MORI Hiroshi's Floating Factory
Automobile Workshop
GARAGE LIFE
<ガレージ製作部>
基礎やり直し
/☆Go Back☆/
工事は進んでいます(前回と同じ)。12月には柱が立つ予定でしたが、残念ながらその直前までいったところで年末の仕事を終えました。
工事の施工上の問題から基礎構造を見直し、柱の下部だけ基礎工事をやり直しました。このために2週間ほど予定よりも遅れてしまい、鉄鋼が運び込まれましたが、まだ組み立てていません。年明けにこれを組みます。問題がなければ1月には形が見えてきて、完成は2月になるでしょう。何も問題がなければ、ですけれど(笑)。
上の写真は、可愛い小型ユンボ(パワーショベル)で、柱脚部の工事をしている途中。右にシートを被った赤い鉄骨が置かれています。単なる錆止め塗装で、シャア専用ではありません。
<早朝検査>

現場監督は毎日早朝に現場をチェックします。
これは、前回のレポートの直後の写真で、コンクリートを打った次の日の朝。翌日は雨が降って、コンクリートの養生にはとても良い雨でした(コンクリートが固まるときは水が必要で、乾燥は大敵。ずっと雨の方が良い)。もちろん、既に固まっていますので、上を歩けます。このときは、柱の部分は小さな四角い穴(約30cm角)でした。

上の写真では、端のところに板の型枠がありましたが、これを取ったところ。綺麗にコンクリートが充填されています。猫の足跡もつきませんでした。平面に見えますが、水はけや、線路を敷くために、勾配がつけられています。
もう1枚は、ガレージの前(南側)も下をコンクリート面(土間コン)にするため、その部分の土を掘っているところです。運び込まれた砂利の山が見えます。
<土間コンクリート部下地>

その前部の土間コンクリート部に砂利を敷きました。これは下地です。この上に、鉄筋を置いてコンクリートを流します。現場監督がさっそく検査中。
2枚目が全体の様子です。こんな感じで、あとは柱を立てるだけ、というところまでいったのですが・・。
<鉄骨搬入>

工場で製作されていた鉄骨が運び込まれました。赤い色の錆止め塗料が塗られています。大きなクレーン車が庭の中に入り、両側に脚を出して踏ん張っています。一方、鉄骨を載せてきたトラックは前の道路で停まり、道を完全に塞いで荷下ろし作業です。約1時間ほど近所に迷惑をかけました。

最近はちょっとしたものでも重機を使いますからね。こんな大きなクレーンが来なくても、と思いますが、しかし、電線もあるし、いろいろ障害物があって大変な作業になりました。
運び込まれた鉄骨は、それぞれ曲がっていたり、穴が開いていたり、すべて加工済みのもので、形はいろいろです。

このように置き場所も必要です。場所がないときは、どうするのでしょう。大きくカーブしている部材は、屋根のボールトかと思いましたが、後日、阿竹氏によれば、「あれは2階の床の梁です」とのこと。そういえば、カーブが大きい。

こちらのカーブが屋根の部材です。例の立体トラス構造のおかげで、かなりスレンダな構造にできましたね。
接合部のプレートもすべて溶接され、穴が開いています。つまり、あとはボルトで組み立てるだけ、という親切キットのような状態です。

どれがどこの部材なのか、ナンバがふられています。この文字が大事なのです。
2枚目の円形のプレートが、立体トラスの接合部。赤い錆止め塗料が塗られていないところがあります。これは、高力ボルトにる摩擦を働かせるためだそうです。この赤い色はもちろん下塗りで、仕上がりはこの色にはなりません。
<柱脚部基礎工事再度>

