MORI Hiroshi's Floating Factory
Automobile Workshop
GARAGE LIFE
<ガレージ製作部>
ガレージ事始め
/☆Go Back☆/
ここでいう「ガレージ」とは単に車を格納するための「車庫」ではありません。今回、ガレージ製作部を開設するに当たって、どの製作部で担当するべきか悩みました。飛行機製作部にも、機関車製作部にも大いに関係します。ほとんど、この2つのために存在するといっても過言ではありません。さらに、ミステリィ制作部にいたっては、そもそもガレージを建設するために設立された部署です。まあおいおい、このあたりの経緯は明らかになるでしょう。
しかし、一応、クルマを入れる場所としての機能も有するので、最近話題の少ない自動車製作部に応援の意味で入れよう、という話になりました(といって自分一人で決めたのですが)。かねてより着々と計画を進めていたのですが、機は熟しました。2002年いよいよ実行に移すときがきたのです。念願のマイ・ガレージをこれから本当に建てようと思います。
そもそも、あまりメモを取らない人間なのですが、最近歳のせいで記憶力も衰えています。自分自身の思考をまとめる意味もあって、ここにレポートを書くことにしました。
<メッサーシュミットとM2000>

メッサーシュミットはドイツの航空機会社、というかそれを起こした博士の名前です。メッサの3輪車は子供のときから憧れのクルマです。左の写真がそのミニカー。本物は今ではレプリカを250万円ほどで購入できますが、実用性はほとんどない、といって良いでしょう。一応2人のりなんですけれどね。右の写真は、学生と一緒に制作したミツオカ自動車のキットカーでM2000と命名しました(詳細は別ページ)。マスクはメッサに似ていますけれど、残念ながら4輪です。原付で登録すれば公道も走れます。屋根のフードがオリジナルで、明らかにメッサを意識してデザインされています。ガレージが完成したら、片隅にこんな小さなクルマが置かれているのがグッドです。夜、コーヒーを飲みながら、大好きなクルマを眺められる、という環境がガレージの基本コンセプトの1つです。
<現在、クルマは全部で5台>

さて、現在所有しているクルマは5台です毎日の通勤に使っているのはホンダのビート(黄色)。これはもう10年以上乗っていますが、走行距離は3万kmちょっと。そろそろタイヤを交換しないといけません。それから、週末に乗っているのは、ポルシェ911(青)。最後の空冷エンジンの993タイプ。普通のカレラよりリアがワイドです。それに、一番新しいミニクーパ(緑)。これはスバル氏の愛車です。それから一番実用的なのはホンダのHR-V(オレンジ)ですが、これはたぶん近々買い替えることになりそうです。左の写真が5台目のM2000(ピンク)のフレームを組み立てたところ。右の写真は、現在雨ざらしになっている3台。本当はまえの自宅に3台収納できる車庫があるので、そちらに置いてあることの方が多いです。
左の写真の手前の位置が、今度ガレージを建設する用地。今の家には、クルマは何台も駐められますが、屋根のある車庫はありません。5台は無理にしても、なんとか3台収納できるガレージを、と考えていますが、無理をしない方が良いでしょうか・・。
<工作室>

さて、ガレージには工作スペースとしての機能がなくてはなりません。これが最重要といっても良いでしょう。そもそもガレージを夢見ている理由はここにあります。クルマを収納するだけなら、とっくの昔にカーポートができていたでしょう。
左の写真はまえの家の書斎ですが、ほとんど工作室と化しています。工作をしつつ、また完成した作品の展示室も兼ねるわけです。最後にはおもちゃ箱みたいになりますけれど、そこがまた楽しみでもあるのです。写真は2年ほどまえのものですが、天井にはラジコン飛行機、床には5インチの機関車の台車やGゲージの線路が見えます。窓の左には工具棚。こんどのガレージもいずれはこんな感じになるでしょうか・・。住む人間が同じだから、こうなるのはたぶん必然でしょう。
右の写真がまえの家の工作スペース。実は親父が使っていた製図机です。このようにボール盤や電動ノコなど、切り屑が出る重工作をリビング的な部屋ではできません。それに、吹き付け塗装を行うコンプレッサなども、やはりちょっとしたスペースが必要です。このあたりが、やはりガレージに期待したい大切な機能の一つになります。今度のガレージが完成したら、まず旋盤とフライス盤を入れる予定で、本格的な金属工作を始めたいと考えています。
<今度の家はカントリィふう>

もともとは無機質な建築物が好きなので、自分で設計したら打放しコンクリートとアルミといったものになりそうでしたが、今回引っ越したところは築20年の木造住宅。すぐに取り壊して新しいものを建てようか、と考えていたのに、住んでみたら、これが大変住みやすい。夏は涼しく冬はめちゃくちゃ暖かいのです。それに周囲の環境も抜群。とても市内とは思えません。そんなわけで、しばらく住むことにしました。ガレージだけが先に建つことなります。この母屋の雰囲気に似せて、レトロな感じでいくのか、あっさり切り離してモダンなものにするのかが考えどころです。
<先輩のデザイナに相談>

とうわけで、昨年の11月に先輩の建築家の阿竹克人氏にガレージのことで相談することにしました。阿竹さんは、写真のような変形可能なフレーム構造の専門家です。そこへ「イギリスふうの朽ち果てたガレージを建てたい」と申し入れました。このように、相反するベクトルこそが、面白いものを作るときには必要だと考えたからです。最初から収まりやまとまりを考えると、普通のどこにでもあるものができてしまうのです。
さて、どうなるでしょうか・・。近々、またご報告しましょう。
/☆Go Back☆/