機は、シャーシと前部のみで、後ろのボディは、他の貨車を乗せて代用しています。


ブロア車

 梵天坂線は森の中に建設されたため、秋には大量の落葉が運行の支障になることがわかり、このブロア車が開発されました。ブロア部は、リョウビの既製品です。また、これを動かす電力はホンダの4サイクルエンジン発電機によります。ボディは、大型貨物車で、この前にボギィ台車にのったブロア部を取り付けます。運転士は発電機の後ろに乗ります。また、後部から電気機関車が押して走行します。これまで、回転式掃除機をいくつか試しましたが、このブロア車が最も高性能で、本線を1周するだけで簡単に落葉を除去できるようになりました。


ロータリィ除雪車2号

 上記のブロア車の前部ユニットを取り替えると、この除雪車になります。除雪部は、市販の除雪機をそのまま用いています。雪を掻き集め、上から噴射し、遠くまで飛ばします。この前段階として、除雪車を人が押して線路の上の除雪をしていましたので、その実績から生まれた車両です。性能的には問題はありませんが、運転士が寒くてやる気にならない、という問題があります。


乗用トレーラ(2人乗り)

 運転をするために人が乗る車両です。これはOSの製品で、3.5インチゲージのクラウスを作ったとき、購入したものです。そのときは5インチなんてやるとは考えていなかったのですが、車軸と車輪をスライドできる機構だったので5インチにして使っています。

 弁天ヶ丘線の本線はカーブ半径4mです。しかし、それ以外の引き込み線には半径2mのところがあり、またノーザンデッキ線にいたっては半径が1mです。このトレーラは、こうした急カーブでは台車とボルスタの角度が大きくなり、支えから外れて脱線してしまいます。この点はなんとか改造したいと考えていますが、今のところ未着手。この問題以外には、重心が低く、大変安定したトレーラだと思います。


1号運転トレーラ

 これが上にあった運材車と同じ台車を使っている乗用トレーラです。灰色の床(テーブル付き)を2つの台車に載せて、その上に、小さな椅子を置いてできあがり。すべて木製。軽量に留意したデザインで、今のところ調子良く、急カーブにも対応しています。重心が多少高いので、乗り手を選びますが、これは本人しか乗らないから問題ないでしょう。

 デキ3が入線したとき、外部バッテリィを搭載できるようにテーブルの下に荷台を作りました。バッテリィがないときはサウンド装置のスピーカ・ボックスなどを載せています。

 このトレーラで調子を見て、今度は多人数(といってせいぜい3人)が乗るトレーラ客車を設計する予定です。


2号運転トレーラ

 これも運材車を台車として使った乗用トレーラです。こちらは、技功舎の鋼製運材車に木製フレームとシートを載せたもの。前方に斜めに突き出しているのは、足を乗せるところです。赤いクッションは前後にスライドして、機関車によって調整できるようにしました。

 やはり、乗用トレーラはボギィ車が圧倒的に安定しています。本機は、AB10の運転に最も多用されています。


3号運転トレーラ

 下に紹介する道具車に蓋を被せてシートとし、その前に、足を乗せる小さな専用2軸車を連結したもの。かなり急ごしらえの車両で、乗り心地も悪く、また乗りこなすのが難しい車両といえます。機関車の試運転などに使用する目的で作りました。

 しかし、この車両から得た情報を元に、次の4号運転トレーラが開発されたのです。


4号運転トレーラ

 まったくゼロから設計したオリジナルの車両で、最初から運転トレーラとして最適の設計を目指しました。前部には、小さな2軸の無蓋車、後部には、少し大きめの2軸のシート車が連結しています。お互いに、ロールを抑制する連結方式なので、機構的には4軸ボギィ車に近い安定性が得られます。後ろに座り、前の車両に足を乗せて、運転をします。蒸気機関車ならば、無蓋車は石炭を積むことになり、電気機関車ならばバッテリィを載せられます。

 転がり抵抗も少なく、乗り心地、安定感もまずまずです。


5号運転トレーラ

 シンプルな構造で製作した木製のトレーラ(1人乗り)です。台車は見えませんが、4軸のボギィ車です。

 ボギィ台車には、衣浦車両・浜岡工場製(杉浦幼治氏作)のTR41という立派なスケールモデルを使用していますので、このままではもったいないでしょう。いずれ、ちゃんとしたボディを作る予定です。写真では、ラジコンの10号機に連結しているため、送信機がのっています。


6号運転トレーラ(無蓋車)

 写真では、9号機のPlymouthに引かれ、駅長助役が乗っています。ボギィ台車は、愛知の杉浦氏の設計で、全輪ブレーキ付きです。上回りは、ベニヤ板製。ボールドウィンの運転用に作りましたが、もちろん貨車にもなります。トレーラとしては、大人2名が乗れますし、犬も乗りやすい設計になっています。


道具車

 ご覧のとおり、道具を運ぶための車両です。オイルや虫除けの各種スプレィ、バンドエイドなどの薬、そして保線作業に必要なツールなどを載せています。車体は2000円くらいで買った木製のレトロ調CD入れで、車輪はモデルニクス製です。


作業車

 モデルニクスで完成品で購入したトレーラ台車です。サスペンションがよく効いています。寸法的にはAB10のものから動力部を取った同型。何かボディを載せても良いのですが、実際には工事に利用しています。大きなバケツを2つ載せて土や砂利を運んだり、といった重量物の運搬にとても便利なのです。弁天ヶ丘線の中で一番沢山仕事をしている車両といえます。



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