日々是好日・身辺雑記 2009年8月
(下にいくほど日付は前になります)

 

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「白波五軒梯子」(しらなみごけんばしご)

「はしご酒」つーもんがある。
大阪の芸人さんは、飲み屋街で、1軒約20分のスピードであちこち、最低10軒くらいまわって、ワッとその場をわかせて「顔をもたせる」んだそうだ。
芸人同士の顔あわせもあるし。ま、ウケのナワバリ・犬の小便みたいなもんね。

が、まあそこまではいかずとも、東京モンでもはしご酒はする。
私の暮らす街では、駅前に、狭い〜三角地で「焼き鳥・三軒目」という立ち飲み専門の赤提灯があって、もう40年くらい経ているのに、連日賑わっている。
会社の「○○会」があって全員集合、もちろん「二次会」にそれぞれ流れて、さあ解散、電車乗ってホームタウンへ・・・というところで、おじさん達が「しかし俺って・・・」としみじみするところである。深酒は出来ない、立ち飲みだからね。「三軒目」。いい名前じゃないか

が。
私の「はしご」は病院である。ナゼか惑星直列みたいに偶然、「神経科(脳炎のリハビリと鬱病)」「内科(心臓と腎臓)」「半年に一度の耳鼻科(聴力検査)」「歯医者(インプラント)」と4日連続になってしまったのである。
しかも。
耳鼻科は総合病院で遠い。のに曜日を1日まちがえて午前に行って、いったん家に戻って午後内科、改めて本日耳鼻科で、ついでに「医療福祉の更新」に市役所行って、疲れ果てて、歯医者を1日繰り下げてもらって明日・・・・
結局4日で5軒も「はしご医者+お役所」。

あんまり、というか、すっごく嬉しくないっ!!

8月某某日「発見!懐かしの線香花火」


「線香花火が子供のころより面白くなくなったな」とお思いのあなた!
ズバリ40もつれのお年頃ですね!!

じつは20年ほど前の「サライ」に記事が載っているのですが、国産の、繊細に変化する線香花火はその時点で全国シェアの0.1%以下でした。
それも、作り手は愛知の小さな工房で、八十前後のおばあちゃん5人きり。

中国産の安いのがどんどん輸入され、、また花火の存在自体が、昔は駄菓子屋さんやおもちゃ屋さんで「選んで買う」から「セットになっているのを買う」へと変わっていったのでした。
線香花火は、派手な花火を楽しんだ後、おまけのように火をつけるもの、しかも丸い火玉は落ちやすく、ちょっとボッと燃えてパチパチいってチョロチョロいっておしまい、という、地味な物でした。子供なんか、派手な他の花火を楽しんだ後の、「おまけの線香花火」と思っていたでしょう。大人とまだ小さい子のお楽しみ、といったところですね。

ところが、メイドインチャイナですが、日本古来のレシピが伝わって、昔の線香花火が復活したのです。その名も「線香花火・復元牡丹」!販売元は愛知の(株)稲垣屋です。「ハンズ」行けば売っています

「牡丹→松葉→柳→散り菊」と四変化し、特に「松葉」は今の物なんかと全然違う、その迫力ったら!ホントにみごとにバチバチはぜることはぜること、スゴイ!

「花火は線香花火に始まり線香花火に終わる」ですね。
ちなみに途中で火玉を落とさなければ、願いがかなうそうです。
さぁ、何を願いましょうか(笑)。

(↑ 「とめはねっ!」によると。小学館・ビッグコミックスピリッツで河合克敏さん連載中。「鎌倉・高校の小さな書道部の爆笑物!」2010年1月からNHKでドラマ化決定・木・8時・全6回です)


8月某日「高級和牛」

 高級和牛肉ををもらった。ドッコイの親戚の結婚式のお返しである。
送られてきたカタログから選んだ。どーも、後に残る物はみんないらない物ばっかりで、それなら「消え物(食品)」と思ったのだ。
 以前にも「カタログのお返し」というのを送ってもらったことはあるが、何にも食指を動かさないまま、放っておいたら期日を過ぎていた。こんな人は他にもいるらしく、ギフト会社は儲けているのだろう。上手いシステムではある。

 私は高級和牛というものを見たことはあるが、食べたことはなかった。ただ、「ビール呑ませて育てる」だの「モーツァルト聴かせて育てる」だのということはうわさには聞いていた。ずいぶんの手間である。
 量が多くて、我が家で消費するのは無理なので実家に持って行ってすきやきにした。やわらかくて美味しいが、「目からウロコ」と言うほどの物ではなかった。

 災難が起きたのは翌日である。
我が家では「すきやきの翌日は、残ったのの卵とじ」を弁当のおかずに作るのが慣習であるが・・・タッパーに詰めて冷蔵庫にいれた昨日のすきやきの上に、牛脂がべったり。5ミリくらい覆っていたろうか。おかずといっても、ドッコイは糖尿病である。さじで脂をちこちこほじって煮た。これを食べたのかと思うと、ちょっと怖かった。
あんなに脂食べていたのか、やれ恐ろしや。
 
 我が家のすきやきは、100グラム300円で充分である。
やれやれ、どこまで行っても「庶民」なのだ。

            

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