MORI Hiroshi's Floating Factory
Automobile Workshop
GARAGE LIFE
<ガレージ製作部>
完成間近、ディテール工事
/☆Go Back☆/
ずいぶん日が長くなってきました。寒さもさすがに峠を越えた感じ。慣れたのかもしれませんが。ガレージ工事は毎日進んでいます。主に板金屋さんの仕事で、屋根や外壁サイディング、そのエッジ、さらに内装などの仕上げをしています。また、同じ職人さんが、ポリカーボネートを切って、はめ殺しの窓を作りました。屋根はトップの通気口もできて、完成しました。しかし、まだ外壁の塗装が終わっていないので足場が外せません。
足場が外れれば、母屋の屋根との間に樋を作り、シャッタを付け、2階の床張り、電気、水道、などの工事が入って一気に終わるのではないか、と予想しています。あと、1週間ではどうかな……、という状況。
上の写真は南側のトップライトにポリカを張っているところです。バックの空が綺麗ですね。このように、空も風景も北を向いたときの方が綺麗ですよね。北に大きな窓を開けるのはこのためです。
<北の大窓>

北の妻面に開く大きなはめ殺しの窓。形は正三角形が3つ連続した台形です。鉄骨にステンレスの枠を溶接し、これを黒く塗りました。この枠に外側と内側から、クリアのポリカーボネートを2枚取り付けます。2重にするのは、もちろん断熱のためです。これ以外の窓もすべてガラスは2重です。

外側のポリカをさきに取り付けました。磨りガラスのように曇って見えますが、傷が付かないようにカバーのシートが付いているためです。ポリカはアクリルに似ていますが、強度が高く、ずっと柔らかい材料です。バイクの風防や、自動車のメータ部などに使われています。

その作業を外に回って北から見た写真。下は工作室です。既に、窓以外の断面にはサイディングが張られています。母屋の屋根との取り回しが難しい部分でした。
もう1枚は、外側のポリカを張り終わったところ。カバーのシートもまだ両面に張られているので、クリアには見えません。このあと、内側のポリカを張る寸前に、内側のカバーシートは剥がされました。
<コーナの難所>

母屋に接する部分で、窓との緩衝をさけて壁が斜めになっています。ここは断面が放物線というか楕円形状になります。外側は屋根を斜めにカットし、金属板を垂直に立てて、屋根と壁の境界の水平を保つような処理をしました。
2枚目は、その部分の内側の写真。こちらがわは、この上にさらにボードを張ることになります。けっこう時間のかかる部分だったようです。
<外壁・サイディング>

外側は、サイディングボードを水平に並べて張りました。内側の断熱ボードとの間には、防水シートと通気胴縁があります。胴縁の分だけ隙間があって断熱効果が期待されます。写真は東の出入口付近。今は建物の外壁は真っ白ですが、いずれ焦茶色(母屋と同じ)に塗装されます。

サイディングボードの端のアップ。黄色いものが線状に見えます。触るとゴムのような軟らかい感触です。ここで上下のボードが重なり合い、粘着して防水します。建材もいろいろ新しくなって、見えないところに新技術が導入されています。
2枚目の写真は、屋根と壁の境界の処理。屋根と同じ金属板で雨樋のように作られていますが、雨樋の役目はありません。壁のトップの防水をしているだけです。ちなみに、この建物には雨樋はありません。実は母屋にも雨樋はありません。玄関の庇の部分だけ、出入りが大変なので、つい最近雨樋を付けましたが。
<廃材が出ます>

工事で出る廃材。捨てられる半端な材料ですが、工作に使えそうなものばかりで、宝の山に見えます。中でも、厚さ1mm程の鉄板が沢山(重さで100kg以上)余ったようで、これで一生分の工作材料が手に入った、と大喜びです。ポリカーボネートも余ったものをもらうつもりです。
<ドア>

東と西の両開きのドアが既に完成していました。しかし足場があるため取り付けられないのでしょう。木製ですが、完成時には緑色に塗装する予定です。
南西のコーナにある「駅」の部分。ここのドアだけは既に取り付けられています。2階の窓の上の空間は、半径が異なる2つの円がずれてできる断面で、後日アクリルでここを塞ぐ難工事がありました。この写真では、下部のアルミサッシュだけが取り付けられた状態。例の穴の開いた白い鉄骨が外から見える唯一の箇所。ところで、この「駅」の部分にも小さな屋根がかかります。左手前に見える白い鉄骨フレームがその小屋根を支えるためのものです。
<現場監督やや疲れ気味>

現場監督の朝の検査です。近頃、地面に落ちているものの発見に執念を燃やしている様子です。
「毎日大変ですね」の声に、思わず笑みがこぼれる監督でした。
<工事進むが、外からは見えず>

もう外からはトラスは見えません。工事はどこが進んでいるのか素人目にはわかりにくくなりました。来週には、色が変わってしまいます。白い半円もそろそろ見納めです。
しかし、細部を見ると、サイディングのエッジに細い金属パーツが取り付けられています。各所で細かい詰めの工作があります。
<難しい形>

2つの円弧と直線で囲われた形。そこにポリカを内外両側から張り付けます。形を正確にカットしなければなりませんが、場所が高いので、その場では切断作業ができません。かなり面倒な工事になりました。写真は、断面の左下の半分が張られた状態。ここまではまだ簡単だったのですが、このあとの形が直角もなく大きくて、曲線で、とにかく難しかったようです。

カットは、室内で丸鋸を使って行われていました。ポリカは900×1800mmの大きさです。1枚いくらくらいなのか知りませんが、30枚くらいあったみたいです。
少し切っては、取り付け場所へ運んで寸法を合わせます。3人がかりで、何度もカットと合わせを繰り返して調節しました。
<防水工事>

サイディングの縦の目地や、ポリカのエッジなどの防水のために、ポリウレタン系(だと思いますが)のパテが使われました。写真は2液性の材料を練り混ぜるミキサです。
2枚目が目地に注入されたパテの様子。こういった材料も、昔に比べると格段に性能が良くなっています。もともとは、パテは乾燥して固まるものが使われていましたが、古くなると固くなったり、収縮したりするのが欠点でした。今の材料は耐久性が格段に増しています。

正面のトップライトのポリカの周囲にパテを充填しているところ。まず、マスキングのテープを両側に貼り、その間にパテを充填していきます。
もう1枚は、サイディングの角の様子。焦茶色のパーツは金属板です。最終的には、白い部分もこの色に塗装されます。
<夜間も工事……>

今夜も、暗くなるまで作業が続きました。早く完成しないかなぁ……。
/☆Go Back☆/