MORI Hiroshi's Floating Factory
Automobile Workshop
GARAGE LIFE
<ガレージ製作部>
新年の建前
/☆Go Back☆/
2003年になってしまいました。予定では今頃、ガレージの中でのんびり工作でもしているはずだったのですが……。
ビートは可哀想にまだ家の中に入れません。毎朝、お湯をかけてもらってから出かけています。もう少しの辛抱です。
さあ、いよいよ柱を立てました。ここまでが長かったですね。あとはもう、あっという間に出来るはずです。今回のレポートは骨組みを組み立てた初日(いわゆる「建前」あるいは「棟上げ」ですね)の模様をレポートします。
<雪が降りました>

1/6に建前を予定していましたが、前夜に降った雪が朝はこのとおり。積雪は5cmほどでしたが、なにしろ山の上ですので、トラックが上ってこられません。午前中はほとんど道路は凍結していました。上の写真は北側のウッドデッキの様子です。写真に撮るには綺麗で良いのですが……。

施工をやり直した柱脚部の基礎。これでは工事ができません。現場監督も様子を見に来ましたが、雪が美味しくて食べるのに熱中してしまいます。鼻が真っ白になりました。
<いよいよ骨組み組立開始!>

1日延期になり、1/7の朝から組立工事開始です。とび職の若い人が2人、鉄骨屋さんから4人、それに工務店の社長、基礎をやってくれた親方、その他、大勢が集まりました。もちろん、阿竹氏も。ただ、森は大学の仕事があったため、この写真はスバル氏に撮ってもらったものです。
1階の柱を立て、梁を組み立てています。まだ仮組みですから、ぐらぐらしていますが、その上にのっています。左の写真の手前は、弁天ヶ丘線の駅になる部分。今はまだ傾いています。
四隅の柱は、バイ・リニアで折れ曲がって、上まで伸びています。この部分はトラスではなく、ラーメン構造となって、水平剛性を確保しました(専門的すぎる?)。

母屋の2階から窓越しに撮影した写真です。1階ガレージの天井に当たる部分の梁が組み上がっています。このままでは垂れ下がっているはず。上のトラス構造がこの部分を吊って支えることになります。

2階というか、屋根の部分の組立に入りました。まだ午前中です。細いパイプのような材料が立体トラス。ここが4次元立方体の部分です。まだ、何がなんだかわかりません。

折れ曲がった形状に穴の開いた部材を取り付けています。これは、張り出し部分の屋根を支える部材で、穴が開いているのは、意匠的(デザイン、つまり飾り)なもの。もちろん、完成しても、この構造を見せることになります。

さて、前から見てみましょう。このように、前方から見ると、正三角形に見えます。だから円形の屋根をのせられるわけですが、骨組みの三角形は実際には斜めになっているので正三角形ではありません。これが、この建物の一番のポイント。

庭園鉄道・弁天ヶ丘線の方から撮ったショット。ガレージが完成したら、あの中へ線路が延びます。
かなり組み上がってきました。これが1時頃の模様です。
<形になってきました>

穴あき部材は3つ並んでいます。この部分は中2階の張り出し部で、庭園鉄道の駅の上になります。書斎がこの位置になる予定。
人が立っているのが、中央の一番高いところです。どうやってあそこへ上るのか見ていたら、この手前の穴あき部材の上を、すいすいと歩いて上っていきました。スパイダーマンみたいでした。

左の写真は、北側のデッキから撮影したもので、工作室になる部分です。ここは屋根は平面で北へ緩やかに下がっています。
右の写真は、屋根の曲面を支える細い部材を取り付け始めたところ。

両側が丸くなりました。シリンダ(円筒)の半分が上にのる形になります。クレーンはもう仕事を終えて小さくなっていますね。
<角度調整>

上部で細かい部材を組んでいるうちに、下では、ワイヤを張って、全体の微調整をしていました。柱が垂直になるように、ジャッキでワイヤを引っ張って位置決めをします。

このような水準器(磁石でひっついてます)も使われますが、それよりも精確なのは、分銅を垂らした糸。それで合わせます。
オレンジの機械は溶接機です。ガスボンベが見えますが、バーナも使います。現場でどうしても調整しなければならない箇所があるためです。

形が出来上がってきました。位置がきまったら、ボルトを締めます。この写真では、まだ一番上の弧材がありませんが、これも今日のうちに組み上げてしまいます。

この時期は日が短いですからね。今日は、2階の床のエッジ(阿竹氏曰く、「ピアノの形」)の調整に手間取ったようです。でも、屋根の材料はすべて組み上がりました。お疲れさま。明日もまた、工事が進むでしょう。
<監督は自宅待機>

現場監督は、危ないので庭に出してもらえませんでした。ちょっと欲求不満です。
/☆Go Back☆/