12/10から柱を組み上げる段取りだったのですが、施工時の不良から、構造上の問題が浮き彫りになりました。まあ、そのままで作ってしまっても、きっと大丈夫だったのですが、ここは急がず、やり直すことにしました。具体的には、柱の下の部分(「柱脚」といいます)の基礎を、スラブ(床)のコンクリートと切り離し、独立の基礎として大きくすることにしました。これは、スラブへ伝わるの曲げ応力の負担を消そうという意図です(難しいですね)。
というわけで、出来上がったコンクリートにカッタで切り込み、コンクリートをはつって(叩き割って)取り除きました。写真は、さらにその下の土を掘ったところ。ここで、埋設されていた電気や電話の配線を納めたパイプが出てきて、大変でした。工事中に一度、電話線が切断され、復旧に3時間ほどかかりました。実は、応急措置で雨の中、森自身が電話の4線を結ぶ作業をしたくらい。土曜日でしたが、3時間もネットが繋げないのでは仕事ができませんから。
このように、古い家を買ったために、どこに何があるのかわからない、という点が工事を難しくしている要因の1つです。まだまだ何か出てくるかもしれません。

トラックに乗っているのはコンプレッサ。この空気圧でコンクリートをはつりました。工具には、電気で動くものと、空気圧で動くものがあります。
2枚目は小さなユンボ(パワーショベル)です。幅は1mくらいでしょうか。これくらいのユンボが1台あると便利でしょうね。欲しくなったので、ネットでカタログを調べたら、一番小さいものは、幅60cmくらいで100万円ちょっとで新車が買えるようです。こういうものは、もの凄く高いものだという感覚がありましたが、最近はそうでもないのですね。ガーデニングのために、個人でユンボを所有する時代かもしれません。欠伸軽便鉄道(弁天ヶ丘線)でも将来は是非。

主要な柱は8本あります。それらの基礎をすべて新しく作り直します。1m四方で、深さも1mほどの穴を掘りました。埋設管があるところは、その配管をわきへ移設する工事もしました。

ユンボを後ろから撮ったところ。コンクリート面に傷を付けないようにキャタピラはゴムです。
2枚目の写真は、地面を叩いて締め固める機械。砂利を敷いて、その上でこれを動かして叩くわけです。土間コンの下も、そして、基礎部で掘った穴の底も、砂利を敷いて、この機械で固めました。

これが柱の基礎部の鉄筋です。径13mmの異形鉄筋を用いました。このように鉄筋を組んだ状態のものをカゴと呼びます。
掘った穴に砂利を敷き、捨てコンを流し、これが固まったら、カゴをセットします。

それぞれにカゴを製作し、地面の穴には周囲を型枠で囲みます。
2枚目は、カゴを入れたところ。ただ置いてあるのではなく、スペーサで浮かせ、周囲との距離も保てるように支持をします。鉄筋コンクリート構造において、鉄筋の位置は最も重要なファクタです。

打ち込みの前日は雨でしたが、テントを張って、工事が行われました。写真の向こう側あるテントが、電話線の復旧工事をしている場所。手前は小さな柱の基礎部で、ここもやり直しになりました。
<コンクリートの打設>

さて、次の日は晴れました。型枠も鉄筋も準備は整っています。現場監督も最終確認に余念がありません。
お昼頃に、アジテータ車が到着しました。

今回は少量なので、ポンプを使わず、1輪車(ネコといいます)でコンクリートを運びました。それでも50杯分以上はあったでしょうか。
こうして1杯ずつ1輪車に生コンを入れてもらい、基礎の穴まで押していって流し入れます。コンクリートを入れたあとは、棒で突き固め、コンクリート面の高さを測って調節し、仕上げの作業をしなければなりません。なかなか忙しい作業です。
<確認作業>

そういうわけで12/24で今年の工事はひとまず終了。コンクリートは1日で固まりますが、強度が充分発現するためには時間が必要です。できれば長く待ちたいところ。
柱の基礎部が完成したので、今度こそ、柱を立てることができそうです。
お正月のあと、新年早々、この工事が始まるでしょう。次回のレポートをお楽しみに・・。
/☆Go Back☆/