MORI Hiroshi's Floating Factory
Automobile Workshop
GARAGE LIFE
<ガレージ製作部>
基礎コンクリート打ち
/☆Go Back☆/
工事は進んでいます。毎日職人さんたちが来て、作業をしています。でも、まだ基礎工事。上の写真は、基礎のコンクリートが打ち終わって一息ついている現場監督です。
柱はまだ1本も立っていません。工場で鉄骨の骨組みを製作しているところで、それができるまでに、基礎工事が終わっていれば良い、という安心感から、ゆっくりと地道に工事が進んでいます。
<柱脚部の基礎>
柱が立つ位置の基礎は深くなります。基本的に床全体と一体となった基礎構造となりますので、普通の住宅のように、壁の下だけに基礎があって、床が浮いているという構造ではありません。1枚目の写真は、柱脚部。捨てコンのあと、鉄筋を入れて、もう1度コンクリートを打って、その型枠を外した状態です。
2枚目の写真は、かつてプールがあった場所に来てしまった柱脚部。プールの土台のコンクリートを、その周辺だけ取り除いて(はつって穴を開けて)そこに基礎部を作りました。最後はすべてコンクリートの中に埋まってしまいます。
3枚目の写真は、この柱脚部とフロアの基礎を繋ぐために、フープ(帯筋、といってもわからないと思いますが、鉄筋の名称)をはつり出して、そこに溶接した鉄筋です。面倒なことをしていますね。
<鉄筋&型枠工事>

土を突き固め、砂利を敷き、その上に防水シートを敷きます。その上で、鉄筋を組み立て、そこにコンクリートを流します。写真は、防水シートを敷いて、鉄筋の組み立てが始まったところ。マンホールが突き出していますが、このレベルまでコンクリートが来るわけです。
2枚目の写真は柱脚部から伸びた鉄筋。これを周囲の鉄筋とあとで接続します。

だいぶできてきました。鉄筋はコンクリートの厚さの中央に来ますので、このように置いたままでコンクリートを流し入れるのではなく、スペーサと呼ばれるモルタルで作った小片で、鉄筋全体を浮かせてからコンクリートを打設します。写真は、ガレージの横に張り出した庭園鉄道の駅になる部分(その向こうに現場監督が見えます)。古いプロパンボンベが転がっていますが、まだ都市ガスが来ていなかった頃のものが残っていました。ペンキを塗ってオブジェにしたいと思います。
2枚目は、落ち葉を見つめている現場監督。これは玄関のすぐ横です。

鉄筋が組み上がってきました。沢山入っていますね(専門家とは言い難い発言)。
2枚目の写真は、柱脚部に溶接した鉄筋を二人がかりで曲げて、水平にしているところ。周囲の鉄筋と結束します。コンクリート内の鉄筋は、コンクリートによって定着しているので、鉄筋どうしを溶接してもしなくても、それほど強度的な差はありません。こういうことは、工事をしている人でさえよく知らないみたいでした。

周囲を木の型枠で囲みました。コンクリートの一番端になります。全体の高さ(勾配)を正確にするために、型枠に墨を入れて(線を引き)、あとで目印の木を打ち付けました。
2枚目の写真では、水道の配管が見えます。全部コンクリートに埋まってしまうため、すべての配管を先に施工しておく必要があります。ところで、この写真の手前、斜めになっている型枠が問題でした。あとで、図面と見比べて、どうもこの斜めの角度がおかしいと気づきました。なんと、柱の位置が間違っていることが発見されたのです。
<打ち込み前日の確認>

阿竹さんが来られて、配筋の最終チェックです。ビートのリアに図面を広げて、施工者の監督さんと打ち合わせ中。
2枚目の写真が鉄筋がほぼ組み終わったところ。スペーサはまだ入っていません。

柱の位置が1つ間違っていたため、明日の打ち込みに間に合わせるため、夜を徹して工事です。2枚目の写真が、新たに作られた柱脚部。さきほどの写真と見比べると違いがわかるでしょうか。柱の位置がずれている難しい建物なのでこういったミスがあったともいえます(言い訳にはなりませんけれど)。しかし、前日に見つかったことはラッキィでした(なんて思っていたら、やっぱりまたまたミスがあって、結局やり直しになりましたが)。
<ブーム車が来ました>

11/30の土曜日にコンクリートを打ちました。まず、朝の7時から準備をして、8時半頃にブーム車が到着。圧送業者の人が2人来ました。ブーム車というのは、写真のようにコンクリートを高いところへ送るための折り畳み式の腕(というかパイプですが)を持っている働くクルマです。コンクリートポンプも搭載しているので、ポンプ車と呼ぶこともあります。これは生コン業者とは別の会社で、圧送専門業者です。
ビートを隅へ押しやって、ブーム車がセットされると、今度は生コン車が入ってきました。これは正確にはアジテータ車という名の働くクルマです。ミキサ車と呼んではいけません。明らかな間違いです(ポンキッキの歌も間違いです)。前の道路が狭いので、アジテータ車は大型のものではなく、中型です。1台に2.5立米(立方メートル)のコンクリートを積んできたみたいです。重さだと6トン弱のコンクリートになります。

アジテータ車の後ろから、写真のようにポンプ車に生コン(正式には、フレッシュコンクリート)を流し入れます。ポンプ部のピストンが駆動してブームへコンクリートを送り出します。大きな石などが入らないようにポンプの受け皿には格子があります。
別にすぐ近くの地面に流し込むわけですから、こんなに高く上げなくても良いのですが、ブームで一度上げて、落とし込むようにしていました。ビートに生コンの飛沫が飛ばないか心配しつつ見守りました。
<コンクリートの打設>

圧送業者の人(青い作業着の人たち)2名で打設しています。若い一人は重いホースを持ち、もう一人はバイブレータをかけています。振動させてコンクリートを隈無く行き渡らせるためです。もう一人、左官屋さんがいます。
アジテータ車はポンプ車に全部コンクリートを入れてしまうと帰っていきます。次々に別のアジテータ車が来ます。結局、今日は7台来ました。全部で16立米(37トン)ほどだったようです。

フレキシブルホースを肩に担いでいます。かなり重いでしょうね。
2枚目の写真は、デッキ側から見た映像。もう左官屋さんがならしてコンクリートの表面がだいぶ綺麗になっています。

ほとんど終盤。ここまでほぼ1時間ちょっとでした。あっという間に、すべてコンクリートに埋まってしまったわけです。
打ち込みが終了したので、ブームを後ろへ向けて、ポンプの中に残っているコンクリートをアジテータ車に戻しています。これにて終了。生コン屋さんも圧送屋さんも、施工者にサインをもらうと、掃除をしてからさっさと帰っていきました。
<ならし>

左官屋さんがコンクリートをならしています。最初は大きな道具を使ってだいたい滑らかにします。高さや勾配に気をつけているのでしょう。自分の足跡を残さないように作業しなければなりません。
このあと、2時間ほどして、少しコンクリートが固くなって、うっすらと水が浮いてきたところで、コテを使って仕上げをします。このときには、2人がかりでした。かんじきというか、田下駄というか、そんな足の裏の面積が大きくなるものを靴に付けて、作業をしていました。
<確認作業>

無事にコンクリートが打ち終わりました。固まるまでに1日ほどかかります。動物が歩いて足跡をつけないよう、現場監督が監視しています。猫が一番悪さをするそうです。犬は固まらないコンクリートの上は歩かないそうです。
試してみたら、トーマも翌日は歩きませんでした。翌々日には歩いていました。犬の方がコンクリート技師に向いているようです。
/☆Go Back☆/