MORI Hiroshi's Floating Factory
Automobile Workshop
GARAGE LIFE
<ガレージ製作部>
ガレージへの道
/☆Go Back☆/
さて、上の写真は近所のトヨタ博物館にある森の(精神的な)コレクションの1つですが、綺麗ですね。光ってますね(笑)。こういう状態にしてもらったクルマって幸せでしょう。1年に1度、ちゃんと走らせてもらうのです。それが大切なのです。動かしてあげられなくなったら、虫の標本みたいなものですからね。
ガレージへの道を究めるまえに、まずは大好きな車のご紹介をしたいと思います。固有名詞どうこうではなくて、その形を見てもらうことが大切です。どこの国のクルマか、いつのクルマか、ということもあまり関係がありません。形が良ければそれで良いのです。家具もそうだし、骨董品も、それに機関車もすべてこの方針です。見た感じの形が良ければ、それがすべてです。
<三輪車>

クラシックカーって、やっぱりヨーロピアンで、とても小さいのです。クルマを大きくしたのはアメリカですよね。上の2台はいずれも小型(2人乗り)の三輪車。三輪車というと、前が1輪、後ろが2輪、というミゼットのようなクルマを想像しがちですが、またまた出ましたメッサーシュミット。クリアのトップを被った本物です。乗るときには、トップごと上に(しかもサイドに)跳ね上がります。右の写真の三輪は、V型二気筒エンジンがグリルの前にあるという、なんか蝉みたいな面構えのクラシックです。エンジンの冷却および始動にはこの配置は抜群だったのでしょう。三輪って良いですね。いつか1台手に入れたいものです。脚でこぐやつじゃなくて。
<レトロカー>

クラシックカーよりも新しい、ちょっとまえまで走っていたな、というクルマをレトロカーとか、ノスタルジックカーとか呼びます。子供のときによく見かけた日本車ですが、プレミアと、整備・再生の手間のため、けっこうな値段になりますし、乗ったら乗ったで、苦労が耐えないことでしょう。けれど、ガレージができたら、是非1台、欲しいところ。まず、やっぱりスバル360でしょうか。そして、ホンダのS600かS800ですね。小さいクルマが好きみたいです。今までにも、手に入れる機会は何度かあったのですが、そのたびに「置き場所、整備場所がないからなあ」と諦めていました。ガレージができた暁には、きっとどちらかを手に入れることになるでしょう(宣言)。
スバル360は、ポルシェと同じRR(エンジンが後ろにあって、後輪を駆動)配置でしかも空冷エンジン。形もなんとなくポルシェに似ています(というよりもフォルクスワーゲン似ですけど)。S600の方は、非常にバランスの良いライトウエイト・スポーツです。こんなクルマが40年近くもまえにあったなんて、本当に凄いです。
<しかし、アメリカンも……>

クルマの周囲の雰囲気としてこの写真を選びました(模型みたいですが、本物です)。レンガ、モルタル、そして板張りのワークショップ。ガソリンタンクなんかも良い感じですが、もうさすがにないでしょう。おもちゃのHOT WHEELSに凝ってから、ローライダというか、アメリカンなホットロッドも格好良いな、と感じるようになりました。嗜好というのは変幻するものです。いったい、古いものが好きなのか、それとも新しいものが良いのか、自分でもはっきりとわかりません。いずれにしても、自分が好きなのはこれ、と決めつけないことにしています。
<今の書斎はカントリィふう>

現在、小説の仕事をしている部屋は六畳ほどの小さな場所。天井に照明のない暗い部屋です(笑)。パソコンはノートなので場所は取りませんが、さすがにここで工作ができません。そこで、右の写真のように、ときどきリビングのテーブルに店を広げています。幸い、森家では、これを何日も片づけなくても文句を言われないので、助かっていますが、でも、やはり重工作はできません。木や金属を削る場所は、食事をするところと同じというわけにいかないのです。
ガレージには、上記のように、書斎や工作室の機能を持たせるつもりです。一言でいえば、ワークショップです。そうそう、「shop」というのは、通常「仕事場」や「工房」という意味で使われる単語です。文字通り「店を広げて」おきたいのです。
<パースで検討中>

既に紆余曲折がありましたが、阿竹克人氏が作ってくれたパースです。ベクタワークスという3Dのアプリで、中を自由に歩き回って見ることができます。もちろん、まだ全体のボリュームを確認しているくらいの段階。建てる場所と、だいたいの大きさが決まったところです。
屋根が浮いていますね(笑)。正面の扉が開き、中に2台のクルマ(リンカーンコンチネンタルみたいです)が駐車されています。右の絵が、その室内。階段を上がったところにデッキがあって、この部分が工作室&書斎という想定。床にあるカーブした2本の線は、庭園鉄道の線路を示しています。
<駅を作ろう>

車庫の奥が、旋盤、フライス盤、ボール盤など、いわゆる重工作機器を置いたワークショップになる想定ですが、ここを線路が通ります。線路は少しでも緩やかなカーブにしたい。半径を小さくすると、通れる車両が限定されるからです(現在は半径4mを想定)。そこが難しいところ。ガレージの横には、この庭園鉄道の駅を作ろうという話にもなりました。
右の写真は、昨年訪れたパリのオルセー美術館。この建物はもともとは駅だったのです。丸い天井、そしてガラス張りのファサード。こんなイメージをなんとか取り入れられないか、などと妄想しています。さて、どうなりますか、すっかり違ったものになっている可能性も大です。少しずつ具体化しつつありますが、まだまだ波乱が予想されます。
/☆Go Back☆/