MORI Hiroshi's Floating Factory
Automobile Workshop
GARAGE LIFE
<ガレージ製作部>
いよいよ工事! まずはデッキ解体
/☆Go Back☆/
久しぶりのレポートです。8月から工事の予定でしたが、設計は遅れ、申請でもトラブルがあって、9月23日現在、ガレージ工事に関しては見積もり直前です。
ただ、ガレージ建設のまえに、母屋の北側(実際には東・北・西側に囲んでいます)にあるデッキを解体し、すべて新しく造り直すことになりました。老朽化が激しく、昨年一部を修繕しましたが、上板を支える下の木が腐っているため、修繕も不可能と判断、いずれは直そうと考えていたのです。ガレージが完成すると、奥へのアクセスが悪くなるので工事も大変(弁天ヶ丘線を通ることになって心配)、そこで思い切って見積もってもらい、ガレージよりもさきに着工となりました。
上の写真は庭に運び込まれた新しい木材。ここで3日間かけて防腐塗料を塗って、本工事を待ちます。この工事が始まったのは9/18でした。
<ガレージの設計のその後>

特に大きな変更はありません。ディテールを詰めているところです。線路配置が描かれた図面は元のままですが、車庫の前にコンクリートを敷くことや、その他、玄関へのアプローチ(駅との関係)などの検討をしました。この図の右上の工作室から北(上)に出たところが、新しくなるデッキの一番端になります。ガレージと工作室の外(右)を通った線路がデッキへ乗り入れる計画です。

さて、小さなトラブルがありました。この近辺は風致地区に指定されていて、その関係で、道路から2m以内に2.5m以上の常緑樹を立てなさい、という名古屋市の指導があるのです。これで揉めて、確認申請の受理に3週間もかかりました(受理後も3週間かかるそうですが)。うちの土地は道路から(30m以上)奥まったところにあります。表の道路には5mしか面していません。ゲートがあるだけ。ここに大きな樹を立てたら、当然出入りができなくなります。名古屋市は、とにかく2.5mの樹なら何でも良い、という考えのようですが、それでは「景観を守るために」制定された風致地区の思想には一致しません。
上の図は、左右に樹を立てる検討をしているところで、名古屋市に抗議をしたところ、2.5mはなくても良いという妥協案で、明らかに「景観には効果のない」無駄な樹を立てることになりました。非常に馬鹿馬鹿しい話です。どっちかといえば環境破壊でしょう。車の出入りの邪魔になるので、枝をしょっちゅう払わないといけません。きっと半年くらいで枯れてしまうでしょう。
この詳しい顛末については、来年発行される「アンチ・ハウス」に書くつもりです。

さて、半円筒の屋根を支える骨組みは、前から見ると正三角形が3つ。しかし、上から見ると、正六角形ではなく、三角形もすべて二等辺三角形。柱は左右でずれています。これが、つまり四次元立方体の展開形の骨組み。左右対称な形状を左右非対称の骨組みで支えます。

こちらは2階の平面。壁の形状と、吹き抜け。そして階段の位置などがわかります。右手にあるのはキャットウォークで階段ではありません。左にある縦長の色がついた長方形は、床の段違いを利用したデスクです。ここが書斎になります。
もう1枚は照明計画を示した図面。左下に弁天ヶ丘線の駅の屋根が書かれています。
<工事が始まりました>

トラックが4台、ユンボ(パワーショベル)が2台、やってきました。こんなに小さくても重機はやっぱり凄い。みるみる仕事が進みます。大人が1日がかりでやる仕事量を数分で片づけてしまうんですね。これがあったら、鉄道の土木工事も捗るでしょう。1台欲しいなと思いました。
1枚目の写真は垣根を切ったあと、その切り株を取り除いているところ。2枚目はプールを解体しているところ。

実は玄関前に、こんなスペースがあったのです。盆栽みたいな松が2本。それに小さな植木。どうも、この日本風の庭がしっくりこなかったのですね。今回、この部分はすべて撤去。ガレージのサイドのドアが開く場所になります。
2枚目がそれらの樹を取り除いて逆から見たところ。レンガ造の門柱が2本立っていますが、これも撤去しました(敷地のど真ん中に門柱っていうのも面白かったのですが……)。かつては、ここをゲートにして住まれていた時代があったのでしょう。ポストなどもその名残でした。

プールの前の樹もすべて切り、表から見えなかったプールが姿を現しました。ジャグジィの流れるプール。長さ5mほどでしょうか。まだ使えたのですが、今回解体。左にある樹はハナミズキというそうですが、これは気に入っているので、もっと良い場所に移植しました。
2枚目がプールを取り除いたところ。下はコンクリートの基礎がありました。奥の高いところにデッキが見えます。これを今回改修します。

ハナミズキを移し替えるために掘り出したところ。あっという間です。綺麗な花を付けるのと、葉っぱの色が綺麗なのです。上手く育ってくれると良いですが。
<綺麗さっぱり>

というわけで、庭木も垣根もレンガのゲートもプールもなくなりました。もの凄く広いです。この角度から、これまで家が眺められませんでしたが、なかなか良いアングルですね。ここにガレージが建つと、また狭くなるでしょうか……。
<デッキ解体工事>

北側デッキを解体中。壊すのはあっという間。9/23秋分の日でした。このように鉄骨の骨組みの上にウッド・デッキがのっていました。

木材がほとんど取り除かれた状態。リビングから見える左手と右手の写真です。下の地面は4mほど下になります。けっこう高い。やはり木材は非常に傷んでいて、ほとんど腐っていました。「壊して正解でしたね」と職人さんに言われました。

東側はデッキがなくなって初めて地面が現れました。ここの半分が工作室になります。箱のようなものは、デッキにあったバーベキューのコンロ。これは使うつもりでしたが、やはりかなり傷んでいるため、廃棄するかどうか検討中。取り除いた古い木材が山のように積まれています。再利用はできません。釘や木ネジが既にきかないくらい腐っています。

これがデッキの骨組みを横から見たところ。コンクリートの基礎部からキャンチ・レバー(片持ち梁)で支持されています。コンクリート自体は非常に綺麗で、まったく傷んでいません(これは専門なので確か)。鉄骨も全然大丈夫。ペンキを塗り直す必要もないくらい。こうしてみると、木材はやはり耐久性が劣りますね。
<今まで見えなかった地下室>

さて、デッキの下には、こんなガラスのサンルームのようなものがあります。これ、今は使っていない地下室の外側なのです。こうしてみると、なかなか格好良いかも。うーん、何か良い利用法はないものでしょうか。デッキができると、また見えなくなってしまいますね。
/☆Go Back☆/